人を1とし、獣を5としたら、偶然にも膝枕してくれている目の前の女性、否、女体化したモンスターを見て俺は4と答えるだろう。
ケモ度4の犬っぽい感じの獣人であり、肌色ではなく体毛が薄く生えているあたりケモナーポイントが高い。
胸元は非常にスレンダーでまるで絶壁、と称そうとしてはっと気付く。
淡い桜色の乳首が五対あり計十ヶ所、犬や猫に見られる複乳である、と。
体毛があるから衣服を纏う習慣が無いのか、はたまた獣ベースが故に存在すら知らないのか。
一向に隠そうとする羞恥心が見られないあたり、両方な気がするな。
上半身を起こして対面する様に振り返ると、漸く目の前の女体化モンスターの元に気付いた。
壱階層に数少なく出現するらしいある意味レアなモンスターであるコボルトだ。
前回のグラマラストランジスタ牝ゴブリンの様に、此処に招き入れて交尾をするために居るモンスターなのだろう。
となると、此処は壱階層の既知外領域にある隠し玄室と言う事か。
……何故此処に送られたんだ、即死に繋がる罠には思えないが。
目の前のスレンダーケモ牝コボルトを見やるも、やはり襲い掛かってくる様子は無い。
むしろ、此方を見る視線に熱が込められていく様な、若い雄もたまには良いわね、的な人妻っぽい色気が醸し出され始めたんだが。
俺はケモナーでは無いが、目の前のケモ度4相当のセクシーな牝コボルトに肉欲を感じないかと言われれば否である。
体付きがやや人間寄りであり、何よりも表情を感じられる愛嬌がある事もポイントだ。
獣でありながら人に近しいだなんてお得が過ぎる、ハッピーセットじゃないか。
よく見れば瞼の睫毛もグラマラスに感じ、体毛で地肌が覆い隠されているからこそ醸し出されるエロスがある。
……何故だろう、牝コボルトの妖しい瞳の瞬きに心を奪われた心地だった。
これはそう、あの牝ゴブリンと出会した時に感じていた――。
「……いやこれ、『誘引』じゃね?」
「わふっ!?」
思考が段々とピンク沼に沈められて行き、荒い呼吸と動悸からして媚薬めいた症状のそれだとレベル差があるからこそ冷静に理解できてしまう。
……あぁ、そうか、壱階層だからレアモンスターでもレベルが低いのか、この感じだと第二のレベル5くらいか。
つまり第一段階が姫ならば、第二段階だと女王あたりか?
「『コボルトクイーン』?」
「わふっ」
そうよ、と普通に肯定されてしまった。
つまり、あの時の牝ゴブリンは『ゴブリンクイーン』と言う事になる。
……であるなら、ドロップするカードはクイーンであるべきじゃねぇの?
深掘りのため思考を続けようとして顔に柔らかな物が触れた事で、興味が移って思考は途切れた。
俺の顔に触れていたのはふわふわな尻尾であり、何処か獣臭がするものの何処か甘酸っぱい良い匂いがしていた。
もふっもふっと顔を尻尾ビンタされ、不満げな様子の『コボルトクイーン』に可愛い癇癪を受けたのだった。
「……据え膳食わぬは男の恥って言うもんなぁ」
一汁山菜の御膳と言うよりかはジビエの焼肉定食であるが、食欲めいた肉欲が鎌首をもたげた。
犬の鼻は人間よりも遥かに鋭く作用すると言うが、此方のヤる気を感じ取ったであろう『コボルトクイーン』は女の子座りから四つん這いになって近付いて来て、くるりと尻尾を俺の顔に押し当てながら反転して挑発的な笑みを浮かべた。
まるで童貞の男の子に大人の色気で誘惑する様な蠱惑的なムーヴであるが、残念な事に俺はDTショタではなく『怪物王』な巨根野郎である。
ふりふりと此方を挑発する魅惑的なお尻を見て、ふと気付いてしまった。
腹部に見事なくびれがあり、魅惑的な腰付きを見せびらかす様な巨尻が鎮座しているのだ。
獣にはぱっと見で分かる様な腰のくびれが無いので、目の前の『コボルトクイーン』はケモ度3.5と呼べる人寄りの容姿だったのだと再発見してしまった。
ズボンを着脱し、窮屈なトランクスも脱ぎ去り、下半身の衣服をキャストオフ。
魅惑的な容姿に興奮した状態でそそり立つ勃起した肉棒を見せ付けた。
子供の腕くらいはあろう逸脱した肉棒を見て、ぎょっとした顔を浮かべた『コボルトクイーン』だったが、クイーンの肩書きは伊達じゃないわよ、と犬歯を見せて微笑んだ。
薄っすらと生える体毛の気持ち良さを掌に感じつつ、獣の交尾を始めるべく亀頭を蜜壺のある筋へとあてがった。
「わ、わふ……? く、くぅーんっ」
え、ちょ、待ってこれ大き過ぎっ、と先程のクール顔を台無しにするような事を言って待ったを掛けたが、それを受理するかは此方次第である事を忘れていたのだろうか。
無論、聞き耳持たんと腰を打ち付け、逸物を奥深くまで挿入したものの、三分の一が余ってしまった。
がくがくと腰を震わせて膣を締め付ける様子からして挿入しただけで絶頂したようで、熟れた身体を持て余す団地妻めいた蠱惑な表情は雑魚牝の蕩け顔に変貌していた。
今まで随分と粗末な物を挿入していたのだろう、手前は解れているが奥は未熟な膣内の様子からして俺の逸物は凶悪なリーサルウェポンに感じる事だろう。
牝ゴブリンの膣内はふわふわでソフト系だったが、この牝コボルトの膣内は締りのあるハード系に通ずるものがあった。
未開通だった奥の細道を耕し、ある程度拡張が済んだら此処は自分の物と我が物顔するが如く逸物を膣内にずっぷりと鎮座させる。
今思えば牝ゴブリンこと『ゴブリンクイーン』とのレベル差があったから心酔するかの如く肉欲に狂った訳だが、こうして逆転してしまうとあの日の理不尽さがよぉく分かる。
一分、二分と敢えて動かずに逸物の形を覚えさせ、既にはひゅはひゅと絶頂で息を切らしているそのだらしのない獣の骨格が故に突き出した唇を奪って蹂躙する。
ややギザ歯なのが少し気に掛かるが肉体強度は此方の方が上だろうと踏んで、一歩踏み込んでその長い舌に絡ませていく。
仰け反りながらキスを交わしている事もあり、苦しさを軽減させるためにそっと顔へ手をやって支えると情愛の籠った頬擦りを返された。
「きゅぅーん、きゅぅぅ、わふぅぅ」
「分かった、分かった。おぼこな可愛い此処をたんと悦ばせてやるよ」
「きゅぅぅんっ」
みっちりと詰まった下腹部を抱え込みながら、優しく圧迫してゆっくりと抽挿を始めてスローテンポに交尾を進めていく。
今までコボルトやゴブリンと言った気性の荒いセックスしかして来なかったであろう牝コボルトにとって、これこそがセックスだと教え込む様な優しくて甘い交尾は堪らなく心地良い事だろう。
一際反応の良い部分を中心に雁首で擦ってやり、浅く、浅く、深く、深く、浅く、と何処か頭に残るミーム汚染の余波を感じる腰使いで牝コボルトを躾けていく。
素敵ですご友人、だなんて幻聴が聞こえて正気に返り、更なる刺激を与えようと指先を一本筋の先へやるもののするっと引っ掛かりが無く困惑する。
……そう言えばクリトリスって人間くらいなんだっけか発達してるの。
ケモ度3.5な牝コボルトなので、ケモ度3や2なら存在している可能性はあるだろう。
まぁ、十分に喘いで気持ち良さそうだし、追い打ちは必要無いか、と心機一転、セックスのコツを掴むべく丁度良い肉穴を使って検証を続けていく。
獣に近い事もありその手の反応も劇的であり、人間よりも発達していない性器でそもそも感じている今の状況こそが快楽に頭を焼く様な心地なのだろうな。
孕みたいと何度も懇願してくる子宮口からの情熱的なキスを払い除け、もっと奥へ挿入させろと深く拡張を続けていく。
足元がびしゃびしゃになる程に絶頂し、嬉ションまでして絶頂の波に溺れ続ける牝コボルトを見て、『怪物王』の資質とも言えるサドッ気がムラりとしてきた。
「これまでは獣の交尾だ、そしてこれからが人の営みだぞ『コボルトクイーン』」
「きゃ、きゃぅぅんっ」
甘く切なそうな声色で、もう絶頂したくないと懇願しておきながら恍惚に牝の顔を浮かべる牝コボルト。
そんな口を唇で塞いで、接合したまま牝コボルトをひっくり返して正常位の恰好を取る。
牝ゴブリンと違い体格差があまり無いので、しっかりと指を絡ませた恋人繋ぎをして地面に押し付ける。
頭上で絡んだ手を押し付けている万歳状態であるので、必然と俺の恰好が前のめりになりやや腰の浮いた体勢になる。
背後からの抽挿で当たっていた場所とは違う逸物の動きに甘イキしては深い絶頂に至り、目の焦点が合わないくらいに深く快楽に溺れている様を見て充足感と征服感を強く感じる。
……そして、この感覚こそが『怪物王』に相応しい在り方なのだと魂に刻まれた気がした。
『怪物王』第三の発現スキル『隷属首輪』が発動し、俺の掌から這い出た鋼鉄の鎖が牝コボルトの両腕を蛇の様に這い、やがて首に巻き付いて見慣れた首輪を生成した。
成程、完全に隷属した相手にこうして首輪のマーキングを施し、自分の物であると知らしめるスキルか。
蕩けた顔で快楽に溺れる牝コボルトの膣が強く締まり、自分を染めてと言わんばかりに吐精の催促をし始めた。
……良いだろう、
上に立つ者であると言う自覚が芽生えたからか、目の前の可愛らしい牝を抱き潰して我が物にしてやろうと我欲が主張をし始めた。
「射精るぞ、正気を保てよ」
カウパー液で溺れかけている子宮口に亀頭の鈴口をぴったりと押し付け、溜め込んでいた圧力を解放するように枷を外して精を放った。
どぷんっどぷんっと人の身では有り得ない程の精液が牝コボルトの餓えた子宮へと流れ込み、その熱い奔流と共にレベル差による残酷なまでの隷属性が叩き付けられた。
白目を剥く程に脳をスパークさせて絶頂の底なし沼に沈んでいった牝コボルトの様子を見下ろしながら、初めて自身の意思で征服を果たしたのだと笑みが浮かぶ。
……来たる日に更なる高みへと立てる、そんな漠然とした感覚が脳裏を過ぎた。
子宮を内側からパンパンに膨らませる程の射精量を見て、我ながら人間を辞め始めたなと苦笑する。
けれども、真の意味で牝を屈服させ隷属させる快楽の味を知ってしまったが故に、それでも良いかと残虐な笑みが浮かんで口角が上がる。
「礼を言うよ『コボルトクイーン』、お前は俺が俺である事を証明してくれた。……安らかに逝け」
明らかに目の前の牝コボルトは意識を失っているどころか、呼吸すらも止まっており、鼻血が零れている事から絶頂のし過ぎて脳の血管をやられたのだろう、既にショック死した状態だった。
前回の窒息死と言い、今回のショック死と言い、俺のセックス相手死に過ぎじゃなかろうか。
俺の逸物は挿入れるもの全て死傷する呪われたナイフか何かかよ。
目の前で霧散した牝コボルトに対して手を合わせ南無った後、萎えた肉棒の下にぴとりと張り付く何かに気付いた。
何となく予想が付くが、拾ってみればそれは一枚のモンスターカードだった。
名称、『-』
種族、ハーフコボルトプリンセスナイト
属性、風
階位、1
能力、『誘引』『鼓舞』『受胎』
存在強度、☆☆☆
「魔の王に跪く贄なる者、忠義の姫騎士」
……ですよねぇ、スキル構成も同じなので絡繰りが分かってきた。
成程なぁ、ハーフってそう言う事かよ、マジかぁ……。
「拝啓、何処ぞで沈んでいるお父様、風呂で沈んでいるお母様。二児の父になりました……」
リーナのパパ発言ってそう言う事かよぉ、思いつく訳無いだろうが。
『受胎』のスキルからして、上位互換のスキルか何かで俺の子を孕んで死んだ時にカードとして産み出したんだろこれ。
マジかぁ……、なんつー重いもんを残しやがったんだ……。
牝ゴブリンに牝コボルト、どちらもクイーンの肩書きを持っていたレアモンスターだった。
言うなればマザーモンスターと言うべき存在だった訳だ。
……つまり、別の階層にもマザーモンスターが居るって事か?
…………萎えた筈の肉棒がやる気を見せたのを感じて、男って奴ぁと自分の業の深さを嘆いた。
モンスターカードに書かれた『ハーフコボルトプリンセスナイト』は、可愛らしくも動きやすそうなドレスにレイピアを胸前で構える騎士スタイルの褐色少女な牝コボルトが描かれていた。
ぱっと見だがケモ度3くらいで、二足歩行がちゃんとできそうな感じで少し安心した。
となると、第二段階にクラスチェンジするとケモ度が増すのでは、と先程致していた牝コボルトの裸体を思い出した。
……まぁ、その時はその時だな。
結局はモンスターなので、そこの線引きはちゃんとしておくべきだ。
本格的にこの学園に骨を埋める事になるからな、事の次第では。
『隷属具象化』が学園の外でもできるかどうかは分からないからな。
……まぁ、五年後の俺にぶん投げようそうしよう、ワイトもそう言っている。
いそいそと脱ぎ捨てたトランクスとズボンを履き直し、脳裏にスチルを回収した隠し玄室を後にした。
補修レイドは……
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オリジナルレイド
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轟天石榴山