【百合に挟まれるハーレム王】美少女百合カップルから疑似彼氏を頼まれたけど、どう考えても俺に欲情してる件 作:かくろう
新学期が始まった。
高校も大学も既に始まりを迎え、俺達はいつものように学び舎に向かう電車の中にいた。
「えへへへ」
「どうした
なんでか嬉しそうな笑いを浮かべる
だがその理由も、甘ったるいものであることは明白だった。
この頃の
「ねえ
「ん~。そうだなぁ。もうほとんどの人は分かっちゃってると思うんだよねぇ。だから
「察し~、ぎゅ~~♡」
どうやらもう彼女達は自分達の関係を隠すつもりはないらしい。
両サイドからくっ付いてくる二人の肩を抱き、髪を撫でてやる。その後ろには
デカくて目立つ男が美少女を三人もはべらせていたら目立たない訳がないのだが、
どっちにしても馬アニキ=俺という図式はバレる。だったらこそこそ探られるよりキラキラアリスには常に俺がいることをアピールしてしまった方が良いと考えているようだ。
まあ普通に考えたら隠した方が良い。だが隠そうとすることは叩かれるのが世の常だ。
秘密を暴いてやろうと躍起になるヤツの脳汁を出させるくらいなら、初めから明け透けにしてしまい、最終的に受け入れられるように仕向けた方が良い。
そして、複数の異性と交際していることを世間に認めさせる布石にしようと考えているらしい。
短期的な視点ではなく、先の先の先の先まで考えての作戦だ。
いらぬ誤解や世間の冷たい風を浴びることにもなろうが、それを認めさせることさえできれば、
とはいえ、問題は多いだろう。まずもって親御さん達になんて説明するのか。公開することで余計な
知らなくても良い人にまで知らせてしまわないのか。
そこで重要になってくるのが、俺達自身がどれだけ真剣であるかをアピールするかが重要になってくる。
世間の風に負けているようでは周りの人達を納得させることはできない。
もちろん、皆に認めてもらって家族全員幸せになるのが理想型だ。
理想通りにいかなくても、誰と一緒にいるのが幸せであるか。それが彼女達の考えてるハーレムの終着点だ。
これには
まだ日の浅い
一駅を越える頃になると次の乗客達が乗ってくる。その中に俺達のよく見知った顔があった。
「おっはようっごっざいます皆さん、っていうかっ! なんで
「だから言っただろう。俺はモテモテなのだ」
そう、次の駅で乗ってきたのは
遅刻の常習犯なので一緒になることは滅多にないが、今日は珍しく早起きしたらしい。
「マジですか。童貞野郎の卑しい妄想が生み出した負け惜しみだと思ってたのに」
「お前友達じゃなかったらぶっ飛ばしてるところだぞ」
「そうそう、実は私、昨日新しいお友達ができたんですよっ」
話の筋をオール無視して別の話題を振ってきやがった。相変わらずフリーダムな女だな。
「新しいお友達?」
「なんとホワイトミルクの
デリカシーのないことを大声で喋る
「バッカお前。有名人の住所バラしてどうするんだ」
「むーっ! むーっむーっ!」
俺は声を潜めて
「お前な。友達が家バレして迷惑行為にさらされてもいいのか?」
フルフル――ッ!
首を横に振る
「そうでした。
「お前ガチファンのくせにそんな事も理解してなかったのか」
「だってぇ。話してみたら凄く話が合うんですもん。憧れの女の子が友達になってくれたから嬉しかったんです」
「その気持ちは分かるからさ。まあ少し落ち着け」
「わ、分かってますよ。童貞のペー君が私に説教するなんて生意気ですっ」
「まだ言うかこのアマ」
その時、
通勤ラッシュで混み始めた車両の中で隅っこに追いやり、俺の身体の前に持ってくる。
「ふやっ!? あ、
「だったら
「にょあっ!? ちょ、ちょちょちょっ、何するんですかッ」
ドアの前に追いやられた
「ほ、ほほほほっほわわわ……ぺ、ぺぺぺ、ペー君、いくら童貞拗らせたからってぇ、この可憐な美少女の身体を痴漢して味わおうなんて姑息でございますですわよおおおっ」
ドアと俺に挟まれて訳の分からないことをほざいている
「あ~~~~、電車のゆれが~~~(棒)」
蹴りを出せないように足を押さえ、殴れないようにガッチリと腕を抱えて抱き締める。小ぶりなおっぱいがむにゅぅと潰れてそれなりの充実感があることを知らせてくれた。
うーん、これはこれから大きくなるタイプかもしれないな。
ちなみに
顔を真っ赤にした
「ぷえぇ……、ぺ、ペー君、このままホテル連れ込むんですかぁ……?」
なぜか俺がホテル連れ込むことになっている。どっちが妄想豊かなんだかな。
「慌てるな
「そ、そうですかぁ……よかったぁ……って良くないッ! なんで連れ込もうとしてることは否定しないんですかっ」
顔を真っ赤にした
「あれれ~、わ、私、なんで囲まれてるんですか?」
「ほらほらぁ。にーちゃんとくっ付こうよ。もう聞いてるんでしょ」
「兄ちゃんには6人彼女がいるからね。経験豊富な兄ちゃんに籠絡してもらおうよぉ」
「ほへほへ~~っ。じゃ、じゃあアレってガチなんですかぁ? こ、
「う、うん。まあね」
完全にオーバーヒートしかけているのでさすがに止めた方が良いと思い皆にストップを掛ける。
「みんな、
「「「はーい♪」」」
「ほへ、ほへ~~……」
「
「はひぃ……。ほ、本当にみんな一緒に付き合ってるんですか」
「ああ、まあな」
(パパ達みたいなことしてる人、他にもいたんだ……)
「うん? 何か言ったか?」
「い、いえ、なんでもありません」
「あ、駅着いた。じゃあにーちゃん。また後でね」
さり際に
(ウチが
あんまり無茶はして欲しくないが、俺も
◇◇◇
【side
新学期始まって数日。
ウチは
誤解の無いように言っておくと、軽い気持ちで彼女を引き入れようとしているわけじゃない。ただ順番を見極めていただけだ。
私達にとって
ただ、正直なところ百合ハーレム作戦の初期段階では彼女は候補から外れていた。
彼女は嘘がつけない素直で純粋な性格で、駆け引きとかそういうのがこの世でもっとも苦手な人類だし、にーちゃんに対する本気度が分からなかったからだ。
つまり、性別を超えた繋がりを受け入れられるかどうか。
もしも新しく入った人がにーちゃんを独占したいが故に私達の関係性を壊そうとするなら、そうなる前に排除しないといけない。
だからそうならない為の事前の対策。全員の繋がりを強固なものにしておくこと。
最終的に全員が一丸となってにーちゃんの幸せのために動けるのが理想だ。そのために独占欲が暴走することだけはなんとしても避けないといけない。
互いが互いに大切な者同士になれば、ハーレムを崩そうと考える者が出てくる可能性は低くなる。
そのために必要なのがバランスだ。
あくまでもハーレムの中心はにーちゃんだけ。にーちゃんより優先するものがあってはいけないんだ。
そういう意味で言うなら、
言い方は悪いけど、
元々男性嫌いの気がある
私は後で知ったのだけど、
だから
相変わらず
多分、にーちゃんの幸せを阻害しようものならウチですら容赦無く排除しようとするだろうなぁ。
まあその立場ってナチュラルに
今では
頭の良すぎる
あくまで兄ちゃんが最優先すぎるが故に、ビックリするくらい冷徹になってしまうところがあるだけだ。
だからウチは
今の
つまり、ウチ、
この4人が
彼女がにーちゃんに恋してることなんて誰が見ても分かってしまう。
だけどそれはあくまで普通の恋愛の
ウチらが計画した百合ハーレムにおいては、彼女の【ごく普通の倫理観】はむしろ
じゃあその
それは、ウチらと百合になることを受け入れれば、にーちゃんと添い遂げることができると理解してもらうことだ。
いや、逆に言うなら、にーちゃんと添い遂げるために、少なくとも女同士で裸を見せ合うことを抵抗なく受け入れる意識状態。
もっと言うなら、目の前に同性の裸があっても平気になってもらわないといけないのだ。
ハーレムをするなら同性同士の肌が触れ合うことに抵抗があってはやっていけない。何しろ全員でにーちゃんにご奉仕しないといけないからね。
前にも言ったけど、ウチらが百合になったのはお互いがにーちゃんを取り合わないようにするため。
ハーレムの人数も増えてきたし、どうしたって数にあぶれる人は出てくる。そのために、にーちゃんの手が空かない時の寂しさを埋めるために、百合は必要だったんだ。
言うなれば、百合を受け入れることは【
その覚悟がないなら、諦めて別の恋愛を探した方が良い。
まあ、最低限百合は無理でもにーちゃんが他の女の子とイチャイチャしているところを受け入れて見ていられるなら問題はないとも言える。
そこに嫉妬があってはいけない。それを埋めるための百合ハーレムだ。
だけど、それはあくまで計画が始まる前の段階での話だ。
これも
彼女を他の男に渡すなんて勿体無いことできないじゃない、なんて言っているのだ。
なんとも【兄ちゃん至上主義】の
でも
今更彼女が他の男のものになるところなんて見たくないからね。
そんなわけで、ウチらは
全てはにーちゃんと皆でハッピーになるためのプロセスなんだから。
前置きが長くなったけど、ウチはそんな思いを胸に、
ただ、この後に待っている展開は私達全員が予想していなかった。
結論を先に言うと