※この作品はR-18です。

母の写真 日常の向こう側   作:松田義和

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第二十八章 眠れない夜

眠れない

 

考えてみれば当たり前だ

 

イクミさんとユキさんの淫らな姿や母さんのあんな姿を見たし、自慰も途中だったし

 

僕はまた自然に手が股間に向かう

 

そういえば

 

僕は思い出した。母さんのブラジャーをポケットに入れたんだっけ。

 

あった、あった。ポケットから取り出し顔に被せる。

 

我ながらキモいな。こんな趣味はなかったはずなのに。

 

僕は母さんのブラジャーを顔に乗せて目を瞑り、さっきの光景を思い出しながら下を全部脱いで自慰を始めた。

 

イクミさん、ユキさん、母さん・・・

 

 

頭の中で妄想が広がっていく

 

 

その時。僕の勃起したペニスを何が触った。

 

 

うわ!何だ!

 

 

顔の上のブラジャーを跳ね除け目を開ける

 

 

そこに――母さんの顔があった。

 

すぐ目の前に。

こんなにも近くで見るのは、いつ以来だっただろう。

 

寝ぼけているのかと思った。

でも、母さんの顔ははっきりと僕を見ていた。

頬が少し赤くて、息にはうっすらとアルコールの香りが混じっている。

 

 

僕は小さな声で問いかけた。

 

「……かあさん、見てたの?」

 

返事はなかった。

 

でも、その瞳は、何かを言いたげに揺れていた。

悲しみか、迷いか、それともただの酔いのせいなのか、僕には判別できなかった。

 

空気が重たく沈む。

 

僕は言葉の続きを探したが、見つからなかった。

 

ただ、母さんの顔がこんなにも近くにあることが、今はどうしようもなく切なかった。

 

 

「ありがとうね、義和」

 

母さんが静かに言った。

まるで、どこか遠くから届いた声のように、柔らかくて、切なかった。

 

「助けてくれて……」

 

僕は言葉に詰まったまま、母さんの顔を見つめた。

 

「え……母さん……ずっと起きてたの?」

 

思わず問いかけると、母さんは小さく首を振った。

 

「ううん、最初は……ほんとに寝てたの」

「でも……途中で……目が覚めたの。でもね、起きてるって言えなかった。なんだか……言っちゃいけない気がして」

 

語尾が震えていた。

それは酔いのせいではなく、何かを抱えたまま言葉にしようとしている人の声だった。

 

僕の胸の奥に、じわりと何かがにじんでくる。

 

僕は、その沈黙の先にある言葉を、待つしかなかった。

 

 

「下着を脱がされている時に何となく目が覚めたけど、あそこで目を開けたら何をされるかわからないから寝たふりをしていたの。

そうしたらあなたが入ってきて」

 

「じゃあ僕とあいつの会話も聞いていたの?」

 

「聞いていたわよ、かっこよかったわよ」

 

変なこと言わなくてよかったー

 

母さんは、ふっと笑った。けれど、それはどこか寂しげな笑みだった。

 

「……背負って戻ってくれて、ありがとう」

 

その言葉が胸に刺さった。

優しいのに、苦しくなる。

なぜか、泣きそうだった。

 

僕は何も言えなかった。

ただ頷くことしかできなかった。

 

「情けないよね、私……」

 

母さんは自嘲するように小さく笑いながら、視線を落とした。

その肩が少し震えているのが見えた。

けれど、泣いているのかどうかはわからなかった。

 

僕の中には、いろんな感情が渦巻いていた。

怒り、困惑、悲しみ――でも、それでもなお、母さんのことを見捨てることだけはできなかった。

 

「……情けなくなんか、ないよ」

 

ようやく出た声は、かすれていた。

 

母さんは、ゆっくりと僕の顔を見た。

何かを確認するように、まっすぐに。

 

僕たちは、しばらく何も言わずに見つめ合っていた。

 

ただ、その沈黙の中には、確かに言葉よりも深いものがあった。

 

 

「ねえ、義和」

 

「イクミさんとユキさん。あの人たちは大人の女性だから何があっても口を出すことじゃないわ、明日会っても知らないふりしてあげて」

 

「わかってるさ、僕はずっと寝てたことにするよ」

 

「だからね、あの二人、今夜は部屋に戻ってこない。だから・・・」

 

 

え?だからって・・・、そういえば母さん、さっきからどこ触ってるんだ?

 

「ねえ、義和・・・あの夜の続きしようか・・・」

 

え?母さんちょっと!顔が近づいてくる

 

僕には近親相姦願望はないんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

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