ベル君よりも少し早かった男 作:ヤララントゥ
私は小説情報のページを開いてはニヤニヤする日々を送っております、拙い文章では有りますが飽き性な私がここまで書くことが出来たのは皆様のおかげです、今後ともよろしくお願いします!
俺のスキル
だが今回重要なのはもう一つの能力、勝利した相手からの収奪権限の方だ、その真髄は人間、モンスターの区別無く勝利した相手から俺が欲しいと思った性質を得る能力!
「オークの腕+ハードアーマードの甲殻+ウォーシャドウの鉤爪!」
身体の内側から液体が沸騰するような音が鳴る、肉がせり上がり皮膚を突き破って黒い甲殻が生えて来る、肩からはもう一対の腕が伸び、その姿は人とは言い難くかといってどのモンスターとも一致しない、その姿はまさに絵本の怪物
「
そう語るカマラの姿には人間の面影はほとんど無く、四本腕の甲殻をまとった獣のような姿をしていた。
「AAAAaaaaaaaaaaa!」
「無駄ぁ!」
獲物の唐突な変化に危機感を覚えたのかこれまでのなぶるような動きではなく一撃で終わらせるという殺意のこもった一撃、しかしその程度なら今の俺は片手で受け止められる。これこそが我が
「ここからは短期決戦だなっ…と!」
第三の腕、第四の腕を交差させて振り下ろす、それだけで今までの全ての打撃を跳ね返していた強固な鱗が避け肉を絶ち少竜の血がほとばしる
「Gyaaaaaa!!!」
「距離を取るつもりか!?させん!」
今の俺の負け筋は二つ!一つは単純な
「
「Rrrraaaaaqa!!?」
奴の吐き出す炎である、上層のモンスターの甲殻では耐えることは出来ずひとたまりもなく燃えカスとなるだろう、腕の鉤爪をへし折りインファント・ドラゴンの口内へ投げ込む、たまらず頭をそらす小竜の懐に入り込み魔石をめがけ肉を掘削していく、鱗を全てえぐり取った後は暴れる竜の攻撃はオークの腕で受け止め人間の腕に持っているひしゃげた金属棒で肉をえぐり出す!
「AaaAaa!!」
「恐ろしいか!?お前も
インファント・ドラゴンの魔石の場所はアドバイザー殿とリリに叩き込まれている!このまま張り付いてえぐり出す!あと一息…!!
「無い………?っ+キラーアントの甲かっ」
驚愕、その感情が産んだ隙を竜は見逃さなかった
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「誰かが…あの竜と戦っている…?」
彼女の目がかすみ、真っ当な視界を保っていなかったのは彼等にとって幸運だっただろう、彼女は、ヤマト・命はカマラ・デーヴァを人間だと判断したのだから、そして気高い少女は自分がするべき事を瞬時に選択した
「掛けま…くも畏き…いかな…るものも」
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間に合った!が…!オークの腕は潰された!ポーションも割れて使い物にならん、再使用は難しいか…
「というか、やらせてはくれんか」
「AAAAAAAAA!!!」
俺に時間を与えるのは危険だと学習されてしまったのか速攻で潰しに来たな、トカゲの癖にその反省の速さ、見習いたい物だな!
「魔石が規定の場所になかったという事はだ…まあ大概
ならまだ勝機は有る、魔石は無かったとは言え胸の辺りの肉を大きくえぐってやったのだ動きは鈍っている、口内からあの無駄に長い首の中に攻撃を叩き込めば良い、方法は考えついている、問題はこの棒が奴の肉を引き裂き魔石に届くかだが…そこはもう賭けだな
「行くぞ竜よ!最終ラウンドだ!」
そう言って俺は
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今の満身創痍のカマラ・デーヴァではどうあがいてもインファイント・ドラゴンの魔石を破壊する事は不可能である、しかしここにはその運命を変える事が出来る少女が存在していた
「神武闘征…!【フツノミタマ】!」
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なんだこれは!?押し付けられる…重力か!誰だか知らんが助かった!これなら行ける!
「威力とはっ!速さ✕
「GyaaaAAaa!!!!!」
正確にはそこに二分の一が入るが今必要なのは勢いだ!硬いものが砕け散った音!俺の推測は正しかった!これで終いだっ…?
「Rrrrrrrrr」
カマラ・デーヴァは間違いなくインファント・ドラゴンの魔石を破壊した、しかし竜は止まらない、竜の動きを封じていた少女も既に意識を手放し、自由を得た産まれた時から共にあった兄弟とも言える首の死をまるで気にすること無く竜は目の前の敵に絶死の炎を吹き付けた
「Raaaaaa!」
竜の咆哮、それはこれまで勝利する事が当たり前だった竜による初めての勝利の雄叫びだった
「そして
炎を切り裂き現れたカマラ・デーヴァによって首を両断された
「強大であった竜よ!俺の勝ちだ!」
それを言い終わると俺も倒れた、
「カマラ様!」
「カマラ!」
リリの声か…そうか、戻って来てくれたか…それに隣にいるのは…そうして俺はリリとその隣にいる美しい金の長髪を持つ友人の姿を確認すると安心して眠りに落ちた