イクミさんの写真はまだある。
バックから突かれているお尻から背中の写真。
寝ているコウジをフェラしている写真。
騎乗位でガニ股でイキそうなのを耐えているイクミさん。
膣内射精されて精子が流れ出ている性器のアップ
お掃除フェラするイクミさん。
トシマサ、すまない。僕はイクミさんの淫らな姿で勃起している
動画ファイルにはまだ触れられなかった。
怖かった。
それを再生してしまえば、もう何かが決定的に変わってしまう――
そんな予感だけが先に立っていた。
だから僕は、まずテキストファイルを開いた。
一番無害そうに思えたそれが、ほんのわずかな「逃げ道」のように思えた。
ファイル名は、ただ「memo.txt」。
何の変哲もない名前。
だが、画面に表示された文面を目にした瞬間、体の奥がじんわりと冷えていった。
⸻
これは外には出さないから安心して
あくまでも趣味なんだ
息子くんと俺たちだけの秘密
⸻
三行。
それだけだった。
短い文章。
なのに、そこには確かな“意志”がこもっていた。
誰かを宥めるように。
許しを請うでもなく、まるで共犯関係を当たり前のように語るような――
そんな、妙な親密さ。
「俺たちだけの秘密」
その言葉に、指先がかすかに震えた。
ファイルを閉じても、鼓動は収まらなかった。
いや、むしろ音を立てて胸を打っていた。
逃げるべきだったのかもしれない。
でも、もう戻れなかった。
僕は意を決して、最初の動画ファイルをタップした。
「mothers_night_01.mov」
再生ボタンを押すと、画面が黒くなり、わずかな読み込みのあと――
映像が始まった。
イクミさんがコウジのモノをベロベロと舐めている。
口に含んで激しく頭を動かす
そしてその上に跨がり自分から挿入する。
のけぞりながら激しく腰を振るイクミさん。
「気持ちいいか?」
コウジの冷徹な声
「ああ!気持ちいい!すごい!体がひとりでに動いちゃう!」
場面が変わりバックから突かれるイクミさんが映し出される。
四つん這いでもはや喘ぎ声というか叫び声だ。
また画面が変わる正常位でめちゃくちゃ突かれているイクミさん。
「ほら、どこに出して欲しいか言ってみろ」
「中に、中に出してください」
「お前は今日から俺のものだ、いいな」
「はい、わたしはあなたのものです。だから中に、お願いします」
「ようし、出すぞ!受け止めろよ!」
コウジの動きが激しくなり画面も大きく揺れる。
そしてコウジのいくぞ!という声と共にイクミさんも大きくのけぞってコウジの精子を子宮に受け止めた。
画面が変わりお掃除フェラするイクミさん。
そこで動画は終わる。だいたい写真と同じ展開だった。
僕は無意識のうちに股間をいじっていた。
あの夜の出来事は夢ではなかった。
と、またスマホが振動する。