さかおつさんの脚をほぐし終え、彼のリラックスした吐息に満足しながら、次のステップへ進もうとする。
「サカオツ……サン、ネクスト」
仰向けのまま、あぐらをかいて座ってもらおうと、身振りで伝える。
正座した膝に手を置いて、左右に広げてあぐらで座る仕草を見せる。
あ、言葉がないと難しいかな? もう一度、ゆっくり腰を曲げる仕草を見せる。
すると、彼が「こう?」と言って体を起こし、私の近くに手を伸ばす。
私もちょうどさかおつさんの膝に手を添えようとしていたので、さかおつさんの手がそのまま私の内太もも――、というよりショーツに触れる。
「あっ!」と声が漏れ、身体がピクッと反応する。
せっかく施術のペースがいつもどおりに戻ったと思ったのに、『またなの!?』って、内心で少し焦っちゃう。
それでも、触られた感触に体が勝手に熱くなる。
内ももの柔らかい肌を撫でられた瞬間、股間がじんわり温まり、胸の先が硬くなるのを感じる。
「うわっ、ご、ごめん、エカさん!」
うん。たぶんさかおつさんは謝ってる。
2度目なのですぐにわかる。
むしろ彼の誠実さとか、優しさに胸がキュンってなる。
それより、さかおつさんがすぐに手を離してしまった事に名残惜しさを感じてる自分に焦りを感じる。
劣情の収拾がつかなくなりそうになってる。
たしかにこの1年間、リアルの交友関係はほとんど変わらなくて、最近はなんだか人肌恋しくなってきてるけど、これほどまでに飢えていたなんて……。
思わず「プリヤートナ……」と呟いてしまい、ハッとする。
やばい、気持ちいいなんて言っちゃった! 彼の目を覗くと、でもやっぱり彼は申し訳なさそうというか、私を心配してくれてるような眼差しで、私はまた落ち着きを取り戻す。
謝ってるんだね、彼の真剣な顔、なんだか可愛い。
決して彼が悪いだけじゃないのに、こんなに焦るなんて。
思わずクスッと笑いが漏れる。
そんな私を見て、彼の肩がホッと下がり、安心した感じがする。
今度こそちゃんと伝えないと、と私はさかおつさんの横に座る。
「サカオツ……サン、コレ」
次のマッサージの姿勢を伝えないと、というのもあるけど。
それに、さかおつさんが悪いわけじゃないってことも伝えないと、というのもある。
私はさかおつさんの横に座るとき、ちょっと身体を余計に揺すってみせる。
揺れる胸に彼の視線を感じる。
うん。さかおつさんが股間を熱くしてるのは分かってるし、私も熱くなってるって事もきちんと伝えないと。
さかおつさんは、ちょっと頬を上気させながら頭を下げてる。
「全然……大丈夫よ」
と囁く。
そう。股間をタッチされるくらい全然大丈夫。