個性『淫魔』 作:えっちいやつ。
ヘドロ事件の翌日。誰よりも早く動いたクソナードに救けられそうになった爆豪勝己は、全身筋肉痛ながらも気合で無理矢理登校した。昨日やって来た、やけに頭に残る特個者の転校生に負けた気がして、夜通し筋トレに励んだ結果の全身筋肉痛は凄まじいものだ。歩くだけでも苦しいレベルだったが、筋肉痛を理由に休んだらそれはそれで負けた気がするから登校してみせたのだ。とんだ負けず嫌いである。
しかし、その負けず嫌いは直ぐ空振りに終わった。例の転校生に文句の一つでも言ってやろうと思っていたのに、校舎裏の
この日は仕方なく、筋肉痛で顔面を大爆発させながら学業をこなして帰宅。クソデクまで休んでいることが気になったが、それ以上に転校生に文句を言えなかったことが頭に来た。そして直ぐ、またあの転校生の姿が脳裏に過ぎったことでブチ切れた。
―――次ぃ会ったらブッ殺す……!!
なんて物騒な決意をして、夜は受験勉強に集中した。集中力が切れたところで就寝しようと思い横になると、またも転校生の姿を思い出して血管がブチ切れそうな程に怒り狂った。母親に「うっさい! いい加減寝ろ!!」と怒鳴られて、猛反発。最終的には壮大な親子喧嘩の末にイライラしながら就寝した。
そして、今日。少し筋肉痛がマシになった身体で学校に登校してみれば、これまた胸糞悪い事態に直面してしまった。
「―――は?」
「いや、だからよー。ちょっと調べたんだよ、あの転校生について。まー面倒だったけど他校の子に連絡しまくってさ。
そしたら出るわ出るわ。あの子、超やべぇわ。前の学校で男女問わずヤリまくって転校してんの。教師ともヤッてて問題になったらしいぜ?」
ツレの一人が得意気に語ったのは、あの転校生についての情報だ。どうやって調べたかまでは分からないが、これまた得意気に見せ付けてきたDMでのやり取りからして、信憑性は確かに有るようだ。
「ってなわけでよ。転校生に絡むのはヤベーぜ? 爆豪でも誘惑されちまうんじゃね??」
それは
そして。どんな形でもあの転校生を制すれば、少なくとも世話係のクソナードより上に立てる。とまで考えているようだ。
「誘惑なんざされっかよ。特個者だからって、なんでこっちが下になんなきゃならねぇんだ。クソが」
「いや、でもよ。噂じゃヴィランも意のままらしいぜ? あのヘドロ、やけに女子中学生に執着してて今も錯乱してるらしいけど、もしかして―――」
「くっだらねぇ。単に頭ぁイかれてるだけだろ……!!」
あの胸糞悪い
―――そういやぁ……。
けれども。ヘドロと転校生を関連付けられたことで、爆豪は今になって思い出し始める。
(そういやぁ、あの腐れヴィランが言ってたのは転校生のことか?)
彼にとっても一昨日の事件については、まだ記憶に新しい。思い出そうと思えば、直ぐにでも思い出せる。胸糞悪くて頭に血が昇るが、それでもヘドロの言葉を思い出すことに頭を回す。
『お前、あの子と知り合いだろ? あの黒セーラーのメスガキだ……! お前、あのメスガキと一緒に居たガキと同じ制服だもんなぁ!!』
『知ってんなら案内しろよ……! 出来ないなら誘き寄せろっ。あの子に会いたいんだよぉ、会わせてくれぇ……!』
『もう一度あのメスガキに会わせてくれよ……! なぁ頼むよ、会ってヤリてぇんだよ……!! あの子じゃなきゃ、俺はダメなんだよぉっ!?』
黒セーラー、ガキと同じ制服。そのふたつのワードから推測出来る者が、一人だけ居る。それが誰なのかも、直ぐに分かる。
爆豪と同じ制服を着ていたらしいガキは、同じ学校の生徒だ。間違いない。ならば、そのガキと一緒に居た黒セーラーのメスガキとやらは―――。
(んだぁ? マジで腐れヴィランを操ってたんか? ……いや、違え。ありゃ多分、誰に対しても有効だろ。そもそも
「……おーい、爆豪?」
(つーかよぉ、どういう個性だあの転校生。人の頭に、散々居座りやがって……!)
「おい、爆豪ってば」
「うるせぇ!! 黙ってろクソが!!」
ツレに考えることを邪魔された爆豪が怒鳴り散らすと同時、爆発音が響く。朝の喧騒に満たされていた教室が、しんと静まり返った。が、苛立ちが収まらない彼からすれば周囲の様子など知ったこっちゃない。とんでもない面をそのままに席を立ち、焦げた机を蹴り飛ばす。そして苛立ちのまま、爆豪は教室を後にする。
もう我慢ならない。いい加減にしろ。こうなったら、直接問い質してやる。そんな気持ちばかりが胸の中で渦巻き続ける爆豪は、ツレの抑止をガン無視して校舎裏へと向かった。授業の始まりを告げる本鈴が校舎に鳴り響いたが、今の彼には関係無かった。
が、彼が転校生の元へ向かう事が出来たのは放課後になってからだ。廊下に飛び出た直後、一部始終を見守っていた教師に「爆豪くん、ちょっと」と捕まってしまったからである。
♡♡♡
昼休みになると、桃香は仕方なくパウチゼリーを一分程度で飲み干した。味わっても美味しくない代物だからと、半ば無理矢理流し込むような形で吸い尽くしたのだ。いつもいつも美味しいとは思えないが、昨日と今日は特に酷い。一昨日の晩にたっぷり緑谷くんの精気を味わってしまったが故に、代用品の味に落胆してしまった訳だ。
粗食を済ませた後、彼女は机に突っ伏して瞼を閉じる。どうせする事の無い昼休みなのだから、いっそ寝てしまおうと考えた。口の中に残る後味にげんなりしながらも、思い浮かべるのは緑谷くんの姿。また食べたいなぁと思いつつ、それは良くないと否定もする。彼には転校初日に、大きな迷惑を掛けてしまった。無事だったから良かったものの、下手をすれば命を落としていたかもしれない。そうでなくとも、おかしくなっていたかもしれない。
そう思ったら、もう関わるべきではないと思わざるを得ない。本音を言えば寂しいのだけれど、だからってもう一度緑谷くんと関わるのは気が引ける。
「……はぁ……」
溜め息をひとつ。もう何も考えないで良いように、出来る限り頭を空っぽにして、ゆっくりと深呼吸を繰り返す。少しずつ脱力を続けて、眠りへと近付く。隔離教室の中は静か過ぎるもので、もう桃香の呼吸音しか聞こえない。あと少しすれば、彼女は眠ってしまうだろう。本人もそのつもりだった。
けれども。そうはならなかった。
理由は、単純。隔離教室の扉が無遠慮に開かれて、大きな音を立てたからだ。思わず桃香は瞼を開けて、机に突っ伏している身体を起こす。そんな彼女の目に入ったのは、三人の男子生徒達だ。ぞろぞろと中に入って来て、桃香を見るなり甘い匂いに当てられる。鍵を掛け忘れたと思った頃には、もう遅かった。
「お、居た居た。マジで可愛いじゃん」
「ほんとに甘い匂いすんのな?」
「やっべ、すげぇドキドキする……!」
ズカズカと踏み込んで来た男子達は、桃香が何か言おうとする前に近付いて来た。それぞれの目を見て、これは良くないと判断した彼女は三人から距離を取ろうと椅子から立ち上がる。が、浅黒い肌の男子に真正面から肩を掴まれて無理矢理座らせられる。
「これさぁ、君だよね?」
「……っ」
細身の男子が桃香の顔の前にスマホを突き出す。既に再生されている動画に映っているのは、複数人の男子生徒に囲まれて良いように貪られている桃香本人だ。映像の中の彼女は犯されているにも関わらず、媚びるような声を漏らしている。目に涙を浮かべているくせに、夢中になって男根をしゃぶる姿は淫靡そのものと言えるだろう。
「な、なんで……っ?」
動画を見せ付けられた桃香は、身体の芯が冷え込んだ。如何に自分の個性が『
「と言うわけでさ。ド変態らしく相手してくんね? 好きなんだろ、こういうの」
座らされた桃香の肩に、大柄の男子が腕を回す。特個者を囲む三人は、暗に「広められたくなかったらヤらせろ」と言っているようなものだ。彼女の個性に当てられたからか、或いはそういう性根なのか。それぞれが下衆めいた面をして、か細い女子生徒にじわじわと迫る。
「……やめて。別に、そういうわけじゃ……っ」
画面に映る自分を見たいとも思わなければ、別に誰彼構わず性行為をしたいとも思っていない。しないで済むならそれに越した事は無いとも思っている。だから見せ付けられたスマホを手で押し退けて、桃香なりに拒絶の意を示す。が。
「またまた〜〜。こんな悦んでて、そりゃないっしょ」
「特個者なんだからさ、人様に迷惑掛けちゃ駄目だよな? 下手すりゃ隔離施設行きなんだろ?」
「一回だけ、一回だけだから」
抵抗されてなお、男子三人は止まらない。止まるわけがない。既に彼等三人の思考は、持て余し気味の性欲を桃香にぶつけることしか考えられない。そんな真似をすれば後でどうなるかすらも、今は思考に無いのだ。
「っ……! や……っ!」
こういう状況は、何も初めてじゃない。男に囲まれて欲望の捌け口にされた経験は何度だって有る。けれども、だからって積極的になれるわけじゃない。桃香個人としては、こんな形で精気を吸うのは望むところではない。なのにこの小さな身体は、際限無く他人を誘惑してしまう。もはや思考や倫理観を書き換えているレベルで、周囲を魅了してしまう。
彼女にとって不幸だったのは、緑谷くんからたっぷりと精気を奪ってしまったことで、淫魔としての力が強まっていたことだ。
「そんな可愛い声で抵抗したってさ、誘ってるようにしか見えないんだけど?」
「それとも、そういうプレイが好み?」
「先っちょだけ、先っちょだけだから……!」
浅黒い肌の男子も、痩せこけた男子も、大柄の男子も。それぞれが好き勝手に動き始めている。浅黒い肌の彼は桃香の胸に手を伸ばし、痩せこけた彼は太ももに手を這わせ、大柄の彼は制服の裾に手を突っ込む。制服の上から平坦な乳房が、薄い肉付きの太ももが撫で回される。裾に入った手は薄い腹を擦りながら、カーディガンごと制服を捲くり上げていく。
「……っ」
好き勝手に身体を触られる悍ましさに俯きながら、それでも桃香の身体は勝手に期待してしまう。もう昼食は済ませたのに、ちゃんとしたご飯を食べれると身体が思ってしまう。そうなってしまうと、もう彼女の意思ではどうしようもない。身体から発せられる匂いが、反射的に震えてしまう身体が、漏れ出てしまう声が、性欲に支配された雄を余計に誘惑してしまう。
せめて不感症だったら良かったのに。と、少女は思う。どんな風に扱われても、結局は気持ち良くなってしまう。誰かから与えられる快楽を好ましいものと感じてしまうこの身体が、どうしようもなく疎ましい。
「……ん……っ」
乱雑に撫で回されているだけなのに、淫魔の身体は反応してしまう。平坦な胸を撫で回され、同時に太ももを擦られると直ぐ快楽に結び付く。自然と吐息が熱っぽくなって、細い喉から媚びるような声が漏れ出る。せめてこれ以上誘惑しないよう必死に唇を結んでも、気が付けば小さく喉を鳴らしてしまう。
痩せこけた男子が桃香の前にしゃがみ込み、今度はスカートの中に両手を滑り込ませる。直接太ももを撫で回す手が、膝まで下がった。と思いきや、足の付け根まで一気に手を滑らせる。やがてスカートの奥地に辿り着いた指が触れるのは、足の付け根だ。
「ん、んんぅ……」
気が付けば制服が胸上まで捲くり上げられて、飾り気も可愛げもないブラが露わになってしまっている。薄い布地と
太ももと、胸。異性にも同性にも勝手に触られたいとは思わない箇所を同時に責められると、小さな身体が快楽で震え始める。そんな桃香の隣で大柄な彼はカチャカチャとベルトを緩めて、制服のズボンもトランクスも一気に下ろす。
「……っ♡」
既に勃起し膨れ上がった逸物が、いきなり見せ付けられた。既に先走り汁が溢れ始めている男根から目が離せなくなって、美味しそうとすら思ってしまう。こんな風に扱われるのは嫌だと思いつつも、身体の内から溢れ出る欲求に抗えない。
「好きなんだろ? ほら、舐めろって」
「……っ、や……っ♡」
口元に向かって突き出される勃起ペニスから逃げようと少し頭を引くが、それでも薄桜色の瞳は目の前のそれから目を離せない。身体の奥が熱くなり始めて、知らずの内に下腹部の紋様が光り始める。こうなってしまうと、もう駄目だ。彼等三人は更に性欲に支配され、桃香もまた精液が欲しくなってしまう。
緑谷くんの精気は本当に美味しかったけれども、夢の中のえっちはこの上なく気持ちよかったけれども。今度は現実でのえっちがしたいと思っていたのも、また事実で。
今、目の前に居るのは彼じゃない。知らない男子達だ。けれども淫魔の身体は、誰のものでも良いから精気が欲しい。精液を味わいたくて堪らない。気持ち良くなって、お腹いっぱいになりたい。そんな本能ばっかりが、理性を押し退けてしまって。
「ほら、しゃぶれって」
「ん、んむぅ……♡」
顎を掴まれ無理矢理に口を開かされたところに、先走りで濡れた亀頭が突き入れられた。まだ残る理性が働いて、桃香は反射的に目の前の男を下から睨む。けれどそれは、相手の征服欲を満たすだけの行為でしかない。何とか距離を取ろうと更に頭を引こうとするが、後頭部が掴まれてそれもままならない。しかも。
「んっ、んん……♡」
太ももや胸を愛撫する手の動きは止まらないままだ。足の付け根を撫でられると、もどかしくて堪らない。乳首を撫で擦る指の動きは激しさを増していて、喘ぎ声が漏れる。反射的に舌を動かして、口に挿れられた男根を味わってしまう。
口の中いっぱいの逸物の味や臭いで、頭がくらくらする。下腹部の奥が熱くなって、徐々に下着が濡れ始める。
「うわ、もう濡れてる……」
「やっぱド変態じゃね?
「やっべ、口んなか気持ち良い……!」
「―――っ♡」
性欲のまま暴れる男子三人に好き勝手に言われているにも関わらず、慰み者とされた少女は悦んでしまう。つい背中がゾクゾクして、心臓がドクンドクンと高鳴って。
これまでの性経験からか。自分の心を守る為の防衛本能なのか。或いは、生存本能や精気吸収をスムーズにこなす為か。犯され慣れた淫魔少女は、男に雑に扱われると性的興奮を覚えるようになっていた。だからこんな目に遭っても、こんな目に遭っているからこそ、必要以上に誘惑してしまう。
頭の片隅で唾液は駄目と分かっていても、口に挿れられた男根に舌を絡める。裏筋を隅々まで丁寧に舐めて、亀頭やカリ首にも舌を這わせていく。特に鈴口は、カウパーすら味わう為に念入りに。淫魔の口淫に晒された大柄の男子は、その熱さと気持ち良さで反射的に腰を引いてしまう。が、口の中から逃げることは出来ない。彼の動きに合わせて、桃香が自分から距離を詰めてしまったからだ。
「ん、んん……っ♡ んっ、あっ♡」
桃香がフェラを始めても、輪姦は途切れない。より強く発散されるフェロモンに当てられて、痩せこけた少年は淫魔の足を開きスカートの中に頭を突っ込む形で濡れた下着をまじまじと観察し始めている。もちろん、手を動かすことは止めていない。引き続き足の付け根を撫でながら、今度は下着を濡らす愛液の匂いを嗅ぎ始める。彼は更に昂ぶって、とうとう下着の縁に指を掛けた。染みが出来たパンツをずらして、既に濡れている秘所を目に入れる。
そして、十二分に濡れている膣にゆっくりと指を挿れた。
浅黒い肌の少年は、あまり慣れていない手付きでブラを緩めて、より顕になった乳首を指で挟んで扱き始める。いつの間にか桃香の真後ろに立って、右も左も扱いて擦る。与えられた刺激に耐えられないのか、淫魔な彼女は口でご奉仕している最中でも喘ぎ声を漏らしてしまう。
「ん、ちゅ……っ♡ んんぅ……♡ んっ、ふあ……♡」
くちゅり。と、音が鳴った。思った以上に濡れてしまっていることに気付いて、背筋が震える。同時に辟易とした気持ちが湧いてくるが、それすらも興奮材料の一つだ。望もうが望まないが、オスに求められたら悦んで応じてしまう。そんな浅ましく淫らな身体に嫌悪感が有っても、気持ち良いものは気持ち良い。最後は何もかもが悦楽に塗り潰されて、精を求めることしか出来なくなる。
背中が熱い。尾骨の辺りも、しっかりと熱を孕んでいる。こうなってしまうと、もう桃香の理性は本能に呑み込まれてしまう。
膣内を指が擦るのが堪らない。つい締め付けてしまうのは、身体が男根と間違えているからか。それとも、もっと激しく擦ってもらう為に媚びているのか。小さい頃から色替わりしない乳首を挟み扱かれるのも堪らない。両方を同時に弄り回されると、つい胸を反らして差し出してしまう。
「んん♡ ちゅっ♡ ぁ、んん♡」
「やっば、これ出……っ」
「早漏かよ。っておい、てめっ。何一番乗りしようとしてんだ」
「いやだって、滅茶苦茶したいじゃん」
「俺だってしてーんだよ!」
「んんんっ♡」
痩せっぽちの獲物も、パンツの中から肉竿を取り出した。誘惑の影響か、この状況に対する性的興奮に因るものか、溢れ出たカウパーが亀頭を濡らし切って雄の臭いを撒き散らす。淫魔からすれば、ご馳走が目の前に有るのと何ら変わらない。犯されている身体は今か今かと待ち望んでしまって、自分から両足を広げて座面の縁に踵を乗せる。
「ちっ、しゃーねぇな。次は俺だからなっ」
浅黒い肌の少年は不満そうにしつつ、彼もズボンを降ろした。そして桃香の左手を取り、秒で露出した肉棒を握らせる。痩せこけた少年はと言うと、濡れた逸物を膣口に当てていた。
「―――♡」
逸物が当てられる感覚に、淫魔は悦ぶ。口淫に耽りながらも、妖しく輝く瞳が注視するのは真正面に居る獲物だ。今まさに挿入しようとしている彼を催促するかのように、自分から腰を動かす。相手が挿れ易いように、さっさと犯して貰えるように。
そして。
「んぅ……♡」
「ぅ、あぁ……っ。これ、やば……!」
最初のペニスがゆっくりと挿入された。淫魔の性器に竿を突き入れてしまった彼は、ただ中に挿れただけでも腰が震えてしまう。湧き昇る射精感を咄嗟に堪えつつ、負けじと腰を振り始めた。
―――やっと来たぁ……♡
なんて思ってしまいながら。桃香はフェラを続ける。ついでにする羽目になってしまった手コキも忘れない。慣れた手付きと絶妙な力加減で、男根を扱きながら口の中の逸物が射精するのを待つ。
犯されている筈の淫魔はこの場の捕食者に成り上がり、犯していた筈の男子諸君はか弱い獲物に成り下がる。
「んっ、んん♡ ちゅう……♡ ちゅっ♡」
「あ、これ出―――!」
「ぅ、おお……っ。やべ……!」
やがて。膣内と口内に、全く同時に精液が注ぎ込まれる。男根から勢い良く飛び出たそれは、喉を叩き膣奥を汚す。ゼリーなんかよりも遥かに美味しい味を感じて、その喜びで身体が震えてしまう。
「ん、……はぁ……♡ おいし……♡」
口の中に残る味も、膣の中にある温もりも。桃香にとっては、身体が喜ぶ程に甘美なものだ。顔を反対側に向けて、手コキしていたちんぽにキスをする。ちゅっ、と音を立てた後で口を開いて根元まで咥え込む。喉の奥に亀頭が当たると苦しい筈だが、もはや淫魔と化した桃香にとっては、それすらも食事の楽しみの一つでしかない。
数度腰を振って射精した獲物は、再度腰を振り始める。全身の力が抜ける程に気持ち良くて、今にも崩れ落ちてしまいそうな程に膝が笑っている。それでも尚、膣から竿を引き抜かないのは更なる快楽を貪りたいからだ。熱く蕩け、うねるように吸い付く媚肉から離れられない。もう一度、もう一度
喉奥に向かって精を吐き出した大柄の獲物もまた、更なる快楽が欲しい。口の中に挿れた時から、逸物が熱くて堪らない。ギンギンに硬くなったまま、萎える気配がまるで無い。一度射精したにも関わらず、賢者タイムが訪れないのだ。それどころか、更に性欲が膨れ上がっているような気さえする。またもう一度気持ち良くなりたいところだが、挿れる穴が無い。仕方なく右手を掴んで竿に導くと、小さな手のひらが亀頭を包み込んで緩やかに撫で始めた。その刺激が強過ぎたものだから、尿道に残った白濁液が弱々しく飛び出た。
ようやく淫魔のご奉仕を受けれた浅黒い獲物は、フェラの刺激で仰け反った。手でされるだけでも、十分に気持ち良かった。けれども手以上に熱い舌でペニスに触れられると、更なる気持ち良さで腰が震える。このままでは喰われると錯覚し、本能的に抵抗を試みる。良いようにするのはこちらだと抗っているつもりなのだろう。桃香の後頭部を乱雑に掴んで、腰を振り始める。
だがそれも。食欲に急かされた淫魔にしてみれば、ただ気持ち良くて楽なだけだ。喉を使わせるだけで射精してくれるのだから、自分から動く必要は無い。喉奥を突かれるのは息苦しく、
「ん、んぶっ♡ ふあ♡ んんぅ♡」
気持ち良いのはお互い様で、満たされるのもお互い様。ただ、淫魔に誘惑された三匹の獲物は一度や二度の性行為では満足しない。捕食者もまた、一度や二度の射精では物足りない。
もっと食べたい、もっと味わいたい。そんな思いから、更に瞳や紋様を妖しく光らせて雄を支配していく。
「んっ、あ♡ もっと……♡ もっとぉ……♡」
自分を取り囲む
その後。
放課後になるまで。いや、放課後になっても。
えっちシーンは書くのに時間がかかるなぁ(しみじみ)
どっちがいじめっ子でいじめられっ子なのか。これが分からない。
あ、桃香は基本的にはマゾです。サドでもあるけど。状況次第でコロコロ変わるのかも。
多分年内最後の更新です。多分。
続きはまた来年、気が向いた時にでも。良いお年を!