※この作品はR-18です。

派遣型メンズエステのすすめ~その6   作:sakamotsu

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シーン1.エカさん訪問(エカさん視点)

 日本のビジネスホテルの無機質なドアが並ぶ中、部屋番号を確認して、立ち止まる。

 スマホのカメラでメイクとか髪の様子を最終チェックする。

 今日も楽しくマッサージしていきましょう、と気合を入れる。

 深呼吸して軽くノック。

 日本に来て1年、セラピストとして半年。

 まだこの瞬間は緊張する。

 日本語は「こんにちは」や「ありがとう」くらいしか話せないけど、身振り手振りと笑顔で、なんとかお客さんを満足させてきた、と思うし、今日も大丈夫、なはず。

 ドアが開き、Tシャツにショートパンツ姿の男性が現れる。

 少し緊張した顔の、優しそうな日本人男性。

 黒い髪と、控えめな笑顔が、なんだか安心感を与える。

 

「コンニチワ、エカです。ニホンゴ、スコシ……デモ、マッサージ、ガンバリマス。ヨロシク、オネガイシマス。」

 私は挨拶し、にっこり微笑む。

 彼が少し目を丸くして、私を見つめる。

 ちょっと物珍しさのまじった視線。

 いつものことだけど、やっぱり慣れない。

 こういう反応、お客さんによくあるから慣れてるけど、でも、彼の視線はどこか純粋で、嫌な感じがしない。

 

「さかもつ、よろしく」

 と、彼もなんだか、たどたどしい日本語になってて、内心微笑ましく感じる。

「さかおつ……サン?」

 私が呼び返してみると、彼はきょとんとした表情になるので、さっきの自己紹介の感じが思い出されてつい笑ってしまった。

 

「エカ……さん?」

 さかおつさん、まだ緊張してる感じだったので、ちょっとテンション高めに「ハーイ、エカ!」って答えてOKサインでイエーイみたいに、はしゃいで見せる。

 すると、ちょっとさかおつさんが和んだ感じがした。

 

 部屋に入ると、シンプルなビジネスホテルの空間。

 ベッドと小さなデスク、シャワールームのドアが見える。

 言葉は通じないけど、コースと料金は事前に決まってるから、ジェスチャーで確認。

 さかおつさんがお金を渡してくれて、私は「アリガトー!」と元気に言う。

 彼が紙パンツを受け取って、シャワールームへ向かう後ろ姿を見ながら、準備を始める。

 バスタオルをベッドに広げ、オイルボトルを並べる。

 

 彼の優しい雰囲気、なんかいい感じ。

 日本語が話せない分、彼の表情や仕草をよく見ちゃう。

 さっきの視線、胸元にチラッと行ってたよね? メンズエステだから、そういうの嫌いじゃないよ。

 むしろ、楽しんでもらえるなら、私も嬉しい。

 シャワーの音が聞こえてくる。

 さかおつさん、どんなマッサージが好きかな? 私のバレエ仕込みの施術が、ちゃんと彼を喜ばせられるといいな。

 

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