【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件 作:かくろう
メイドカフェ『キングキャッスル』
行ったことがない俺ですら名前をよく知っているメイドカフェグループの最大手である。
テレビやネットCMもガンガン流すし、料理は美味しいし、料金はリーズナブル。
可愛い女の子や、中には男装の麗人に扮するキャストもいたりして男女問わず人気が高い。
何となくオタクのイメージがついて回るメイドカフェの常識を覆した業界のパイオニアと言われている。
まあ俺は行ったことがないので全部受け売りなのだが……。
「ひょえええ、キラキラしてるなぁ」
店構えは施設内の出張店舗とは思えないほど立派で、オープンテラスにお洒落なカフェと常夏施設らしい装飾。
そして中央にはメイドのキャスト達がパフォーマンスする用のライブステージまである。
俺は
『お帰りなさいませっ、ご主人様ッ♪』
幾人もの女の子達がおなじみの挨拶をしてくる。実際に生で聞くと中々に感動的だ。
「すご~いっ……可愛いなぁ。私も着てみたい……」
ウットリとする
そういえば、
あんまり安手を買うと
ファッションリーダーだけあって、二人の衣装に対するこだわりは中々のものがある。
そこら辺の雑貨屋で買ってきたなんちゃって衣装でも、それはそれで興奮するかもしれないが、彼女達の矜持が許さないだろう。
例え布面積が少ないドエロい衣装でもしっかりしたブランド品を揃えようとするからな。
以前のバニースーツにしたって、てっきりそこら辺のショップで買ってきたパーティー衣装かと思いきや、自分達が手がけているブランドにわざわざ特注で作ってもらったらしい。
「迫力あるね……」
「やばいな……女の子のレベル高ぇ……」
美少女、美少女、美少女。見渡す限りの美少女達。
通常の店舗と違い、メイドさんの衣装が水着仕様となっている点が一番のセールスポイントだろう。
おへその出ている水着仕様のメイド服は見目麗しい美少女キャスト達に彩りの花を添えている。
性的になりすぎないようにおへそが見えている以外は厚手のパレオを巻き付けて、それでも時折動き回る女の子達のスカートの中が見えてしまう。
動きやすさを重視したセミロングスカート型のパレオ。
フリルの付いた水着トップとハイビスカスのコサージュが美少女達を更に美しく演出していた。
水着であると分かっていてもドキドキする。風俗ではないからギリギリの配慮はされているのだろうが、それにしたってこれは目に毒だ。
キャストごとに特色の違う水着になっているのも目に楽しい演出だ。
「キラキラアリスの関係者の皆様ですね。どうぞこちらへっ」
メイドさんの一人に案内され、俺達は撮影のアシスタントをするためにキャスト用のルームへと足を運んだ。
そこで場を取り仕切っている店舗全体を取り仕切るチーフメイドのレオナさんという女性と出会った。
「初めまして、この店舗の責任者をしております、”2代目レオナ”です」
「2代目?」
妙な言い回しに疑問符を浮かべた。と、そこまで考えたところで
「あ、そういえば、キングキャッスルには伝説的なメイドさんがいたって聞いたことがあります」
「はいそうなんですっ! 初代レオナはキングキャッスルグループを更に発展させた立役者で、現在のグループ総帥を担っている偉大な御方です」
「へえ、凄いなぁ。そんな人の名前を継いだレオナさんも、凄い人なんですね」
「いえいえ、私はまだまだ修行中の身です。凄すぎる母を持つと娘は苦労しますよ」
「え、初代のレオナさんの娘さんッ!?」
「じゃあ伝説のサラブレッド……ってことか」
赤みがかった髪色と、クリクリした瞳。華奢で背が低く、全体のバランスはスレンダー寄りだ。
一見すると子供のような、姉ちゃんと同じくらいにはミニマムな体型にもかかわらず、まとっている雰囲気はどこか大人びている。
この小さな身体でこれだけ人がごった返す店舗を切り盛りするスーパーメイドさんとは。
「ちなみに母は女子大生の頃には私と同じくらいの体型だったそうです。今でも変わっていませんね」
「え?」
なんだろう……。この人なんで俺の考えていることが分かったんだろうか。
「顔に書いてありますよ♪」
「それは、なんとも……」
不思議な人だ……。なんとも神秘的というか、吸い込まれそうな美しさを持っている。こんなに可愛いのに……。
俺がそんな思念をすると、ニッコリと微笑んで口を動かす。
声には出さなかったが、確かに『ありがとう』と言った。思わず心臓がドキッとしてしまう。
「改めまして、本日はキラキラアリスとホワイトミルクとのコラボ提案、本当にありがとうございます。おかげで大盛況です」
既にSNSを通じてゲリライベントの緊急告知がなされ、店舗内に備え付けられたライブステージでパフォーマンスすることが決まっている。
動画撮影はキングキャッスルが準備してくれた高級カメラで専門のスタッフがやってくれるが、こっちの方でもメイキング映像やオフショット撮影をスマホで行う予定だ。
「ところで、後ろのお二人……。良かったらキャスト用のメイド服を着て体験入店してみませんか?」
「えっ、わ、私がですかっ!?」
「アタシもッ!? いやいや、似合わねぇって流石に」
「そんなことありませんよ。とっても可愛らしくて素敵です。もちろん日当は支給しますので、アルバイト体験だと思っていただければ」
「そうだな、どうする
「そうだね。人前に出るのは苦手だけど、ずっとそのままじゃいけないし、ちょっと頑張ってみるよ」
「そうだなぁ。
俺から言ったこととはいえ、意外にも乗り気な二人にちょっと新鮮な驚きを感じる。
特に
「ま、変な野郎の魔の手からはアタシが守ってやるから心配すんな。お前は自分の仕事に集中しろよ」
「それは頼もしいけど商売だからぶん殴るとかは我慢しろよ姉ちゃん」
「わーってるよぉ。いくらアタシでもアルバイト中に喧嘩なんかしねぇって」
キレると手が付けられない小さな大将軍が何を言っているのやら。とはいえ、暴君っぷりは大体俺に向かってくるから、普段はわりと常識的な人であることも知っているから、からかい半分だ。
「大丈夫です。キャストを痛客から守るのも責任者の私の役目ですから。お二人は責任もって守りますので安心してください」
「頼もしい言葉ありがとうございます。それではよろしくお願いします!」
レオナさんの言葉は、大人の女性らしい頼もしいものだった。
何故かその言葉は俺の心に深く染みこみ、安心感を覚える。これがしっかりとした社会経験を積んだ人の言葉か。
含蓄があって頼もしいな。
俺もこの人みたいに頼りになる大人になりたいものだ。
「にーちゃんっ、おたませ~」
「準備できたよ~」
「すみません、お待たせしました」
――ペコペコ
「お、おおっ」
それは美の象徴である。
花のコサージュ。フリルの水着。カラフルなパレオに編みブーツ。そしてメイドの象徴たるヘッドドレス。
四人がそれぞれのイメージカラーの水着メイド服は四人の美少女をアイドルもかくやというステージにまで引き上げていた。
「素晴らしいです四人ともっ! 私の見立て通りですね。それじゃあこれから1時間ほど簡単な接客レクチャーを受けて頂いて、その後でステージパフォーマンスを致しましょう。選曲はこの間動画で出していらっしゃった踊ってみた動画の数曲で如何でしょう」
「そうしてもらえると助かります。ありがとうございます、レオナさんっ!」
そうして、小一時間ほどの軽いレクチャーの後、お店でのパフォーマンスが始まった。
「ご主人様~~、お嬢様~~~、こんにちは~~、出張店舗のチーフメイド、皆のメイド、レオナでーすっ!」
パフォーマンス会場となったステージに、キングキャッスル出張店舗チーフであるレオナさんが昇った。
男女問わず飲食していた客はステージに注目し、会場は大いに盛り上がりを見せる。
オタッキーな人達に限らず、男性女性、年齢関係無く人気のレオナさんのトークが観客を喜ばせた。
「本日は緊急企画ッ。なんとっ! あの有名インフルエンサー、キラキラアリスとホワイトミルクの四人がぁ~、このキングキャッスルの1日メイドになっちゃうぞ~~っ!!」
ざわめきから歓声に変わった客達の声が響き渡る。
「キングキャッスルにお越しのみなさ~ん、こんにちは~~~っ」
「キララと~~」
「アリスの~~~っ」
「「キラキラアリス~~っ!」」
「「ホワイトミルクで、ゆっくりしましょ♪」」
「こんにちは~。ホワイトミルクの
「
大きなステージに登ったメイド水着姿の四人が、その場に居合わせた人々を大きく沸かせる。
興奮からか、いつもとは違う環境だからか、四人の声はいつもより大きく張っているように聞こえる。
それは気のせいではあるまい。マイクを持った四人はステージ上でトークを繰り広げ、レオナさんと共に会場を盛り上げている。
やがてトークが盛り上がったところでダンスパフォーマンスが始まり、即席とは思えないほど完成されたダンスは観客を歓喜させた。
更には今度こそ間違いなく即席でレオナさんや人気のキャスト達が飛び入りでダンスに参加し、臨時のアイドルユニットを結成した。
SNSは次々に拡散され、とんでもない数のアクセス数を稼ぎ出していた。
一応店内は写真撮影は禁止されている。
それでもスマホを弄る人は多いので完全には無理だろう。店側もそれを分かっているので、キャストのメイドさんを隠し撮りしないようにだけ目を光らせていた。
それでも全部は防げないだろうけど、俺は舞台裏で彼女達のオフショットを撮影していた。
腕にはスタッフの腕章を付けており、撮影許可を受けているので堂々とスマホを構えることができる。
とはいえ、オレはデカくて目立つのでなるべくスタッフエリアからは出ないようにしている。
踊る彼女達を撮影しながら、合間合間に
やはり
人気の理由はまったく逆のベクトルだけど……。
「可愛い~~っ! 写真撮っていいですか~」
「ごめんなさ~いっ、店内とキャストは撮影禁止なんですぅ」
「え~、残念~」
「オムライスとチェキのセットがありますからそちらをよろしければ」
姉ちゃんは普段は出さないような声で上手いこと接客している。
◇◇◇◇◇
「お願いしますっ! たまにで良いんで本店のほうでもコラボしてもらえないでしょうかっ!」
コラボは大盛況のウチに幕を閉じ、今日の売り上げは過去最高を記録したらしい。
「それなら全然いいですよ~」
キラキラアリスもホワイトミルクもキングキャッスルとのコラボを快諾した。
事務所にも連絡を入れ、早速マネージャーが詳細を詰めることが決まったらしい。
「それと、できれば
「え、わ、私達がですか?」
「そりゃまたどうしてです?」
「ええ、実はお客様からアンケートを取りましたら、お二人は普段どこの店舗に勤務しているのかっていう質問が殺到しまして」
どうやら
最後はその熱意に負けて俺達の住まいの近くにある店舗を紹介してもらうことになった。
もともと
ちょっと心配なのは、半分はタレント業みたいなものなので、顔が売れてしまうことが懸念される。
半分タレント業なメイドカフェでは写真も撮られるし、普通の接客業よりセクハラに遭う確率は遙かに高くなる。
詰まるところ、誤解を恐れない言い方をするなら「自分をアイドルとして売り込む」仕事だ。
単純に飲食の販売をするのとは意味合いが違う。だからお給料も良いのだろう。
「ほとんどは皆様と同じ学生アルバイトですし、私のような正社員は店舗に一人か二人くらいなので。私の直接のスカウトで最初の1ヶ月は時給もアップですっ」
「うーん、そうですね。恥ずかしかったですけど、楽しかったですし……検討してみます」
「アタシも
「ありがとうございます♪ その際には是非ッ!」
レオナさんから名刺をもらい、戸惑いながらもアルバイトの話を前向きに検討するとの回答を出していた。
「それと、樋口さんにも」
「え、オレにもですか?」
差し出された名刺を受け取る。
レオナさんから受け取った名刺には何か違和感を感じるのだが……。一体なんだろう?
俺はただのアシスタントなのだが、どうして?
まああまりもらったものをマジマジと眺めるのも失礼なので気にしないことにする。
そして……
◇◇◇◇◇
「さあっ! 遊ぶぞぉおおおっ!」
「おお~~~~っ!」
「おお-っ!」
さて、どうしてコラボ動画の撮影に踏み切ったのかと言えば、ホテル側と交渉して閉館後のプールで遊ばせてもらうことになったのである。
閉館後なので人目を気にすることなく、思う存分広いプールを俺達だけで独占できる。
「にーちゃ~~んっ! あそぼーーーっ」
「おう、今いく~」
俺達は昼間動けなかった分だけ思う存分遊ぶことにした。
皆も仕事の疲れが吹っ飛んだように元気になり、レジャープールを遊び倒すことができた。
波のプールで戯れたり、ウォータースライダーで滑ったり。
特にウォータースライダーは大変だった。一人ずつが俺と滑りたいと言うものだから俺は合計13回もプラスチックの滑り台に尻を擦りつけることになった。
ただ、少し不思議なこともあった……。
「樋口順平、今度は私と滑りなさい……」
「急にどうしたんですか?」
「こっちが私の素なのよっ。そろそろ付き合いも深くなってきたし、その敬語もやめにしない?」
「まあ、そういうことなら……」
ちょっと違和感は拭えないけど、一応他人行儀だった態度が和らいだと考えれば関係性も深まったということか。
どうやら、彼女をハーレムに引き入れるために
俺としても彼女と仲良くしたいので関係を深めることはやぶさかではないけど、ハーレムに入れるために仲良くなるっていうのはちょっと憚れる。
「ほら、こっちに来なさいよっ……」
俺の水着を引っ張ってウォータースライダーの階段を上っていく。
「それから、お姉ちゃんのこと
あ、そうだ……。
でもそれを咎めるのではなくて、自分も呼び捨てを許すっていうのは、彼女も心を許してくれているということか。
「うん、じゃあ、
「おーいにいちゃ~ん! スライダー用のボート借りたよーっ! みんなで一緒に滑ろうよ~」
っていうか、そんなのがあるなら一人ずつじゃなくても良かったのでは?
「そんなの借りられるなら一人一人滑ることもなかったんじゃない?」
「密着して滑るのが楽しんじゃない~」
確かに……柔らかなお尻の感触を味わいながら滑るウォータースライダーはマジで天国である。
「にーちゃんハーレムだねぇ♪」
確かに、狭いゴムボートの中に男が一人と女の子が数人。楽しくない訳がない。
「それじゃいきますよー」
スタッフの人が合図して、ボートが滑り出す。
身体が浮遊したような感覚と勢いよく流れ落ちていくボートのスピード感で女の子達が楽しそうな悲鳴をあげる。
「きゃぁああっ♪」
「ふやあぁあ」
「きゃふんっ」
「おおっ!?」
バランスを崩した
「きゃ、きゃぁああああっ」
「おおうっ!?」
今度は
「おっ、ちょ、
「きゃはははっ、にーちゃん役得だねぇ~♪」
「きゃあ~」
しかし
「私もぉ、きゃー♪」
そんな
片腕には
ザパアアアア~~~ンッ
やがてゴムボートは着水し、飛沫を上げながら水面を滑っていく。
「はひぃ……ふぅ」
「たのし~~っ!」
そうして、ホテルのディナーに呼ばれるギリギリの時間まで、俺達はレジャープールを目一杯楽しんだ。
レジャープールで遊び倒し、ホテルに戻った俺達はお風呂で温まってからスイートルームでディナーを楽しんでいた。
「ふわぁ♪ これ美味しいぃ」
「お金かけた甲斐があったねぇ」
「大変だったけど楽しかったね♪
「うーん。そうだね。楽しかったけど、やっぱりやめとこうと思う」
「え~、どうして?」
「実は、後から聞いたんだけど、サービスの中に男の人と写真を撮らないといけないメニューがあるみたいで……。そういうのがあるお仕事はちょっとね」
「あ~。だねぇ。にーちゃん以外の男の人には免疫ないもんねぇ。ウチも絶対やだなそれは」
「わたしも~。町中でファンの女の子とならいいけど、男の人はちょっとなぁ」
そうだ。知らなかったのだが、メイドカフェには特定のフードメニューを注文すると、メイドさんと一緒に写真が撮れるというサービスが存在する。
メンタルが強くないとそういうことを許容するのは難しいだろう。
俺としても
もちろん、そんなことで嫉妬するほど俺達の関係は浅くないが、可愛すぎる
「うん、だからちょっと怖くて……。メイド服は可愛いし接客は楽しかったけど」
「えっと、ちょっと良い?」
「
「逆にいうと、メイドカフェってそういうことに対する対策がしっかりしてるから、一緒に写真撮るのはNGに設定するとか、レオナさんに相談すれば良いと思うよ」
「キングキャッスル、歴史長い……デス。きっと、大丈夫……」
「そっかぁ。うーん、もうちょっと考えてみようかな。私も変わらなきゃだし……順平ちゃんはどう思う?」
「彼氏としては確かに心配だし、色々考えることはあるさ。でもオレは
「うん……そうだね。あしらえるくらいにはなっておかないとね」
やっぱり
途轍もなく魅力が高い故にトラブルに遭いやすいから、精神的に強くなって男をあしらえるようになっていけば心強い。
「順平ちゃんに守ってもらってばかりじゃダメだもんね」
「いつでも何処でも守れたら良いんだけどな」
「ありがとう。やっぱりちょっと挑戦してみようかな」
「ああ。応援するから頑張ってみなよ」
「うんっ」
後の話、
その時が来たら語ることにしよう。
……
…
さて、食事をしながらの楽しい時間は過ぎていき、俺はスイートルームの別室で一人の部屋に移動する。
「じゃあお休み。あんまり夜更かししすぎないようにな」
「「はーい♪」」
俺はスイートルームの別室にある一人用のベッドルーム入る。
女の子達は深夜の女子会に興じるらしいので、男は排除……と言うわけではなく、
なにやら後から楽しい事が起こるから部屋で待機しているように言われたのだ。
一体何をするつもりなんだろうか。
あんまり無茶なことはして欲しくないけど……。
◇◇◇◇◇
「ほら、頑張ってみて
「う、うん……」
……あれ、しまった。いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
ぼんやりと誰かの声が聞こえてくる。まどろみの中で聞こえる音に少しずつ意識が浮上し始める。
ただ、今日は大分はしゃいだので流石に身体に疲労を覚えていたので眠りは深かった。
ゴソゴソ……
「ほら……。見て……。これが兄ちゃんのおちんちんだよ」
「こ、これが……大きい……凄い大きさ」
「言った通りにできたらご褒美あげるよ。頑張って」
「う、うん……頑張る……」
なんだか下半身がスースーするような……。ホテルが準備したバスローブで寝たのではだけてしまったのだろうか。
ちゅぴ……っ、ツツー、ちゅ
「んは……なんか、変な味……」
「慣れれば幸せになれるからね」
何やらペニスがモゾモゾしているような、こそばゆい感触が下半身に這いはじめた。
っていうか、ぶっちゃけチンコが気持ち良い。
これは最近になってかなり慣れ親しんできた感触であり、もどかしい感じがする感触がペニスの根元から這い上がってくる。
でも辿々しいというか、慣れていない感じがする行為の仕方はちょっと誰なのか心当たりはない。
強いていうなら姉ちゃんは恥ずかしがり屋なので、強い愛撫を積極的になるまでのエンジン始動に時間が掛かるくらいか。
初めの頃は恥ずかしがり屋だった
記憶にあるどの女の子のフェラチオとも違う。一体誰がしてくれているのだろうか。
「はむぅ……んっ……ちゅぅ……ちゅむちゅむ……れろ……、はぁ……はぁ……れろれろ……ん」
「いいよ、上手だね。したのたまたまの所も口に含んでみて」
「んんふぅ……こっちも、大きい……はむっ」
睾丸が温かい感触に包まれていく。心地良いこそばゆさが下半身に広がってムズムズと血流が良くなった。
「んえっ……また大きくなった。これで最大じゃなかったんだ」
「眠りながら興奮してるね。上手にできてる証拠だよ……」
「んちゅぅ……れろれろ……段々、慣れてきた、かもぉ」
「じゃあ、口の中に含んでみようか」
「う、うん……はぁむっ、あむぅ、んちゅ」
とうとう亀頭がぬるま湯の中に浸かるような快感に包まれる。
口の中に含まれたであろう敏感な部分がもどかしく刺激され、覚醒とまどろみの狭間で意識が揺れ動いていた。
「溝になってるところにポッチがあるでしょ。そこが女の子でいうクリトリスだから、舌でクルクル転がしてみて」
「んろっ、くりゅくりゅ……くりゅ……くちゅぅ」
「う……ぉ」
「ふふ、兄ちゃん気持ち良さそう♡ ほら頑張って。あと10秒」
「んふぅ、ふぁい……んちゅ、ん、ちゅぅ、んちゅ、んちゅ、れろれろ……れろぉ……ぷはぁ」
「はい、よくできました。今日の今日で射精は難しいだろうから、取りあえずこれで終わり。先に部屋に戻ってて。後でご褒美に気持ち良くしてあげる」
「う。うん……、じゃあ、先に行ってる……」
ペニスの感触が離れ、空気の冷たい感触がひんやりと下半身に流れ込んだ。
俺の意識は覚醒に浮上するまでには至らず、未だにフワフワとまどろみの海で漂っていた。
「兄ちゃんごめんね……
「ぅ……ほふっ」
急激に襲い掛かってきた強い快感が、肺にたまっていた空気が一気に押し出して変な声が出させる。
「じゅるるるっ、じゅぷっ、ぐちゅるるるっ」
「おっ、おっふっ、おおっ、んおおおっ!?」
「じゅっぷじゅっぷじゅっっぷっ、兄ひゃんっ、らして、いいよぉ♡ ぐちゅっぐちゅぐちゅぐちゅっ」
「うおおおっ、おおおっ」
ビュルルルッ!!! ビュクビュクビュクッ!!
「んっぐぅ、んっ、ぐちゅ……んぐぅ、ふぅ、んぅ、ゴクゴク……ゴク……ゴクン……」
激しく射精した快感が余韻として広がって心地良い疲労感を覚えさせた。
「はぁ、はぁ……ぅ」
「寝ちゃった……今日も1日お疲れさま……。スライダーにいっぱい付き合ってもらって疲れちゃったよね。楽しみにしててね兄ちゃん。明日、みんなで沢山エッチしようね……明日のメニューは姉妹丼だよ♡ お休みなさい……ちゅ♡」
射精したばかりのペニスの先端に滲み出た残り汁を吸われるキスの感触がして、俺の意識は再び眠りに落ちていった。
あの感触はもしかして……。
眠りの中にあった俺の意識はハッキリせず、ぼんやりしたまま朝まで目覚めることはなかった。