レベルアップを経験する毎に、『怪物王』の筋力に極振りした様なステータスの偏りに蛮族味を感じる。
そして、腹の奥に溜まる様な肉欲が段々と存在感を露わにしているのが非常に煩わしかった。
小休憩と称し、養殖レベリングで行きつけの酒場のツケめいて貯まった性欲の解消を太志から提案されたのは渡りに船だ。
さながら幼女と少女の間に揺蕩う児ポ的な容姿の牝ハーフゴブリン。
リーナと愛称を付けた下僕の眼前に、滾った肉棒を見せ付けている今の状況は逮捕されてもおかしくない光景だろう。
以前、あの玄室で童貞を捧げた牝ゴブリンに見せつけた様な雄々しさは今の俺の肉棒には無いものの、エロゲーのNTR側の竿役に抜擢されるくらいの大きさ、つまりは平均より少し上の大きさになっているのは何故だろうか。
思いつくのは聖堂で『怪物王』にクラスチェンジした事で、女を犯すために肉棒も成長したとかだろうか。
太志の兄ノート曰く、レベルアップした身体は精力的になり、段階が進むと射精回数なども自然と増えるのだとか。
こうしてリーナの小さな口に頬張られ、内頬に鈴口を擦られながら舌で雁首や裏筋を舐められている光景を見下ろしていると征服感が込み上げてくる。
俺様に奉仕する事こそが貴様ら牝の使命よ、だなんて非常に傲慢な感想が浮かんでくるのは拙いよなぁ、癖になりそう。
肉体と精神が怪物に成り果てない様に人間性を捨てずに生きる事の難しさよ、ショッギョムッジョ。
学園で頭ピンク一色の発情猿が蔓延しているのもきっとクラスチェンジの副作用か何かに違いない。
「んちゅっ、じゅるっ、じゅぽっじゅぽっ。んふぅ、はぁぁ、れぇろ……」
リーナの口淫は拙いながらも此方の性感帯を探る様な勤勉さを孕んでおり、如何に気持ち良くなって貰おうかと言う健気さを感じる程に愛おしい奉仕だった。
迸るカウパー液の苦さと汗ばんだ味が混ざったそれを、此方の快楽指数が上がっている証拠として感じ取っているらしいリーナは恍惚とした笑みを浮かべていた。
太志の兄ノート曰く、存在強度、つまりはレベルの差異があったりすると性行為した時に上下関係が構築され、下に位置付けられた者は隷属と言う快楽堕ちをしてしまうのだとか。
第二段階でレベル4の俺と第一段階でレベル1なリーナとの間には深い溝があり、その分隷属が進み奴隷の様になる様に常識改変が行われていくらしい。
……成程な、既知領域の壱階層で先輩方が新入生狩りをするのはそれが理由か。
要するに快楽堕ちさせれば手頃で使い勝手の良い肉穴が手に入るし、レベル差で抵抗ができない事を良い事にダンジョン内でレイプしてから殺して記憶消去と言う手も取れる。
何せ、学園内での同意の無い強引な性行為は咎められる事になっており、ダンジョンで隷属してから倶楽部の部屋に連れ込む手段は合法と言えた。
「じゅるるっ、んふっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅるる……」
愛しそうに亀頭へキスを落とし、飽きが来ない様に咥え直す口淫は正しく魔性のそれだった。
……あの牝ゴブリンに口淫されていたらどうなっていたんだろうか、だなんて他の女の事を思ったのが気に障ったのか目元を鋭くしたリーナが口を窄めて搾り取る様な動作をし始める。
素直に悪かった、と心を込めて手触りの良い短い翠髪を撫でてご機嫌を伺う、三擦り半で射精しかねない強さだったからだ。
数十秒のお怒りモードの後、許してくれたのか裏筋を攻める様な優しい奉仕に戻ってくれた。
……『怪物王』と言う奉仕される側にクラスチェンジしたからか、はたまたモンスターと言う女性を犯す側に立ったからか、射精のコントロールができる様になっている。
また一層人間離れしたなと内心苦笑しつつ、随分と都合の良い力を手に入れたものだと思う。
今の俺は射精を繰り返すよりも、それまでの過程に重点を置いた質の良い行為をする事でムラつきを解消する事を求めていた。
主従と言う絶対的な上下関係で繋がっているからか、はたまた首輪の鎖の先が実は俺に繋がっていたりして以心伝心なのかもしれないが、リーナは此方の思った事を高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処してくれていた。
まるで金玉の中で精液を煮詰めているかのような一種の儀式と言えるこの奉仕は、先日の初体験レベルで好ましいものだった。
段々と沸騰して溢れ出していく射精感をコントロールし、リーナの昂っていく口淫のピストンに合わせてタイミングを計った。
「……良いぞ、飲み干せっ」
「ん゛ぅっ」
細い喉へ亀頭の先を突き入れ、びくびくと唐突な窒息で痙攣する震えを感じ取りながら吐精を果たす。
本来ならぴゅっぴゅっと脈打ちながら流れるだけの射精が、どぷっどぷっと脈打ちの度に鉄砲水を打ち出しているかのような異質なそれに変貌していた。
数回分の射精を一度で果たすかのような効率の良い射精を果たし、我慢していた小便を出し切った様な爽快感と満足感が訪れた。
窒息死させる訳にもいかないのでゆっくりと引き抜き、せきこんで咥内に残っていた精液を手に吐き出したリーナを見てふと思いついたそれを囁いた。
「それを口に戻してよぉく噛め、そして空気を含ませて攪拌しろ」
「……きゃぁい」
悦んで、と返答を返したリーナは両掌で受け止めた吐き出した精液を再び口に戻し、栄養を取るための様にしっかりと噛んで磨り潰し、込み上げた唾液によってカサ増しされた特製ドリンクをくちゅくちゅと頬が膨らむ様を見せ付けながら実行した。
今頃俺の精液で鼻孔の奥まで犯されているであろうリーナの顔は恍惚としており、分からせられたメスガキめいた色気と艶めかしさがあって非常に興奮する。
飲んで良し、と躾めいた言葉を出せば、こくりこくりと小さな喉を震わせて咥内のミックスジュースを飲み干す。
そして、命令の通り飲み干しましたと報告するように、小さな舌を伸ばしながら口を開いて見せた。
……その艶めかしさに再びムラついた肉棒が反応した、けれども一度だけ出すと言うルールで始めた小休憩であるが故に苦渋の決断を持ってして我慢する事にした。
段々と萎え始めた肉棒をリーナが綺麗にするべく舌の腹で舐め取る様な掃除をし始める。
そして、唾液塗れではあるが綺麗になった肉棒をズボンの中へ封印し、満足気に息を吐いてリラックスする。
「リーナ、とても良かったぞ。初めてとは思えない上手さだった」
「きゃぅぅん」
太腿をもじもじと擦らせもどかしい様子のリーナには悪いが、アンブッシュが懸念されるダンジョンで悠長に性行為は出来ないんだ、既に一敗してるが。
……さて、俺らの一連遣り取りを脳内でスチル変換して自慰行為にて賢者と化した太志が合流したので一狩り行こうぜと言う雰囲気に切り替わる。
太志は元々この学園に入学する事は予め分かっていたので、分家筋に伝わる射精コントロール術を身に付ける修行をしていたのだとか。
ただ単純に精を出せば良いと言う訳ではなく、荒ぶる魂が満たされるような鎮魂性を求められるのだそう。
なので、イチャラブちゅっちゅっしながら性行為すれば、自然と内容が充実して満たされ率が上がり、荒魂が鎮まるので難しいコントロールが要らなくて楽な訳だ。
……つまり、学園内でヒャッハーしてる奴らは本来あるべき性行為の本質を見落として、満たされた気分になっているだけだから発情期が続いているんだろうな。
なまじっか隷属や射精回数の増加などで男尊女卑になりがちなので、意識して改めないとこの学園の薄っぺらい流儀に流されてしまった者が多いんだろう。
「さて、大分しばいたがどんなもんだ」
「ふむふむ、竜胆殿はレベル8、拙はノービスの9ですな。……何故か戦闘に参加してないゴブリーナ殿のレベルが3も上がってるのが気に掛かりますが」
「主人の俺から幾らか入ってるんじゃないか? テイマーの得た経験値から何%が使役してるペットに入る的な」
「あぁ、その可能性はありますな。……もしくは小休憩時の口淫ですかな」
「俺の精液が経験値になってるって? マ?」
「きゃう」
リーナに話題を振れば当たり前じゃんと言った感じで頷かれた。
ふと、思い付いたのはFateの魔力供給の事だった。
「リーナ、もしかして血でも経験値与えられる感じか?」
「きゃう」
「あぁ……、体液に含まれている分を吸収している訳ですな。つまるところのレベルドレイン的な」
「そう言うスキルは持ってないから餌として得てる感じだろうか。サキュバスの吸精的な感じで」
「きゃぁー……う」
あー……、まぁそんな感じ、と言うニュアンスが返ってきた。
リーナに対して肯定と否定の二択で詳細を煮詰めていくと、『怪物王』と言うクラスがモンスターの王として君臨するためのクラスの系譜なので、配下のモンスターを育てるための隠しスキル的な感じで性行為による経験値の下賜が行われているそうだった。
なので太志の精液ではレベルアップは出来ないらしい。
……つまり、俺の経験値から天引きしてリーナと言う風俗に通っている事になるな。
経験値は余剰分、つまり今ならレベル9には至らない量なので、レベル8+αの経験値を蓄積しているのでそのα分から供給しているっぽい。
んで、一気にレベルが3上がっているのは単純に経験値テーブルの差異があるからだ。
ノービスのレベル10にはレベル1のゴブリンが50匹くらい必要らしいが、『怪物王』のレベル10へと同等の経験値で至れるかと言えば否だ。
リーナは第一段階のハーフゴブリンプリンセスなので、上がり幅が抑えめだったと言うだけだ。
「まぁ、便利だから良いか。カンスト手前で効率良くレベリングするか」
「き、きゃぁぅ……」
「レベルアップ酔いで歯止めが効かなくなりそうですなぁ。そうなると拙らも倶楽部を経て部室を得る事を考えるべきですかな」
「ダンジョン攻略系の部活と言うかクランみたいな集まりだっけか。同好会の人数じゃ開設できないよなぁ」
「名義貸しの様な遣り方でも作れるとは聞いていますな。ただ、残り八人幽霊部員となると面倒になりそうですが」
「それはそう。交流……しなくちゃ駄目かぁ……? 飲みニケーションならぬヤリニケーションじゃんこの学園」
「ですなぁ……。拙らに与する方が居ると良いのですが」
「きゃうきゃう」
パパの番はあたしよ、ってどう言う科学変化したらそうなるんだよ。
性格がメスガキ故に媚びてる相手をパパと呼んでるんだろうか。
その場合おじさんとかの方が場面映えするが、おじさんかパパならまだパパ呼びされた方がマシか。
俺の左腕にべったりと抱き付いて、無い胸を押し当ててくるのはポイント高いな、それっぽいし。
「取り敢えず太志のレベル10を目安に頑張るか」
「助かりますぞ。クラスチェンジで有用なクラスになると良いですなぁ」
「有用ってーと、盗賊に文官や職人あたりか」
「ですな。その筋のレアなクラスだったりすると嬉しいですぞ。盗賊なら鍵開けに磨きが掛かりますし、職人なら竜胆殿の専属になるのも悪くない。文官がちょっと外れ気味ではありますな。マッピングなぞ方眼紙で充分ですし、使役系はモンスターカードを引き当てないとスタートに立てぬゆえ」
「太志的にはどっちが好みだ?」
「うーむ、難しいですな。ガンプラなどの趣味を顧みると職人系が良いかもしれませんな」
だなんて会話をゴブリンを片手間で殺しながらしているあたり慣れ始めているのかもしれない。
一つ潰すは太志のため、二つ潰すは俺のため、四肢がポンポン飛んでるゴブリンたちには悪いが死ぬがよい。
レベルが上がり肉体強度も上がったのか、太志も前衛へ出る様になり、臨機応変に動ける俺を中衛に入れ替え実戦を積む。
……またなんか変なスキルを手に入れた気がする。
太志に見て貰うと『雄叫び』『爪研ぎ』『快便』なる微妙なスキルが簒奪されていた。
『雄叫び』はまだ良い、瞬時に大声が出せるだけと言うスタン効果の無い産廃アクティブスキルであるが、他の二つよりかはまだマシだ。
『爪研ぎ』は硬い物で爪が研げるアクティブスキルで、『快便』はお通じが良くなるパッシブスキルらしい。
ダンジョン内でこんなのを使う機会があったらびっくりだよ、俺も相手も困惑するわ。
ダンジョンの壁で爪研ぎでもしろってか、に゛ゃ゛あ゛ん゛。
階層が低いからか、はたまた数だけ多いから産廃スキルが量産されてしまっているのだろうか。
使い道は無さそうだな、宴会芸かよ。
もうちょっとちゃんとしたスキルを覚えてもろて。
「チェェすっぞッ!」
「うわっ、うるさっ!?」
何となく『雄叫び』で猿叫擬きしたら斜め後ろに居た太志にキレられてしまった、訴訟もんだよこれ。
だが、真正面に居たゴブリンには効果覿面の様で、近距離から音量MAXハウリングを喰らったからか立ち眩みしているようだった。
ゴブリン死すべしマストダーイッ、左肩へ袈裟に入ったハンドアックスの一撃により右腰に抜ける形でズバンッと切り裂いた。
汚い臓腑を撒き散らしながら倒れ伏せる同胞を見て、己が末路を思い知った後方のゴブリンが粗末な槍を投げ捨てて走り去ろうとしていた。
だが、ニヤリと笑みを浮かべたリーナの『誘引』によりくるりと踵を返して、恍惚とした気持ち悪い表情で戻って来た。
その隙を見逃さず、太志がシャランとした綺麗なフォームで一撃を放つ。
哀れなゴブリンの首が撥ねられ、この玄室のゴブリンは全滅した。
メインアタッカーの俺に、遊撃の太志、逃走防止役のリーナによる三人パーティは良い感じに機能している様に思える。
補修レイドは……
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オリジナルレイド
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轟天石榴山