※この作品はR-18です。

ワンダラーズ・イン・アナザー・ワールド ~男子は僕ひとりだけがクラスの女子といっしょに異世界へ送られたけど、僕が抱くことで彼女たちは強くなります。~   作:イジー・ムラシロ

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117 村を襲うもの

「タクミ様、起きて下さい。朝でございます、起きて下さい。」

 

 次の日。ぐっすり眠っていたタクミをドアの向こうの女中の声が起こした。

 タクミが驚いて顔を上げても相変わらず部屋は暗い。

 木戸のはまった窓の隙間(すきま)から朝の光が少しだけ入ってきている。

 

タクミ(そうか、窓もほとんど閉めっぱなしだった…)

 

 タクミが身体を起こすと、またドアをノックする音がする。

 

ソラ「タクミ、おはよう。ここ開けて!」

アユミ「タクミ君、おはよう…」

 

 ソラやアユミの呼び声にタクミは慌(あわ)ててベッドを下りてドアを開けた。

 

タクミ「おはよう。昨日、ソラさんとルカさんが出ていった時のまんまだから、閂(かんぬき)も掛(か)かってなかったのに…」

ソラ「そういやそうだ、忘れてたよ(笑)…」

 

 そう言いながらソラとアユミが部屋に入ってきた。

 昨日の夜は裸で寝たタクミだったが、寒くてまた服を着ている。

 ソラはタクミのそんな格好(かっこう)を見るなり大爆笑した。

 

ソラ「フハハハハハ(笑)…」

アユミ「えっ、なんかある?」

タクミ「えっ、えっ、どうしたの?」

ソラ「いや~、昨日の夜この部屋に入ったら、タクミ下半身裸でちんぽブラブラさせてたから、今は違(ちが)うと思って(笑)…」

アユミ「え~、なにそれ、気持ち悪い…」

タクミ「ち、違うよ、そんなんじゃないよ…」

 

 ソラが急に昨日のことを持ち出したのでタクミの顔に困惑(こんわく)が広がり、アユミも少し眉(まゆ)をひそめている。

 ソラだけがずっと笑っていた。

 

タクミ「それで、どうしたの?」

ソラ「ああ(笑)…昨日あんなにヤッタから疲れてんじゃないかな、ってアユミに頼んで『ヒール』をしてもらおうと思って…」

アユミ「どう、大丈夫、タクミ君…」

 

 アユミに尋(たず)ねられてタクミはゆっくり首を振る。

 

タクミ「今朝はそんなに疲れてないんだ。いつもはもっとしんどいんだけど…」

アユミ「ホントに大丈夫?」

ソラ「あんた、SEXの能力だけじゃなくて体力もついてきてるんじゃない?」

タクミ「そうかも…今朝もぐっすり寝てたから…」

アユミ「でも、一応『ヒール』はしておこうか。今日もいろいろあるみたいだし…」

タクミ「分かった。お願い…」

 

 タクミがそう言ってアユミに背中を向けて服をめくると、アユミは彼の背中と腰に手を当てて『ヒール』をかけていく。

 

ソラ「そのままお尻や股間を出してもいいよ(笑)…」

アユミ「もう、私にはそんな変なことしないでね。」

タクミ「そんな変な意味で出してたんじゃないよ、偶然、アクシデントだよ…」

 

 タクミが言い訳してもアユミはずっと嫌(いや)そうな顔をしていて、その横でソラは笑い転げていた。

 

 アユミが『ヒール』をかけ終わると3人は揃(そろ)って食堂へ行く。そこにはもうジミーやアイたちが座っていた。

 タクミたちも揃ってすぐに朝食が始まる。

 朝食が終わるとジミーが改めて言った。

 

ジミー「昨日の晩に言ったように、儂(わし)は今からグレッグ殿の御屋敷へ行く。

 お前たちはカイとダイに案内してもらって武器庫を見てきてくれ。

 今日からクエストのための本格的な準備になるので、お前たちもそのことを考えて武器などを用意してくれ、よいな。」

アイ「分かりました…」

ジミー「カイもダイも頼(たの)んだぞ。」

ダイ「承知(しょうち)いたしました。」

カイ「では、皆様、こちらへお越(こ)しください。」

 

 アイたちはカイとダイに先導されて食堂を出ていき、ジミーは自分の部屋に戻った。

 ジミーは手早く外出の用意をすると、待っているハドルに言う。

 

ジミー「出入りの者に薪(まき)と小麦粉と砂糖、蕎麦(そば)粉、ジャガイモ、他に何でもよいから豆類などをいつもより余計に持ってくるように言っておいてくれ。油や塩などもあるとよいな。」

 

ハドル「クエストの荷物はいかがいたしましょうか?」

ジミー「昨日ダイにも言ったが、アイたちのストレージはそれぞれが儂のものよりずっと大きいという。

 

 だから荷物はどれだけあってもあの者たちが持っていくだろう。

 屋敷の者たちは少し不審(ふしん)に思うかもしれぬが、ストレージのことも他の者には黙っておいてくれ、よいな…」

 

ハドル「承知いたしました。食料や飲み水についてはマデラとよく相談して用意いたします。」

ジミー「うむ、そのように頼んだ。」

 

 ジミーは今日も軽装で一人だけ馬車に乗ってオーウェン子爵(ししゃく)の屋敷へと向かった。

 

 ジミーの乗った馬車がオーウェン卿(きょう)の屋敷に着くと、屋敷の前には別の馬車が既に止まっていた。

 ジミーは屋敷の前に降り立つと応対に来た者に尋ねる。

 

ジミー「儂以外にも御来客がおありかな?…」

オーウェン卿の執事(しつじ)「はい、アクレス様が既にお越しになられております。」

ジミー「なんと、ダイグ卿が…」

 

 ジミーが驚いて屋敷の方を見たので、執事はすぐに彼を屋敷の中へと案内する。

 執事の案内で客間へと通されるとそこでオーウェン子爵とダイグ子爵がジミーを出迎えた。

 

グレゴリー・オーウェン子爵「ジミー様、よくお越しになられました。」

ジミー「グレッグ殿、お待たせして申し訳ない。

 アクレス殿、昨日は大変失礼した。今日はわざわざ参(まい)っていただき、申し訳ない。」

アクレス・ダイグ子爵「ジミー殿、こうしてゆっくりと話をするのは久しぶりですな。

 どうかお気になさらず、押しかけてきたのは私の方だ。」

オーウェン子爵「さあ、立ち話も何ですから、こちらへお掛け下さい。」

 

 オーウェン卿に勧(すす)められて2人は席に着く。そこに執事が素焼(すや)きのコップに入ったワインを運んでくる。

 3人が飲み物に少しずつ口をつけると、ジミーが早速口を開いた。

 

ジミー「それで、アレン様がおっしゃられた魔獣(まじゅう)のトラとはどのようなものですか?…」

 

ダイグ子爵「それがな、セルジの村にその魔獣が現れたのは大体一か月ぐらい前からなのだが、村人たちが働く畑に姿を現すと辺りで暴れて去っていくというのだ。

 幸(さいわ)い村人たちは魔獣の姿を見るとすぐに家に逃げ込んで犠牲者は居らぬが、せっかくの畑が荒らされているらしい。

 

 魔獣退治のために既に3組も勇者パーティーを送り込んだが、合わせて10人ほどの冒険者が咬(か)み殺されてしまっている。

 元々あの辺りに出没(しゅつぼつ)するトラは身体が大きいことが多いのだが、今度の魔獣トラは普段のトラより一回りは大きく、かなり凶暴(きょうぼう)だという。」

ジミー「では、村の人たちは恐れて畑仕事にも出れませぬな…」

 

 2人の話を聞いていたオーウェン卿が言葉を継(つ)ぐ。

 

オーウェン子爵「実は昨日入ってきた話ではそのトラがしばらく姿を見せなくなったこともあり、村の者たちが畑仕事を再開すると、そこに魔獣らしき巨大なシカとイノシシが姿を現したと言うのです。」

ジミー「シカとイノシシの魔獣…」

 

ダイグ子爵「左様(さよう)。シカの方は背が高いだけでなく尖(とが)った先をいくつも持つ立派な角(つの)があり、イノシシの方は小山のように大きかったと村の者は申していたらしい…

 まさかイノシシが小山ほどもあるとは思わぬが、恐(おそ)れおののいた村の者たちにはそれほど大きく見えたのだろう…」

 

ジミー「そのシカとイノシシも辺りを荒らし回ったので?」

ダイグ子爵「いや、遠目で畑仕事に出ていた村人たちをずっと眺(なが)めていただけだと言うが、村の人たちは恐ろしくなって村へ逃げ帰ったそうだ。」

 

 ジミーは2人の話を聞いてしばらく目を閉じて腕組みをしている。

 オーウェン卿もダイグ卿もみな難しい表情で考え込む。

 

ジミー「そのシカとイノシシのこと以外に、何か報告がございましたか?」

オーウェン子爵「配下の者が村人たちから聞いたことでは、村から離れたところにある彼らが猟場(りょうば)にしている森がしばらく前から濃い霧(きり)に包(つつ)まれているらしいと…

 

 私の手の者も近くまで確かめに行ったようですが、確かに森から奥の山の方までずっと霧に覆(おお)われていたそうです。」

 

ダイグ子爵「う~ん…」

ジミー「そのシカとイノシシのことや森を覆う霧のことなどをアレン様はご存知(ぞんじ)で?」

オーウェン子爵「はい、昨日の話し合いでその話題も出ましたから…」

 

 オーウェン卿の答えを聞き、ジミーはオーウェン卿の昨日の夕方の屋敷への訪問が無くなったのも城にこれらの知らせがもたらされたからだな、と気づいた。

 そこでシカとイノシシの出現や森の霧のことなどが報告されたので、今日わざわざダイグ卿もこの話し合いにやって来たのだろう。

 

オーウェン子爵「村の者の話だと、霧に覆われている森や山は元々トラなどが出没する場所だということです。

 ですが、まさか森に霧が出たのもその魔獣トラの仕業(しわざ)でしょうか?」

 

 オーウェン卿からの問いかけにジミーはゆっくり首を振る。

 

ジミー「本当のことはわかりかねますな。

 ただ、儂がまだ若い頃ある村に魔獣退治のクエストに出向いた時に、その村の古老が力のある魔獣は自分自身の力で別の獣(けもの)を魔獣と化して手下のように使うと申しておりました。

 もしかすると今度の魔獣はそうした力を持つのか、森の獣を魔獣にして、それ以上の力で霧を起こすようなことをしているやもしれませんな…」

 

ダイグ子爵「では、村に現れたシカとイノシシはその魔獣の手下だと…」

ジミー「かもしれませんな…」

オーウェン子爵「まさか、そんなことが…」

 

 若いオーウェン卿はジミーの言葉を信じられないというふうに首を振った。

 

ダイグ子爵「いや、あり得ぬことではあるまい。何と言っても魔獣のことは分からぬことが多いからな。

 

 ニディアの坊主(ぼうず)どもは魔獣など聖典に書かれておらぬからそんなものは存在せぬなどと言うが、我らからすれば実際に凶暴な魔獣と相対(あいたい)している以上もっとそうした魔獣のことを調べさせて欲しいものよ…」

 

ジミー「いやいや、王都の魔法使いたちはそうした魔法や魔獣などの根源(こんげん)を突き止めようとしているが、なかなか難しいことが多いと言う。

 ニディアの教会がいろいろ言っているのは確かだが、分からぬことの理由を教会のせいにだけするのはよしましょう。」

 

 ダイグ卿は何やら最近の教会の動きに不満があるのか、露骨(ろこつ)に嫌(いや)な顔をしたが、ジミーはやんわりと彼をなだめた。

 それでもオーウェン卿は不安気な表情でジミーを見る。

 

オーウェン子爵「ジミー殿、もしその現れたシカとイノシシも魔獣だとすると、今度の魔獣退治は一筋(ひとすじ)縄(なわ)ではいかないのではないでしょうか?」

ジミー「アレン様は元々どのようにおっしゃられていましたか?アクレス殿もグレッグ殿も魔獣トラのことにかなりお詳(くわ)しいが…」

 

ダイグ子爵「実はな、おぬしが魔獣退治を命ぜられるまでは私とグレッグで討伐隊(とうばつたい)を編成(へんせい)するように言われていたのだ。」

オーウェン子爵「我らは以前からセルジの村に隊の者を送っており、昨日そこからこうした知らせがありましたので…

 やはり、ジミー殿やご子息(しそく)ご息女(そくじょ)の皆様が今度の討伐をなされるのは危険過ぎると思いますが…」

 

 ダイグ卿もオーウェン卿に同意なのか、黙って深くうなずく。ジミーは2人の話を聞いて、また腕を組んだ。

 

 恐らくダイグ卿はジミーにローゼン辺境伯(へんきょうはく)に詫(わ)びを入れ、今度の命令を解(と)くように勧めるつもりで来たのだろう、とジミーは感じた。

 

 ジミーが頭を下げさえすればこの危険な魔獣退治をする必要はなくなり、元通りダイグ卿たちが兵士を率(ひき)いて討伐に行くことになる。

 ダイグ卿としてはジミーのことを考えてこの無理な命令を解いてもらうべきだと思っているのかもしれない。

 

 しかし、この命令を無いものにするにはジミーが頭を下げるだけでは済(す)まず、必ずアイたちの顔をローゼン辺境伯に見せなければならないだろう。

 ジミーはもう一度ゆっくりと首を横に振った。

 

ジミー「グレッグ殿のお言葉はありがたいが、アレン様直々(じきじき)のご命令とあれば、なかなかお断りするのは難しいでしょう。

 そこで、出来れば村の周辺の地図を頂(いただ)けるか、そうでなければ村から案内人を得られるように話をしておいてもらいたいのだが…」

オーウェン子爵「ジミー殿…」

 

 ダイグ子爵「道案内のことは我らも既に話をしているのだが、もう魔獣トラに勇者パーティーがやられておるのでな、村人たちも怖(こわ)がってなかなか引き受け手が現れぬらしいのだ。

 森の様子を見に行くのですら、道案内をかなり渋(しぶ)ったらしい。しかし、道案内が居らねば魔獣退治に行くのは無理だからな…」

 

 ダイグ卿はジミーがローゼン伯の命令に従うと言ったのを聞き、一瞬顔をしかめるが、仕方なさそうに答える。

 確かに多数の犠牲者が出てしまっている以上、襲(おそ)われている村の者から協力を得るのは難しいかもしれない。

 

 ジミーは今度の魔獣退治がどれぐらい大変なのか、オーウェン卿とダイグ卿の話しぶりからその困難さを改めて感じた。

 ジミーは2人の言葉に深くうなずくと、コップに入ったワインを口にする。

 

ジミー「今日のところはお2人のお話、よお分かりました。なかなか難しい相手のようですな。

 お城から他にご助力頂けることはありますか?」

オーウェン子爵「今のところは我々のところに入った情報をお伝えするぐらいしかできません。

 なんとかアレン様にわずかでも兵士をつけるようなことを進言できればよいのですが…」

ジミー「昨日のアレン様のご様子だと、それも難しいと…」

 

 ジミーがそう言うとダイグ卿は少し眉をひそめたが、ジミーは笑顔のまま椅子から立ち上がった。

 オーウェン卿もダイグ卿も椅子から立ち上がる。

 

ジミー「アレン様がおっしゃられた魔獣トラのことはよく分かりました。どうやら思っていた以上に大事(おおごと)のようで、余程(よほど)の準備が必要なようですな。」

オーウェン子爵「ジミー様、本当に大丈夫でしょうか?…」

ジミー「さあ、わかりませんな(笑)…

 まあ、これまで多くのクエストをやってきましたが、最初から大丈夫と言えるようなものはありませんでしたから…

 儂(わし)も心して用意をいたしましょう、結果は時の運もありますのでな…」

オーウェン子爵「運などと…」

 

 オーウェン卿もジミーの答えに困惑(こんわく)した表情を浮かべた。

 少しの間黙っていたダイグ卿がもう一度口を開く。

 

ダイグ子爵「ブロッケン卿、私の方からアレン様にもう一度貴殿(きでん)のことを話してもよいのだが…」

ジミー「アクレス殿、あなたのお気持ちはありがたい。

 しかし、アレン様はそう簡単に今度のことをお許しにはなりますまい…だが、あなたのお気持ちには感謝しております。」

 

 ジミーはダイグ卿を見て深くうなずくと、手を差し伸べて固く握手した。

 ダイグ卿ももう何も言わずに手を握り返す。

 

ジミー「では、屋敷に戻ってすぐに準備を始めましょう。皆にも今日のことを伝えねばなりませんし…」

オーウェン子爵「また、知らせがあればお伝えいたします。」

ジミー「それはありがたい。情報は少しでも多い方が良いですからな。」

 

 ジミーは2人の見送りも固辞(こじ)して、一人執事に案内されてオーウェン卿の屋敷を後にした。

 ジミーが客間から出ていくと、ダイグ卿はもう一度深く椅子に腰掛けた。

 

ダイグ子爵「ふぅ、ジミー殿はどうしてもあの娘たちをアレン様に見せたくないようだな…」

オーウェン子爵「そのようでございますな。」

 

ダイグ子爵「まあ、アレン様のことだ、もし本当にあの娘たちが優(すぐ)れた美貌(びぼう)の持ち主なら城に上げよとご命令なされるだろう…

 しかしあれだけの人数だ、一人や二人、アレン様のお側にお仕えしてもよいと思うのだが…」

 

オーウェン子爵「あの娘たちも揃(そろ)って何か望みがあるのかもしれません。」

ダイグ子爵「さあ、ただの村の娘ならさほどのことはなかろうが…」

 

 ダイグ卿はジミーの頑(かたく)な態度にわずかに不快そうな表情を浮かべるが、また仕方なさそうに大きくため息をついた。

 

オーウェン子爵「今度の魔獣トラ一頭でもかなり困難なようですが、それに加えてシカやイノシシまで出没するとなるといくらジミー様でも…」

ダイグ子爵「アレン様のお気持ちさえ変えられればよいのだが、どうやらあの娘たちの噂(うわさ)にかなりご執心(しゅうしん)になられているようだ。

 このままだと、犠牲者(ぎせいしゃ)が無駄に増えるばかりだが…」

 

 オーウェン卿はダイグ卿の「犠牲者」という言葉に表情を固くする。

 

オーウェン子爵「とにかくこちらへもたらされる知らせはジミー様にも必ずお伝えするようにいたします。」

ダイグ子爵「頼んだ、グレッグ。何か魔獣退治に役立つ武器でもあればよいのだが…」

 

 ダイグ卿もそう言うと、また椅子から立ち上がる。

 オーウェン卿は今度は自分が先に立ってダイグ卿を屋敷の外へ案内した。

 

 

 

 

 

 

 




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