【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件 作:かくろう
「はぁ、はぁ、んぅ、見え、ますか……、ご主人様」
ミニスカートをたくし上げてパンティをさらしている若菜の下に寝転がる俺。
普通に考えたら変態であるが、これはプレイの一環なのである。
『今日はご主人様のご主人様にオナニーを見せましょう』
そのように命令された若菜が俺の上に跨がって眼前オナニーショーを始めようとしている訳だ。
ちなみに合格ラインは俺がムラムラして手を出したらOKと言うことになっているのだが、希良里達のプレイを考えると直ぐに手を出してはつまらない。
なので俺は無言で若菜のパンツをガン見しているという訳である。
「兄ちゃん鼻息荒くなった♪ 若菜ちゃんその調子。そのままエッチに誘惑してあげて」
「わ、分かりましたぁ……はぁ、はぁ……見えますか、ご主人様のご主人様ァ……若菜のエッチなところ、見てて、くださいね……」
レースのパンティの上から指でなぞり上げると、その奥に隠れた秘裂が徐々に浮かび上がってくる。
下方では希良里が俺のオナニーを緩やかに手伝っており、興奮で大きくなったペニスにズボンの上から柔らかい刺激が加わって快感が強くなった。
「女の子のパンツを堂々とみられるというのは中々……うっ、気持ち良い」
息を荒くする若菜の割れ目が徐々に浮かび上がり、パンティに水気が増していく。
「はぁ、はぁ、……っんぅ、じっくり見られると、段々、んんぅ……恥ずかしいのにぃ」
割れ目を擦る指の動きは少しずつ早くなっていく。
それに合わせた希良里が手の平でペニスを擦り、シンクロさせながらグイグイと動かしていく。
「若菜ちゃん、もっと何処をどうしているのか具体的に実況してみて。ご主人様にどんな風に気持ち良いかちゃんと言えるよね?」
「は、はい……わ、若菜は……、割れ目全部を覆って、……はぁ、んぅ、クリトリス、押し潰すのが、好き、ですぅ……んぅ、はぁ、はぁ」
「若菜ちゃん、処女じゃなくなってから感度が凄く上がったんだって。そのこともちゃんと教えてあげて」
「は、はい……処女を捧げて、からぁ……ご主人様のが奥に入ってるのを思い出すと、身体が、熱くなりましたぁ、んっ、あうんっ」
若菜は初体験以降、感度が凄く上がったらしい。セックスを覚えるとオナニーも気持ち良くなるということか。
俺はこのハーレム生活が始まってからオナニーとは無縁になったが、確かに初期の頃より全身の気持ち良い箇所は増えた気がする。
毎日のように有紗と希良里に全身をペロペロされていたのですっかり全身が性感帯である。
「はぁ、はぁ、ご主人様のご主人様から頂いた快感を思い出すと、身体全部が熱くなって、オナニーが止まらなくなっちゃうんです♡ 若菜のおまんこの中、熱くて硬い棒で掻き混ぜられた感覚が忘れられなくてぇ……ご主人様にいっぱい慰めてもらいました♡」
若菜のいうご主人様とは希良里のことで、ご主人様のご主人様というのが俺のことだ。
ちょっとややこしい呼び方であるが、若菜がまだ俺のことをご主人様とは直接呼びにくいらしい。
俺としては普通に呼んでくれて構わないのだが、希良里がそれを許していないのだ。
どうあっても若菜にそれを言わせたいのであの手この手で彼女を籠絡させようとしてくる。
「はぁ、あはぁ、んぅ、興奮、しちゃうぅ、んんぁ、あはぁ、ぁ、おちんちん、思い出して、おまんこが凄く濡れちゃうんです♡ お願いですご主人様のご主人様ぁ♡ デカくて逞しいおちんちんを、若菜のレズマンコに突っ込んで分からせてくださいぃ♡」
分からせっていうのは自分で言うようなことではないかもしれないが、若菜自身も俺を受け入れるかどうかの葛藤を『分からせ』という言葉で表現しているのかもしれない。
そこで俺の我慢はもう限界だった。希良里によってユルユルと与えられていたペニスの快感は欲情という形となって現れ、頭上でオナニーをしてグズグズになっている割れ目に手を伸ばす。
「はうぅ、んぅふぅ……はぁ、んぅ、そ、それぇ、んぅ」
「若菜ちゃん合格ぅ、じゃあエッチしようか♡」
「はい、ご主人様♡ ぁ、ああ」
俺は希良里が耳打ちする指示通りに若菜を抱え上げ、脱がせたパンティを床に放り投げて足を開かせる。
M字に開かせた足を抱え上げ、そのままペニスを割れ目に擦り付けた。
「はぁ、はぁ、ぁあ、入れられ、ちゃうぅ♡ ご主人様ぁ」
「大丈夫だよ若菜ちゃん。ちゃんと私も気持ち良くしてあげるからね」
ズブズブとペニスが膣口に侵入していくが、若菜の意識は完全に希良里に向かっている。
希良里と向かい合った若菜はキスをねだって甘えようとする。
クスリと笑った希良里がその指をクリトリスに伸ばしてクチュクチュとイジり始めた。
「欲しがりちゃんなお口はこの子かな? ご褒美をそんなに簡単にもらえると思っちゃったら奴隷失格だね」
「あむぅ、ごめん、なしゃい♡ ご主人様ぁ、若菜、もっと頑張り、まふからぁ♡ キス、欲しいれしゅ」
子宮に到達した亀頭をお腹越しに擦っている希良里。その刺激は双方にとっての快楽となる。
「ふわぁ、ぁ、ああぁ、ああっ」
「ほら若菜ちゃん、あなたのご主人様はだあれ?」
「希良里、様、ですぅ」
「そう。私がしたい時にするの。若菜ちゃんはご奉仕しなきゃご褒美がもらえない立場なんだよ?」
「はいぃ……ご主人様ぁ、若菜、どうしたら、良いです、かぁ」
「言わなきゃ分からないのかなぁ? じゃあ希良里の満足はどうやったら満たせるのかしら?」
希良里は柔らかい笑顔、それこそいつも俺達が見ているようなフワフワした笑顔でじっくりと若菜を尋問している。
その表情からはサディスティックな空気感は一切出ておらず、彼女にとって朝食を作るかのように当たり前のように眉一つ動かさない。
クリトリスをヤワヤワと刺激された若菜は涙目になりながら必死にどうすればいいのか考えているようだ。
「んふぅ、んっ、は、あは、ぁ、あ、あ、ああ」
「そうだよ若菜ちゃん。希良里のご主人様にちゃんとご奉仕しないとね」
そして若菜が出した答えは、『ご主人様のご主人様に奉仕をする』ことだった。
満足気に笑う希良里を見て安心したのか腰の動きが速くなる。艶めかしく円を描き、膝に乗せた足で身体のバランスを保ってグリグリと動かし始めた。
「はぁ、ぁあ、ああ……、どう、ですかぁ、若菜のおまんこ、気持ち良い、ですかぁ?」
「ああ、気持ち良いよ。もっと奥まで飲み込んで」
「はいぃ、んぁぁあ、ぁ、ぁあはぁあ、気持ち良い、私も、気持ち良いですぅ♡」
「合格だよ若菜ちゃん。おまんこしっかり絞めててね。ほら、キスしてあげるけど気を抜かないで。はちゅ、んむちゅ」
「んはぁ、んはぁご主人様ぁ♡ ぁ、あぁ」
希良里とキスをした瞬間に若菜のおまんこがギュゥウウと強く引き締まった。
ヌルリとした液体が肉棒全体を覆い尽くし、熱量を高めた膣道に締め付けられて射精感が高まる。
「はぁ、ぁ、ああ、あぁ、あんぁ、あぁ、あああっ、イク、ぁ、だめぇ、このおちんちん、気持ち良いッ、奥の奥まで、突き刺さるぅ♡」
ドクドクと脈打つペニスを締め付ける肉の壁がカリ首に擦れて気持ち良い。
絶妙な位置で締め付けてくる若菜のおまんこは強い快感を生み出し、ガシガシと動くセックスをスムーズにした。
「イク、ぁ、イッちゃうぅ、若菜、イキますぅ、ぁ、イク、イクッ」
ビュクビュクビュクッ!! ギュゥウウ、ビクビクビクッ! ビュルルルッ!!!
「きゃふぅううっ、んちゅ、く、ぅふぅ、んぅご主人様ぁ」
「ねえ若菜ちゃん」
「はい、ご主人様ぁ」
「その呼び方、今日で終わりにしようか」
「え?」
「だってご主人様のご主人様ってややこしいし呼びにくいでしょ。だから私のことは、そうだなぁ、お姉様って呼んでみよっか。その方が百合っぽいよね♡」
「分かりましたぁ、希良里お姉様♡」
「じゃあこれからは私のことはお姉様。ご主人様のご主人様は、ご主人様と呼ぶこと」
「は、はい……分かりましたぁ……」
「不満?」
一瞬、希良里の声が湖底のそこに沈んだかのように冷たくなる。
ビクリと身体を震わせた若菜が慌てて否定し、縋るように言い訳を始める。
「違いますっ。不満なんてありませんっ! お姉様のご主人様にご奉仕できて、嬉しいんですっ」
確実にそうは思っていないだろうが、希良里に見捨てられることを何よりも避けたい若菜は必死になって媚びを売る。
だがその感情とは裏腹に若菜のおまんこはギュウギュウと締め付けて濡れ具合が増している。
ぞんざいな扱いに興奮するのは姉ちゃんとわりかし共通するところがあるが、若菜の快楽のツボはこういうところにあるみたいだ。
「良い子だね若菜。はい、ご褒美のチューしようね」
「んぅ、ちゅぅ♡ お姉様♡ 嬉しい、れしゅぅ♡ ご主人様も、ありがとうございますぅ♡」
希良里の不機嫌ポイントがどこにあるか分からない爆弾みたいな状態だから若菜も嫌われないように必死になっているようだ。
こんな感じで俺達のエッチは、希良里と若菜のエッチに俺が竿役をする構図だ。
そのプレイはご主人様が俺。その性奴隷が希良里。そのまた性奴隷が若菜という感じで序列が決まっている。
だから希良里のご機嫌を取るにはご主人様である俺にしっかりとご奉仕すること。そしてその後に希良里によるご褒美レズエッチがまっている。
その時に俺は完全な竿役に徹する。
これが俺達のスタイルだ。後天的にレズになった子の多いハーレムのなかで、純粋に恋愛対象が女の子なのは若菜だけなのである。
さて、今回はそんな若菜を中心にして、話が展開していくことになる。
◇◇◇
【side
あ~、最悪だ。最低だ。
私はなんて迂闊なんだろう。
前日に樋口順平と共に
今日は始業式だけなので学校は直ぐに終わり、気分の良かった私は新作のコスメを見にショップに立ち寄った。
それがいけなかった。
「ねぇねぇ~、キミってホワイトミルクの
軽薄な男が寄ってたかってナンパしてきやがった。断っても断ってもしつこくて、私の行く手を塞いで逃がしてくれない。
「いえ、ですから人違いです。急いでるので通してもらえませんか?」
「またまた~。いいじゃんアイチューバーが恋をしたってさぁww」
「するにしても貴方達は絶対にありませんからっ。お願いしますから通してください」
「お願いするなら誠意ってもんを見せないとねぇwww」
「そうそう。パンツ見せてくれるだけで良いからさぁ」
ああ、こいつら最悪の部類のナンパだわ。
私をホテルに連れ込むまで絶対諦めないヤツだ。
最悪だ。本当に最悪……。
動画のイメージがあるからキレ散らかす訳にもいかない。
いや待て、それって自分の貞操を天秤に掛けるようなものなの?
でもこの手のヤカラはこっちが怒ると面白がるか逆ギレするかのどっちかだ。
今まではお姉ちゃんが一緒だったからなんとかなった。お姉ちゃんは大きいし、男が近寄りがたい冷たい雰囲気がある。
実際は恥ずかしがり屋で日本語が喋れない無表情なだけなんだけど、神秘的な美しさのお姉ちゃん相手にナンパをしようって気を起こす男は少なかった。
よしんばナンパされても、あの冷たい目で睨まれた男は去って行く。更に強硬手段にでようとしても、お姉ちゃん自身が並の男では勝てないほど強いから問題ない。
だけど、そのお姉ちゃんはもういない。今頃は樋口順平と幸せなキャンパスライフを満喫している筈だ。
そういえば今日は彼とデートにいくってウキウキして大学に出かけていったっけ。
思えばずっとお姉ちゃんに守ってもらってたんだ。ぞんざいに扱ってないがしろにしたことを心の中で侘びた。
さっきから有象無象の性欲猿どもがしきりに何か言い続けているが内容がまるで耳に入ってこない。
ようするに「キミにチンポぶち込むまで逃がさないよ」って言っているだけなのだ。これだから男は嫌いなんだ。
え? 男は好きでも嫌いでもなかったんじゃないかって? 嘘だよ。嫌いだよ。
何故かって? こういうことしてくれる連中が後を絶たないからに決まってる。
最近は樋口順平と接していて多少はマシになったと思ってたのに。本格的に男嫌いになりそう。
学校じゃ敵を作りすぎないように学友付き合いのバランスは半々くらいにしてるけど、こういう連中には理屈が通じない。
当然だろう。こいつらは人間の皮を被った性欲猿なんだから。そもそも人間じゃない。
もうこうなったら恥も外聞も投げ捨てて大声で助けを呼ぶか。
「ね、ね。悪いようにはしないからさぁ。お茶しようよ。連絡先交換してお友達になろ?」
こういう連中はそのうち「優しくしてやりゃぁ付けあがりやがって」とかなんとか逆ギレし始める。
本当にうんざりだ。
私は最後に本当に心を込めて迷惑そうな声(実際に大迷惑だ)を作って、申し訳なさそうに断りを入れた。
「すみません、恋人に申し訳が立たないので見知らぬ男性とは連絡先交換はできません。どうか勘弁してください。失礼します」
そういって男達の間をすり抜けようと走り出すが、ガシッと腕を掴まれて取り囲まれてしまった。
考えてみれば一方的に迷惑行為をしている連中に勘弁してくださいも何もないのだが……。
「はいは~い♡ そういうの良いからぁ~♪」
「彼氏がいるとか関係無いからwww♡♡」
「痛いッ、離してくださいっ」
案の定、彼らは諦めてはくれず腕を掴まれて引き戻されてしまう。
もう我慢の限界だった。
煮えたぎっていた怒りのマグマを爆発させて力の限り叫び散らす。
「あああああああっ!!! もう、鬱陶しいなぁっ! 穏便にお断りしようってのが分かんないのっ!? こっちはイメージってもんがあるんだよっ!! サッサと察して消え失せろよっ! あんたらみたいなのはお呼びじゃないってのっ」
「おほっ、なにそれウケるwwwww」
「逆ギレ乙~wwwww」
クソッタレ……。
やっぱりダメか。99,999999%そうなるって分かってた。
「もうやめてよっ!! やんわり断ろうとしてるのが分かんないかなぁ!! お呼びじゃないんだよっ! サッサとどっか行けよ性欲猿共がっ!!」
「おいおいヒドくねww」
「せっかく紳士的にお友達から始めようって言ってあげてるのにさぁ」
「ブチ犯すのがお望みならそうするけどwww」
ダメだ。ガッシリ腕を掴まれて押さえ込まれてしまった。
周りの人達は怖がって近寄ってこない。
ああ、最悪だ……。処女失っておいて良かった。初めてがこんな奴らじゃもう立ち直れなかっただろうなぁ。
そう考えると多少マシだと思える。いや、これから自分に起こる最悪を想像すると、そうでも考えてないとやってられない。
樋口順平のセックスは上手だったけど、こいつらはそういうの期待できなさそうだなぁ。
大体にして、心を許していない男とのセックスなんて気持ち良いとは思えない。
どのくらいで解放してくれるんだろう。動画も終わりかなぁ。
提携してくれた企業の人達に申し訳が立たないや。
事務所はスキャンダルから守ってくれるかなぁ……、無理だろうなぁ。
もう実家に頼るしかないのかな。イヤだなぁ。パパやママに迷惑かけたくない。
「んじゃ、レイプがお望みなら話は早いや。ホテル行こっか♡」
「それともそこら辺の路地裏でしちゃう?♡」
クソザル共が訳の分からないことを言っている。いいわけないだろ。バカじゃないかのか。
「俺チンポデカいぜぇ♡ テクニックもあるからさぁ、気持ち良くしてあげるって」
いやバカなのか。ああそうか、確定でバカなんだ。
まあでも、考えてみれば樋口順平よりもチンポのデカいヤツなんてそうそういないだろうし、そう考えればまだマシかもしれないなぁ。
「あっそ、一応確認なんだけどさ」
私は諦めの混じったため息を吐きながら猿どもに問いかける。
「あ? なにどうしたの? 諦めついた?」
聞いちゃいねぇ。バカ共の言葉を無視して続ける。
「私の彼氏、こんくらい長くて500のペットボトルくらい太いんだけど、それよりもデカくて満足させてもらえるのかしら?」
指と指で実際に見た長さを思い出して示して見せる。
500のペットボトルくらいは言い過ぎかもしれないけど、そのくらいのインパクトがあったという意味では嘘じゃない。
実際アゴが外れそうなくらいめちゃくちゃ太いし、そのくらいあってもおかしく無かったし、長さで言えば人の二の腕くらいはあったかもしれない。
「え……そ、そんなに?」
「マジか……っと、いやいや、って言うかさ、やっぱそういうこと経験済みなんだぁ」
「そうそう、そんだけヤリマンなら俺らくらいの余裕っしょww」
そっちかぁ……。そっちに食いつくのかぁ……。
一瞬ひるんだように見えたナンパ達だったが、直ぐにポジティブ変換して持ち直した。
ある意味で精神がタフだなぁ……。
いや、無神経なのか。図太くないとナンパなんてやってられないんだろうなぁ。
もうどうにでもなれと諦めかけたその時、予想してなかったことが起きた。
「そんじゃ行こっか♡ 俺ら気持ち良くなれればそれでいいからさぁ」
「友達も呼んで10人くらいで
「そうそうwwwwww。ちゃんと孕ませて彼氏上書きしてやっからさ♡♡♡」
心の中が腐り果てて滑り落ちそうだ。
私はがっしりと掴まれた腕の痛みすら麻痺した感覚に絶望し、だらりと力が抜けていった。
「おいクソ共ッ」
「あ? ギョピ!?」
「え?」
私の腕を引っ張ろうと力を込めたバカが急激に引き付けを起こしたような呻き声で倒れ込む。
「ごっ……お、おごぃいうう……かひっ、かひぃ」
「な、なんだテメェ!?」
か細い呼吸を繰り返して股間を押さえ込む男を呆然と見下ろしていると、カバンを背中に背負った少女が片足を上げたまま男達を睨み付けていた。
「え? だ、誰?」
「なんだテメェって聞いてんだよっ!」
「レイプ野郎に名乗る名前は無いですッ!!」
殴りかかった男の腕を掴み、受け流すように後方に投げ飛ばしてしまう少女。
バランスを崩しかけて持ち直し、再びナンパ男が殴りかかった。
「お、ちょっとは根性あるじゃないですか」
半身に構えた少女が男のパンチを絡め取り、そのまま引き倒して腕をねじり上げていく。
「イデデデデッ!! イテぇえええっ、は、離せっ、何しやがるッ」
「何しやがるはこっちのセリフですっ! 寄ってたかって女の子をイジメちゃイケないってお母さんに習わなかったのですかッ。囲まれて連れ去られるか弱い女の子がどれだけ怖かったか想像したことあるんですかっ!!」
「ぎゃぁあああああっ!!! お、折れるッ、折れるぅうううっ!」
「痛みを知りなさい。心の痛みが理解できないなら身体で分からせてあげますっ」
ギリギリと腕を締め上げ、悲鳴を上げる男を見下ろす少女はとても華奢で、大の男を屈服させるような身体には見えない。
だがフィジカル的物理法則など無視したかのように、か細い少女は大の男をねじり上げて抑え込み、暴れられないように関節を完璧に支配してしまった。
「す、すごい……」
「あ、ケガはありませんか?」
少女は何でも無いことのように腕をねじり上げながら笑顔で問いかけてくる。
「え、あ、はい……あ、危ないッ!!」
「えっ?」
股間を強打されていた男が起き上がり、少女に向かって殴りかかってきた。
私は咄嗟に飛び出して男にタックルし、バランスを崩して一緒に倒れ込む。
「いててっ、このアマァアっ! 調子こいてんじゃっ、ゲピッ!?」
拳を振り上げた男に恐怖して咄嗟に目を閉じる。しかしその衝撃はいつまで経っても訪れず、代わりに呻き声を上げて静かになった。
「え……」
「大丈夫でしたか? 危ない所を助かりました」
「い、いえ、私の方こそ……あ、危ないッ」
関節技から解放された男が一瞬で起き上がって襲い掛かってくる。
「はぁああっ!! チェストォオオオオオオオオオッ!!」
「ごばぐっ!?」
だが私が心配する隙間もなく、少女の足が高く舞いあげられて回転し、強襲してきた男の横っ面をクリーンヒットする。
奇妙な叫び声と共に美しい半円を描いた回し蹴りが炸裂し、横方向に吹き飛ばされた男は地面に転がってそのまま動かなくなった。
矢継ぎ早に起こる出来事の連続に頭が追いつかなかった。
「あ、あの……」
彼女に声を掛けようとしたが、そこにきてようやく警察官が駆けつけてきた。
私は倒れている男達のことを説明し、男達は警察に連行されていった。
…………
……
「あの、助けて頂いて本当にありがとうございますっ」
「いえいえ、ああいう手合いは痛い目に遭わないと分からないですからねっ! 何もされてませんか?」
「は、はい。だいじょ、イタッ」
「どうしました? あ、腕っ」
安心して気が抜けた私は掴まれた腕が腫れ上がっていることに気が付いた。
「こんなになるまで掴むなんて。もうちょっと強く締め上げておけば良かったですね」
「い、いえ。本当に助かりました」
「ともかく湿布貼っておきましょう。ウチ、直ぐそこなんで」
「え、で、でもそこまでしてもらわうわけにはッ」
「袖振り合うも多生の縁って言いますでしょ? 遠慮しないで。ケガした女の子放置するなんて気持ち悪いじゃないですか。私の自己満足の為にも付き合ってくださいよ♪」
あまりにも強引な理論に笑ってしまった私は、そのまま彼女に促されるままについていくことにした。
「あ、あの……お名前は?」
「自己紹介がまだでしたね。
「えっと、
「
元気いっぱいに名乗った少女に連れられて、私は彼女の自宅に招かれることになった。