※この作品はR-18です。

個性『淫魔』   作:えっちいやつ。

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プロローグ Ⅱ

 

 

 

 

 

 

 わたしの人生は、正直詰んでると思う。そうとしか思えない。だから出来るだけ人様に迷惑をかけないよう、何処か人目の付かないような隅っこで生きていたいんだけど、個性がそれを許してくれない。

 

 ……そう。どういう訳なのか、わたしの個性は淫魔(サキュバス)。こんな個性を発現してしまったから、四歳にして家庭崩壊まっしぐら。様子が変わったお父さんに襲われて、それを見たお母さんがおかしくなっちゃって。その後はまぁ、親戚中をたらい回しになって。でも親戚の家庭も、この個性が次々と壊しちゃった。

 

 だって、わたしは生きていくのに精液か愛液が必要なんだもん。どちらか――出来れば精液――を摂取出来ないと、餓えて死んじゃう。

 それだけだったら独りで餓死でもすれば良いんだけど、お腹が空くと……気が付いたら近くの誰かを誘惑しちゃってて。たぶん理性が飛んでるんだと思う。気が付くとえっちの真っ最中で、精液欲しさに快楽を求めちゃって。男の人に滅茶苦茶にされるの、すっごく気持ち良くって。頭の中は、ご飯(・・)を欲しがってばっかりで。そういう時は、何でか背中や腰の辺りが凄く熱くって。

 

 だから。これをどうにかしたくって、頑張ろうとしたの。でも、どうしようもなかった。自分じゃどうしても、制御し切れなくって。

 わたしの個性はとても難儀なものだって、お医者さんは言ってた。お巡りさんやヒーローは、いつもいつも事後処理をしてくれる。この個性社会は、わたしを手厚く支援してくれる。色んな沢山の人が、わたしを支えようとしてくれてる。

 

 ……ほんと、最低……。生きててごめんなさい。こんな個性でごめんなさい。色んな人に迷惑かけてばっかりで、ほんとに申し訳ない。もう、何処かに消えたいの。誰にも迷惑をかけずに、ひっそりと。

 

 そう、思ってたのになぁ……。

 

 

「だ、だだ……だっ、大丈夫?」

 

 

 そう言って手を取ってくれた男の子から、つい目が離せなくなっちゃって。どうして? って聞いたら「君が、救けを求めてる顔……してたから」って、色々いっぱいいっぱいの顔で言ってくれたから。その時の顔がすっごく、……えっと……。つまり……その。簡単に言うと、美味しそう……で。

 

 だから、その。その、……ね?

 

 

 

「せーえき、ちょうだい……♡」

 

 

 

 真剣に心配してくれた人に向かって、淫魔のわたしは。

 

 きっとだらしなく蕩けた顔で、みっともなく涎を垂らして。とてつもなくアウトな言葉を口走ってた。

 

 ……し、死にたい。誰か今直ぐ、わたしを殺してぇ……っ。

 

 

 

 

 

 

 







あれこれ考えてたら、何となく方向性が見えた気がしたので更新となります。だからちょこっと前話の内容が変わってます。ちょこっと。

あ、更新は不定期です。
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