個性『淫魔』 作:えっちいやつ。
わたしの人生は、正直詰んでると思う。そうとしか思えない。だから出来るだけ人様に迷惑をかけないよう、何処か人目の付かないような隅っこで生きていたいんだけど、個性がそれを許してくれない。
……そう。どういう訳なのか、わたしの個性は
だって、わたしは生きていくのに精液か愛液が必要なんだもん。どちらか――出来れば精液――を摂取出来ないと、餓えて死んじゃう。
それだけだったら独りで餓死でもすれば良いんだけど、お腹が空くと……気が付いたら近くの誰かを誘惑しちゃってて。たぶん理性が飛んでるんだと思う。気が付くとえっちの真っ最中で、精液欲しさに快楽を求めちゃって。男の人に滅茶苦茶にされるの、すっごく気持ち良くって。頭の中は、
だから。これをどうにかしたくって、頑張ろうとしたの。でも、どうしようもなかった。自分じゃどうしても、制御し切れなくって。
わたしの個性はとても難儀なものだって、お医者さんは言ってた。お巡りさんやヒーローは、いつもいつも事後処理をしてくれる。この個性社会は、わたしを手厚く支援してくれる。色んな沢山の人が、わたしを支えようとしてくれてる。
……ほんと、最低……。生きててごめんなさい。こんな個性でごめんなさい。色んな人に迷惑かけてばっかりで、ほんとに申し訳ない。もう、何処かに消えたいの。誰にも迷惑をかけずに、ひっそりと。
そう、思ってたのになぁ……。
「だ、だだ……だっ、大丈夫?」
そう言って手を取ってくれた男の子から、つい目が離せなくなっちゃって。どうして? って聞いたら「君が、救けを求めてる顔……してたから」って、色々いっぱいいっぱいの顔で言ってくれたから。その時の顔がすっごく、……えっと……。つまり……その。簡単に言うと、美味しそう……で。
だから、その。その、……ね?
「せーえき、ちょうだい……♡」
真剣に心配してくれた人に向かって、淫魔のわたしは。
きっとだらしなく蕩けた顔で、みっともなく涎を垂らして。とてつもなくアウトな言葉を口走ってた。
……し、死にたい。誰か今直ぐ、わたしを殺してぇ……っ。
あれこれ考えてたら、何となく方向性が見えた気がしたので更新となります。だからちょこっと前話の内容が変わってます。ちょこっと。
あ、更新は不定期です。