※この作品はR-18です。

モンスターファックアンドスラッシュ   作:不落八十八

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#21

 取り敢えず善は急げと学務課に6枚の書類を提出し、二度見三度見されつつも受理された。

 名義変更用紙だけは現パートナー側の破棄及び異議申し立てが行われてからの受理なので、追って案内が来るとの事だった。

 真奈美さん、満子さん、一美さん、二美さん、三美さんの計5人のパートナー登録申請が終わり、ピンバッジが出来るまでは仮パートナーとして登録がされるようだった。

 サクッと申請を終わらせたので海燕荘へと戻り、今度は玄関口で待っててくれたので再び雑談室へ向かう。

 

「と、言う事でまだ正式なパートナーじゃないので人気の無い場所に行かないでね。一人が拉致されてそのまま流れで全員脅迫だなんて事も有り得るから」

「……真っ黒過ぎないこの学園。民事不介入で済ませて良い問題じゃないと思うんだけど」

「今更だね、この学園は何かしらの黒幕かなってぐらい隠し事多いから自衛出来ないと飼い殺しにされるか、白濁塗れの性処理人形がオチだよ」

「こんな怪しい所受けるんじゃなかったわよ……。道理で推薦してくれた先生があんなのだったのね」

「けど満子ちゃん、私らはまだ良い方っすよ。ご主人様の庇護下に入れるんすから。他のグループだとパーティの性処理係みたいな扱いされて、それでいて保護だと銘打たれるみたいっすから」

「……もうやだこの学園」

 

 何とも価値観の合う満子さんに共感性を感じつつ、一二三姉妹に慰められている様子にほっこりする。

 そうだよな、学園ダンジョンファンタジーなら世界樹シリーズみたいな健全さがあるべきだよな、守護らねばこの笑顔を。

 つっても蹂躙して踏み躙る側だけどな『怪物王』、ぎゃおーん。

 

「取り敢えず、君らには二つの選択肢がある。一つは俺に従いダンジョン攻略組のパーティとして動く事。もう一つはダンジョン攻略最低限で『職人』クラスとかに就いて後方支援に徹する事だ」

「どちらにせよ貴方に従う事になるのね。……あぁ、嫌だって意味じゃないの、ただちょっと誰かに頼るの苦手だから、つい、ね」

「満子ちゃんは中学でも強気でガンガン行くタイプだったから乙女扱いが初めてなんすよ」

「真奈美ィ! 余計な事ぉ言ってんじゃあ無いわよ!」

「いひゃいいひゃい、抓るのは勘弁して欲しいっす」

「……私たちは後方支援、かな」

「見ての通り鶏ガラですし」

「陰キャラノベオタクに期待は、ね」

 

 ふむ、フルメンバーでダンジョン探索は効率が悪いので自ら二軍に入ってくれるのは有難いな。

 そうなると真奈美さんと満子さんが一軍入りだな、宮子さんはパートナー受理されてからクラスチェンジを含めて相談するべきだな。

 だなんて思ってたら再び宮子さんに後ろからあすなろ抱きされた。

 

「私はこの海燕荘を護るソロニティとして『娼婦』に甘んじてたけど、君が此処を守ってくれるならクラスチェンジ考えても良いよ」

「と、言うと?」

「君ならエントリークラス程度の荒事なんとか出来るでしょ? モブデスくん」

「……は? モブデスくん? いや、確かに外見モブっぽくしてますけども」

「あはは、違うよ、冷酷無比な残虐ファイターモブデス、そんな風に裏BBSで呼ばれてるんだよ君。久々な学生決闘で新入生が暴れたらそりゃ目に付くって」

 

 頭の上に顎を置いてほんのりとある胸を押し付けた宮子さんがそんな事を宣った、裏BBSってなんだよ、2チャンネルがあるってのかよ。

 宮子さんの電子学生手帳から、明らかに2チャンネルな感じのスレッド一覧を見せられ、お気に入り登録のマークのついたそれが目に入る。

 【レッド】冷酷無比な新入生、その名はモブデス!【ファイト】

 ……レッドマン概念あったのかこの世界、と言うかプライバシーの概念ェ。

 ま、まぁ、一種の有名税と言う事で飲み込んでおくか。

 此方が避けるのでは無く、相手が避けてくれるなら有難い話だな。

 ピンバッジが出来たら後で名無しを装って写真うpしとこっと。

 

「モブデスはモブっぽい娘が好みだから新入生漁りに気をつけろ、っと」

「なに当人の目の前でレスしてんですか」

「おー、盛り上がってるねぇ、下火は作っておくからピンバッジ出来たら盗撮風に貼っておこうよ。良い虫除けになるよこれは」

「……そーですかい」

「ん? 何でピンバッジの写真が虫除けになるのよ。殺虫成分でもあるの?」

「あー……、その、満子ちゃん。要するにこいつは俺の女だから手を出すなって警告なんすよ、あれ。単に男尊女卑的な使いパシリとかじゃないっすからね」

「なっ、はぁ!?」

「そうそう、けど一年でノリで申請して他の子に乗り換えてすっかり忘れるだなんてパターンもあるよ、ソースは私」

「……っ!? り、竜胆! ちゃ、ちゃんと責任取りなさいよ!? 見捨てるとか無しだからね!?」

「……ははっ」

「このタイミングで怖い冗談かましてるんじゃあ無いわよ!?」

「ごめんごめん、満子さん可愛くてつい意地悪したくなっちゃった」

「はぁー!? な、ならもうちょっと女の子扱いしなさいよね、まったく、まったくもぅ……」

 

 あれ、意外とチョロそうだぞ、この堅物気取りのでこっちゃん、素直可愛いかよ。

 隣で、私が育てましたっす、と豊満な胸を張る真奈美さんに苦笑しつつ、何とかなりそうだなと安堵を吐く。

 取り敢えずこれで倶楽部の人集めは大丈夫そうだな、仮に磨具奈さんが参加出来なくても、錫花さんの知り合いであるとら姉さんと言うアテもある訳だし。

 ……と言うか十二分に貢献したよな俺、過半数集めたんだから磨具奈さんにとら姉さんの勧誘は太志に投げようそうしよう、お前に決めた。

 それなら第三段階のクラスチェンジのためにダンジョン探索に身が入ると言うものだろう、気楽に真奈美さんたちの育成に専念できるぜ。

 だなんて思念が漏れていたのか、いきなりふんすふんすと奮起し始めた真奈美さんの様子に満子さんがドン引きしていた。

 

「そう言えば……、真奈美くんの首のそれは君の趣味なのかい?」

「無いとは言いませんが……」

「あぁ、盗聴器なら潰してあるよ。代わりにコンセントが使えなくなったけど」

「ならまぁ、俺のクラスが原因ですね。パーティに入る以上伝える事になりますが、詳細はそれを嵌めてからですね」

「それはまた……、随分とこの学園と人を信用してないんだね君は」

「俺たちが最初に死んだ時に魂魄結晶と言う物が落ちるって知ってました?」

「……え、何それ。少なくとも一般科では流れてない情報なんだけど」

「とまぁ、この学園隠し事が多過ぎるんですよ。ユーザーフレンドリーなバグを速攻で修正するのに、ただのバグは放置する様な糞運営みたいな感じなので」

「えらく具体的な恨みの籠った言葉だね……。ならまぁ、情報漏洩を恐れての対策なんだね、それは」

「他の使い方もありますが、悪意的に使おうとは思いません。それはもうただの外道だ。死んだ方が良い、そんな奴は」

 

 ガチトーンで本音を溢したからか、場の空気が若干冷めた。

 しかし、宮子さんは一つ溜息を吐いてから俺の頭をぎゅっと抱き締めた、何故に。

 俺の困惑を感じ取ったらしい真奈美さんがぽよんと満子さんを横へ弾き飛ばし、此方に向かって来て何故か正面から頭を抱えて抱き締めた、だから何故に。

 顔の前後を大小の乳房に包まれ、割と本気で困惑していると小さい溜息が聞こえた。

 

「はぁ、自覚が無い様だから言うけどストイック過ぎるのよあんた。謙虚通り過ぎて自罰的に見えるのよ」

「えぇ……」

「あんたも大変ね、生き辛いでしょそんな性格じゃ」

「そうかな、これでも上手く生きてきたつもりなんだけど」

「さて、どうだかね。あとモゴモゴ言っててなーんも聞こえないわよ」

 

 思わず沈黙してしまった俺は悪くないと思うんだ。

 何というか初対面の時よりも優しい声のトーンなのが小っ恥ずかしいと言うか何と言うか、心配掛けちゃった感じだろうか。

 ……え゛、こんなに良い子な人たちを抱かなきゃならないの俺、罪悪感で死にそうなんだが?

 かと言って『隷属首輪』だけするのは、……いや、有りなのか?

 

「あぁ、因みにご主人様は私ら全員抱いて貰うっすよ。幾らこれがあるからっておんぶに抱っこは駄目っす」

「そうだね、君にその甲斐性があるなら抱いておいた方が良いよ。変なのに初めて貰われて隷属までさせられたら死にたくなるからね、ソースは私」

「……なら、上書きして上げなきゃ駄目ですね」

「おやおや、『娼婦』を舐めて貰っちゃ困るなぁ。これ一本で皆の肉盾として頑張って来たんだから」

「……あ、先輩。これは善意からの忠告っすけど、多分『娼婦』でも堕ちるっすよ確実に。奈落の底まで真っしぐらの紐無しバンジーで」

「……えっ、嘘でしょ、実体験? 流石にそんな感覚になった事無いんだけども、やばくないかい」

 

 ぎゅむぎゅむとされながら良い匂いに包まれたまま、井戸端会議のノリで始まった猥談に逃げ場を失う。

 あわわと一二三姉妹は揃ってそわそわとしているし、えっえっ、と処女丸出しな困惑を見せている満子さんが印象的だった、可愛いなぁおい。

 そして、話題は当然の帰結と言うか俺の下半身に向けられており、三十センチ定規を下腹部に当ててきゃーきゃーとしていた。

 ……いやほんと、外国の血が入ってない筈の日本人なので、硬い上に長いのはもはや恐怖の象徴だと思うんだが、精魂逞しいと言うべきか姦しさは衰えない。

 それどころか場の勢いによりピンクな雰囲気に染まりつつある。

 真奈美さんはやや腰砕けになり膝に座っているし、宮子さんは火照った熱を感じるし、一二三姉妹に至っては御神木を触るが如く俺の股間を撫で始めていた。

 なお、そんな友人の痴態を見て目をグルグルさせてる満子さんだけが癒しである、ちょっと好きになって来たなこの人。

 

「……ねぇ、宿直室を開けるからシて行ったら?」

「あの、それよか5人のレベリングが先ですね。真奈美さんの一例からしてノービス一桁だと死にます」

「え゛っ、わ、私もヤバそう?」

「……途中で死にはしないと思いますよ、多分」

「私も行こうかな、私もダンジョンに連れてって!」

「了解です。……本番はレベルアップして『聖堂』でクラスチェンジしてからですね。流石に全員『娼婦』になられると手間なので」

 

 と、言う感じで、少し遅い昼飯をしてから午後のダンジョンへのログインを決めたのだった。

補修レイドは……

  • オリジナルレイド
  • 轟天石榴山
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