【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件 作:かくろう
春である。暖かい季節がいよいよ本格的に幕を開けるのだ。
旅行空けから数日。
俺達は日常に戻っていた。
ホワイトミルクとのコラボ期間も終わりを告げ、彼女達も通常の生活を取り戻した。
どうやらあの変態マネージャーは前科があったようで、あと数年は戻ってこられないことがほぼ確定となったのが要因だ。
前科持ちがよくもあんな仕事に就けたものである。どうやら詐称していたようだが、今後は採用する人間のチェック体制も一層厳しくなっていくことだろう。
凄く言い方が悪くなってしまうが、他に適切な例え方が思い浮かばなかったので勘弁して欲しい。二人に対して悪意は無いのだ。
他の女の子と仲良くなって
細かく詰めていけばまだ分からないが、
ようするにお互い様と思っているのである。
だからそれがなくなったところで何の弊害もないし、むしろお役御免となったことで肩の荷が下りた思いだという。
まあ妹は甘えん坊なので、時々可愛がるくらいはするだろうと、本人は珍しく口元に笑みを浮かべて語っていた。
なんだかんだで仲の良い姉妹だ。レズ行為をするのが普通の姉妹かどうかという疑問は出るだろうが、愛情の表し方は人それぞれなので俺としてはまったく問題だとは思わない。
男は俺一人。中々の大所帯になってきた。
一口にハーレムと言っても、俺達のそれは通常の形態とは異なるかもしれない。
ハーレムの通常ってなんやねんと聞かれても困るが、ようはレズカップルが三組いて、一人を除いて後天的にレズビアンになった人達だということだ。
それぞれに対する想いの強さは平等ではなく、彼女達もまた、俺からの平等など望んでいない。
そんなわけで、メンバーのほとんどがレズビアン、あるいはそれに準ずる属性を持っている珍しいグループ形式といえるわけだ。
リゾートプールの旅行から戻ってきた俺達は残る春休みを堪能しつつ、平和な日常を過ごしている。
三月も間もなく終わる。大学の入学式は四月の頭なので自由な時間を楽しめるのもあと僅かだな。
宿題もほぼ終わらせて俺のバイトも順調。
どうやら春から新店がオープンするらしく、そこが丁度良く俺達の行動範囲内、それもかなり便利な場所にあるので渡りに船を得た感じだ。
本格オープンはゴールデンウィーク前の4月半ば頃。それまでは研修のために通い、ちゃんと時給も支払われるらしい。
レオナさんから
そういうわけで
キラキラアリスの2人は春休みの間も毎日動画を投稿している。春休みということで頻度もかなりアップしているから編集がかなり大変である。
本来はこう言った編集作業は事務所が外注で頼むのが通常なのだが、キラキラアリスの編集はデビュー当初から俺と姉ちゃんが分担してやっているので、動画の特色を失わないために中々人に任せることができないでいる。
どうやら俺はそういった編集のセンスがあるらしく、ホワミルの2人の動画を担当した途端に再生数がかなり伸びたそうだ。
ショート動画も含めると結構な数に上るので中々に大変であるが、大好きな幼なじみ達の笑顔の為なら苦しくない。
こう見えてもそこら辺の作業スピードにはそれなりに自信がある。
今度はどんな動画を撮ろうか。そんな企画を二人と一緒に考えるのも楽しみの一つなのだ。
◇◇◇◇◇
「じゃあ2人とも、今日は俺バイトあるから」
「うん、いってらっしゃーい♡」
「はい、ちゅー♡」
2人からいってらっしゃいのキスをもらい、俺はバイトに出かけることにした。
さて、繰り返しになるが春休みも残すところあと数日。
今までずっと触れてこなかったが、俺のアルバイトについても少しだけ話しておくことにしよう。
以前から言っていた通り、俺は小学生の頃から近所の古武術道場に通っており、一応そこでは上位の実力を張らせてもらっている。
そして春休みなどの間は近所の子ども達が合宿などを行うので、そのお手伝いとして指導に当たることになっている。
まあ割と長い期間やっているだけあって、俺もそれなりに人気の講師でいられる。
ちなみに1番人気は姉ちゃんだ。
直接言うとぶっ飛ばされるが、身長がベリーベリー小っちゃいので小学生と組み手をするのに丁度良いのである。
しかも面倒見の良さも相まって姉ちゃんの指導を受けるとみんなメキメキ実力を上げていくのだ。
俺もそれなりだと自負しているが、やはり姉ちゃんの指導の上手さには未だに及ばない。まだまだ日々勉強だ。
自転車を漕いでしばらく移動し、通い慣れた道を進み続ける。
やがて見えてきた3階建てのビルに差し掛かり、目的の場所に到着した。
少し前まで古びた木造家屋の道場だったのだが、今年の初めに大きなビルに建て変わっている。
ここの師範がかなりやり手で、元々はどこかの企業で社長さんをやっていたらしいのだが、何年か前に引退して名誉職だか相談役になってから時間ができたので道場の経営を先代の師範から引き継いだらしい。
それからと言うもの瞬く間に経営は黒字続きになり、今ではこんなビルに立て変わるまでになった。
ちなみに旧道場の木造家屋は引退した先代師範の住まいとして今も残っている。
まあ引退したと言ってもまだまだ現役で暴れられる人だから普通に道場に出てくるけどな。
この人もアホみたいに強いのでまだまだ敵う気がしないのである。
もう70は越えている筈なのに、昔よりちょっと白髪とシワの数が増えたくらいで全然変わらない元気さで毎日のように組み手をしてもらった。
まあ俺はと言えば毎日のようにぶっ飛ばされて投げ飛ばされて抑え込まれての繰り返し。
一時は本当に才能ないんじゃないかとへこんだものだ。
それでもめげずに訓練し続けたおかげで、この辺りじゃ敵無し程度にはなれたのだから、感謝はしている。
今にして思えば、才能を見込んだからこそ厳しく特訓し続けてくれたと理解できる。
俺はいつものように道場になっているビルの入り口から中へと入る。
「シャッすッ!! 今日もよろしくお願いします! ……って、ありゃ? 誰もいないな」
鍵は開いていたので誰ぞかはいるのかと思ったが、道場の中に人の気配はなかった。
古い方の道場にでも行ってるのだろうか? 取りあえず子ども達が来る前に道場の掃除でもしておくか。
――カタッ……
「ん?」
掃除道具を取りに部屋の隅っこにある縦長のロッカーに近づいたところで奇妙な音に気が付いた。
(なるほど……そういうことか)
俺はその音の正体に思い当たり、ロッカーに何気なく近づきながらわざとらしく大きな声を出す。
「おや? おお、もう黒くて素早いアイツの季節かぁ。掃除してても出てくるもんだなぁ。これじゃあ掃除道具が取れないぜ」
――ガタンッ!!
その瞬間、ロッカーが派手な音を立てて揺れ動いた。確実に中に誰ぞいるのだが、俺は敢えてすっとぼける。
「あ、なんだ見間違いかぁ。てっきり黒い悪魔かと思ったら大きなゴミだったわ」
――ほっ
明らかに安堵の溜め息が聞こえたぞ。
もう一息だな。
「あ~~っ! やっぱり見間違いじゃなくてフライングGがロッカーの隙間から~~」
「ほんぎゃぁああああああああああっ!!」
バガンッ! と派手な音を立ててロッカーの扉が開く。
中から小さな陰が飛び出し、俺に向かって一直線に突っ込んできた。
「いやあぁああああっ! ”ぺー君”っ取ってくださいぃいいいっ!!」
泣きながら突進してくるやかましいヤツをサッと回避する。
ドッシィィン!!!!
前のめりになって派手にスッ転び、床に向かって勢いよく叩き付けられたのは、1人の少女だった。
「痛ったぁあいいっ! ペー君ヒドいですよぉおっ!」
「そのペー君ってのやめろって何度もいっとろうがっ! いい加減直せ【
「可憐な美少女が悪魔に襲われてるのに避けるなんてっ! この人でなしッ!」
「せっかくの美少女も鼻血吹いてりゃ形無しだな」
この道場の跡取り娘、【
ポニーテールをピコピコ揺らしながら血走った目で悶えていては美少女が形無しだ。
「大丈夫かぁ、
「この可憐な美少女が鼻血出してるの見てニヤニヤしてるペー君は絶対女の子にもてないですよっ!」
「ふっふっふっ。残念だったな。こう見えても俺はモテモテなのだっ。何しろ6人も恋人がいるんだから」
「あ~、ペー君。ギャルゲーは恋人ではないんですよ……」
心底哀れむような目を向けてくる
こいつギャルゲーのキャラのことだと思ってやがるな。
「ゲームの話などしとらんわ。まあ信じなくとも良い。どうせ浮世離れした話だしな」
そんなバカなと驚愕の表情を見せる
何しろ彼女が6人(候補含む)もいるんだからな。
ラブレターだってもらったことあるんだぞ。
「そんな筈ありませんっ! ファイナル童貞キングオブファイターズ童貞エンデュミオン童貞のペー君に好意を寄せる女の子が
「このやろう、臆面も無く童貞って3回もいれやがったな。少なくとも
初期の
だが気にしないもんね。俺はもう童貞ではないのだ。
「あとは
自分でいって自分でドツボのハマってるぞ。
「どうだ、モテモテだろう」
「うるさいですよ童貞妄想筋肉」
「残念だったなっ。俺はもう童貞ではないのだっ!」
「なん……だと……」
「
「同年代の男子にモテたって嬉しくないですよーだ。それに、ありのままの
なりは本当に
改めて紹介すると、彼女は【
ご覧の通りの美少女であるが、ご覧の通りの残念ちゃんでもある(二回目)。
顔立ちは本当に可愛いのに性格がこんなんだから男が寄りついてきたのは小学生までだったそうだ。
今度はなんだと思ってるんだこいつ?
「ペー君。悪い事は言いません。今のうちに自首しましょう。いくらなんでも無理やりはダメです。
「なんで俺が
「え、マジで
「本人に聞いてみろ」
「ぐぬぬ、嘘くせー」
「そんなうさんくせーなら
「ほ、ほへっ!? な、ななん、なにを言ってるんですかッ! セクハラですよっ!」
「人の事童貞呼ばわりするのはセクハラではないのか? 盛大にブーメラン喰らってるぞ」
「ぐ、ぐぬぬぅ。い、言い返せない」
「大体、そんなに言うなら
「そ、それは……」
「散々俺のこと童貞童貞ってバカにするからには、まさか処女なんてことはないでしょうねぇ? ああん?」
童貞じゃなくなった今だから分かるが、きっと
少なくとも性経験が豊富そうには到底見えないぞ。
「も、もちろん、ありますよー」
「エロ同人のASMRは性経験のうちに入らないぞ」
「な、なんで知ってるのっ!?」
「え、ガチなん?」
「くっそーっ! パパに言いつけちゃうぞっ!」
「果たしてどっちの言い分を信じてくれるかねぇ」
その後で指導に当たる人達も集まってきたのでバイトの時間が始まったのである。
師範はこの日用事があるとかで道場には現れなかったが、また組み手の相手してほしかったので少々残念だ。
◇◇◇◇◇
1日しっかりと身体を動かし、道場を出ようとしたところで
「あ、あのペー君」
「どうした
「その……えっと、本当に
何か聞きたそうにしていたように見えた
そして恐らくは誤魔化すために別の話題を振ってくるのだった。
俺は敢えて追求すること無く話の続きを促す。
「へえ、そうなのか。何を始めるんだ?」
「ふっふっふ。この美少女である
「いくらなんでもAVは師範が悲しむぞ」
「出ませんよっ! セクハラですぞっ!」
「冗談だ。んで、なんの職業? まさかいかがわしいお店じゃあるまいな」
「今度近くにメイドカフェ【キングキャッスル】の新店がオープンするのは知ってますか? そのメイドさんとして応募して採用されたのですっ!」
「へ、へえ……なるほど」
まさかのチョイスだった。こんな偶然あるのか?
「ふっふっふ。無理だと思ってるでしょ。ところがギッチョンッ面接のメイドさんから是非ともと言われて採用されたのですっ!」
「そうか。頑張ってくれよな」
「ペー君がどうしてもと言うなら売り上げに貢献しにきても良いデスよッ!」
「そうだな。一度顔を出すとしよう。
「ふっふっふぅ。そうでしょうそうでしょうっ!」
「そうだなぁ。思わずその場で処女を奪ってしまいたくなるくらいには可愛いんだろうな」
「うわ、最低……、ゴミですね」
「それくらい可愛いんだろうなぁってたとえ話だって」
「だとしても最低~」
「まあ楽しみにしているよ」
「是非とも来て下さいっ。どうせなら
面白そうだから
「ああ。皆を連れて遊びにいくとしよう。キングキャッスルとコラボするって
ちなみに先日の水着リゾートのコラボ動画はあと数日で公開予定である。
「いつから行くんだ?」
「オープンするまでは研修があるので明日からですね。
なにげに自分をズリネタにしろって言ってることに気がついているのだろうかこいつは?
「ふーん。そうか。じゃあ
「な、なにを言ってるんですか」
「いや、だっておかずがないとさぁ」
「もう最低最低っ! そんなんだから筋肉童貞なんですよっ!」
「だから童貞ちゃうって」
そんなやり取りをすること数分。
キリがないので俺から話題を切り上げて
そしてその日の夜……。
――ピコン♪
「あれ?
お風呂から上がってリビングでくつろいでいると、先ほど別れた
「おっふっ!?」
『童貞君には刺激が強すぎましたかっ。どうしても拗らせたら
シャツをまくり上げた
「保存しますた、と」
小ぶりで乳輪の小さなおっぱいは、シミ一つなくて思わず勃起せずにはいられないほど綺麗である。
こんなもの送りつけてくるなんて……、やっぱりアイツ、俺のこと好きなのかな?
――ピコン♪
そんなことを思っていると、続けざまにメールがやってくる。
『PS、ネットに拡散したらパパにぶっ殺してもらいますからねっ』
それは怖いな。くわばらくわばら。