【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件 作:かくろう
週末がやってきた。
俺達は卒業旅行に男女六人のグループで温泉旅行に行く予定だったのだが、ここでとんでもないトラブルが起きたのである。
「直前になってカップル旅行に切り替えるって……。なんで一言も相談無しに決めてしまうのか……」
そんな事が有り得るのだろうかというレベルで突然の出来事だったので俺は待ち合わせ場所で途方に暮れていた。
なんと当日の朝になって、残りの四人がそれぞれカップルになったという。
それならグループでくる理由はないとして、キャンセルしてきたのである。
宿泊するホテルは予約を変え、男女別の二部屋の予定だったのがカップルプランの一部屋に変更されており、他の二組は別の宿泊施設をとっているらしい。
いやしかし、常識的に考えてこんな直前の変更などできるものではない。
前々から計画されていたに違いなかった。
「あ~……なあ
「うん……」
何かを訴える瞳。期待する瞳。
先日の
◇◇◇◇◇
~数日前 俺が
負担を掛けないように抱き上げて座り込み、彼女が離したがらないので二人の結合部は繋がったままになっている。
「ふぅ、はぁ、はぁ……なあ
「うん。言って……。話聞くから」
さっきは何も聞かないからと言った
だけど今度は、話を促してくる。
そんなあまりにも大きな愛に包まれて、自分がどれだけ素晴らしい女性に愛されているのが自覚していく。
己がどれだけつまらないことで思い悩んでいたのか考えると、情けなくて涙が出そうになる。
「俺に幻滅するかもしれないよ……」
「いいの。そういうの含めて全部兄ちゃんのこと好きだから」
まるで慈母のように俺の気持ちを包み込んでくれる。
「好きっていうのは、その人の嫌な部分も、暗い部分も、全部含めて愛するって覚悟だから」
俺は先ほどの姉ちゃんとの事を含めて
…………
……
「そっかぁ。いきなり見たらびっくりしちゃうよね」
「
「それは私の口からは言えないかな。兄ちゃん、
「女性としてってこと?」
「うん」
「でもそれは……」
「仮定の話だよ。私達の事は抜きにして考えてみて」
その迫力に押されて俺は自分の気持ちを素直に応えた。
「正直なところ、女性として見ていたとは思う。だけど、それを恋だとは気が付いていなかったんだ。俺は
「ふふ、そっかぁ。兄ちゃん私達のこと大好きだもんねぇ」
「ああ。だから俺は自分の気持ちが不誠実なものだってずっと思ってて、
弱気な俺の発言を、
そして優しさに満ちた微笑みで尋ねてくる。
「ねえ兄ちゃん。
「その口ぶりからすると、
「考えてみて……。客観的に、ちゃんと考えて……。兄ちゃんが考えないようにしていた可能性も含めて」
真剣な
だがここまでされて日和るわけには行かなかった。
俺は一番あり得ない……いや、自信のなさ故に、自己肯定感の低さ故に、きっとあり得ないと思い込もうとしていた可能性を口にする。
「俺……なのかな。でも
「あのね兄ちゃん、多分それ……答えは身近にあると思うよ」
「え?」
「同じ女だもん。
「そう、だったのかな、やっぱり……だとしたら俺はなんて不誠実な態度をとってたのか……」
「うーん。でもそれはハッキリしない
「え……いやでも……。それを聞いたところで俺にはどうすることもできないし、仮に
「兄ちゃんは
「それは、きっとなれると思う。
「答え、出てるじゃん♪ それを素直に伝えてあげたらいいんだよ」
「いやいや、待ってくれ
「そう言ってるんだってば。何のために私達が百合になったと思ってるの?」
「え?」
「
「じゃあそれって……」
「
「俺がそのことからずっと目を逸らしてたのか……。守るって名目でずっと」
「それは違うと思うよ。兄ちゃんは純粋な気持ちで
「そのつもりだ……下心がなかったとは言わないけど……」
「だったら自信持っていいよ。そして、私と
「マジなのか……」
「今度の卒業旅行、
◇◇◇◇◇
そう言われた
あの後、
だからという訳ではないのだが、俺は今まで気が付く事ができていなかった……。
いや、自信のなさと
「なあ
「え……っ、そ、それって……」
「嫌か?」
俺の言葉に
「嬉しい♪ 本当にいいのッ!?」
「ああ。二人に許可は取ってあるよ……」
「良かったぁ。順平ちゃんと二人きりだぁ♪」
無邪気に喜び、胸が押し付けられてドキドキが強まった。
ここまでくるともう、何か仕組まれているような気がしてくる。
だけど俺は
「えっ……、じゅ、順平、ちゃん……」
「嫌か?」
フルフルと首を横に強く振る
何をしたかと言えば、手を繋いだだけだ。
旅行カバンを片手に、もう片方で
「なあ
「うん」
「今日……そうだな、夜になったら……大切な話をしたいんだ」
「大切な……話?」
「ああ。たぶん、俺達が今の距離感で過ごせるのは、今日で最後になると思う。だからさ、ウチの高校でおしどり夫婦なんて言われた俺達の、最後の学生生活を一緒に過ごそう」
「順平ちゃん……うんっ! いっぱい楽しもっ♪」
多くを語らなくとも、彼女は察してくれた。
学生生活の全部を心地良い距離感で過ごしてきた俺達の、最後の1日。
二人だけの卒業旅行が始まった。
◇◇◇
俺と
学園生活では常に一緒。
同じ時間に登校し、席はなぜか隣同士になることが多く、互いの家にも行き来し、彼女の作ってくれたお弁当のお世話になることもしばしばあった。
俺はそれを当たり前のように享受し、当たり前のように受け入れていた。
いつしか俺達は夫婦と呼ばれ、知らない人間からするとカップルにしか見えなかっただろう。
だけど、俺はそんな周りの声に耳を塞いでいたような気がする。
これ以上好きな女性を増やすのは、おかしいことだ。
異常な感情だ。不誠実な感情だ。
だって反対の立場に立てば分かる。
自分の好きな女性に、自分以外の複数の好きな異性がいるなんて聞かされたら、普通の精神状態ではいられない。
だから俺は、彼女と恋愛するべきはないと、無意識に考えていたように思う。
ようするにヘタレが現実逃避をしていただけなのだ。
自分に好意を向けてくれる女の子との空気を壊したくなくて、甘えていた。
だけどそれじゃいけない。
「順平ちゃん、お菓子食べる?」
「おう、サンキュー」
その間、俺達はずっと肩を寄せ合っていた。
気持ちを言葉にしたわけではない。俺が一歩踏み出しただけで、
学校で夫婦と呼ばれ続けた俺達の心地良い距離感の正体は、互いが互いを思い合っていた気持ちの表れだったということを、証明している気がした。
新幹線とバスを乗り継いで、予約していた温泉旅館に向かう地図アプリを確認しながら移動する。
山道をバスで移動しながら都会を離れていく心地よさを味わった。
「うわぁあ、綺麗♡」
現地に到着して旅館にチェックインを済ませ、部屋へと案内される……。
そこで俺達はこの二人だけのプランが完全に仕組まれたものだと言うことを確信した。
隠れ家的な雰囲気を醸し出す老舗旅館は、もの凄く広い土地にたった数棟しか部屋が存在せず、客室からは大絶景を眺める内湯と露天風呂が付いていた。
木造建築で建てられたレトロな雰囲気がとてもムーディーで気分を盛り上げてくる。
こんな旅館は予約していない。いつの間にかすり替わっていたのだ。旅館名を確認してなかった俺も悪いが、友人の一人が手配していたのでそこまで気にしていなかった。
こんなのどう考えてもスイートルームだ。高校生の卒業旅行に利用できるようなものではない。
「あ、見て順平ちゃんっ。雪景色ッ」
「おお~。綺麗だなぁ」
窓から見える絶景は一面の雪化粧に彩られた枯山水である。
俺も
俺はそれを当たり前のように受け入れ、
時折視線を合わせると、照れ笑いを浮かべながらすぐに逸らしてしまう彼女の可愛さにドキドキしながら荷物を置く。
「いい雰囲気だね」
「そうだな。こういう余計な音がしない空間っていうのもたまにはいいな」
鳥のさえずり以外の音はほとんど聞こえない隔絶された非日常の空間で、俺達は二人だけの時間を堪能する。
お互いに時折視線が合い、恥ずかしくなって逸らす。
そんな事が何度か続いた。普通の会話をしている時は気にならないのに、時折会話が途切れて静かになると、お互いに恥ずかしくなる。
しかし不思議と嫌な気持ちにはならなかった。
日本庭園を彷彿とさせる雰囲気のあるお部屋で、荷物を置いた俺達はウエルカムスイーツと香り高い緑茶を楽しんだ。
「さて、まだお昼回ったばかりだし、まずは観光を楽しむとしようか」
「うんっ、そうだね♪」
俺達は浴衣に着替えて温泉街の散策に出かけた。
雪景色ではあったものの、温泉街での浴衣というのは不思議と寒くなかった。
俺達は歩いている間ずっと手を繋ぎ、肩を寄せ合ってカップル……いや、夫婦のように過ごした。
夜ご飯はきっと豪華になるのでお昼は温泉街の軽い食べ歩きでお団子や饅頭を楽しみ、足湯に浸かったりして時間を過ごす。
「はあ……幸せ♪」
何気ない一言が
考えてみれば、俺達はずっと一緒にいるのが当たり前で、
「ああ、俺もだ……
「は、恥ずかしいから言わないでぇ」
「夕飯もたぶん結構なボリュームだぞ。大丈夫かそんなにお団子食べちゃって」
「だ、だいじょうぶだもんっ」
「太るぞぉ」
「きょ、今日だけだもんっ! 普段はちゃんとダイエットしてるからっ」
顔を赤くして俺の胸板をポカポカと叩く
「
「ふえっ!? と、突然褒めないでぇ」
赤面しながらそっぽを向いてしまった
◇◇◇◇◇
それからしばらくの時。
宿へと戻ってきた俺達は、旅館内のまったりした空気を楽しみながら景色を堪能し、日が沈みきったところで部屋へと戻ってきた。
「さて、せっかく温泉旅館に来たんだから風呂を楽しみたいところだけど、まさか部屋風呂しかないとはな……」
大浴場のある旅館を手配していただけに、この展開は予想の外だった。
さっきも言ったが旅館の客室は全て独立した離れになっており、風呂は部屋に直結した露天風呂と内湯しかない。
「あはは……。どうしよっか……」
「なんなら、一緒に入るか?」
「えっ!?」
言ってみて恥ずかしくなった。慌てて冗談だと否定するも、
「……えっと、うん……いいよ」
「え……いやいや、冗談……、……、……、いや、一緒に入ろうか」
しばらく二人で沈黙の時間が流れるものの、互いに見つめ合い、赤面しながらも互いが了承する。
「さ、先に行ってるからッ、後から来いよ」
「う、うん。そうするね……」
さすがに目の前でお互い裸になるのは避けた方が良さそうだったので逃げるように脱衣所に向かう。
アメニティの豊富さに驚きながらも、脱衣所で衣服を全て脱いで大急ぎでかけ湯をする。
本来は身体を洗ってから入るのがマナーだが、余裕のなかった俺は最低限のかけ湯だけで湯船に浸かった。
「ふわぁ……絶景だな……」
内湯と一繋ぎになっている露天風呂から見える景色は、雪化粧に彩られた山間の絶景。
暗い夜空の中でもところどころがライトアップされていて美しい景色は見て取れる。
心が現れるような思いに駆られる自然の芸術は、俺のブレて揺れていた心を落ち着かせてくれる。
しばらく温泉の温度を楽しんでいると、背中にヒタヒタという足音を感じる。
ザパァ……
かけ湯をしたのだろう。打ち水の音が妙に艶めかしく聞こえ、心臓を高鳴らせて体温を上昇させた。
「入るね……」
「お、おう……」
自然の音しかならない静かな空間に、
視界の脇にはシミ一つ無い白い足が見え、凝視しないようにと自分に言い聞かせるも、どうしても目が行ってしまう。
「順平ちゃん……」
「な、なんだ?」
「恥ずかしいから、あんまり見ないで……」
「す、すまん……綺麗だったからつい……じゃ、じゃなくて、ごめん」
「あ、ありがとう……タ、タオル外すから……あっち向いててくれると嬉しい、かな」
「わ、わかった……」
ちゃぽ……
それだけで心臓がもの凄い速度で鐘を打っている。
なんだろうな。女の子の裸は初めてという訳でもあるまいに……。
そこに
ある意味で、
あの時はあの時でいっぱいいっぱいだったが、向こうがリードしてくれたおかげで思い切った行動をすることができた。
でも今はといえば……、お互いがお互いに意識してしまって気まずい沈黙が流れる。
そんな空気を感じてか、
「んっ~~、気持ち良い……温かくて癒やされるね……」
「ああ。来て良かったなぁ、なんか嵌められた感じがするけど」
「あはは……そうだね」
「……」
「……」
再びの沈黙。だが不思議と悪くない。
しばらく言葉を交わさなかった二人だが、やがて手と手が触れて、俺達は自然とお湯の中で指を絡め合っていた。
「
「なぁに、順平ちゃん……」
「えっと……なんだろうな……なんだか、妙に
「うふふ、なぁにそれ……」
「ははは……なんでだろうな。今までずっと意識してなかったけど、
その名前を呼ぶたびに、俺の内側に心地良い昂揚感と幸福感が広がる。
「じゃあ、私も……順平ちゃん……」
「どうした?」
「呼んだみただけ……」
「そうか……」
照れくさい。それはお互い同じだったが、不思議と居心地の悪さは感じなかった。
肩を寄せ合って、いや、俺は自然と
「ひゃ……♡ じゅ、順平ちゃん……?」
「嫌か?」
「……ううん。びっくりしただけ……。ねえ」
「うん?」
「良かったら……う、後ろから、抱き締めて……欲しいなって……」
「え、そ、それって……密着するって、ことだよな……」
「い、いやだったら別に」
「嫌な訳ないだろ……ほら」
俺は足を開いて
一瞬だけ照れくさそうに逡巡するも、微笑みを浮かべた
「失礼します……」
真っ白で、透き通るような背中と、アップにした髪から覗く艶めかしいうなじ。
女性の美を凝縮した魅惑の後ろ姿が俺の視界を覆う。
ピタリと寄り添ってきた
「んっ……」
「柔らかい……」
「……エッチ……♡」
「だって、綺麗だから」
「もう……っ。恥ずかしいよ」
俺は
だけれども、俺達は自然に、本当にそれが当たり前だったかのように裸体で寄り添いあった。
「順平ちゃんの腕、凄くたくましい……初めて会った時は同じくらいの背丈だったのに……」
「ああ、そういえば……姉ちゃんと一緒にナンパから助けたのが出会いだったな」
「うん。あの時は本当に怖くて……二人に出会えてよかった」
そっと握られる
やがて何を思ったのか身体の向きを変えて正面で向かい合う。
桜色に火照った肌と、その中で際立つ彩りの乳首が視界に映って下半身の熱量が高まる。
「こ、
「少しだけ、このままでいさせて……」
「お、おう……全然いいぞ」
首に手を掛けて強く抱擁され、
柔らかさと熱量が素肌に伝わり、弾んだ吐息が首元に掛かる。
「
俺も彼女の身体を抱き締めて密着度を強める。
今夜にとっておこうとした言葉が思わず出そうになり、慌てて理性を引き戻した。
「順平ちゃん……。順平ちゃんがいてくれて、本当に良かった……」
穏やかな気持ちが勝ったのだ。性欲よりも安らぎを感じる。
「……ぁ……」
だがそれでも身体は正直に反応してしまう。
「ふわ……こ、これ……」
「す、すまん……でも
俺は何を言っているのだろうか……。
倒錯した思いが頭を沸騰させる。
「すごい……これが順平ちゃんの……ゴクッ……」
細くて柔らかい指先が屹立したペニスにそっと触れる。
「こ、
「これが……私の中に入るんだ……」
「ぇ……」
それは何気ない、消え入るような微かな声で確かに呟いた。
「
「ハッ!? ……な、なんでもないからっ! 私、先に上がるねっ!」
自分の呟いた言葉で恥ずかしくなったのか
「わっぷっ……えっ!?」
湯煙に包まれた
華奢な肩と、去年の夏に水着に隠されていた桜色の乳首。
そして芸術的な腰のくびれから繋がる女体の神秘が目の前にあった。
「ひゃわっ……」
「お……おおっ」
しばしの時、時の流れが止まる。
「きゃああああああっ!」
「す、すまんっ! お、俺が先に上がるよっ。のぼせないようにな」
「う、うん……ごめん」
「いや、むしろ嬉しかった……いやなんでもない」
なんだろうこの会話は。
俺はのぼせてフラつきそうになる身体を支えながら慌てて風呂から上がった。
「やっべぇ……なんだよあれは……反則だろ」
白い肌に黄金比のバランスを崩した芸術的なラインが作り出す神秘的な女体は、俺の好みにハマりすぎている。
「やべぇ……どうすんだ、これ……」
俺は身体を拭きながらガチガチに勃起してしまった愚息を鎮めようと身体を動かす。
だがどうにも無理だった。
なんともならずにひたすら精神統一をするしかない。
南無妙法蓮華経……色即是空っ。色即是空、色即是空。
いや六根清浄の方が良いか。
六根清浄ッ六根清浄ッ~~~っ。
くぅう、六根は清浄でも俺の一根は不浄だ。
「あれは反則だろ……」
俺は一向に鎮まりそうもないガチガチの勃起ペニスを眺めながら溜め息を付く。