個性『淫魔』 作:えっちいやつ。
「んぐっ、ん゛っ、んん゛……っ!!」
「ふーーっ、ふーーっ! はぁ、はあっ、はぁ……っっ!」
ぐちゅ。ぐちゅっ、ぐぽっ。
……敢えて表現するのなら、そのような音と言える。ろくな手入れもされず頑固な汚ればかりが目立つタイルの床に、ジジジ……と音を立てながら羽虫を集める古びた照明。鼻を突く、記憶に残り易い嫌な臭い。遠目から見れば少し不気味なように見えなくもない。利用者が少ない古びた公園の公衆便所とは、どこも概ねそのようなものだ。
誰もが使えるが、誰も積極的には使いたがらない。そんな公共の場で、幾つかの音が混じっている。
ひとつは、くたびれたスーツを着た男の荒い鼻息。捕まえた獲物を貪る獣のような呼吸音。
ひとつは、セーラー服に身を包んだ幼気な少女の呻き声。頭を掴まれ喉の奥まで異物を挿し込まれて、涙を流す。
鉛色に澱む分厚い雲が、月明かりを遮る夜。黄ばんだ便器に腰掛けた少女が、血走った眼の男に使われていた。
「ん゛っ、んぐっ、んぅ゛……っ。んん゛っっ」
少女の口内、どころか喉まで好き勝手に蹂躙し続けるのは、すっかり膨張している黒ずんだ肉棒。竿、ペニス。紅色の亀頭はもはや青筋としか言えない太い血管に血液を送られ続けて、これでもかと腫れ上がっている。鈴口から垂れ続ける先走り汁は少女の唾液と混ざり合い、少しばかり泡立ちながら零れ落ち、紺色のスカートに染みを作る。
ぐぽっ、ぐじゅ。ぐじゅっ。
興奮の余りいつはち切れてもおかしくはなさそうな陰茎が、熱く狭く濡れた口の中を掘り続けていた。
「んん゛っ、んぐっ、ん゛、んんぅーー……っっ♡」
こんな目に遭っているのに。こんな目に遭わされていながら。それでいて少女は、媚びるような呻き声を漏らし始めている。涙に濡れた紫陽花色の瞳が見上げるのは、眉間に皺を寄せ歯を食いしばる男の顔。苦しそうな切なそうな、けれども性欲だけに突き動かされた雄の面。
「っは……! はぁ、はあ……っ! 余裕そうな面、しやがって……!! この、この……!
少しは反省したらどうなんだ……!?」
「んぶっ、んっ゛、お゛っ……♡ んーー♡♡」
「ガキのくせに男を誘いやがって……!! おらっ、反省しろ! 謝れ……っ! ぐぅう……っ!!」
「んん……♡ ん、んっ♡」
容赦無いピストン運動を小さな口と狭い喉で受け止めながら、少女は唾液とカウパーで汚れたスカートをギュッと掴んで、瞼を閉じる。それは口内を蹂躙する肉槍を、愛しく受け止めているかのように見えた。
主導権を握っているのは、男側の筈。現に激しいイラマチオが、少女の心を追い詰めている筈。なのにどうしてか、追い詰められているのは男の方な気がしてならない。そう見えてしまうのは、もはや男に余裕が無いからだ。少女ばかりが、余裕そうにしているからだ。
「くっ、ぅうっ。ぐ……っ、はあ! ぉ、おおぉ……っっ!!」
「……♡」
深く、深く。膨れた陰茎が、か細い喉に突き刺さる。その時、びくんと少女の体が震えた。反射的な嗚咽感が全身を駆け巡る。こんな真似をされれば、普通は苦しいだけだろう。決して気持ち良くなんて無い筈だ。しかし少女は内腿を擦り合わせるだけで、されるがままの姿勢を貫いている。
やがて。
「っっ゛! ぐ、っ、ぅう……!!」
「……っ♡♡」
狭い喉に、熱く煮え滾る精液が凄まじい勢いで吐き出された。一秒、二秒、三秒と、たっぷりの時間をかけて。
男は、天井を仰ぎ見ながら睾丸の中身をぶち撒けた。逃さんと言わんばかりに両手に力を込めて、少女の頭を締め上げるかのように固定しながら。
「っ゛っ、はぁ、はあ゛……っ!! 思い知ったか、このガキ……!」
思う存分に射精出来た快感の余韻を感じながら、男は砕けそうな腰をゆっくりと引いた。勝ち誇った顔をして、目の前の少女の頭を強引に上へと向かせる。たっぷりとお仕置きしてやった少女が、どんな面をしているか見たくなったからだ。ごめんなさいの一言でも言うのなら、許してやらんでもない。きっと彼は、そんな風に思っていたのだろう。
けれども。性も根も尽き果てそうな吐精をした男の視界に入って来たのは。
「……♡」
蕩けた瞳と、大人を小馬鹿にするかのような薄ら笑い。そして、自らスカートを捲り上げ大きな染みの出来た下着を見せ付ける。
―――反省の色など微塵も見せず、余裕を保ったままの少女の姿だった。
「こ、この……っ!!」
射精により萎え始めていた逸物が、ビキビキと音を立てそうな勢いで再び天を向く。僅かに残っていた精液が弧を描き、未だ挑発的な少女の顔を汚す。未だ反省しそうにないメスガキは、頰から唇まで流れ落ちた残り汁を舌先でちろりと舐め、濡れた下着を横へずらす。そして。
「いっぱい、びゅー……ってして……♡」
と。媚びた声で、おねだりして見せたのであった。
♡♡♡
公衆トイレの男性個室。
洋式トイレに腰掛けるのは、白濁液でドロドロに汚れたセーラー服の、黒髪少女。紫陽花色の瞳と、未だに幼気が抜けない体付きが特徴的な女子校生である。
そんな彼女の名前は、
目の前に広がる光景を前に、白濁液に塗れた少女は頭を抱えていた。何せ、足元にサラリーマンが転がっているのだ。何やら幸せそうな―――けれども性も根も尽き果てたような顔で、だ。何度瞬きしても変わらない現実を前に、彼女は深い溜め息を吐く。それから思い出したかのように、便器の裏側に押し込まれるような形で転がっていたスクールバッグを手に取った。ジッパーを開いて、スマホを取り出す。そして。
「……もしもし、警察ですか……? その、すみません。わたし、蜜月桃香です……」
躊躇いがちに、110番した。と言うより、するしかなかった。つい数分前まで、桃香は誰とも知らぬ男に犯されていた。通常なら女子校生相手に淫行に走ったサラリーマンは豚箱行きになるのだが、今回の場合は個性事故という形で許される。法的に裁かれることは無い。何故ならば。
桃香の個性が『
続きは……何か思い浮かべばということで。思い浮かぶかなこれ……。感想とか評価をくれたら嬉しいです♡