ベル君よりも少し早かった男 作:ヤララントゥ
「よくやったぞ我が子よ!」
「父よ!ドアップはもう確定なのですね!」
一命を取り留めたと思ったらマーラ様のモーニングコール、本当に昇天してしまうかと思った
「それはそれでワシの一部になるだけよ」
「初耳だが!?」
「
それなら問題は無い、もとよりその程度にはなるつもりだったからな!レベルが上がれば寿命も延びる、この世界を楽しむには何年かかっても足りんだろうさ
「さて本題じゃがの、お前さんは試練を達成した…と言うことはご褒美をやらねばならんということじゃ」
「おお!褒めていただけるだけで、十分嬉しいのだがご褒美とは!?」
誕生日のプレゼントだと言ってとんでもない物をくれた父の事だ、かなり期待出来るぞ!
「最初はギリメカラの曾曾曾孫の一匹でもやろうかと思ったんじゃが怒られてしもうた、物理攻撃がきかん良い乗り物なんじゃが…まあ子孫が精霊として下界におるから欲しかったら自分で探すんじゃな、それでご褒美はこれじゃ」
「花?」
「ウム、これがどういう物かはいずれ分かる、ではそろそろお別れじゃ」
父の取り出した花は俺の胸に飛び込み溶けて消えた、そして別れをいう暇もなく俺達のいた空間に光が走り水に沈むようないつもの感覚の後に目を覚ました
「ここは…こういう時は知らない天井だ、というのだったか」
「何を言っているの?カマラ」
「ああ
アイズ・ヴァレンシュタイン、神をもしのぐその美貌と
「大丈夫、まだ一日もたって無いよ」
「なるほど…さすがは俺だな!」
「うん、カマラは凄いね」
アイズは若干情緒が幼い部分が有るので会話は何時もこんな感じで進行する、最初はあしらわれているのかと思ったが本心からコレなので可愛らしいものだ
「ところで本当にここはどこなんだ?」
「ディアンケヒト・ファミリアの病室だよ、カマラは関係者じゃないから
「そうか…そのうち挨拶に行くとしよう、今回の件と言いアイズの件と言い話すべき事は山のように有る」
「ありがとう、楽しみにしてる」
言い終えるとアイズはその白い指を俺の指に絡め顔を近づけて来る、長い金の髪が俺の顔に触れお互いの呼吸の音がはっきりと聴こえる距離にまで近づく
「早く
「先に行っていろ、すぐに追いつく」
そして軽く唇どうしが触れ合い、離れる
「んっ……」
それを3度繰り返してアイズは満足したのか顔を離しゆっくりと立ち上がる、その表情は俺が目を覚ました時の花のような笑みではなく、頬を上気させこの数ヶ月ですっかりと板に付いた蠱惑的な笑み浮かべている
「じゃあねカマラ、また明日」
「ああ、また明日」
明日からまた楽しくなりそうだ!
次回!ミアハ・ファミリア編!