個性『淫魔』 作:えっちいやつ。
「うっ、ぐぅうっ!!」
「えっ、え……っ!? み、緑谷くんっ!?」
ここが繋がった夢の世界であることに、
そう。蜜月桃香は、他者と自分の夢を繋げることが出来る。そして、繋がった夢の中では相手の精気を遠隔で奪い取れる。個性『
夢の世界で緑谷くんの姿を見た時、桃香は固まった。自分の浅ましさに、心底呆れ、失望した。どうしてこうなのか、どうしていつも、誰彼構わず誘惑して魅了して、勝手に夢を繋げてまで精を求めてしまうのか。なんでこんな個性を持って産まれてしまったのか。
内心で如何に自分を責めようと、残念ながら
だから。申し訳ないと思いながらも、駆け寄った。後ろから抱き付いて、せめて理性が残ってる内に自らを差し出した。その時。
緑谷くんが自分で自分の金的を殴ったものだから、桃香は驚くしかなかった。だってもう、彼は限界だった。このままじゃ自分のせいで壊れてしまうと思ったから、そうなる前に発散させるしかないと。こうなってしまった責任を、文字通り身体で取るしかないと。だから気恥ずかしくとも頑張って誘惑したのに、緑谷くんは淫魔の誘惑に自傷することで抗った。舌を噛んだり頭を壁に打ち付けたり、そうやって桃香の誘惑に抗おうとした者は居なかったわけじゃない。だけど、流石に自分で自分の金的を殴るような人は居なかった。
「ぐぎ、ぐぅう……っ!! ぐぐぐっ!!」
「だ、大丈夫……っ!? なんでそんな…、っ!?」
「へ、へへ……へぃき……っ。だいじょうぶ、だいじょぶ、だいじょ……っ!!」
明らかに大丈夫では無い。両手で股間を抑え、肌触り良く柔らかな布が敷かれた床に突っ伏した彼は悶え苦しんでいる。男性にとって、男の子にとって、金的は最大の急所だ。少し衝撃が走っただけでも悶え苦しむ羽目になる弱点を、自ら全力で殴ったのだから青褪めるのも無理はない。顔面から汗を噴出させ、何なら涙や鼻水も流し、吐き気すらも感じているが、それでも緑谷くんは大丈夫と繰り返す。ある意味、究極の痩せ我慢かもしれない。
「だ、だめだよ。男の子にとって、その……大事なとこなのに……」
「ん゛ゔっ。そ、そうだけ、ど……! でもその、駄目だと思っ、でぇ……!」
「……ぃ、良いのに……。そこまで、しなくたって……」
せめて苦痛が和らぐことを祈って、桃香は緑谷くんの背中を擦る。彼を食べたいと思っていた本能も、流石に鳴りを潜めたようだ。今の彼女は、しっかりと理性で動けている。これに乗じてあれこれしようなんて欲求は、欠片たりともない。今はただ、ひたすらに心配が勝る。心配だけが出て来る。それは、初めてのことだった。
「ゔっ、ぅう゛っ。おえ゛……っ!」
「だ、大丈夫……? ほんとに、大丈夫……っ?」
「ふぅうう゛っ、ううゔっ。にど、二度としたくな……っ!!」
「ぅ、うん……。ご、ごめんなさい……」
謝りながら、背中を擦る。まだ金的の衝撃から緑谷くんは立ち直れない。ダメージが抜け切るまで、もうしばらく時間が掛かるだろう。それまで、桃香に出来ることは何も無い。
数分後。やっと痛みが抜けて来た緑谷くんが顔を上げると、目に飛び込んできたのは一糸纏わぬ桃香の姿。思考が追い付かず、まじまじと見てしまった彼は即座に土下座した。
♡♡♡
「ごっ、ごめんなさい!!」
「わ、わたしこそ、ごめんなさい……!」
夢の世界。お互い全裸の少年少女は、お互いに土下座していた。緑谷くんは、性欲に呑まれたり桃香の裸を見てしまったことに罪悪感を感じての土下座だ。桃香は、夢を繋げたり誘惑してしまったり、金的を殴らせる羽目になってしまったことに対して土下座している。お互いがお互いに申し訳なくて、全力で謝るしかなかった。
「それで、その……。この状況って……」
「えっ、……と。その、わたしの個性で……」
互いに土下座の姿勢を崩さぬまま、数分が経った。申し訳なさが残ったままでは有るが、今この状況が何なのか、緑谷くんとしては確認せざるを得ない。何せ、気が付いたらこの空間に居た。そこには蜜月さんが居て、抗えぬ程の性的欲求に駆られた。今にも彼女に向かって襲い掛かりそうな状況で、それでも金的を殴って自分を抑制出来たのは奇跡のようなものだ。まだ甘ったるい匂いはするし、正直に言えば金的へのダメージが抜けたことで、一度は萎えた緑谷くんの緑谷くんは元気を取り戻しつつある。胸の奥底で、抗えぬ欲望がふつふつとし始めているのも、また事実。
もう自分の股間を殴るような真似はしたくないが、場合によってはもう一度……。と、緑谷くんは意を決する。
そして。桃香は、自らの個性をゆっくり説明し始めた。
「わたしの個性は、……その。
「さ、
「う、ん……。生きるのに、えっち……しなきゃで。たまに夢も繋がっちゃう、し……、ご飯は……人のせ、精液……とかで。だから、誰でも誘惑しちゃって。
ご、ごめんなさいっ。緑谷くん、凄く美味しそうで……っ」
「夢が繋が……。美味し、……えっ?」
桃香の個性がどのようなものであるのか。それを大まかに説明して貰った緑谷くんは、理解が追い付かなくて一度は固まった。けれども、今日を振り返って見て直ぐに納得した。今日一日、目の前の彼女が異様に気になってしまったこと。彼女の側に居ると、彼女が欲しくなって他には何も考えられなくなってしまうこと。再び姿を現したヘドロが、あんな事を叫んでいたのも。全部、個性『
「そう、なんだ……。つまり、蜜月さんが特個者なのは……その個性が強力過ぎて?」
「うん……。誰でも……特に男の人は、わたしと……その。わたしとしたくて堪らなくなる、し……。殆ど抗えない、みたいで……」
「な、なるほど。だから……。うん……、そうなんだ……」
「……変、だよね。こんな個性。えっちしなきゃ生きれなくて、誰彼構わず誘惑して……。迷惑、ばっかり……」
「えっ。確かに大変だと思うけど。
でも、うん。凄い個性だよ。誘惑の原理は分からないけど、上手く使えば人目を集められそうだよね。それってヴィランの意識を自分に集められるってことだから、周囲の被害を抑えられると思うんだ。スパイ活動……とかも出来るのかな? うーんでも、性交渉はヒーロー的にマズいか。
あ、夢が繋がるのも凄いよ。夢なのにこんなに意識がハッキリしてて、感覚もハッキリしてる。物凄い明晰夢になるのかな? 上手く使えれば肉体を休めながら、何かこう……夢の中で特訓とか? あ、情報交換の場所にはもってこいじゃない? 寝言とか言わなきゃだけど、使い道は色々有りそうだぞ。
とにかく、これって凄い個性だよ。特に誘惑を抗うのはプロヒーローでも難しいみたいだし、夢が繋がるっていうのも凄―――」
「……えっ……」
「あ、ご、ごめん。蜜月さんにとっては大変なのに、色々言っちゃって……」
「う、ううん。……ぁ、ありがと……」
「う、うん……。どういたし、まして……?」
桃香の個性について、それはもうブツブツと緑谷くんは語った。忌避感など一切出さず、むしろ興味津々のようだった。
彼女の個性について知った者は、大抵は良い反応を示さない。露骨に距離を取るか、或いは肉体関係を迫るかのどちらかだ。中には「精液が要るんだろ?」と、パンツを脱ぎ出す者も居た。だから、自分の個性については基本的には伏せて来た。誘惑された相手は平静じゃないから、そもそも話す機会がない。第一、年頃の女の子としてはあまり話したくない。だから。
だから。こうも好意的に、自分の個性を受け取って貰えたことは初めてだ。面を食らってしまったし、何より。
とくん。と、心臓が跳ねた。
もしかしたら、と。そんな淡い期待が胸を占める。
そんな筈無い、緑谷くんだって結局は……。そう頭では考えるものの、どうにも心が跳ねてしまって。
「それで、その。……どうやったら、僕達は目が覚めるの?」
「……えっ、と……。その……多分、わたしの……お腹が満足すれば……」
「えっ。そ、それって……。い、いやでも他に方法は……っ?」
「……ない、です。……たぶん……」
「え゛っ。い、いやほら! 誰かが起こしてくれればもしかしたら……!」
「さっき、……その。自分で叩いても起きなかった……のに?」
「うっ。い、いやでも……!」
桃香の内心はさておき。問題がひとつ残っている。それはこの夢から脱出についてだ。彼女の個性によって起きた事象だが、どうやら彼女の意思ではどうこう出来ないらしい。
こうなってしまうと、もはや取れる方法はひとつだろう。桃香が言ったように、お腹を満足させるしかない。しかしそれは、緑谷くんとしては何とかして避けたいところだ。いくら個性事故みたいなものとは言え、今日会ったばかりの女の子と性交渉をするのはハードルが高い。先程のように性欲に支配されて居れば、或いは気にせずに済んだのかもしれないが。
「……っ」
ドクンドクンと、心臓が脈打つ。一瞬でも、緑谷くんは桃香との性交渉を考えてしまった。その瞬間から、またも身体が熱を持つ。金的殴打による気付け効果は、気が付けば消えてしまっている。まだ理性が働いている内にと、彼は土下座を止め拳を振り上げた。が。
「だ、だめ。良くない、……よ」
同じく土下座を止めた桃香に縋られ、両手を掴まれた。そして至近距離で目が合い、ほんの数時間前の事を鮮明に思い出してしまう。
あの、お互いの舌が絡まるキスを。唾液を流し込まれた感覚を。脳の奥まで蕩けてしまうような気持ち良さを。
思い返せば、ファーストキスだった。情緒も何もあったものじゃない、奪われただけの初めてだった。あの時の桃香は様子がおかしくて、そもそも避ける暇も逃げる暇も無かった。気が付けば押し倒されて、滅茶苦茶にされてしまった。その後は、ちょうど今みたいに勃起してしまって―――。
直ぐ目の前に、どうしても気になってしまう女の子が居る。くすみない、シクラメンピンクの髪が可愛らしい。薄桜色の瞳が、とても綺麗に思えてしまう。柔らかい唇が気になって、目を離せない。
「あ、れ……。髪……」
「染めてる、から」
「そ、うなん……だ」
理性が削れて行く音が大きくなる。やけに喉が渇いて、つい唾を飲み込んだ。甘ったるい匂いが、より至近距離で香る。直ぐに頭がクラクラして、鼻息が荒くなる。顔が真っ赤になって、熱い。
再び桃香しか見えなくなり、桃香に欲情し始めてしまった。一度は振り払った煩悩が、今度は逃さないと言わんばかりに抱き付いて来る。
「……ただの夢、だから」
「っ……」
「だから、ね。わたしのこと、好きにして良い……から」
「っっ……」
「……えっち……、して?」
都合の良い事を、鼻先が触れ合いそうな程の近くで囁かれて。ゆっくり時間を掛けて近付いて来る桃香を避けることも出来ず。
今度はまだ正気を保っている桃香に、触れるだけのキスをされてしまった。
後で目が覚めた時。緑谷くんは『とんでもなく気持ち良かった……っ』と思い返しては、誘惑に打ち克てず性欲に流されてしまった自分の浅はかさを猛省するのであった。
♡♡♡
ちゅ、ちゅうっ。ちゅっ。
何度も音を立てて、唇と唇が重ね合わさる。もはやすっかりケダモノになってしまった緑谷くんに、桃香は柔らかなシーツの上に押し倒された。両手首を掴まれて、体重を掛けてしっかり押さえ付けられて。こうなってしまっては、143cmの彼女では抵抗ひとつ出来ない。
今日。現実でも夢の中でも散々誘惑されてしまった彼に、もはや理性は無い。一度は淫魔の誘惑に抗ったが、二度目になると抗えなかった。甘ったるい匂いが、自信が無い内気な声が、幼気が抜け切らない柔らかな肢体が、どうしようもなく緑谷くんを興奮させた。
何せ彼女の誘惑は、嗅覚・聴覚・視覚・味覚・触覚の全てに作用する。人間の五感に心地良く入り込んで、相手を極度に興奮させる。性的欲求を増大させる。つまり、五感を有する者は誰一人彼女の誘惑を避けれない。もはや誘惑などと言う生温いものではない。これは魅了だ。
更に、だ。桃香の唾液には、強烈な媚薬効果がある。これがまた厄介な代物で、男性は彼女の唾液を摂取すると精力増強・持続時間延長・百発百中になってしまう。しかも、先走り汁やら精液そのものに媚薬効果が付与され、竿そのものが女体を誘惑するフェロモンを放出するようになる。要するに、桃香の唾液を飲むと普通の逸物がマジカルチンポと化す。もっとも、媚薬効果と百発百中、フェロモンについては桃香には意味が無い。彼女からすれば、精力増強と持続時間延長こそが有用だ。
「んっ♡ ちゅっ、んんっ♡ んーーっ♡」
緑谷くんがそうであるように。桃香もまた、理性を失っていた。膨れ上がったカウパー塗れの逸物が、恥丘のスジを擦るのが堪らない。膣口から陰核まで擦られると、媚びるような嬌声が喉から漏れ出る。ひと擦りされる度に、悩ましげに腰を揺らす。
本当は、思いっ切り咥え込みたい。思いっ切り突き込んで欲しい。けれども、性経験が無い緑谷くんではブラインドでの挿入は難しい。そもそも腰を振ると言う動作にも慣れていない。つまり、何度か腰を振っていると時折空振りする。その時は下腹部をなぞったり、足の付け根に当たったりとまるで見当違いの方向にぶつかってしまう。まぁそれすらも、今の桃香にとっては興奮を誘う焦らしでしかないなのだが。
「んぁっ♡ あっ、んん♡ ん、ちゅっ♡」
繰り返し唇を啄まれるのも、堪らない。欲を言えば舌を絡め合いたいけれども、真っ赤な顔の緑谷くんは唇の柔らかさに夢中になっている。物足りないけれど、それが可愛らしいと思ってしまう。おねだりするように少し口を開いてみるが、彼が追い掛けるのは唇だけだ。
―――くちゅっ、ぬりゅん♡ ぬりゅ、くちっ♡
キスの最中でも、逸物を秘裂に擦り付ける行為はしっかりと行われている。溢れ出る先走り汁と垂れ出る愛液が混ざって、淫らな水音が響く。それすらも、お互いの興奮を助長させる
「蜜月、さ―――。み、月さ……っ。みつき―――さん―――!」
「ふあっ♡ んうっ、あぁっ♡」
気持ち良い。ただ擦り付けているだけで、擦り付けられているだけで、鋭くて切ない快楽が神経を伝って脳を揺さぶる。腰も背中もゾクゾクして、下腹部がキュンと震える。先走り汁は量を増し、愛液だって溢れ続けて止まらない。
今まで。桃香は食事の際、犯されてきた。望む望まずには関わらず、そうなるように仕向けていた。理性を失い本能だけとなった男に、慰みものにされて来た。実の父親すらそうだった。それはそれでアクメしてしまう程に気持ち良いのだけれど、今日―――こんな風にどこか気遣いが残っているえっちは初めてだ。
本能だけに支配されながら。それでも、自らの性欲だけで相手を貪らない。他の誰もがして来なかった事を、緑谷くんは拙くともしている。
えっちは、気持ち良い。だけど、こんなにも堪らないものだっけ? そんな疑問がふと浮かび、直ぐに消える。
「あっ♡ んんっ♡ 緑谷、く―――♡ 緑谷くん……♡♡」
媚びるように彼を呼んで。もっともっと、と
お強請りをするように……自分からも秘部を押し当てる。その時、濡れた亀頭が強く陰核を擦った。
「んっ♡ んんんっ♡」
一際大きく、身体が震える。甘くて蕩けて、気持ち良くて心地良くて。無理矢理叩き付けられるようなものとは違う。無理矢理押し上げられるような、そういう絶頂とは違う。
緩やかに、優しく。穏やかに、柔らかく。
桃香は、確かに甘イキしていた。けれど。
相手を見る余裕など無い緑谷くんは、変わらぬペースで腰を振るう。熱さばかりが増して行く濡れそぼった逸物を、お互いの汁でどろどろになった秘丘に擦り続ける。
彼もまた、限界だった。今日会ったばかりの女の子に、みっともなく欲情して。情けなく興奮して。だけど今、腰が無くなるんじゃないかと思う程に蕩けてしまって。
それでいて、物足りない。
許されない事だとは分かっている。分かっているのだけれど、一度壊された理性では本能を止められない。しかもだ。組み敷いてしまった桃香が、ひと擦り毎に悩ましげに喘ぎ誘惑を繰り返す。媚びるように鳴いて、自分から恥ずかしいとこを差し出して来るのが堪らない。年頃の男の子としては、もはや猿か何か―――ケダモノになるしかない。まるで、そう命令されているかのようにすら思えてくる。
「んあ♡ んっ、ふああっ♡ だ、め♡ だめ♡」
「―――」
「ひあっ♡ やっ♡ こんなの、こんなのぉ♡」
―――ぬちゅっ♡ ぬりゅ♡ くちゃっ♡
膨れ過ぎて硬くなった濡れ先が擦り付けられる度に。淫魔は軽いアクメを繰り返す。頭が真っ白になるような、暴力的な快楽とは違う。まるでこれまでを労るかのような、優しくて拙い。拙いけど、優しい。そんな快楽を何度も何度も注ぎ込まれて、意識がハッキリしたまま絶頂を繰り返す。
別に、童貞を相手にするのは初めてじゃない。精通したばかりの同級生に犯されたことは何度も有る。そういう経験の無い大人に抱かれたことだって、一度や二度ではない。だけど今回は、何かが違う。明らかに、いつもとは感じ方が違う。
ぐちゅっ♡
「―――あ♡」
「っっ!!」
もっと気持ち良くなりたくて。もっと、味わいたくて。だから無意識に腰を浮かせたその時。蕩けた肉壺に、熱い熱い肉棒の先端が突き刺さる。
やっと、来た♡ そう思った、その直後。
「ふあぁあ……っ♡♡」
「うっ、くっ! ……うぅ……」
桃香と緑谷くんは、同時にイッた。
挿入されると同時。とろとろに蕩けた膣が、亀頭をきゅうきゅうと締め付け吸い付いた。何度も甘イキさせられて、辛抱堪らなかった桃香は今度は深めに絶頂する。
挿入してしまったと同時。熱く濡れた膣口に亀頭を迎え入れられたその瞬間。前後に擦り付けるのとは違う快楽に襲われて、鈴口からびゅるびゅると特濃精液が噴き出る。
挿れるだけ/挿れられただけ。
行為全体の流れで言えば、まだまだ中盤。やっと前戯が終わって、本番に差し掛かっただけだ。けれども脱・童貞を果たした緑谷くんはその衝撃で射精して、彼の初めてを奪った桃香はその美味しさと幸福感で大いに悦んだ。
―――繰り返すが。行為全体の流れで言えば、まだまだ中盤である。ようやく前戯が終わり、本番に差し掛かっただけに過ぎない。通常なら、ここで緑谷くんは理性を取り戻していただろう。賢者タイムに入ると同時、挿れただけで射精してしまった事実に頭を抱えていたかもしれない。しかし
そう。今の彼は、マジカルチンポだ。であれば、一度の射精程度で萎える筈がなく。賢者となり、知性を得るわけでもない。むしろより、ケダモノとなっていく。腰すらドロドロに蕩けるような快楽が、もう一度欲しい。もっと貪りたい。もっともっと、目の前の女の子を味わいたい。
そして。
ぐちゅっ♡ ぬちゅっ♡ ぐちっ♡
「んあぁっ♡ あっ、んん♡ やっ、イく……っ♡ またっ♡ んんんんっっ♡♡」
抜かずの二回戦に、二人は突入した。表面をなぞるだけの空挿しの時のように、緑谷くんはゆっくりとしたペースで拙く腰を振る。未だ勃起を保つ逸物が、蕩けて吸い付く膣壁を掻き分け奥へ奥へと潜っていく。亀頭が膣奥に辿り着くと、今度は来た道を擦りながら戻る。膣口手前まで戻ると、また奥へ。
そうして繰り返される、緩やかなピストン運動。
ナカをゆっくり擦り進まれて、最後に最奥を優しく突かれると堪らない。深く重たい快楽の波が、じわじわと迫ってくる。余韻が長い悦楽に呑み込まれて、彼女は乱れる。
深く挿れられたモノが、静かに戻って行くのも堪えられない程に悩ましい。熱く蕩けた膣壁が行きとは違う形で擦られ、これだけでも甘くイッてしまう。
逝っては、イく。イっては、逝く。一度の往復で、桃香は二度も絶頂に押し上げられる。
「ふあぁっ♡ あっ、んぁ♡ イ、……くっ♡ イッちゃ……♡ ちゅっ、んんんっ♡♡」
腰を震わせ、背中を反らして。何度も喘ぎながらも、唇を奪われて。気持ち良いだけでも悦ばしいのに、彼の精液が堪らなく美味しい。甘くて優しくて、重くて濃くて。もっと射精して欲しい。もっともっと、味わいたい。味わわせて欲しい。淫魔の本能が、どうしようもなく彼の精を求めている。
緑谷くんはと言うと、もはや何も考えられない状況だ。ひと突きする度に、受け止め切れない程の快楽に呑まれる。まだ慣れない動きでゆっくりと前後に腰を振っているだけなのに、ペニスを通じて何もかもが溶け出てしまいそうな程に気持ち良い。自分の全てが蜜月さんに向かって流れ出て行く。これをヤバいと警鐘する理性は無い。そんなものはとっくに奪い去られた。
「ふ、ぐぅ……っ! う、うう! 蜜月、さん―――!!」
「んあぁあっ♡ あっ、んん♡ イ―――♡ やっ♡ こんなっ♡ ふあぁあっ♡♡」
「ふーーっ、ふぅうっ! 蜜月さん、蜜月さん……!!」
「んんんっ♡ みど、りやく―――♡ 緑谷、くん―――♡」
お互いを呼び合いながら。それぞれが、それぞれを貪り続ける。常に一定のペースで続く挿送が、どこまでも二人を追い詰める。
混じり合って蕩け合って、求め合って。気が付けば絶頂を繰り返し、けれどもお互いに止まらない。桃香が何度逝こうと、緑谷くんは腰を振る。緑谷くんが射精の際に動きを止めると、桃香は搾り取るかのように締め付ける。そしてまた、三度目四度目の本番えっちが始まっていく。
「んあっ♡ んぁあああっ♡♡」
「く、ぁあ……っ! あぁ、うぅう゛っ!」
逝って、逝かされ。イかされ、イッて。その度に精を注ぎ込んで、注ぎ込まれて。もう何度も射精しているのに、何度だって絶頂しているのに、それでもまだ限界が訪れない。
「んぁあっ♡ んんぅ♡ あっ、ぁあっ♡」
「ぐ、うぅっ。ま、また……! うあっ!」
「――♡ いっぱい、出して……♡」
「う、うううっ! はーっ、はーー……っ゛!」
「ひあぁあ♡ やっ、奥……♡ そんなしちゃ♡ ふあぁあっ♡♡」
「んんんんっっ♡♡」
「く、ぁあっ……!」
抜かずの九発目を終えた時。二人は繋がり合ったまま、意識を手放した。
と言うわけで最初の犠牲者緑谷くん。抜かずの九発でフィニッシュです。これにはお腹ペコペコ淫魔も大満足。
出久のデクが出九ってね。ふふっ。
それはさておき、OFAより先にマジカルチンポを獲得してしまった出久くんの明日はどっちだ。そう、こうなったらハーレムだね! ハーレムするのは、桃香だけじゃないってことです。あーあ、もう雄英の風紀は滅茶苦茶だよ。英雄色を好むって言うから、さもありなん。