ベル君よりも少し早かった男 作:ヤララントゥ
相対するは双頭のインファント・ドラゴン、これまで潰して来たどのモンスターよりも強靭なウロコ、強靭な身体能力、俺の数倍はあるだろう体高、この時点で既に嫌になる相手だが最も恐るべき点は…
「二つ有るから二倍吐けますよってか!」
両の顎から放たれるブレスだろう
(片方の頭が吐いた炎に紛れてもう片方の頭が喰らいついて来る!自分の炎を自分で耐える理不尽!………欲しい!」
パーピーヤスはまだ効いている!片方の頭はいまだ明後日の方向にブレスを吐き続けている!そのせいで徐々に燃えていない場所が無くなって来ているのも問題なんだが!
(さて俺の勝利条件は二つ、1コイツをブチのめす 2リリが助けを呼んでくるまで耐える…2は現実的じゃない、通常のインファント・ドラゴンの時点でレベル1では手に負えないモンスター、その上コイツは強化種か
「GAaaaaaa!!!」
「……ッ!?」
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愛しい男を助けるためリリルカ・アーデは走っていた、カマラ・デーヴァの生存は自分にかかっているという自覚が彼女にステイタスを越えた敏捷を与え今までにない速さでの思考を行わせる
「サポーターの装備をした彼女の仲間…いや彼女はインファント・ドラゴンの方から飛ばされて来た!ロキ・ファミリアの遠征時期…これに賭ける!カマラ様どうかご無事で!」
彼と仲の良い金髪の少女を思い彼の隣で戦えない事を悔しく思いつつも希望を見いだした彼女の歩みに迷いはなくギルドの推奨ルートへと進んでいた
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……………一瞬気を失っていたか、リリの夢を見ていたな。奴も走っている、ここで寝ている訳にはいかんな。なんとか致命傷は免れたが腕はまだ痺れている、背骨の辺りから違和感も有る、200万もした武器もひしゃげてしまっている、当面はジャガ丸くんオンリー生活に逆戻りだな
「「Rrrrrr…」」
パーピーヤスも切れたか、再発動分の
「想定より効きが弱いな?個人商店の限界という事か、戻ったらミアハ様の所を大きくする計画を立てねばな!」
目下最大の懸念点であった背中の痛みは消えた、奴め勝利を確信しているらしい悠々と近づいて来ている、ならばその時間有効に使わせてもらおう、コレは強いが時間がかかるからな!
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血の痕跡を残しながら少女は竜に潰された足を引きずり前へ進む、故郷から共にこの地へ来た彼女の為に
「………千……く…さ…」