※この作品はR-18です。

ワンダラーズ・イン・アナザー・ワールド ~男子は僕ひとりだけがクラスの女子といっしょに異世界へ送られたけど、僕が抱くことで彼女たちは強くなります。~   作:イジー・ムラシロ

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42 魔獣クマとの闘い

 朝。

 

 タクミはまどろみから目覚めて薄目を開けた。

 

 まだ両手には昨日()いた女の子たちの姿態(したい)の柔らかさが残っていて、おちんちんはまだ誰かのオマンコの中のぬらぬらに(くわ)えられているように感じる。

 昨日のことが夢なのか現実なのか、寝ぼけている頭には分からない。

 タクミが重たい身体を動かそうとした、その時……。

 

「タクミ、いつまで寝てんの!もうとっくに夜が明けてるよ!」

 

 タクミが(あわ)てて目を開くと、アイが立ったまま両手を腰にあててタクミを見下ろしている。

 

アイ「ほら、さっさと起きなよ!食事もあるし、テントもしまわないといけないし…」

 

 タクミが起き上がると、女の子たちはみなとっくに起きて出発の準備を始めていた。タクミも急いで毛布をしまう。

 

 タクミは朝食の用意をしながら、パンと飲み物を回している女の子のたちの横顔をそれとなく盗み見る。

 怪我(けが)をしたソラもきびきびとパンを取ったり飲み物を注いだりしていて、もうどこにも(つら)そうな様子はなかった。

 と、そんな彼女と偶然視線が合う。

 

ソラ「おはよう…どうしたの?私の顔になんか付いてる?…」

 

 タクミはごまかすために勢いよく頭を振る。

 

タクミ「ううん…ソラさんがもう大丈夫なのかな~、って思ったから…」

 

 ソラはタクミの言葉を聞いて満面(まんめん)の笑みになった。顔色もすっかり元のようだ。

 

ソラ「ありがとう…もうすっかり元気だし、ほら、()まれた腕も全然動かせるよ。」

 

 ソラがそう言いながらオオカミに咬まれた右腕をぐるんぐるん回すと、その腕がコップにぶつかりそうになって、ナオが慌ててコップを動かした。

 

ナオ「よかったよ…もう完全に元気だね…」

ソラ「ゴメンね…でもおかげで寝過ぎで、ちょっと腰が痛い…」

アカリ「でも出発してから結構大変だったから、いい休みになった気がする…」

アイ「じゃあ、ソラだけじゃなくてみんな元気いっぱいだよね…」

モア「元気、ありありだよー…」

 

 女の子たちの会話からは、昨日一日中SEXしたような雰囲気はどこにもない。あのSEXのことはやっぱり夢だったのだろうか。

 タクミだけがモヤモヤしている中、全員が食事を終えるとテントをしまっていよいよ2日ぶりに出発する。

 

アイ「こないだのことがあって、まだオオカミがいるかもしれないから、辺りの様子を確かめながら進もう。」

ナオ「了解…」

ツグミ「…『索敵(さくてき)』でしっかりチェックしておくね…」

モア「こないだみたいに見つけちゃったらどうするの?」

アイ「その時は全力で逃げる。」

 

ソラ「またバックするの?」

アカリ「それより、川に直角に逃げてもいいんじゃないかな…」

アユミ「これ以上、先に進めないのもねー…」

アイ「とにかく、先に進むのも大事だけど自分たちのことを守るのが最優先ね。」

全員「分かった。」

 

 天気はすっかり良くなったが、誰も前のように歌を歌ったりふざけ合ったりしない。

 皆、オオカミの群れが現れないか、辺りに気を配りながら進む。

 

 2、3時間ほど進むと、オオカミの群れと遭遇(そうぐう)した辺りまでやって来た。

 ツグミたちの魔法で辺りの草は焼けてしまって一面黒く()げた跡が広がっている。

 アイやアカリが倒したオオカミの死骸がそのまま転がっていて、名前の分からない鳥たちがその死骸に(むら)がっていた。

 

 全員が何も言わずにそこを通り過ぎた。青い顔をしているソラに気づき、アカリとアユミがソラの腕を持ってその身体支える。

 草の焼けた辺りから遠く離れて、始めてみんなホッと息をついた。

 ツグミとモアとナオが何度もうなずいて辺りに何もいないことを知らせる。

 

ナオ「ちょっと休憩してもいいんじゃない…」

 

 ナオの言葉で全員が腰を下ろして水を一杯ずつ飲んで気持ちを落ち着けると、再び先を目指す。

 

 まるでこの間のオオカミの群れや降り続いた雨ことなどどこのことだ、というぐらい(おだ)やかな景色が続く。

 雨の日は寒かったほどだが、今日は逆に陽が差して暑いくらいだ。みんな毛のチョッキを脱ぎ、シャツの袖をたくし上げる。

 

 途中で昼食も済まし、一行はほとんど話もせずに前に進んだ。だが、家や村の影すら見えてこない。

 結局この日もまだ陽が高いうちに進むのを止め、テントを張ることにした。

 テントも張り終わってみんなが集まってくると、ルカとナオがミルクティーを作ってみんなに(そそ)いで回る。

 

ナオ「…一体どこまで行けばいいんだろう…」

アユミ「ホントに誰にも会わないねー…」

アイ「何日ぐらい経ったんだろうね…」

 

 何人かが実際に指を折って数える。

 

ナオ「歩いたのは今日で5日になるけど…」

ツグミ「オオカミから逃げるのにだいぶ後戻りしたから…」

アカリ「実質的に進んだのは4日分とちょっとぐらいかもしんない。」

ソラ「う~ん…」

アイ「それが多いのか少ないのかが、分からないんだけど…」

アユミ「そろそろ人に会いたいね…」

ルカ「確かに…」

 

 アカリやルカやモアは、何も見えないと分かっていても立ち上がって草原をぐるっと見渡した。

 

ソラ「何も見えてこないからね…」

タクミ「全然誰も居そうにないよ…」

アイ「『地図』にも何も出てこないの?」

ツグミ「うん…モアは何か見える?」

モア「私の『地図』でもな~んも見えない…ずっと草原だよ…」

アカリ「仕方ないよ…何かが出てくるまで、とにかく川を下ろう…」

 

 タクミが大きめの焚き火を組むと、アユミが夕食にスクランブルエッグを作った。

 野菜にはレタスが加わっている。

 

モア「タマゴ~‼」

アカリ「卵、好きなんだ…」

モア「だ~い好き!」

 

 モアが満面の笑みを見せるので、みんなもつられて笑顔になる。

 

ナオ「パンと飲み物も行きわたってる?」

タクミ「こっちに紅茶と牛乳を下さい…」

ツグミ「はい…パンもある?」

タクミ「ありがとう…パンももう一つ、ちょうだい…」

ツグミ「はい(笑)…」

アイ「メニューが増えて、うれしいねー…」

ソラ「ありがたいよ…」

 

 アイとソラが心の底からうれしそうに言うのを聞いて、アユミは少し申し訳なさそうにする。

 

アユミ「焚き火がないとダメだから…」

アカリ「できる時だけでいいよ…それだけで十分(うれ)しいよ…」

 

 アカリがアユミに言うと、タクミやツグミも何度もうなずいた。ルカはアユミの焼いたスクランブルエッグをお皿に入れて回していく。

 

ルカ「最近、みんな食欲がちょっと無かったから…」

ソラ「ゴメンね…心配かけちゃって…」

モア「このタマゴ、最高に美味しい~!」

全員「(笑)」

 

 モアがいただきますも言わずにスクランブルエッグを口にしたのを、みんな半ば(あき)れながら笑ってしまう。

 

アイ「でもこのスクランブルエッグ、ホントにうまいよ…」

タクミ「確かに…フワフワしてるし、甘いし…」

ルカ「ちょっとマヨネーズ入れて、フワフワにしてるから…」

アユミ「卵、まだあるから、いっぱい食べてね…」

全員「ハーイ」

 

 久しぶりに違ったものを食べて、全員が満腹になってその夜は眠りについた。

 

 次の日も朝から快晴。

 いつも通り、夜明けと共に準備をして出発する。

 誰も口に出さないが、本当にそろそろ人家を見つけるか人に出会いたい、そういうじりじりとしたものがみんなの間に(ただよ)ってきていた。

 だんだんと陽も高くなってきた頃、ツグミとモアがまた足を止めた。他のみんなもすぐにストップする。

 

ツグミ「…この先に何かいるみたい…」

モア「何かおっきい生き物と…それと…」

ツグミ「それよりも小さな生き物…でも、おっきいのと小さいのは別の生き物かもしれない…」

アイ「こっちへ向かってくる?」

ツグミ「…ううん…こっちへは向かってきてない…」

ソラ「どうしよう…」

ルカ「逃げる?…」

 

 みんなが戸惑(とまど)って顔を見合わせる中、アカリが耳を()ます。

 

アカリ「ちょっと静かに…」

 

 アイもアカリと一緒に耳をそばだてる。

 他のみんなには風で草が(こす)れる音しか聞こえないが、2人には何か別の音が聞こえているようだ。

 

アイ「…人の声かもしれない…」

ナオ「ホントに?」

アカリ「ちょっと急ぎ足で、このまま進もう。」

アイ「みんな、武器を出して、注意して。」

 

 全員が武器や(つえ)を手に用心しながら進んでいく。アイとアカリが少し早足になると、何か甲高(かんだか)い鳴き声のようなものが聞こえてきて、2人は顔を見合わせた。

 

アイ「確かに人の声…」

アカリ「それもやめて、って…」

 

 2人がツグミの顔を見ると、彼女が杖で真っ直ぐ先を指す。

 

ツグミ「このまま真っ直ぐ行くと、何かいる。」

 

 その時、もう一度音が響く。明らかに人の声だ。アイとアカリはすぐに走り出した。

 

アイ「みんなはツグミに従ってきて!」

ナオ「気をつけて!無理しちゃダメだよ!」

 

 他のみんなも2人を追って走り出す。草を()き分けて開けたところに出ると、離れたところの様子がはっきりと見えた。

 

 そこでは巨大なクマが人を襲っていた。

 

 クマは前足を伸ばして、倒れ込んでいる人物にもう一度攻撃をしようとしている。

 アイは走りながら、ストレージから出した手槍(てやり)をクマに向かって思いっ切り投げた。アカリもそれを見て、自分も同じように走って手槍を投げつける。

 

 クマは目の前の人間に気を取られていたのだろう。2人の手槍は両方とも見事にクマの首元に突き刺さった。

 

モア「やったー!」

アユミ「アイ!」

 

 アイとアカリはクマに槍が刺さったのを見て、倒れている人の元に行こうとする。

 

ナオ「ダメ‼気をつけて‼」

 

 クマは倒れそうになったが、何とか態勢(たいせい)を戻し、今度はアイとアカリに向かって走ってきた。

 全身が銀色のような灰色で、眼は釣り上がり、体長は3mを優に超えていそうだ。

 全員がそのあまりの勢いに息を(のむ)む。首から血を流しながらもクマの動きにダメージは感じられない。

 

アユミ「ダメー、2人とも逃げてー!」

ツグミ「みんな、こっちへ来て‼」

 

 ツグミが走ってアイとアカリに近づきながら、ナオとモアとソラを呼ぶ。

 

ツグミ「急いで!クマの顔めがけて、いくよ『ファイラ』‼」

 

 集まったツグミたちの杖や槍の先から飛び出した炎の帯が、アイとアカリの近くまで来ていたクマの顔面に当たった。

 バチバチという音とともに毛と肉が焼ける(にお)いが辺りに(ただよ)う。

 

グワッー、ゴワッー!

 

 クマは顔を押さえて絶叫した。

 顔は焼け、目も見えなくなったようだが、手探りでアイたちを捕まえようと両前足を交互に振り回す。

 

ツグミ「次は『サンダラ』!」

 

 ツグミたちの杖と槍から今度は雷電(らいでん)が飛び出して、一つに重なりクマの身体へと向かう。

 雷電が当たるとクマは全身を痙攣(けいれん)させ、()げた臭いがさらに(ひろ)がった。

 

アユミ「タクミ君!」

 

 アユミはタクミを呼ぶとクマが動けなくなった(すき)を見て、倒れている人の元へと向かった。

 

 アユミとタクミが近づくと倒れているのは20代か30代のまだ若い男性で、そのそばに姉妹らしき女の子が2人、座っている。

 年上の方は10歳か11歳ぐらい。年下の方は姉よりも2つか3つ幼く見える。

 2人とも(あさ)織物のワンピースを着、長い髪を(ひも)のようなもので(くく)っていて手には弓を握っている。

 クマへの恐怖のためだろう、少女たちは真っ青な顔をしたままジッと身を寄せ合って動かない。

 

 男性はがっちりとした身体をしていて、少女たちと同じような麻織物の上着とズボンを身につけていた。

 倒れているその横には弓と剣が転がっていて、その向こうには矢が散らばっている。

 どうやら狩りの途中で襲われたようだ。怪我が(ひど)いのだろう、ずっと(うな)り声を上げていた。

 

 アユミとタクミはすぐに男性のそばに行こうとする。

 だが、女の子たちはアユミとタクミを見るとまるでクマが戻ってきたかのように驚き、姉の方は手にした弓に矢をつがえ、威嚇(いかく)するようにアユミに向けた。

 

 アユミとタクミは驚いて顔を見合わせる。

 しかし、男性を見るとどうやら足元には血だまりが出来ているようだ。アユミはしゃがんで少女たちに言う。

 

アユミ「私たち、(あや)しい者じゃないの…その男の人を助けたいの…お姉ちゃんになら、できると思うの…」

 

 アユミの毅然(きぜん)とした様子を見て、姉はしばらく弓を(かま)えたままアユミの顔をジッと見ていたが、やがて黙ってそれを下ろした。

 アユミは少女の様子を見て、急いで男のそばに行く。

 恐らくクマにやられたのだろう、左側の太ももが服ごと大きく(えぐ)られていて白い骨すら見えている。

 足元には血がかなり()まっていた。

 

アユミ「動かないで下さい。今から魔法で治療しますから…」

 

 アユミは男性にそう声をかけると、動揺することなくストレージからタオルを出し、ソラの時と同じように怪我の部分にタオルを掛けてからそこに『ヒーラー』をかける。だが、ソラよりもずっと(ひどい)い怪我だ。

 タクミは立ったままアイたちが対峙(たいじ)しているクマの方を向いて、またこちらに戻ってこないかを見張った。

 

 ツグミやモアたちの『サンダラ』を受けたクマは尻をつけて座るような格好(かっこう)になっていた。だが、まだゼイゼイと息をしていて息絶えたわけではない。

 

 2度大きな魔法を使ったツグミたちは疲れて次の魔法を出せない。

 アイとアカリとルカはツグミたちの前に立って彼女たちをクマから守るような態勢(たいせい)を取った。

 アイたちもクマも動けない。クマの首の右側にはアイとアカリが投げた槍が突き刺さったままぶらぶらと()れていて、そこからずっと血が流れ落ちている。

 

 やがてアイが意を決し、アカリとルカから離れてクマの左側に回った。

 クマはずっと激しい息づかいだが、アイの気配を感じるのか、威嚇(いかく)のように前足を振る。

 

 アイはクマから十分に距離を取ると今度はクマの左側を(ねら)って手槍を投げつけた。アイの狙い通り、手槍が再びクマの首に刺さる。

 

ガァー‼

 

 クマは絶叫して頭を左右に大きく振る。だが急所には当たっていないのか、まだ身体を動かしている。

 今度はルカもクマの左側へ回って勢いよく手槍を投げ込む。またもクマの首に命中するが、クマはゼイゼイと激しい息を続けた。

 

ソラ「クソぉー…」

アカリ「なんてヤツ…」

 

 クマのあまりのタフさにその場にいる全員が驚くが、もう自分たちも疲労困憊(ひろうこんぱい)だ。するとアイが剣を手にして振り向く。

 

アイ「みんなはここにいて、動かないで…」

ツグミ「…アイちゃん…」

 

 アイは剣を手に走り出してクマのそばまで行くと、クマを左から右へと横切るような形でジャンプしてそのまま剣を振った。

 

アイ「エーイッ‼」

 

グワッー!

 

 アイの一閃(いっせん)は見事にクマの(のど)()き切り、クマの血が滝のように()き出した。

 クマはアイを捕まえようとするかのごとく両前足を突き出していたが、アイは間一髪のところで逃れた。

 クマは前のめりに倒れて、今度こそ動かなくなった。

 

アカリ「アイ!」

ソラ「アイ!」

ツグミ「アイちゃん!」

 

 アイはクマの返り血を()びて顔も服も赤くしたまま、両(ひざ)をついてしばらく動けなかった。

 みんながすぐそのそばに走り寄る。

 

ソラ「大丈夫?」

ナオ「今、『ヒール』をかけるからね…」

 

 ナオの言葉を聞いてモアがすぐにアイに『ヒール』をかけた。

 アイは大きな息をついて話しもできない。だが、『ヒール』が効いてくると顔を上げた。

 

アイ「…みんな…大丈夫……誰も…怪我…してない…」

アカリ「大丈夫、みんな無事だから…」

アイ「…よかった……なかなか…死ななかったから……」

 

 みんな、お互いが無事なのを確かめてホッとする。そこにアユミのそばにいたタクミが走ってくる。

 

タクミ「クマに刺さってる槍、すぐに抜かないと抜けなくなるよ。死後硬直(こうちょく)でどうしようもなくなるから…」

 

 アカリとルカがうなずいてすぐにクマのところへ行き、手槍を引っ張り抜く。ソラもそこに加わった。

 

ナオ「…あの人はどう?」

タクミ「男の人はアユミさんが『ヒーラー』をしているけど、かなりの深手(ふかで)みたいだ…女の子たちは大丈夫みたい…」

ナオ「そんな何人もいたんだ…」

 

 タクミの話を聞いてナオとモアがアユミの方へ向かう。

 アイも行こうとするが、ツグミが押しとどめて血だらけの顔や身体を()らしたタオルで()いてやる。

 

アイ「タクミ、あの化け物熊、ストレージに入れといて…」

タクミ「ああ…分かった…」

アカリ「ねぇ、ちょっとこっちへ来て!」

 

 アカリの呼び声にアイ、タクミ、ツグミがそこまで行くと、そこには両手の(こぶし)を合わせたほどの大きな青い石が転がっていた。

 

アカリ「これって、魔石でしょ?」

アイ「ということは…このクマは魔獣(まじゅう)だったのか…」

ルカ「だからあんなしぶとかったんだ…」

タクミ「(すご)いね…こんなのを倒しちゃうんだから…」

ソラ「そう、私たち凄いでしょう(笑)…」

 

 タクミが魔獣熊の死骸をストレージにしまっている間に、ツグミがストレージからタオルを出して青い魔石の上にかけ、その上から何かの魔法をかけた。

 ツグミはかなり慎重にしっかりと魔法をかける。魔法がちゃんとかかったのを確認してから、ツグミは魔石を手に取った。

 

アイ「大丈夫?…」

ツグミ「たぶん、もう大丈夫だと思う…アユミちゃんが前に、大きな魔石にはちゃんと魔法防御の魔法をかけないといけないみたいなことを言ってたから…」

ルカ「それであんなしっかりとかけてたんだ…」

 

ツグミ「うん…この魔石、どうしよう…」

アカリ「ツグミが持ってたらいいじゃん…」

ツグミ「え~、私なんか…」

アイ「いいよ…今日もツグミが声かけして出した魔法のおかげでクマを退治できたんだから…」

ソラ「そうそう。ツグミのおかげだよー…」

ツグミ「……じゃあ…とりあえずしまっとくね…」

 

 アイたちも手槍を回収し、クマの死骸も魔石もストレージに入れ、男性のところへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 




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