※この作品はR-18です。

【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件   作:かくろう

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リゾートプールで水着天国

 ホワイトミルクとのコラボ生活が始まって1週間ほどの時間が経過し、有紗(ありさ)達在学生にも春休みがやってきた。

 

 

 ややこしいので一応説明しておくと、今キラキラアリスはホワイトミルクとの共同生活を送っているが、俺はそこにいつも一緒に居るわけではない。

 

 ボディガードとしては常に一緒に居ることが望ましいものの、やはり恋人でもない女性との共同生活は色々と気を遣うことが多いからだ。姉ちゃんと交代で護衛することで一応の打開策にはなっているものと思いたい。

 

 ちなみに、紗理奈(さりな)は既にハーレムに受け入れられて何度かプレイに参加している。

 処女を捧げるのはもう少し後のタイミングでと話し合っていて、いよいよ出発となる旅行はその良い機会になりそうだ。

 

 本人もそろそろ我慢の限界が近そうだしな。

 

 ただ、そのおかげもあってか、彼女自身が「調教してください」と望んだとおり、かなりのドスケベ処女になってきている。

 

 小春(こはる)との相性も抜群であり、かなり変態的なプレイを楽しめるようになった。機会があればそれについても語る機会を設けようと思うが、今は若菜(わかな)さんとのことを優先して語ることにする。

 

 若菜(わかな)さんにはこのことは秘密にされており、そういう意味でも俺はあまり側に居ない方が良いだろうという結論に至った。

 

 幸いにして彼女達が住んでいるマンションのセキュリティは非常に高く、部外者が立ち入ることはよほどのことがないと難しい造りになっている。

 

 流石はセレブ御用達の最高級マンションである。学生の俺にはそれがどれほどのものか想像も付かないが、軽く聞いた話だと最上階にはとんでもない美人セレブが住んでいるという噂だ。

 

 マンションの入り口で思わず振り向いてしまうほどの美人と何人かすれ違ったことがあるが、あの人達の誰かなのかもしれないな。

 

◇◇◇◇◇

 

 さて、彼女達の春休みにも突入したことで、かねてからの予定であったリゾートプールへの旅行に出発の日がやってきた。

 

 俺は小春(こはる)、姉ちゃんと共にクルマで四人をマンションまで迎えに行き、エントランス前のロータリーで待機していた。

 

紗理奈(さりな)ちゃん達、準備にもう少し掛かるって。有紗(ありさ)ちゃんが寝坊しちゃったみたい」

「ははは。そうか。じゃあのんびり待つとしよう」

 

 プールは逃げないからな。俺も昨日は楽しみで寝られなかったし、1日目いっぱい遊ぶためにエッチも控えた。

 

 そうそう、今度姉ちゃんに裸エプロンしてもらった時のことでも話そうかね。

 

 あれから粘り強く交渉してとうとう姉ちゃんを裸エプロンにすることに成功したのだ。

 小春(こはる)が一緒だったことも大きいが、なんだかんだで姉ちゃんも楽しんでいたから結果オーライ。

 

 散々殴られた甲斐があったというものよ。

 

「おいじゅんぺー。スケベなこと考えてるだろっ」

「ぐほっ!?」

 

 何故バレた……。この頃姉ちゃんは心が読めるんじゃないかと思うほど考えていることがバレる。

 

「そういう姉ちゃんはなんか元気ないな。プール楽しみじゃなかったっけ?」

「そりゃ楽しみだったさ。でもよくよく考えてみたら……」

「ああ、一人だけ貧乳なのを気にしブラボラッ!?」

 

 脇腹に手刀を喰らって悶えてしまう。姉ちゃんは考えてることが当たると八つ当たりしてくるから、きっと正解を引き当てたに違いない。

 

 そんな会話をしながら待つこと10分。ようやく有紗(ありさ)達がロータリーに降りてきた。

 

「にーちゃんおたませ~っ!」

 

 “お待たせ”を“おたませ~”なんて言って可愛く誤魔化す有紗(ありさ)に苦笑しつつ、荷物を受け取ってトランクに放り込む。

 なんだかんだで楽しみにしていて眠れなかったのは向こうも同じらしかった。

 

 

有紗(ありさ)寝不足なんじゃないか? 目が少し腫れているぞ」

「バレたかー。興奮して寝られなくってさ。動画録ってたら遅くなっちゃった」

 

 

「他の皆も同じ感じか?」

 

 

「う、うん。まあね」

 

 

 少し含みのある言い方をする希良里(きらり)にちょっと疑問を覚えたが、大きな問題ではなさそうなので特に気にしなかった。

 

 

「それじゃあ出発しようか」

 

「いえーいっ!」

「楽しみ~っ♪」

 

「きょ、今日はよろしくお願いしまシュッ」

若菜(わかな)さん、どうしたんですか?」

 

 荷物を預かった若菜(わかな)さんは何故だか俺の顔を見て妙に緊張し始めた。

 

「い、いえ別に……」

 

 どこから余所余所しい雰囲気が強くなり、以前より心の距離が遠くなった気がする態度に少し不安が募った。

 

 知らずに何かしてしまったのだろうか? 

 心当たりが全く無い訳ではないが、確証が得られないウチは下手に謝るのも迷惑かもしれない。

 

 心当たりというのは紗理奈(さりな)のことだ。言葉には出さないが、彼女との距離は以前よりかなり近くなっており、態度も軟化している。

 

 小春(こはる)との交流によって日本語も徐々に上達しているため、コミュニケーションもここ1週間ほどでかなりスムーズになった。

 

 

 紗理奈(さりな)いわく、若菜(わかな)さんはかなりお姉ちゃんに甘えん坊なので、もしかしたらお姉ちゃんを盗られて拗ねているのかもしれない。

 

 

◇◇◇◇◇

 

「とうちゃ~くっ!」

 

 クルマを走らせること数時間。

 目的のリゾート施設へとやってきた俺達は早速ホテルへのチェックインを済ませることにした。

 

「これまた凄いホテルだな」

「スイート取るの大変だったよぉ」

 

 希良里(きらり)は今日の為に大分頑張ったらしい。予約困難と言われるこのホテルは高級レジャープールに直結しており、部屋で水着に着替えてそのままエレベーターで降りることができるらしい。

 

 アメニティも充実してかゆいところに手が届くサービスの数々でもてなしてくれる。

 

 

 チェックインから部屋に案内される間に見る光景の全てが一流であることが素人目にみても分かるほどに、あらゆるものが輝いて見える。

 

 

「凄いなぁ……お金掛かっただろ希良里(きらり)

「まあねぇ。大分奮発しちゃったけど、たまにはいいでしょ♪」

 

 

「この間の卒業旅行でも高級旅館取ってくれたしさ、なんか悪いないつも」

「気にしないでいいよぉ。兄ちゃんに撫で撫でしてもらえたらそれでOK」

「そんなことで良いなら幾らでもするぞ」

 

 

 希良里(きらり)の髪を優しく撫でる。きっとセットしているだろうし、あまり強くクシクシしては崩してしまう。

 

 

「兄ちゃん優しい♡」

 

 ニッコリ笑顔で甘える希良里(きらり)は俺の気遣いに気が付いているのだろう。

 気にするなと言わんばかりに自ら頭を擦りつけてきた。

 

「あれ?」

「どうした希良里(きらり)?」

「兄ちゃんまた背が伸びたんじゃない?」

 

「ああ、そうらしいな。なんか最近ますます背が伸びてきたみたいだ」

 

 先日計った時には193㎝になっていた。元が190だったから1ヶ月で3㎝近く伸びたことになる。

 

 成長痛らしきものもあったので伸びているとは思っていたが、この調子ではまだまだ伸びるかもしれない。

 

「2メートルくらいになってしまうかもしれないなぁ」

 

「そうなったら素敵だね」

 

 これ以上身長が伸びてもしょうがない気もするが、身長2メートルですと名乗るのも悪くない。

 

 終わらない成長期ってなフレーズもちょっと興奮するじゃないか。

 

 そんなことを考えながらエレベーターを昇り、七人の大所帯で宿泊施設に足を踏み入れる。

 

 ちょっとした家族旅行だ。

 

 だが根本的に家族旅行とは違う。

 水着に着替えた六人の美女達と戯れることができる立場はどれだけのラッキーボーイでも叶えることは難しいだろう。

 

「じゃあ俺は先に着替えて行ってるからね」

「うん。着替えたらすぐに行くね~」

 

 手早く水着に着替えてエレベーターを降りる。

 この頃女の子達とのエッチだらけの生活で格闘の鍛錬が鈍っている感じがしたので、道場に籠もる時間を増やして徹底して鍛えてもらった。

 

 師範を含めてうちの道場はバケモン揃いなので、俺の鈍った身体と緩んだ根性をたたき直してくれた。

 

 あの変態マネージャー襲撃で頬にもらった斬り傷は、希良里(きらり)有紗(ありさ)小春(こはる)は心配してくれた。

 

 しかし姉ちゃんは違った。緩んだ根性をたたき直す為に道場に首根っこ引っ掴んで引っ張っていってくれた。

 

 そのおかげで戦いの勘は取り戻せたし、少し緩んでいた筋肉を引き絞ることもできた。

 

 とはいえ、そんな矢先に遊びに来ているのだから、また先輩方に怒られてしまうかもしれない……。

 

 師範は優しい人だけど、師範代や道場の先輩にはそう言ったことに厳しい人もいるからな。

 

 一応、ハーレム生活を始めてからも毎日の鍛錬は欠かしていないが、クソ真面目を地でいく人もいるから少しの緩みもすぐにバレてしまうのが痛い所だ。

 

 

「おお、結構賑わってるな」

 

 エレベーターを降りてプールサイドに出ると人人人の大賑わいだった。

 スライダーに人工波に流れるプールなどなど、広くて大きなレジャープールが軒を連ねている。

 

 天上はガラス張りになっており、施設内はエアコン調整で三月でも暖かい。

 

「にーちゃんっ、お待たせッ!」

 

「おお……っ!」

 

 有紗(ありさ)の声に振り向いてみれば、そこには水着の天使達が眩しい笑顔で立っていた。

 

 さあ、楽しい時間の始まりだッ!

 

 

 

「おおっ! すげぇ」

 

 一言でいうなら、おっぱいのパラダイス!

 

 美乳の姉ちゃん、巨乳の若菜(わかな)さんと有紗(ありさ)、爆乳の希良里(きらり)、超乳の紗理奈(さりな)、魔乳の小春(こはる)

 

 おっぱい、おっぱい、おっぱいのオンパレード。誠に眼福である。

 

 特に目を惹くのは小春(こはる)紗理奈(さりな)のスリングショット水着である。彼女にしてはかなり大胆に攻めたデザインを選んだものだ。

 

 彼女の大質量の乳肉が横から零れ落ちそうになって魅力的だ。

 

 皆が思い思いにビキニやフリル付きや穴あきワンピースなど、自分達の魅力を遺憾なく発揮する大胆で魅力的な水着を着用していた。

 

「どうだにーちゃんっ! 勃起したかぁ~っ!」

 

 開口一番大声でとんでもないことを言い出す有紗(ありさ)。思わず口を塞いで止めたが、注目は避けられ無かった。

 

 しかし彼女の言うとおり勃起不可避な美女の水着姿に股間は熱くなるのを避けられそうもない。

 

「すげぇなみんな。綺麗だ」

 

「やったーっ♪ 新作水着を着てきた甲斐があったねっ」

 

 はしゃぐ希良里(きらり)達と共にビーチを模したプールサイドを歩いていく。

 六人もの美女を引き連れた一団はプールサイドの人達の目を惹き、注目を集めていく。

 

 ザワつき始める人の波は集まる視線をどんどん増やしていった。

 

「うおぉ……すげえおっぱい」

「でけぇ。何カップあるんだろ」

 

「うう……みられてる……やっぱりおっぱい見られてるよぉ」

小春(こはる)、俺の側を離れるなよ」

「うん、お願い」

 

 やはり人見知りの小春(こはる)にはこの注目の嵐はキツいか。

 大胆な水着を着用した小春(こはる)の魅惑ボディは男という生き物を魔物に変えてしまう威力がある。

 

 

 

「あれってキラキラアリスじゃね?」

「ホワイトミルクもいるじゃん」

 

「え、うそっ、サインもらえるかなっ」

 

 著名人が見つかったことで周りが更にざわつき始めた。

 一瞬にしてギャラリーが出来上がっていき、俺達は取り囲まれてしまった。

 

「ねえねえっ、キラキラアリスだよねっ」

「動画の撮影なのっ!?」

「サインもらっていいっ!」

 

「あのっ、新作のコスメっ、使ってますっ」

有紗(ありさ)ちゃんのコーデのおかげで彼氏できたんですっ! ありがとうございます!!」

 

 皆口々に自分の思いを四人にぶつけている。

 スタートからこれではまともに動く事もできなくなりそうだ。

 

「皆のネームバリュー舐めてたかもしれないな」

「あっと言う間に囲まれちゃったね」

 

 四人はすっかり囲まれてしまい、どんどんギャラリーは増えていく。

 

 小春(こはる)まで囲まれるのを防ぐ為彼女を引き寄せ、人の波に呑まれないように配慮する。

 ギャラリーの中には小春(こはる)に注目している男達もちらほら目に入る。

 

 一人にしてしまってはあっという間にナンパされてしまうだろう。

 

 下手をするとそのまま連れ去られるかもしれない。考えすぎではなくて彼女は本当にそういう目に遭うことが多いのだ。

 

「ねえねえおにいさんっ、馬アニキの中の人ですかっ!?」

 

「え、ええ、まあ」

 

「うわぁ、すっごい筋肉。間近で見ると凄いですね」

 

「キミは誰かの妹さん? 可愛いねぇ、何年生?」

 

「ああっ!? 誰が小学生だコラァ」

 

「姉ちゃん落ち着いて。一般人殺ったら駄目だよっ」

 

 

 ギャラリーはこちらにもやってきて質問攻めにしてくる。

 このデカくて目立つ身体は嫌が応にも人の目を惹いてしまうから仕方ない。

 

 だけどここまでとはな。これではまともに遊ぶこともできない。

 

 無邪気な好奇心はスマホのカメラを向けて思い思いに撮影を勝手に始めてしまった。

 一人一人を止めても無駄だろう。だとしたら……。

 

 

「姉ちゃん、四人の護衛を頼む。俺は小春(こはる)をホテルの部屋に届けるよ」

「分かった」

 

 とはいえ、この人の波を掻き分けていくのは困難を極める。

 

 ギャラリーの中には小春(こはる)を撮影し始めているものもおり、流石にそれは止めさせてもらった。

 

 キラアリとホワミルの四人は既に演者の顔になってファンサービスを始めて俺達に視線が行くのを防いでくれていた。

 

 

「握手してもらっていいですかっ!」

「一緒に写真撮ってくれませんか!!!」

 

「ごめんねぇ、施設の迷惑になっちゃうから」

 

 あまりにも黒山の人だかりができてしまい、とうとう施設の職員達が出向いてきた。

 

 彼女達の人気ぶりは芸能人もかくやというほど周りの人達の理性を奪っていくが、有紗(ありさ)達の人の捌き方で人々は徐々に収まってきている。

 

「凄いな、四人とも」

 

 ファンサービスを惜しまないことでかえって人の波は収まるのが早くなっていった。

 有紗(ありさ)希良里(きらり)若菜(わかな)さんも紗理奈(さりな)も、普段とは違う顔を見せている。

 

 そこからおよそ30分ほど……。

 

 たまたま居合わせたキラアリのガチファン達が一致団結して人の列を制御してくれたおかげで思ったより早く収まっていった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 ファンの人達が人の波を制御してくれたおかげで思ったよりも早く人だかりを捌ききることができた。

 

「ふひゃぁ……。大変だったなぁ」

 

「お疲れさん。有名人も大変だな。まさかここまでとは」

「ウチもこんな風になるとは……ちょっと舐めてたかもぉ」

 

「そうだね~。ファンクラブの人が居合わせてくれて助かったよ」

 

 誘導をしてくれたファンの人達にお礼を言い、一通り満足した人波を捌ききった希良里(きらり)達を労い、ようやく遊ぶ時間を過ごすことができそうだ。

 

「よーしっ! そんじゃ遊ぶぞ~~~っ!」

 

『お~~~っ!!』

 

 そんなわけで、俺達は早速南国風室内リゾートを楽しむことにした。

 

 相変わらずこちらをチラチラと見てくる人は居るものの、俺達がビーチバレーのコートで自分達だけの空間を作り始めてからは声を掛けてくる者もいなくなった。

 

「さあいくぞ~っ! 勝ったチームには順平とのデート権を進呈するぞ!」

 

「聞いてないんだが?」

 

「いま決めた」

 

「「よっしゃぁあああっ!」」

 

 希良里(きらり)有紗(ありさ)の気合いの入った声を上げる。注目度が上がってますます視線が集まった。

 

「「ッ」」

 

小春(こはる)?」

 

 小春(こはる)紗理奈(さりな)は密かに燃えているように見える。

 デートくらいいつでもできるけど、彼女達にとってはそういう問題でもないのだろう。

 イベントって大事だ。

 

「よっしゃ、それじゃあはじめっぞ」

 

花恋(かれん)ちゃんはジャッジでいいの?」

「あたしが順平とデートとか柄じゃねぇしな。チーム分けは公平にじゃんけんだ」

 

紗理奈(さりな)さんスポーツは得意?」

 

――コク

 

 控え目であるが頷く紗理奈(さりな)。実際彼女は動画内で運動が得意であることは時々明言しているので本当なのだろう。

 

「そんじゃいくよー、じゃーんけーん!」

 

『ぽんっ!』

 

 勝負は一瞬で決着した。

 

「ねえちょっと戦力差ひどくない?」

 

 

 有紗(ありさ)の言うことももっともである。俺、小春(こはる)紗理奈(さりな)

 対するチームは若菜(わかな)有紗(ありさ)希良里(きらり)となり、完璧にタッパの有利が偏った。

 

「ちゃんとハンディキャップ付けるから安心しろいっ」

 

 ハンディキャップとして俺は片腕のみ。スパイクとジャンプサーブは禁止。アンダーサーブのみとなった。

 

 運動音痴な小春(こはる)はハンデなし。紗理奈(さりな)はスパイクだけ禁止となった。

 

 ちなみにジャッジの姉ちゃんは球技の腕前も怪物である。ハッキリいってハンデを付けても強すぎるので参加すること自体がチートだ。

 

 どのくらいかと言うと……、仮に俺と姉ちゃんがドッジボールで勝負したとしよう。

 

 姉ちゃんが俺の全力投球を片手で受け止めて、投げ返された剛速球が俺の股間を直撃・撃沈で勝負ありだ(一昨年の球技大会の実話である)。

 

 それはバレーボールにおいても遺憾なく発揮されるので、姉ちゃんの爆裂サーブや稲妻スパイクは間違いなく俺の顔面に向かってくるだろう。

 

「よーしっ! そんじゃぁ勝負開始だぁあ!」

 

「絶対デート権取るぞーっ」

「おーっ!!」

 

「お、おー……」

 

 女の子達の威信を賭けたバレー勝負が始まった。ちなみに若菜(わかな)さんは二人の気合いにちょっと引き気味だった。

 

 

 

 

「オーライオーライッ、いくよーっ、そーれぇっ!」

 

 おっぱいである。

 

「ナイストースッ! えーいっ!」

 

 おっぱいが揺れているのである。

 

 プールサイドの天使達がたわわに実った果実を揺らしながら戯れている。

 

小春(こはる)、ちゃん、いきマス」

「は、はーいっ、そーれぇっ!」

 

 巨乳、巨乳、爆乳、魔乳ッ!

 

 なんと素晴らしき光景であろうか。男に生まれて良かった。ビバッ、ビーチバレーッ! 

 

 紗理奈(さりな)若菜(わかな)さんに対してはハラショーと賛美せずにはいられない。スパシーバッ(ありがとうッ)!である。

 

 ちなみにハラショーは素晴らしいという想いを込めて送ったが、正確にはゼメチアーティニィとかそんな感じの発音をする言葉を使うらしい。

 

 ――が、馴染みがないのでやはりハラショーと言いたい。

 

 兎にも角にも、非常に素晴らしい環境での健康的なスポーツを楽しんでいた。

 

紗理奈(さりな)、トスッ」

「はい、デスッ」

 

 ぽよんっ

 

小春(こはる)、チャンスボールだ。両手で押し込めッ」

「う、うんっ。ええーーいっ!」

 

 ぼい~んっ!

 

 飛び上がった小春(こはる)やボールを打ち返す紗理奈(さりな)のおっぱいが擬音が聞こえてくるくらい大きく揺れる。

 

 非常に眼福である。

 

「うわっ! 小春(こはる)ちゃん凄いッ」

 

 ジャンプして押し込んだ小春(こはる)のボールを受け止め切れずに有紗(ありさ)が転ぶ。

 砂にまみれて仰向けになる有紗(ありさ)のおっぱいは零れんばかりに揺れ動く。

 

「次はこっちからいくよー、そーれぇ」

 

 ぼいーんっ

 

 そんな擬音が再び聞こえてくるようだ。アンダーの構えから放たれる希良里(きらり)のサーブでおっぱいが揺れ、じゃくなくてボールは弧を描いて自陣に飛んでくる。

 

 それを俺が上手く受け止め、上部に打ち上げる。そのまま紗理奈(さりな)がジャンプして軽くトンッと打ち込んだ。

 

有紗(ありさ)ちゃん」

 

「こっちも負けてらんないよ~」

 

 若菜(わかな)さんが紗理奈(さりな)のボールを弾いて打ち上げ、有紗(ありさ)は持ち前の運動センスで飛び上がって見事なスパイク。

 

「ひゃわっ」

 

 小春(こはる)は受け止め切れずに向こう側の得点となった。

 

 若菜(わかな)さんのレシーブ。有紗(ありさ)のスパイク。どちらも見事なおっぱい揺れ、ゲフンゲフンッ。

 見事はプレイだった。

 

「順平~、さっきからおっぱい見過ぎだアホッ」

 

 バレた……。さり気なくみていた筈なのになんで分かったんだろうか。

 

「顔がスケベなんだよ」

 

 誠に遺憾でアル。

 

「この調子でいっくよ~~っ」

 

 有紗(ありさ)希良里(きらり)は引き続き気合いの入ったプレイを続けて行く。

 

若菜(わかな)ちゃん、ナイスレシーブッ」

「う、うん……」

 

 若菜(わかな)さんは二人のデート権争奪の気合いに押され気味だ。

 

 しばらくおっぱいが揺れ……ではなく、好プレイを続けていた二人についていけなかった若菜(わかな)さんだが、途中で希良里(きらり)が何事か耳打ちをした後に急激に動きが良くなった。

 

有紗(ありさ)ちゃん、トースッ」

「はーいっ、ナイストースッ!」

 

 バチンッ

 

 有紗(ありさ)の見事なスパイクが再び決まる。

 急激に動きが良くなった若菜(わかな)さんの活躍で得点が決まり、片手しか使えない俺と、運動音痴な小春(こはる)紗理奈(さりな)の連携が上手く行かずに中々得点に繋がらなかった。

 

 俺もできるだけレシーブでボールを繋げるが、片手だと上手く上部に上げることができず、バレー素人の小春(こはる)の頑張りも虚しく、先に得点を奪われて負けてしまった。

 

「はふぅ……ごめん、鈍くさくて……」

 

「コハちゃん、気にシナイ」

 

「ごめんサリーちゃん」

 

「問題ナイ。大丈夫」

 

 タッパもあるし、紗理奈(さりな)の運動神経も中々のものだったので善戦したものの、向こうの気合いが予想以上に凄かった。

 

「敗因は順平のスケベだな」

 

 だって眼福なんだもん……。見ない方が不健康なんだもーん。

 

「もう、順平ちゃんのエッチ」

――テレテレ

 

 ハニカミながら可愛く抗議の視線を送ってくる小春(こはる)と、ちょっと嬉しそうに非難の視線を送ってくる紗理奈(さりな)

 

「後で、いっぱい見てくだサイ。今は、ダメ、です」

 

 やはり困りながらも笑顔の二人。おっぱいは許されている。

 

「むっ!?」

 

 だが俺にとって素晴らしい環境は、他の男共にも同じように映る。

 オープンなスペースでのバレーなので、当然ギャラリーにも見えてしまうのだ。

 

 試合を楽しんでいると、いつしか再び人だかりが出来上がり、勝手に動画を撮ったり写真を撮ったりする連中で取り囲まれてしまった。

 

 こういう場合、やめろと言っても無駄だろうし、悪意を持ったヤツは炎上させるかもしれない。

 

 有紗(ありさ)希良里(きらり)はファンに向けて手を振りながらも、一般の人もいるから撮影はやめて欲しいと言葉にしていた。

 

 結局、次々次々……更に次々次々と集まってくる人だかりに対処しきれず、やむなく撤収することになった。

 

「みんなごめんねぇ~」

「今日はプライベートだから」

「またね~」

 

 

 有紗(ありさ)希良里(きらり)若菜(わかな)さんの三人でファンサービスしつつ、その場を離れることにする。

 

 紗理奈(さりな)は緊張ですっかり固まっており、小春(こはる)と共に俺が護衛しながら人の波を掻き分けて避難した。

 

◇◇◇◇◇

 

「ふわぁ……せっかくのリゾートが台無しだよぉ」

「前はここまでじゃなかったのにねぇ」

 

「うーん、最近チャンネルの登録者数とか凄く増えたから、その影響かも……」

 

 俺達は人の山に対処しきれずいったんホテルの部屋に避難することにした。

 

 場所を特定されないように適度に遠回りする道を経由しながら、ホテルの人に頼んで裏口を使わせてもらって部屋まで退避してきたところだ。

 

 疲労感を漂わせてベッドに横たわる有紗(ありさ)達。

 

「そういえば、兄ちゃんに出演してもらった辺りから登録者数が急激に増え始めたよねぇ」

「コラボの影響も強いと思う。まさかここまで影響があるなんて思わなかったよ……」

 

「ある意味では俺のせいか……」

 

「あ、ごめんにーちゃん。そういうつもりで言ったわけじゃなくて」

「もちろん分かってるさ。とはいえ、ああなってしまった以上目立つことはできないなぁ。どうするか……」

 

 

「ああ~~~、せっかくのリゾートなのになぁ」

 

「あの……私、提案……アル」

 

「どうしたのお姉ちゃん?」

 

「どうせなら、動画撮影してしまうのがいいデス」

 

「ああ、そっかぁ、確かに良いかも。ホテル側に許可取れたらやってみようか」

 

 紗理奈(さりな)の提案に有紗(ありさ)も乗り気だ。

 

「じゃあ早速ホテル側と交渉してくるね」

 

 決断力の高い希良里(きらり)が早速動き始めた。

 

 水着を着替えて有紗(ありさ)と共に部屋から出て行き、10分ほどで戻ってきたのである。

 

「撮影オーケーだって。ついでに宣伝してくれたら全面協力するってお墨付きもらったよ~」

 

「ついでに事務所にもオーケーもらっておいたから、ホワミル側も大丈夫」

 

 流石のフットワークの軽さだな。

 急遽決まったことだが、その後でリゾート側の責任者を名乗る女性が部屋へとやってきて打ち合わせが始まった。

 

 

 どうやら彼女はキラキラアリスのファンらしく、動画の撮影オファーに激しく興奮している様子だった。

 

 二人のネームバリューを逆に利用した機転であるが、紗理奈(さりな)の提案はグッジョブと言わざるを得ない。

 

「せっかくなら施設内のレストランのグルメ動画も撮りましょう。ちょうど有名な店が出張店舗を構えているので、衣装もご用意できますよ」

 

「衣装?」

 

「そうなんです。キラキラアリスとホワイトミルクとのコラボともなればきっと話題になると思います。皆さんさえよろしければすぐに衣装を準備させますよ」

 

「そのお店ってなんて名前なんですか?」

 

 責任者の女性の口から出てきたのは、俺ですら知っている超有名なチェーン店の名前であり、全国でナンバーワンの店舗数を誇る業界最大手の名前だった。

 

「メイドカフェの最大手『キングキャッスル』のプールリゾート特別出張店舗ですっ!」

 

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