ピーポーパーポーと何とも気の抜ける掛け声で宿直室に運ばれ、既にスタンバイされていた布団に優しく投げ込まれた俺は既にグロッキーな有様だった。
恐らく『遊び人』系列の『吸精』もこんな感じなんだろうなぁと確信しつつ、地味に割り切ればバトルファックシステム適用型サキュバスビルドの対人性能はダンチなんじゃなかろうかと思案する。
やはりエロは最強なのだ、と思っていると先程粗相する程に怖がらせてしまった一二三姉妹が正座でズリズリと近付いて来て、隣へ一列に座ったかと思えば土下座めいたダイブを敢行してきた、何故に。
ぼすっぼすっぼすっと薄い掛け布団に頭を突っ込んだ3人はそのままぐりぐりと額を擦り付け、くすんくすんと泣き始めた、だから何これ珍百景。
「あー……、多分ご主人様の豹変に怖くなった自分を責めてるんすよ。明らかに様子がおかしいのに真面に受けちゃったから、罪悪感とごめんなさいが混ざった好き好きアタックっすね」
「……んだ、そりゃ……、可愛い、かよ」
「まだ具合は悪そうね……。あ、そうだ真奈美、枕になりなさい」
「膝っすか?」
「その無駄に付いてる駄肉でも良いわよ、捥いで枕に詰めるわ」
「ッスー……、はい、膝枕失礼しまーっす」
平たい枕が抜き取られ、女の子座りで近付いた真奈美のむっちりとした太腿に後頭部を乗せられた。
……山脈で顔が見えないなーと思ってたら、此方の顔に向き合う様に俯せになった満子が細い物を向けていた。
「それじゃ、いつも頑張ってくれてる御礼に耳掻きしていくわよ」
「つべの、ASMRものの、導入みてぇな……」
「はいはーい、動かないの」
やはりそういうので勉強したのか、綿棒で耳の周りなどをなぞり始めた満子の反対側に宮子が上品に座り、ふわふわな尻尾の先を向けていた、お前もかブルータス。
「んふふ、ならこっちはふわふわ尻尾で癒していくわね」
……マジでASMRものの導入みたいな展開で耳掻きし始めたな、リアルダブル耳掻きかよ、最高かな。
手持ち無沙汰な真奈美も頭を撫でてくるあたり、先程俺がぶちまけた言葉を気にしているんだろう。
先程まで泣いていた一二三姉妹が潤んだ瞳で、捨てないで、と言う顔で見てくるので苦笑して、捨てないよ、と呟き返した。
くしくしと目元を拭い、ふんすふんすと意気込んで手足のマッサージに加わるあたり、愛されてるなと感じる。
恋から始まった清い関係では無いが、お互いに思い遣る気持ちがあれば良い関係に落ち着くだろう。
本格的にハーレム染みて来たなと思いつつ、今の関係に安堵しているずるい気持ちもある。
そう、本当に今更だろうな、と軽く溜息を吐いた。
「……正直な話、初め真奈美を抱いたのはリーナたちの事を黙らせるために首輪を嵌めるためだった」
「っすよねー……。でも、後悔はしてないっすよ、ご主人様に抱かれたのは自分の意志だったんで」
けれど、今更だからと言って言葉を尽くさないのは不義理だ、卑怯者にはなりたくない。
「……満子たちを抱いたのは、ぶっちゃけ倶楽部の人数集めと首輪のためだった」
「ふふふ、でしょうね。でも、貴方は誠実だったわ。ちゃんと選択肢をくれた。だから、私は貴方を信用したし、今も信頼してるの」
「一美は気にしてません、それ以上に」
「二美も気にしてません、貴方のことが」
「三美も気にしてません、好きになったから」
俺たちは上部だけの関係だった、それで良かったし、それで満たされていた。
だが、俺は俺を誤解される事を嫌だと思ったし、彼女たちにそう思われたくないと思ってもいた。
俺の中の怪物は、それを口にしただけだ、言い方はアレだったが。
「宮子は正直打算だった、黒鵜荘は男尊女卑のルールがある。連れ込んだ女を他にも回すだなんて恥ずべき悪習があった。そんな場所で君らを抱きたくなかった」
「お相子ね、私も寮長として、ソロニティの一員としてご主人君に抱かれたわ。あわよくば、屈強な用心棒になってくれる事を期待した。……まぁ、この有様だけどね、惚れちゃったわ」
今思えば俺は求められそれを叶える事で、楽をしていたんだ、こうして対話を怠っていた。
……俺はこの情を切り捨てられない、1人の男として不義理を許したくない。
やはり、俺は怪物にはなれない、敵に対して非情にはなれるが、捨て駒として部下を扱う事は出来やしない。
かと言って彼女らを導く王様にもなれやしない、俺には国は広過ぎる、両手に収まるくらいで丁度良い。
――『怪物王』により導き示されていた2つの道が崩れ落ち、真下にあった舗装されていない場所に足を付けた、そんな感覚があった。
……今思えば、この感覚すらも『怪物』の掌の上だったのだろう。
どちらかになる事を選ばされていた、今ならはっきりとその親切心に似た悪意の舗装を理解していた。
二股に別れていたとして、最後の場所で繋がっている可能性があった、人間性を捨てて『怪物』に成り果てるところだった。
アーカードの眼前で杭を自身に打ち付けたアンデルセン神父の勇姿で学んだだろう、怪物は人に倒されるからこそ怪物足り得るのだ、ならば『怪物』になる事は妥協だ。
『怪物』になれば『人』に負ける、ならば『怪物』の皮を被った『人』であるならば……。
「……俺も、君たちに情が湧いちまった。頭ハメドリくんだなんて酷い事を言われた気がして、それを嫌だなって思ったくらいには、惚れてるんだと思う」
「……あの、度々出てくるハメドリくんって何なのよ」
「――ハメドリくんはキモ過ぎる」
「……え、終わり? 良い声で言って、それで説明終わりなの? どう言う事?」
「ふっ、満子ちゃんは漫研の部長で色んな絵を描いていると見せかけて、実はロボットアニメとかが好きなタイプっす。えっちなゲームなんてした事ないっすよ」
「悪かったわね! あ、ごめん」
「……肉体強度が上がって鼓膜が綿棒よりも強くなければ突き抜けてたぞ」
店員さんASMR綿棒中にシャウトと癇癪はお止めください、マジでヒヤッとしたわ。
満子は綿棒を片手に内耳をチェックしてから、ヨシっ、と小さく呟いて顔を近づけて来たかと思えば左耳を口に含んだ。
どうにかなってしまいそうだ! は、ハムハムだとぉ!? やってみせろよ満子ぉ!
頭の中で閃光が流れて変なカボチャ頭が踊り始めたぐらいに混乱を極めた、小さい舌が耳の中に捻じ込まれたり唾液を啜ったり耳の内側の窪みをなぞったりと大変な事が起きている。
「あら、面白い事してるわね。じゃあ、私も……あーむ」
片方の耳舐めでさえ人生で経験するかどうかの珍事だと言うのに、両方の耳で味わっても良いんですか、頭の中がじゅるじゅる吸われてる心地すらするねぇ。
耳の中に捩じり込んで耳掃除を遂行しようとする左耳、ねっとりと抜き差ししてピストンをする右耳のコンビネーションはやばかった、耳が孕んでしまいます。
……まだ一週間も経ってないのにな、毎日の濃度が濃すぎて感覚が麻痺している気がする。
前世の俺も、今生の俺も、人との関わりなんて最低限で済ませていたタイプの人間だった。
女を抱くと言う行為も金が余っていたからオナホの代わりにマンネリを解消していただけの話で、男女の関係と言うものに淡い憧れを持ちながらもずるずると独り身で過ごしていたのはきっと妥協だった。
動くための理由よりも、動かない理由の方が楽で、苦にも感じていなかった。
……だからこそ、今生の俺は本当にハードだった、まさか乳児だと言うのにネグレクトされるとは思っていなかった。
愛の結晶、もしくはできてしまったお荷物だったのかもしれないが、今も尚まともだった頃の父親の叫び声を覚えている。
確か、こいつが俺とお前の間で出来た子供な訳が無いだろ、だっただろうか。
ベビーベッド代わりのダンボールの中で、母親に向けて怒鳴りつけていたのを見ていた。
母親は悲しむ声では無く笑っていたっけな、もう笑うしか後が無いと言ったように気が狂っていた様に思える。
ダンボールの塀の高さが低ければ直接その様子を見られたが、産まれて数週間では無理だった。
流石に産まれた直後の事は覚えていなかった、と言うよりも混濁していると言うか思い出せないと言うか……。
だが、周りに沢山の乳児が居たのは覚えていた、恐らく産まれた赤ん坊を集めて観察する部屋が病院にはあった筈だ。
……本当に、そうだったか? あの頃はまともに瞼が開かず視界も不明瞭だった、本当に病院だったのか?
幾ら転生者とて首の座りが最初からしっかりしていた訳じゃないし、明確に記憶していたと言うよりも自我があったかすら怪しかったかもしれない。
こうして後から付け足された美談の様に着色してそういうものだったと思っているかもしれない。
……今思えば、もしや両親はここのOBだったんじゃなかろうか。
客を取っていた母親が避妊をしていないのは常の事だったし、夫婦の遣り取りと言うよりも主人と奴隷の様な関係だった気がする。
卒業して外に出た父親が当時気に入っていた肉壺を持って行った、そんな風に思えないだろうか。
「ぷはぁっ。どう、そろそろ機嫌は治ってくれた?」
「……それ、普通直接言うもんじゃないだろ」
「まぁ、そうでしょうね。でもこういう事もちゃんと口にして聞かなかったから貴方を怒らせちゃったんだもの。なら、ご機嫌伺いはちゃんとしないとね?」
「そうっすよね、なんだかんだご主人様に甘えてたっすけどまだ一週間経ってないっすもんね。もっとおしゃべりして相互理解をしておくべきだったっす」
「んふふ、まぁご主人君がダンジョン廃人で、私たちからもそういう会話をしてこなかったものね。今日からはちゃんと日常的な会話ってものをしましょう」
「日常的な会話、とは」
「非日常的な学園での日常」
「うーん、哲学かな……」
「君らな……。まぁ、そうだよな。今回のは俺も悪かった、質の悪いメンヘラみてぇだった。理解してくれないからって君らを嫌いになりそうだったし」
今思えば彼女らの要望に応えるだけで、自分がしたい事を抑圧していた様に思える。
こんな俺を慕ってくれている女の子に報いてやりたいし、何なら好意を持って欲しいと下心もあった。
まるで居ないものとして扱われて過ごした十年の心の沈殿は意外と積み重なっていたのかもしれない。
忌々しいから殺したいと言う感じではなく、触れたくないから忘れる事にした、と言う感じのネグレクトだったので、地味に殺意は……。
あー……、俺が転生者だから薄く感じるだけで、普通の子供なら致死量だな。
皆の温もりを分けて貰った気分だ、体調も大分快調に向かっている。
耳の唾液をタオルで拭ってくれたので、施術も終わりと言う事だろう、そろそろ立つか。
……なお、俺はASMRで勃起するタイプの人間である、要らんところも勃っていた。
「あら、やっぱり私たちの考え間違ってなかったんじゃない?」
「私たちが大好きなとっても優しくてえっちなご主人様っすね」
「心を癒したことだし、こっちも癒さないとね」
「脱ぎ脱ぎしましょ」
「ベルトかちゃかちゃ」
「秘儀半身剥ぎ」
「いや、手際良過ぎか。と言うか確実にそういう流れにするつもりだったなこれ」
6人のテヘ顔に小さく溜息を吐いた、くそう可愛いなこいつら、怒るに怒れない。
まろび出た逸物にうっとりとする彼女らを見て、結局こう言う流れになるんだなとこの学園の常識に染まり始めている自覚が出てくる。
そして、誰かの動きに連動して彼女たちは着ていた衣服を脱ぎ始めた。
膝枕をしていた真奈美がブレザーとワイシャツを脱ぎ去り、大きなスポブラも脱いでどたぷんと豊満な乳房を曝け出し、両手で横から抱える様にして抑えたと思えばそのまま俺の顔に下ろして来た。
むっちりした容姿の真奈美だからこその得意技に、お見事を伝えたかった、絶景でした。
むにゅむにゅと真奈美の匂いを漂わせた乳房が俺の顔をぱふぱふと包み込み、その柔らかさに埋もれるのは至福の時だった。
上半身のブレザーなどを素早く脱がして来た満子と宮子が、両隣に添い寝する形で俺の両腕を抱え込む様に抱き着いて来た。
既に蜜壺から零れている愛液を指で掬い取り、二人の秘所へと中指を立てると歓迎するように向かい入れた。
俺は中指を曲げたままで、と言われたのでそうしていると、両腕を逸物に見立てたかのように美乳を押し付けて擦り付けてくる。
「……これ、大浴場あたりでローションプレイの方が良かったんじゃないか?」
「それは〆のプレイだから、今は地肌の柔らかさを堪能してね竜胆くん」
「そうよ、使われない時間を既に貸し切りにして貰っているのだから、そのための準備なんだから」
……もしや、後々の大人数プレイを告知していたからこそ、海燕荘の方々にもそういう目で見られていた可能性あると思います、と言うか絶対にそれが原因だろ。
お怒りの意思を込めて親指で2人の淫豆の包皮を剥き、中指を突き立ててGスポットを吊り上げる。
んひぃっ、と嬌声を漏らしたがお仕置きとしてそのまま親指を動かして淫豆を攻め立てた。
「お怒りを鎮めなきゃ」
「鎮まりたまへー、鎮まりたまへ―」
「龍神様のお怒りじゃー」
下半身に集まっていた一二三姉妹が崇める様に三つ指ついて一礼した後、逸物へと舌を伸ばして三方向からの口淫を始めた。
裏筋雁首を重点的に舐る一美、肉竿の側面に口付ける二美、睾丸を口に含んで優しく転がす三美のジェットドリームアタックに腰がやや浮く。
試行回数が増えているためか、それとも俺の性感帯を把握され始めているのか、彼女たちの淫技の腕前が上がっていた。
そして、何よりも真奈美のおっぱいの隙間から見える、奉仕されている逸物を舐めている彼女たちの淫靡な顔が何とも情欲を唆るのだ。
普段無表情で適当な事を宣う可愛いお口で、淫欲に塗れた表情で熱心に逸物を舐っているシチュエーションが非常にクる。
ツンと立った真奈美の両乳首を口に含んだり、満子と宮子の淫豆を優しく撫でてみたり、逸物を前触れもなく怒張させてみたりと、ハーレムの主としての特権を行使してこの淫行を楽しんでいた。
俺はそこらの女子に無責任な性行為をしたくない、彼女たちと心を通わせた愛のある性行為をしたいのだ。
滾りに滾った逸物の射精ゲージが臨界点を越え、それを察した一二三姉妹が我先にと鈴口へとかぶりつき亀頭を舐め回した刺激で火山が噴火する様な心地で吐精した。
顔射の一シーン宜しく脈打つ度に飛び出す精子が、一二三姉妹の開いた口に入っていくのに興奮を覚えた。
……そして、俺は段々と意識が飛んでいくのを自覚して目を瞑った。
そうじゃん、こいつら全員『隷属』してるから精液から経験値出て行くじゃん、……がくり。
10レベル分くらいの経験値プラスこの射精により、残り少なかった気力が枯渇したのを感じ取り俺は安らかに気絶したのだった。
補修レイドは……
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オリジナルレイド
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轟天石榴山