※この作品はR-18です。

【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件   作:かくろう

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小休止 幸せの時間

「ふぅ……まさかの展開だよなぁ……」

 

 絶頂と呼ばれる現象でグデングデンになってしまった有紗(ありさ)を介抱するために希良里(きらり)はお風呂場へと入っていった。

 

 俺は一息ついてソファに深く腰掛け、先ほどまでのあり得ないパラダイスに思いを馳せる。

 

 有紗(ありさ)希良里(きらり)

 

 二人ともめちゃくちゃに可愛い俺の幼馴染み。

 

 初めて性的に触った女の子の身体が、まさかあの二人になるなんてな。

 

 しかし俺はあくまで竿役。恋人ではないのだ。

 

 悲しい現実が夢想から俺の意識を引き戻してしまう。

 

 だが逆に言えば、恋人であるなら二人を同時に相手取るなんてあり得なかったのだ。

 

 良い方向で考えようじゃないか。

 

 

 さて樋口順平よ。自問自答せよ。

 

 俺はこのまま竿役に徹するべきか。それとも……。

 

 いや、よそう。

 

 既に二人はカップルだ。常識的に言えば、俺は二人の温情によって側に居させてもらっているに過ぎない。

 

 いわば、異分子なのだ。調子に乗ってはいかん。

 

 この状況だって一生分の運気を使い果たしてもおかしくないくらいの幸運なのだから。

 

 素直に竿役。そして今まで通りのボディガードに徹しようじゃないか。

 

「兄ちゃん、有紗(ありさ)ちゃん、少しゆっくりめに入りたいって。すぐにご飯の準備するね」

 

「わざわざ作ってくれるのか? なんか悪いな」

 

「ううん。シチュー温め直すだけだから」

 

 そういって希良里(きらり)はチェック柄のエプロンを着用してキッチンに立った。

 

 広いリビングの隣にあるシステムキッチンはオーブンから何から全部備え付けてある。

 

 中くらいの鍋に入ったシチューを温め始め、冷蔵庫を開ける希良里(きらり)は材料を探しているようだ。

 

 ミニスカートから覗く太ももは、すらりとしているのにとても肉付きが良い。

 

 っとイカンイカン。

 

 ヨコシマな思いがカマ首をもたげてムクムクとウェイクアップしそうになる。

 

「~~♪ んふ~♪」

 

 ご機嫌に鼻歌を歌いながら手早くサラダや付け合わせのパンを準備している希良里(きらり)の姿は新婚夫婦の幼妻のようである。

 

「いいよなぁ、希良里(きらり)が奥さんだったら――」

「できたよー」

「お、おうっ」

 

「今なにか言った?」

「い、いや、なんでもないよ」

 

「?」

 

 小首をかしげる姿も可愛い。

 この仕草に何人の男が虜になったのだろうな。

 

 危ない危ない。思わず本音を口に出してしまった。

 聞こえていないようで安心した……。

 

「遠慮なく召し上がれ♪」

「おう、頂きますっ」

 

 早速スプーンを手に取ってシチューを口に含む。

 クリーミーで濃厚な旨味と香しい香りが一気に五感を刺激し、口の中にパラダイスを作り出す。

 

「んぅうっ、美味いっ。やっぱり希良里(きらり)の料理は美味いなぁ、今日は特に美味しく感じるよ」

 

「えへへ~。今日は隠し味にちょっと良い材料使ってるんだぁ♪ 分かってくれて嬉しいな」

 

 俺は夢中になって、しかしゆっくりと幸せを噛み締めながら希良里(きらり)のシチューを口に運んだ。

 

 談話しながら有紗(ありさ)の風呂上がりの音が聞こえ、やがてタオルを頭に巻いた状態でリビングへと戻ってきた。

 

「あ~良い匂いがするぅ。私もお腹空いてきちゃった」

 

有紗(ありさ)ちゃんはさっき食べたじゃない」

 

「えー、でもこんな良い匂いがしてたら食べたい~」

 

「太るよぉ。マネージャーさんに怒られても知らないからね」

 

「いいもん。明日から取り戻すからぁ」

 

「しょーがないなぁ。ちょっとだけだからね。お替わりも禁止」

 

「わーい♪ 希良里(きらり)大好き♡」

 

 立ち上がって新しいお皿を出しに行く希良里(きらり)の表情は手の掛かる彼氏を甘やかす恋人とでも表現すべきだろうか。

 

 有紗(ありさ)有紗(ありさ)で勝手知ったると言わんばかりにリビングでくつろいでいる。

 

「ねーねーにーちゃん」

「どうした有紗(ありさ)

 

 希良里(きらり)の有り難いシチューを堪能し終わり、食後の紅茶を楽しんでいた俺に有紗(ありさ)が絡んでくる。

 

 文字通り甘えるようにこちらにスリより、手に持ったドライヤーを差し出して上目遣いにおねだりしてくる。

 

「にーちゃん髪乾かしてぇ♡」

 

「俺、食後のティータイムを楽しんでるんだけど……」

「えーいいじゃん。ねーお願い♡ もう1回おっぱい触っていいからぁ♡」

 

「なんですってっ!?」

 

 魅力的過ぎる提案に思わず紅茶を吹きこぼしそうになる。

 

 まさかこんな気楽に言ってくるとは。

 恥じらいとかないのかこいつは? 俺は弟か何かと思われているだろうか。

 

「ま、まじですか……」

 

「にーちゃん目が血走ってるの必死過ぎてウケるww」

 

有紗(ありさ)のおっぱいだぞっ。興奮するに決まってるだろうがっ」

 

「えー、キモいからやっぱなしで~」

 

「なんですってっ!?」

 

 ここに来てまさかのお預けとは……ぶら下げられた餌にまんまと食いつこうとして引っ込められた気分だ。

 

 勝ち誇ったようなどや顔でニヤニヤしてくるのがマジでムカつくな。

 

「まあいいや。とりあえずドライヤー貸せ。このまま放置して風邪でも引かれたら寝覚めが悪いからな」

 

 とはいえ、精神が子供っぽいことこの上ない有紗(ありさ)のテンションに乗っかっては向こうの思うつぼだろう。

 

 グッと屈辱に耐えてドライヤーの柄を握った。

 

「わーい♪ にーちゃん好きー♡」

 

 世界一ノリの軽い好きの言葉でも、有紗(ありさ)から言われると嬉しくなってしまう。俺は大分チョロかったらしい。

 

 スイッチを入れて温風を当て、艶やかな黒髪を乾かしていく。

 

 シャンプーと石けんの良い香りがふわりと立ち上って鼻腔をくすぐる。

 

 華奢な肩の下には重たい脂肪の塊がぶら下がっており、背丈の高低差から胴体からはみ出すほどの大ボリュームが視界に映った。

 

 温風を出してイオンドライヤーを髪に当てながら、先ほど揉みしだいていたおっぱいに視線がいってしまう。

 

「デカい……」

「あ~、にーちゃんからエッチな視線を感じる~♪ おっぱいガン見してるなぁ♡」

 

「な、なんのことかな?」

 

 

 しまった。思わず声に出してしまった。

 なんてことだ。妹的幼馴染みのおっぱいに目が行って、あまつさえガン見してあげくに感想を声に出してしまうとは……。

 

 これはマジでキモいと言われても仕方ないぞ。後ろを向いたままなのになんで分かるんだこいつはっ。

 

 戦慄を覚えながら恐る恐る有紗(ありさ)の方を見やると、ニコリというよりは『ニタァ~』とした三日月口角で笑っている。

 

「そんなにおっぱい触りたかったのかぁ。にーちゃんのド・ス・ケ・ベぇ♡」

 

「ぐぬぬっ……。強く否定できねぇ」

 

「ヌシシシ~♪ 心配しなくても今度のエッチの時に触らせてあげるよぉ」

 

「マジですかっ」

「食いつき早ッ♡ キモいって♪」

 

 これほど聞き心地のよいキモいの言葉があるだろうか。

 

「しょーがないなぁ。えい♡」

 

「ほむっ!?」

 

 突然立ち上がった有紗(ありさ)のおっぱいが迫ってくる。

 パジャマのコットン生地の柔らかさの向こうに感じるフンワリマシュマロの感触が顔面を包んでくる。

 

「おっふっ♡ や、柔らかい……」

 

 直接揉み込むのとはひと味違った心地良い柔らかさが石けんの良い香りと共に五感を包んでくれる。

 

「あ、手で触るのは禁止だよ。今日はもう顔だけだからねっ」

 

 思わずおっぱいに添えそうになった手の甲をペチンッと叩かれ、彷徨ったあげくにへなへなと床に落ちる。

 

「もーしょーがないなぁ♡ そんな捨てられたワンコみたいな顔しないでよぉ。私が悪者みたいじゃん。ほら、これで我慢してね」

 

 ちゅ♡

 

 ふわっと離れたおっぱいの感触のすぐ後に、頬に触れた微かに濡れた感触。

 

 少しだけ頬に赤みが差し、はにかんで照れくさそうな表情の有紗(ありさ)がもう一度キスを送ってくれる。

 

 ほっぺにちゅーなんて小学生にするようなものなのに、俺の心は歓喜で満たされていく。

 

「ニシシ……にーちゃんまたキモい童貞顔になってるよ♡」

 

 またすぐに落とされた。だけど全然悪い気がしない俺は大概チョロい男だったらしい。

 

「あーっ、有紗(ありさ)ちゃんと二人でイチャイチャしてるぅ!」

 

 しばらく有紗(ありさ)に翻弄されていると、シチューとサラダをお盆に載せた希良里(きらり)が拗ねた表情で頬を膨らませていた。

 

 

「すまんすまん」

 

 恋人を差し置いてイチャイチャしたのが許せないのだろう。

 拗ねるような態度で有紗(ありさ)をひっぺかす。

 

 きっとこの後、俺は叱責されて有紗(ありさ)とのイチャラブを見せつけられるのだろう。

 

 

 そう思っていた希良里(きらり)は予想外の言葉を発した。

 

「おっぱい触りたいなら私に言ってくれればいいのに。私は駆け引きしないでいいからっ」

 

「はい?」

 

 思っていた論点と違っていた。

 

「え? 有紗(ありさ)を盗っちゃったのを怒ってるんじゃないの?」

 

「え?」

「え?」

 

 どうにも話が噛み合わないなぁ。

 

「まーまーっ! ご飯たべたら続きしよーよ」

 

「え、まだやるのか?」

「嫌なの?」

 

「そんな訳あるか。でももう遅いし、明日は学校だしな」

 

 エッチしまくって寝坊とか洒落にならんぞ。

 

 俺は三年生だし、もう内申点とか気にする時期ではないが、二人はまだ皆勤賞だ。一年生でそんなの棒に振っては勿体無い。

 

「うーん、でも兄ちゃんの言うことも一理あるよ。とりあえず私達のお願いは受け入れてくれたし、日曜日にゆっくり続きしよ」

 

「まあそうだよねぇ。三人でのエッチだし、どんなことするか事前にプランニングしておいた方が楽しいかも。と言うわけでにーちゃん」

 

「あん?」

 

「今度の日曜日に三人でデートしよーよ!」

 

「いいぞ。どこに行きたい?」

「えー。それは男の人がエスコートしてほしーなぁ♡」

「兄ちゃん私も」

 

 甘える猫なで声ですり寄る二人が押し付けてくるおっぱいの魔力には勝てない。

 

 俺は苦言を呈する思いとは裏腹に肯定の意を示していた。

 

 

 

 

 おっぱいには勝てんかったんや……。

 

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