【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件 作:かくろう
「今日はウチらのモデル友達のティナちゃんがゲストに来てくれたよ」
それはとんでもない美少女だった。目の前に現れた妖精のような少女が
「お初にお目にかかる。ティナはティナという。ティルタニーナ。それがティナの名前。どうかティナと呼んで欲しい……」
表情筋の一切を変える事なく、その少女は淡々と自己紹介を始めた。
あまりにも透き通るような美しさを持った少女の突然の登場に呆けてしまい、俺は言葉を失ってしまう。
まるで女神だ。あるいは妖精? そう、その小さな身体は妖精という言葉がピッタリではあるものの、神秘的な美をたたえた彼女はどこか神懸かっている。
「なるほどなるほど……。これは良い神力。みーたんが気に入るのも分かる……」
「みーたん?」
「ご主人サマ、
「そのとーり。みーたんから貴方の事は聞ーてる。ティナもそろそろ彼氏が欲しーと思ってたところ。丁度良く良い神力持ってる男いること知った。と言うわけで貴方、ティナとお友達から始めて欲しい」
「ちょ、ちょっと待って。そんな静かにフルスロットルで話を進められても何が何だか」
ウルトラマイペースに話を進められて頭が追いつかない。言葉の意味は分かるけど、何がどうなってその流れになったのか、肝心な所が全部すっ飛ばされている。
いや、一応言ってるのか……。
①ティナと名乗った少女はそろそろ彼氏が欲しいと思っていた。
②
③だからお友達から始めていきましょう……。
彼女の淡々と紡がれる言葉の羅列を咀嚼して解読すると、恐らくこんな所だろう。
とんでもなく話の展開が早いので理解に時間が掛かるが、彼女のやりたいことは何となく理解はできた。
「ティナちゃんティナちゃん、話の展開が早すぎるって。兄ちゃん頭が追いついてないよ」
「いやまあ、なんとなく言いたい事は分かるけど……。えっと、ティナ、さん?」
「ティナでいー。ティナは
「そ、そうなんだ。でもまあ、ちょっと初対面の女性を呼び捨ては抵抗あるんだけど」
「そう……。なら気楽にティナちゃんと呼んでくれていー。貴方が噂のヒグチジュンペー?」
「あ、うん。樋口順平です。よろしくティナちゃん」
まずはお友達とのことなので、無難に握手を求めて手を差し伸べる。
小さな手が伸びて指にそっと触れる。
その指先に触れた瞬間、温かい何かが俺の中に流れ込んでくるのが分かる。
これは、それは、なにか心と心が繋がったような不思議な感覚……。
それは他の皆とも感じたことがある、心地良い波動が心臓を満たしてくれる感覚だった。
「んんんっ……ふぅ、ふぅ……んんんっ」
「ティナたん、そのくらいで……。始まる前からご主人サマに染められマス」
「はふぅ、はふぃぅ……甘く、みてた……。これ、
「えっ、そこまでなんデスか?」
「サリーは本土のロシアにいたからあんまり知らない。ティナはずっと父と一緒にいたから分かる」
なにやら紗理奈と二人でブツブツ話合っているのがよく聞こえる。なんでか分からないが、すごく聴覚が鋭くなっているのだ。
(危ない危ない……この男、ホンモノ。ティナ、危うくこの場で処女あげたくなるところだった……。楽しみは後のほうがいー)
なんだろう……。ハッキリとは聞こえないが、何かもの凄いことを心の中で言っているような気がする。
もしかしたら、心の声だったのかもしれない。なぜか、そんな気がした。
俺はこの子に、試される。それが何か分からないが、これから彼女からもたらされるのが、何かの試練ではないか。
理由も根拠も分からないが、妙にそんな予感がしたのだ。
◆◆◆
ティナちゃんは
主にもっと小さい子向けのファッション雑誌を中心に活躍しているので、
これだけ背丈が小さければ見た目は確かに小学生なので、実年齢が高校生でも問題無くモデルとして活躍できるな。
だがその子供離れした美しさは小学生では出す事は適わないだろう。
「今日のゲストは~、超人気雑誌モデルの、ティナちゃんでーすっ!」
「ティナという。よろしくたのーむ」
ティナは本名でモデル活動をしているらしい。キラキラアリスの二人のように偽名を使ったりしていないのだな。
大人しそうに見えて案外ノリが良いのか、ティナちゃんは荒ぶるなんとかのポーズらしきものを取ってノリノリで撮影に参加していた。
そういえばホワイトミルクの二人も本名だ。インフルエンサーにも色々いるらしい。
撮影ではゲストのティナとのフリートーク。ホワイトミルクとのコラボでドッキリ企画。
その流れで馬アニキも登場し、無表情のティナを驚かせようとしたり、目隠しで激辛料理に挑戦したりと、色々な動画を小刻みに撮影していった。
1日かけて、実に10本分の動画を撮影し終わり、あっという間に時刻は夜を指していた。
◇◇◇
「こんばんは皆さん。遅くなってしまってすみません」
「あ、
撮影が無事に終わりを告げ、みんなで談話をしていた所に
「あ、みーたんお疲れ」
「あらティナちゃん。来てたんですね。私達のご主人様は如何でしたか?」
「みーたん気が早い。ティナは即落ちしたりはしない」
「そうは言いつつご主人様にべったりなのはどうしたことでしょう」
この数時間で俺とティナちゃんはすっかり打ち解けて俺の隣に座っている。
どうやら今日のことは
まだお互いのことをあまり知っている仲ではないが、この数時間の間でいたく俺のことを気に入ってくれたらしく、ピタリと腰にくっ付いてこちらを眺めている。
「ヒグチジュンペー……、あなたに頼み、ある」
「どうしたのティナちゃん」
「ティナとデートしてほしー。みーたんも付けるから」
「ちょっと、人の事お菓子のおまけみたいに言わないでくださいっ。私はもうご主人様に身を捧げたんですからね」
普通に恋人になった、ではダメなんだろうか。
ハーレムには様々な価値観を持った女性が参加している。総じて俺を愛してくれるのは間違いないのだ。
なんだけれど、
それはここ最近かなり顕著になってきており、エッチするたびに従順さが増してきている。
いや、よく考えてみれば俺の恋人達ってみんな従順かもしれない。従順のやり方が違うだけで、思いの根幹は同じである。
レズになることで二人同時に愛してもらおうとした
その画策の数々を考え出した参謀
普段は暴君なのに、デレると一気に甘々になる姉ちゃん。
従順を通り越して
ツンツンしていても惚れた男に尽くしてくれる良い女、
同じ系統で更にチョロ可愛い
そして元祖従順の申し子として他の追随を許さない
俺としては従順と言いなりは違うと思っている。彼女達は自分の意思で決め、自分の意思で俺に
「どう? ティナのこと、もっと知ってほしー」
「分かった。じゃあ今度の日曜日に」
そうして、
◆◆◆
その日の夜、家へと戻ってくつろいでいた頃、
『夜分に申し訳ありません樋口さん』
「こんばんわ
『今日はすみません。ティナちゃんが勝手な事ばかり決めてしまって』
「いえいえ、ちょっとビックリしましたけど、なんだか彼女が悪い子だとは思えないので、俺としても彼女との交際は前向きに考えたいと思っています」
『それは良かったです。彼女は少し世界観が独特なので色々と話をすっ飛ばすクセがあるんです』
「ははは、そんな感じですね。でも、思いの強さは伝わって来ました。初対面でそこまでアプローチされては無碍にはできないですし、俺も彼女とは仲良くなりたいと思ってますので」
『嬉しいです。ますますお仕えしますので、どうか皆一緒に可愛がってください』
俺は
「こちらこそ。自慢の彼氏でいられるように努力しますよ。ところで、前から聞いてみたいと思っていたことがあるんですが、一つ聞いてもいいですか?」
『はい、なんでしょうか』
「神力という力についてです。あなたは、最初から俺のことを……その神力という力の対象として俺を見定めたんでしょうか」
『はい、その通りです。でも、あなたというお人に惚れ抜いたのは本当です。もうこの思いは止める事ができません……』
「あ、ごめんなさい。咎めたくて言ったわけじゃないでんです。ただ、俺は神力というものを何も知らないので、もっと知りたいって思うんです」
『はい、分かってますわ。次のデートで神力への確信が得られるようにお教えいたします。少しずつ、確信を得てくださいませ。そのためなら、なんでもしますから』
健気な思いが伝わってくる。
それが分かっているから言葉少なくとも信じることができる。これは、なんというか心同士が繋がっている感覚とでも言うべきだろうか。
『あの、それで樋口さん』
「はい、なんでしょうか」
『その……また今度で構いませんので、私と二人きりのデートをしていただけませんか?』
電話の向こうからゴソゴソと音がする。恥ずかしさで身をよじっているのがなぜか分かり、可愛らしくモジモジしている様子が手に取るように伝わって来た。
「もちろんですとも。なんなら今から夜のデートに行きませんk――」
『行きますッ!! 一晩かけて神力のレクチャーたっぷりいたしましょうっ!!』
冗談で言ったのだが、もの凄い食いつきだった。
そこまで言わせた以上、このまま冗談とは言いにくいので深夜のデートをすることにして、俺は
◇◇◇
マンション前に到着し、ロータリーに駐車して到着したことをメールで知らせる。
程なくして
春らしいスプリングコートを羽織った彼女は、ウキウキした様子で助手席に乗り込んでくる。
「男の方と二人きりでデート。初めての経験でドキドキしてます」
大人の魅力をその身に宿し、蠱惑的な笑みを浮かべて視線を送ってくれる。
早くも心臓が高鳴って身体が熱くなる。
「ふふ♡ このままラブホテルに行っちゃいましょうか♡」
「せ、せっかくですからドライブデートしましょう」
また心の中を見透かされてしまった。
もしかして、この間の
そんなことを考えながらクルマを出発させる。
「それは少し違んです……」
不意にそんなことを言い出す
これも神力の成せる業なんだろうか。
「すみません。樋口さんの心はとても透明で聞き取りやすいので、心の声がダイレクトなんです」
「やっぱり
「気持ち悪くないですか?」
「ちょっと恥ずかしいですけど、イヤではないですね。
「あはは。
「なるほど、そうなんですね。他の人の心も読めるんですか?」
なんというか、アイツの一面を俺だけ知っているという点において少しの優越感を感じてしまう。
やっぱり俺は独占欲が強いらしい。
世界で俺しか知らない
「ハーレムの皆さんの中では
確かに
クルマは高速道路に入り、俺達の街から離れていく。二人だけの空間が形作られていくようで、少しずつ不思議な幸福感に包まれた。
「でも、どんな人間であれ複雑な精神は持っていますから、こと樋口さんに対してに限定してという条件が付きますけどね。そういう意味ではその純粋さの種類は皆同じと言えます。
「
「ええ、その通りです。こと樋口さんに関することは
彼女いわく、
扱い方をマスターすれば相当なことができるようになってくるそうで、いくらでも自分を改造できるし、人智を超えた現象を起こすこともできてしまう。
あれだけ大きなおっぱいとくびれを両立させる体型維持の努力も、彼女にとっては努力ですらない。
他にも、
彼女達は二人ワンセットで真の力を発揮するタイプのようで、互いに相談してレズに変わっていったのもそう言った力の才能を持っていたからだ。
二人一緒に愛される為に必要な環境を
聞けばティナちゃんを連れて来たのも
だからこれからもハーレムは増えていくだろうとのことだ。だが、俺が望まなければその限りではない。
俺は潜在的に多くの女性に愛される運命を有しているので、魂同士が引き寄せ合うほど強い縁を持った女性はまだまだいるのだという。
「魂同士が引き寄せ合う、ですか」
「ええ。人の縁というのは前世の関係性が強く関連しています。それは一個前だけではなくて、これまで何万回と繰り返されてきた生まれ代わりで培った絆がそうさせているのです。前世で愛し合った者同士が、今生で一斉に集まってくることもあります。それでハーレムを作ることもあるのです」
「
「その通りです。でも前世での関係性を言及することに意味はありません。私は、今のあなたを見て好きになりました。その気持ちに前世の関係性は関係ありませんので」
その気持ちの純粋さが伝わってくる。やはり心の波動というヤツがしっかりと伝わり、俺の精神に影響を与えているらしい。
「すみません、樋口さんが愛しすぎて我慢ができなくなってしまいました……」
横目に映るのは蠱惑的な笑み。心臓は高鳴り、俺はいつしか出口に向かってハンドルを切っていた。その先にはネオン輝く建物があり、二人の思いは一致している。
「樋口さん、あのホテルがいいです」
簡素な住宅街に隣接している宿泊施設には屋根付きの駐車場があり、トンネルをくぐって専用のスペースに駐車するようになっている。
クルマを降りるとそのまま部屋へと直結しており、タッチパネルで操作して扉の鍵が開くシステムになっていた。
「知り合いが運営しているホテルなんです。ラブホテルは生まれて初めてですよ」
そっと腕を組んで胸を押し付けてくる
ラブホテルなんて普通は一人で行かないだろうから、なんでこんなに詳しいのかと、少しだけ黒い気持ちが出てきてしまった。
普通に考えればあれだけ俺を愛してくれた
「大丈夫です。そういう嫉妬も、私は嬉しいですわ。それに、これも神力の一端なのです」
「え?」
「今の自分にとって必要な環境を完璧に引き寄せる力です。静かで、二人だけの空間が欲しかったんです。こういった簡素な住宅街の、誰も知り合いのいない場所が」
子供じみた嫉妬を生起させた俺を優しく包むように
俺は彼女と目線を合わせるために膝立ちになり、正面から抱き締める。
「俺は自分が恥ずかしいです。つまらない嫉妬で
俺は自然と
「やはり樋口さんは私の見込んだとおりの方ですわ」
「え?」
「成長のために自らを振り返ることができる強い人です。多くの人は疑い、疑念の原因が自らのあるとは考えません」
温かな胸の柔らかさに包まれ、自然と気持ちが穏やかになってくる。母性に包まれたような大きな愛に満たされた瞬間、母に甘えた子供のような気持ちになってくる。
「私の役目は、きっとこのようなことなのです。
「ありがとうございます。
「はい、何なりと」
「今日は、俺に奉仕させてください」
「はい、よろしくお願いします♡」
小さなホテルの一室で、俺と