ワンダラーズ・イン・アナザー・ワールド ~男子は僕ひとりだけがクラスの女子といっしょに異世界へ送られたけど、僕が抱くことで彼女たちは強くなります。~ 作:イジー・ムラシロ
夜が明けると雨もすっかり止んでいた。
みんなは二日ぶりにテントから出て、何人かは大きく
女の子たちはここ一週間ほどの疲れも取れた上にしばらくの間の欲求不満も
アカリ「う~ん、よく寝たー…」
ソラ「あー、でもやっぱ外だよ。ううー、ずっとテントだと身体がバキバキ…」
ツグミ「フフフ(笑)…」
ナオ「なに言ってんの、まだ足りないってタクミとヤリまくってたくせに…」
アカリ「確かに(笑)…」
ソラだけでなく、昨日の自分たちのことを思い出してみんなは笑ってしまう。
アユミ「ナオもだけど(笑)…」
ルカ「全員だよ(笑)…」
ソラ「余は満足じゃ…」
アイ「もう、バカ(笑)…」
満ち足りた顔をしている女の子たちに対して、タクミだけはまだぼんやりとした顔をしてテントから出てきた。
その様子に女の子たちは思わず笑ってしまう。
タクミ「…オハヨウ~…」
モア「タクミぃ~、なんて顔?(笑)…」
ツグミ「大丈夫?」
アカリ「一人だけ、限界以上に
アユミ「ハイ、後ろ向いて…もう一回『ヒーラー』するから…」
タクミ「お願い…」
アイ「でも、あんただって気持ち良かったでしょ?…」
タクミ「…まあ、そうだけど…」
ソラ「こっちは食事の用意をしよっ。」
アユミがタクミに『ヒーラー』をかけているうちに、ソラとアカリが食事の用意を始めた。
まだ地面は
朝食が終わってみんなが洗濯をしようと立ち上がったところでツグミが『
ツグミ「村の方から誰かこっちへやって来る…」
ソラ「2人組みたいだけど…」
ナオ「ツバスさんとカレルさんかも…」
全員が立ち上がり村から続く道の方へ目を凝らす。
アイ「背の高い男性と低い女性のようだから…」
アカリ「恐らくツバスさんとカレルさんだね…」
いち早くやって来る人物の姿を確かめたアイとアカリが近づいてくる人影の方へと走っていく。
近づいてきていた2人はアイたちから近寄ってくると思ってなかったのか、驚いて足を止めた。
アイとアカリが近づくと、やはり人影はツバスとカレルだった。彼女たちは驚いて立ち止まった2人の傍へ行く。
アイ「おはようございます…ご
アカリ「おはようございます。」
ツバス「ああ、よかった…お二人でしたか…」
カレルは驚きすぎたのか、身体を硬くしている。ツバスがそんな彼女の肩をそっと
カレル「ごめんなさい…オオカミが
アイ「こちらこそごめんなさい…勢いよく走ってきたから…」
それでもカレルはやって来たのがアイたちと分かって少し笑みを見せ、ツバスも笑顔でうなずいた。
アカリ「どうぞキャンプの方へ…」
ツバス「わかりました…カレルも…」
4人は並んでアユミたちがいるキャンプへやって来た。
ツグミやモアが小さな椅子を取り出しツバスとカレルに
ツバスはアイたちみんなが誰も怪我などしている様子もなく、明るく振る舞っているのを見て胸をなでおろす。
ツバス「実は皆さんとお別れした二日後ぐらいからオオカミどもが騒ぐような声が度々畑にまで聞こえてきました。
それでも数日は朝夕の
ですが、しばらく畑仕事も忙しく、その後はあの雨で…」
アイたちはお互いに顔を見合わせて、またエブルの村の時と同じようになったのが恥ずかしくてみな下を向いてしまう。
アイ「すいません…何があったのか、お知らせするのが遅くなってしまって…」
カレルはやや不満げな表情をするが、ツバスはそう言うアイに大きく手を振る。
ツバス「イヤイヤ、皆さんには皆さんのお考えがあると思いますので、こちらこそそうしたことを考えもせずに押しかけてしまい申し訳ありません…」
カレル「それで、オオカミたちはいなくなったのですか?」
カレルはもう
アイは彼女の問いに大きくうなずいた。
アイ「大丈夫です…この雨が降り出す前に何とかボスらしきオオカミも
それで
アイはそう言うと、タクミの方を見てうなずく。
タクミはその意図を理解し、立ち上がって焚き火から離れるとそこに何頭かの魔獣のオオカミの死骸とボスのオオカミの死骸をストレージから出した。
ツバスもカレルもそれを見て立ち上がり、その死骸のところまで行く。
カレルは死骸のおどろおどろしい様子に離れたところから手で半分顔を隠してその様子を見るが、ツバスは死骸のすぐ傍まで行き、それぞれの死骸に触ったり持ち上げてみたりしてオオカミの様子をじっくりと調べる。
やがて十分に確かめたのか、タクミに頭を下げたので、タクミはまたそれらの死骸をストレージにしまった。
ツバスはまだ
ツバス「皆さんがおっしゃるように川の向こうにいたオオカミの死骸です。
ですが、こんな大きなものいたとは知りませんでした…」
アカリ「仲間がだいぶ少なくなってから姿を現したみたいで、私たちも出てくるまで全くいるのは分かりませんでした…」
ツバス「この大きなオオカミの死骸にはかなりの傷がありますが、皆さんはお怪我など無かったのですか?かなりの
ナオ「お互いに助け合って、何とか誰も怪我することは無かったです…」
カレル「よかった…」
カレルはそうか細い声を出すと、ツバスに抱きついて泣き出した。
ツバスは黙って彼女の頭を
アイ「オオカミは予想より多かったようで、恐らくは40頭ほどいたと思います…
倒したオオカミの死骸は20頭分ありましたので、私たちが見た様子からはそれぐらいはいたでしょう…」
ツバス「残りのオオカミたちもどこかへいなくなったのですか?」
ソラ「ボスらしいその大きなヤツを倒したら姿が見えなくなって、私とアイとアカリで群れがいた辺りまで行ったんですけど、辺りを見渡してももうどこにもいなかったです…」
ツバスはソラの説明に大きくうなずく。カレルは
カレル「こんな恐ろしい魔獣だと知らずに皆さんに戦うように言ってしまって、本当にごめんなさい…私、大変なことを
カレルは涙を流すのを止められないのを見て、アイたちはみな大きく首を振る。
アユミ「カレルさん、ご心配をおかけしてすいません…私たち、何とか無事にクエストを終えましたから…」
モア「そうそう…誰も怪我しなかったし、もう大丈夫だって…」
カレル「よかった…皆さんが無事で、本当によかった…」
ツバスは泣き止まないカレルを抱いて、彼女の背中を撫でた。
みな2人の
ちょうどそこに
ツバスはカレルを胸に抱きながら川の向こう側へ視線を移し、アイたちも川の向こうにある森の方を
だが、そのオオカミの遠吠えは本当に遠くから聞こえたもので、やがて風にかき消されるように聞こえなくなった。
アイが改めてツバスに向かって言う。
アイ「戦いの
ご心配かけて、本当にすみませんでした。」
ツバス「お
村の者たちに
ツバスとカレルは改めてアイたちに
ツバスは頭を上げて立ち上がると、少し難しそうな表情をした。
ツバス「問題は村長が、皆さんがオオカミを退治したということを信じるかということなのですが…」
アイ「村の皆さんは何かおっしゃってるのですか?」
ツバスはアイに聞かれて、首を
ツバス「村の何人かには私がこっそりと皆さんがオオカミを退治されるかもしれないと伝えました。
だが、ほとんどの村人たちは何も知りません。
皆さんが村に来られたことは知っていますが、一体何のために来たのか知らない者がほとんどです。
ですが、そんな村人たちもここ何日かオオカミの遠吠えが聞こえなくなり、何かがあったのではないかと
ナオ「で、村長はどんな感じです?」
ツバス「村長は皆さんがクエストを引き受けると言ったのを覚えていないようで、遠吠えが聞こえなくなりオオカミたちが勝手にどっかへ行ったと思っているようです。」
ソラ「マジか!」
アカリ「さすがにヒドい…」
ルカ「信じらんない…」
ソラを始め、誰もがツバスの話を聞いて
アイだけはうんうんとうなずいて彼の話を聞いていた。その様子を見て、アカリが聞く。
アカリ「アイ、何か最初に考えがあるとか言ってなかった?」
アイ「うん…じゃあ、テントを片付けて、いっちょこれから村長のとこへ行ってやろうよ。」
アユミ「でも、前にツバスさんが言ってたみたいにすっ
ソラ「そん時は思いっ切りぶん
ナオ「まあまあ、落ち着いて…」
アイ「とにかく片付けながら話をするから、村へ帰る準備をしよう!」
アイの言葉に全員が立ち上がって片付けを始めた。
ツバスとカレルも立ち上がり、彼女の傍まで来る。
ツバス「今度は本当にありがとうございました。本来なら村までお送りすべきなのですが…」
アイ「お二人は私たちと一緒のところは見られない方がいいと思います。」
ツバス「分かりました…私たちは先に村に戻ります。村長とのことが上手くいくよう、お祈りしています。」
カレル「ありがとうございました。」
ツバスとカレルはアイの手を取ると強く
2人は少し離れてから、もう一度みんなに向かって深々と頭を下げた。
アイたちはそれぞれが2人に手を振った。
お互いに協力をして、テントを
ルカ「アイ、片付けは終わったよ…」
アイ「忘れ物はない?」
アカリ「大丈夫…ツグミと見て回ったし…」
モア「ねえ、村長からお金を貰う方法ってなに?」
相変わらずせっかちなモアが我慢できずにアイに聞く。
だが今度はみんなもそのことを聞きたがっていて、アイの周りに集まってくる。アイは少しニヤニヤした。
アイ「え~とねー…」
ソラ「そんなにもったいぶらなくてもいいでしょ」
アイ「だから、今から言うから…まずは村長の家に行く時にそれぞれが武器をちゃんと持っていくの…」
モア「そんなこと?」
ナオ「でも、前は確か手ぶらで行ったもんね…」
アカリ「あのご
タクミ「別にいなくてもよくない?」
アユミ「無理に探さなくてもいいでしょ…」
ツグミ「いなくていいよ…」
珍しくツグミが嫌そうな顔をする。
アイ「あのご機嫌取り男はいたらそれでいいし、いなくてもいいんじゃない…それで村長の前に出た時は最初は一応
ソラ「もうヤダよー、あんなんに頭を下げるの…」
ナオ「まあ、アイの言うこと、最後まで聞こうよ…」
アイ「それで…村長は私たちがオオカミを退治したって認めないだろうから、まずは私がタクミに合図するから、タクミはストレージに入れてるオオカミの死骸を前の方に全部出して、最後に私の前にボスのオオカミの死骸を出してほしいの…」
タクミ「大きいのはアイさんの前に?」
アイ「そう…」
アイの話を聞いて、他のみんなはお互いに顔を見合わせた。アカリとナオは少しニヤニヤし出す。
アイ「それでも村長がお金を出さないっていう時は、全員で立ち上がって武器を
ソラ「よっし!私が一番にやるから…」
アイ「絶対に襲っちゃダメ!そうじゃなくて、とにかく
多分だけど襲ったら話がややこしくなると思うから、とにかくオオカミの死骸と武器で脅してお金を出させること。」
モア「そんなんで大丈夫?…」
アカリ「まあ、でも襲うとことが大きくなるし、下手すると村の人たちも相手にするかもしんないからやらない方がいいよ…」
ソラ「う~ん…」
ソラとモアは少し不満そうだが、アイは全員に念を押す。
アイ「とにかく実際に村長に武器を突きつけるのは最後の最後だから…
基本は脅かしてお金を出させる、いいね。」
ソラ「…わかった…」
アイ「じゃあ、すぐに出発しよう…武器は村の門のところで出せばいいから。」
ソラ「よっしゃ、行こう!」
ソラはあの時
ナオやアカリがその様子を見てクスクス笑った。
雨が止んで空が晴れてくると草原の草はより
陽の光はもう春から夏へと変わりつつあり、みんなは
やがて草原が次第に林に変わり、アイたちは林のすぐ外側を通る道を通っていく。その林が切れて少し進むと村の入り口へとたどり着いた。
村の門のところまで戻ってきたが、相変わらず村はシーンと静まり返っていた。
アイがうなずくと、みんなはそれぞれのストレージから武器を取り出し、タクミやソラやアカリは剣を腰に
ツグミたちも
それを見てアイが先頭になって村長の家へと向かう。
静かな村の中をガチャガチャと武器を引きずって歩く音が
アイはわざと槍で強く地面に突いて、まるで武器を持っているのを知らせるようにした。
アカリやソラもアイのしぐさを真似てわざと音を立てる。
やがて村の一番奥に村長の屋敷が見えてきた。
アイやアカリが目を
2人は誰かが武器か何かの音を立てて自分たちの方へ向かってきているのに気づき、
みんなは村長たちの前までやって来ると、アイがまず
それを見て全員が村長とマヒナに向かって跪いた。
村長とマヒナはアイたちがまたやって来たのに驚いているようで、それに加えて彼女たちが武器を持っているのを見て顔を引きつらせる。
それでも2人は前と同じようにふんぞり返って大声を出した。
村長「な、な、何だ、お前ら…」
マヒナ「馬鹿もん!村長様の前に武器を持ってやって来るやつがあるか!すぐにそれをしまえ!」
マヒナは少し
アイ「村長様!先日お邪魔しました勇者パーティーのリーダー、アイと申します。
この度は村が出していた魔獣オオカミ退治のクエストを無事
アイが魔獣のオオカミたちを退治したと言ったので、村長とマヒナは顔を見合わせる。だが、村長はすぐに怒鳴った。
村長「何を言うか!オオカミどもは勝手にどこかへ行ったのだ。それを自分たちの
アイ「我々がオオカミを追い払ったという
マヒナ「まだそんな
予想通り村長たちがアイたちの手柄を認めようとしないので、アイは下を向いたまま傍にいるタクミの方を見て
タクミはそのしぐさを見て立ち上がった。
マヒナ「な、何だ、お前は!」
タクミはマヒナの言葉に答えず、2人の前に自分たちが倒したオオカミの死骸を一つ々々取り出し、山のように積み上げる。
村長、マヒナ「ヒィー!」
村長とマヒナは予想もしなかった魔獣たちの死骸の山を見て、
タクミは彼らの目の前にオオカミの死骸を出すと、最後にボスのオオカミの死骸をアイの真ん前に置く。
そして
タクミ「これが我らの今回のクエストの戦利品でございます。とくとご
アイはタクミに何も言ってなかったのだが、タクミはわざと
アカリやソラはそれを聞いて頭を下げたまま小声でクスクス笑う。
村長はもう恐れおののき、オオカミの死骸を直視出来ない。それでも何とか言葉を
村長「バ、バカ者…そんなものはさっさとしまわぬか…」
マヒナ「コ、コラッ…村長様のお言いつけじゃ…すぐにそれを…しまえ…」
アイは抱き合って
アイ「これらのものを見て、我々がクエストを終えてきたのがおわかりいただけたと思います。どうか、約束の褒美をいただけますように…」
村長「わ、わかった…ぶ、無事にクエストを終えたお前たちには…た、確かに150ゴールドを…与えよう…」
村長は震えながら最初にギルドで提示していたクエストの
だが、アイは首を横に振った。
アイ「村長様、私が最初にここにお邪魔した時にもし私たちがオオカミを退治すればどのような褒美をいただけますかと
150では約束が違います。約束通り、600ゴールドいただきたいと思います。」
村長「バ、バカ者…あれはただの
マヒナ「お前たちには…150で十分じゃ…何をそれ以上などと、
2人はできるだけオオカミの死骸を見ないようにしながらも、何とか
アイはその言葉にうなずき、一気に立ち上がって腰に
村長「ヒエー‼」
マヒナ「な、何をする⁉」
アイが立ち上がったのを見て、他のみんなも一斉に立ち上がり傍にあった武器を2人に突きつけてすぐにでも襲いかかるような
村長とマヒナの顔がみるみるうちに青ざめる。
アイはそんな2人の様子に笑いをこらえながら大声で言う。
アイ「我々は村長様の言いつけ通り、このようにオオカミどもを退治して参りました。
村長様には我々にした約束を守っていただかなければなりません。
我々がどのようなものと戦ってきたのか、まさかお分かりにならないとは思いませんが…」
アイはそう
アイの声を聞いて他のみんなも武器を構えて2人を睨む。
武器を手に睨みつけるアイたちを見て村長とマヒナの顔は
村長「ま、待ってくれ!わ、わかった…か、金は持ってくる…
マ、マヒナ…屋敷に行って金を取って参れ…」
マヒナ「村長⁉」
村長「いいから、行ってこい!早く、早くしろ!」
マヒナは村長に言われ、
アイたちは
そこにマヒナが大きな
村長「い、幾らあった?…」
マヒナ「500枚です…」
村長はマヒナの答えにうなずくと、アイに向かって言う。
村長「ろ、600はなかった…が、ここに金貨で500枚ある…こ、これでよかろう…」
村長が袋をゆっくりと差し出すと、アイはまたタクミに目配せをする。
タクミはうなずくと、また芝居じみた格好で村長の前に跪いてその袋に手を伸ばす。
だが、村長はやはり金を渡すのが
タクミはその気持ちを
タクミ「この度は
タクミはそれだけ言うとナオやアユミがいるところにその袋を持っていった。
ナオやアユミにツグミやナオ、タクミもモアも手伝って袋の中身を確かめる。
アイとアカリは黙って抜き身の剣を
しばらくの間誰も何も言わなかったが、やがて袋の中身を確かめたアユミがアイの傍に来て耳打ちする。
アユミ「大丈夫…確かに金貨が100枚入った袋が5個、入ってたから…」
アイ「ありがとう…」
後ろに戻ったアユミの足音が止まったのを聞いて、アイは剣を下して立ったまま村長とマヒナに頭を下げた。
アイ「確かに御褒美の金貨500枚受け取りました。ありがたく
このような大金を褒美として頂き、本当にありがとうございました。」
アイがそう言ってまた頭を下げると、他のみんなも一斉に頭を下げる。
アイ「では、今回のクエストは無事終わりました。
タクミ、このオオカミの死骸を片付けろ!」
タクミはアイに言われて急いでオオカミの死骸を元のようにストレージに入れていく。
村長とマヒナはタクミがオオカミの死骸をしまっていくのを抱き合って黙ってぼんやりと見ていた。
アイはタクミが死骸を全てしまうと、もう一度村長とマヒナに向かって言う。
アイ「それでは村長様、我々はこれで失礼いたします。」
全員「失礼いたします。」
全員がそう言うと、アイを先頭にぞろぞろと
村長とマヒナは抱き合ったまま、アイたちが立ち去るのをただ見送るしかなかった。
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