許嫁になったダウナーギャルが毎週ヤられにくる話 作:月見ハク
ピンポーンとインターフォンが鳴って、俺は「え」と声を漏らして洗面所から出た。
モニターを見ると、マンションのエントランスに呼吸を忘れるくらい可愛いギャルが立っている。
時刻はまだ午後2時。彼女が来るにしてはだいぶ早い。
一瞬固まっていると、美玖が小首をかしげて前髪をちょいちょいと直しているのが見えた。
セミロングの薄い茶髪は、相変わらず毛先がゆるくうねっている。
(え、可愛い)
そう思うと同時に、俺は開錠ボタンを押していた。
慌てて洗面所へ戻る。ひげを剃る余裕はない。
どうして毎日剃っておかなかったのだろう。自分の自堕落さに呆れる。
仕方がないので顔だけ洗ってから玄関に向かった。
体は何度も洗ったし、歯も二回磨いた。
最低限、彼女を不快にさせない程度の清潔感は用意できた……と思いたい。
再びインターフォンが鳴ったので、俺は一拍置いてからドアを開けた。
「あれ、今日はいつもより早いんだねっ」
よく晴れた空をバックに、美玖が涼しい顔で立っている。
それだけでファッション雑誌の表紙を切り取ったような光景だ。
ほんのり気の強そうな目尻が、安易に男を寄せ付けない雰囲気を醸し出している。無表情なのにどこか気だるげな、ダウナーギャルだ。
美玖はいつものようにブレザーとストッキングという格好だった。片手をポケットにつっこんで、もう片方の手にはコンビニ袋を下げている。
「ど、どうぞ、入って!」
相変わらず所在なさけにたたずんでいるので、中に入るよう促した。
「今日、学校早く終わっちゃったんす……テスト前で」
「そうなんだ、でも俺は早く来てくれて嬉しいよっ!」
「……そっすか」
一緒にリビングへ向かいながら、当然のようにスンとした表情の美玖に感心する。何度会っても、会うたびに彼女はダウナーにリセットされる。
慣れてくるとそれすら魅力的に感じるから不思議だ。
ふと、美玖がキッチンのところで立ち止まった。
「……なんか作ってる?」
「ああ、パスタ茹でたんだ。ソースから作ってみたんだけど……パスタ好き?」
「まぁ……好きです」
「食べる?」
「はい、でもあとでいいっす」
「そ、そっか」
セックスのあとでという言外の含みに、股間がぐぐっと硬くなる。
「あつっ……」
ソファーに近寄ると、さっそく美玖がブレザーを脱いだ。
「ごめんっ、く……クーラー壊れちゃって」
もちろん嘘だ。彼女にはすごく申し訳ないと思うが、これも検証のため。彼女は体が濡れると感度が上がってしまうのではないか。そんな童貞じみた仮説を――今日検証する。
(……あとで謝ったら許してくれるかな)
早々に弱気になるも、「そっすか」と事もなげに言う美玖に胸を撫で下ろす。
彼女はソファーに座ると、コンビニ袋からスポーツ飲料を取り出して一口飲んだ。
よく見ると、袋にはもう一本同じペットボトルが入っている。
「あれ、今日は水筒持ってきてないの?」
「……ここに来る途中で、全部飲んじゃったんす」
「そうなんだ」
美玖はソファーで気だるそうにしながら、再びスポーツ飲料を飲んだ。
つい、ペットボトルに口をつける柔らかい唇を見つめてしまう。
汗ばんだブラウスを大きな胸が盛り上げており、うっすらと緑色のブラジャーが透けている。
そして黒いストッキングに包まれた長くて張りのある太もも。
(ほんと、なんでこんなにスタイルがいいんだ)
あらゆるパーツが俺の性癖にジャストミートする。というか以前の自分の性癖をもう思い出せない。好みのすべてが美玖に塗り替えられてしまった。
俺はゴクリと唾を飲み込み、彼女の足もとに正座した。
「あ、あのさっ……今日はお願いがあって」
「なんすか?」
「その、美玖さんの、あ、足で……シゴいてくれないかな!」
「え、足……?」
さすがの美玖もきょとんとした表情を浮かべる。普通だったらキモいと断られるお願いだろう。ぶっちゃけ俺もそう思う。
だが彼女のストッキングに性癖を狂わされた俺は、エロサイトで足コキ動画を見つけてしまい、どうしても美玖にしてもらいたくなったのだ。
反応を待っていると、彼女が小さい吐息を漏らすのが聞こえた。
こんもりテントを張っている俺の股間をじいっと見つめ、淡々とつぶやく。
「……まぁ、いいっすけど」
「やったッ!」
「そんな喜ぶ?」
ジト目で眉間を寄せる美玖の前で、俺はそそくさとズボンとトランクスを脱ぎ、再び正座をする。
「じゃ、じゃあ、よろしくっ……」
「足でこすればいいの?」
「う、うん、できれば足も開いてスカートの中も見せてほしいっ」
「うわ……それちょっと引くかも」
などと冷たい言葉を漏らしつつも、彼女は素直に足を広げた。
開いた太ももの奥、ストッキング越しに見えるパンツは緑色だ。
美玖の片足が上がり、俺の勃起ペニスに伸びてくる。彼女はとりあえず足の裏でチンコの裏側をこすってみることにしたらしい。
「……こう?」
「うっ」
(やばい、リアル美少女ギャルの足コキ……!)
ストッキング越しの美玖の足裏が柔らかくて、思わず射精しそうになる。
今回も一週間のオナ禁を実施したので、いくらあまり性感を刺激しないプレイといってもそう長くは持たないだろう。
「いたくないんすか……?」
美玖の平坦な声の中に、わずかな心配の色が含まれている。
「いやっ……力加減いい感じで、すごく気持ちいいよっ」
「……そ」
ほっと安堵するように彼女がつぶやく。心なしか、美玖もまんざらでもない感じが無表情の中に見てとれた。
足だけで気持ちよくなってしまうおっさんの絵面が、ギャグっぽくて面白いのだろうか。もしくはこういう攻めのプレイが実は性に合っていたりするのか。
どちらにしても俺には好都合だ。
彼女はコツをつかんだのか、足の指ではさむようにして亀頭の傘のところをしごいてきた。
「ああ、いいっ……美玖さんの足、スカートの中も丸見えでエロっ……」
「なんか言い方キモいよ……」
いけない。つい足コキ動画に出演していた男優さんみたいな台詞を吐いてしまった。
「つ、次は両足で、挟むみたいにしごいてみて」
「……これでいい?」
美玖が足を大きく広げ、両方の足の裏でペニスを挟みクニクニと動かしてくる。
「うぁっ、いいよ美玖さん」
「おじさんの……どんどん硬くなってる」
彼女はまるで労わるように、ソフトな力加減でこすっていた。気持ちいいが微妙な快感だ。本来だったらそこまで射精に直結する刺激ではないのだが。
「ぐ、ぅっ……イくっ……!」
一週間も焦らされた俺のペニスはたやすく音を上げた。ドビュ、ドビュと先端から大量の精液が噴出する。
飛び散った白濁液が美玖の膝や太ももに掛かった。
「ご、ごめんっ、ストッキング汚しちゃって」
俺は近くに用意していたウェットティッシュを手渡す。彼女は付着した精液を拭き取りながら、ちらりとコンビニ袋を見た。
「別に……替え持ってきてるんで」
「そ、そうなんだ……」
また俺に破かれることを想定したのだろう。そうなってもいいように準備をしてきた美玖に、早くもペニスが立ち上がっていく。
俺はゴクリと生唾で喉を濡らすと、意を決して今日一番のお願いを口にした。
「美玖さんの足コキすごく気持ちよかったよ。……お、お礼にっ、マッサージしてあげる……!」
「……マッサージすか?」
「そうっ、今日も歩いてきて足疲れたでしょ。それに、美玖さんは肩も凝ってるだろうし」
彼女のうず高くそびえるGカップの巨乳を見上げながら、またも唾を飲み込む。あまりにも下心見え見えの誘いだ。
だが美玖は、射精したばかりなのに再びフル勃起している俺の股間を見て、淡々とつぶやく。
「まぁ、いいっすよ」
(やった!)
俺は心の中で拳を突き上げると、彼女に先立って寝室へと向かった。
四度目の来訪にしてなんとなく分かってきたが、美玖はいつも、セックスを始めてしばらくは意図的に塩対応をしているようだった。
それは俺に対する嫌悪感ではなく、彼女自身が性感に飲まれないよう抑えているという感じだ。
彼女の言うように、本来はあまり感じにくい体質なのだろう。
だが許嫁という設定が興奮材料になるのか、うちに来るときはやけに感じやすくなっている。だから体が火照って汗をかいてしまうのかもしれない。
美玖もそんな自分に戸惑い、スマホを見たり気のない態度をしたりして平静を保とうとする。しかし汗をかいたり、追い打ちのように雨に濡れたりシャワーを浴びたりすることで、さらに感度が増してしまう。
これが俺の立てた仮説だった。
なんというか、我ながらすごくエロい推理だ。だがこの仮説はぜひ検証したい。
「……セミダブル?」
寝室へ入ると、美玖が開口一番につぶやいた。狭い寝室に鎮座するセミダブルベッドを見て目を丸くしている。
「そう、昨日ギリギリで届いたんだよ」
「……はあ」
なんとも曖昧な相槌だ。
まあ明らかに二人で寝ることを想定したベッドを見れば、彼女としても反応に困るだろう。
俺は棚に向かうと、一本のボトル容器を取り出した。
「それ、ローションすか?」
即座に中身を見破る美玖に、ほんの少しだけモヤっとする。
彼女の雰囲気を見るに、過去に使ったことがあるようだった。自慰行為のためだったらいいが、元カレとでも使ったのかと思うと無駄に嫉妬心が湧いてきてしまう。
「こ、これ使ったほうがマッサージしやすいんだよ。あ、オーガニックで口に入っても大丈夫なやつだから」
「そっすか」
「じゃ、じゃあ、さっそく服脱いでくれる?」
もはや下心を隠そうともしない俺に対して、美玖は涼しい顔のまま淡々とブラウスを脱ぎだした。
(お、おおっ……俺の部屋で美玖が生ストリップショーしてる)
思えば彼女が下着以外を脱ぐ姿を始めて見る。
ブラウスのボタンを外し終えると、左右に開いた布地から大きなGカップおっぱいが現れる。
次いでスカートを下ろした美玖は、緑色のブラジャーに腰まで穿いたストッキングというなんとも色っぽい姿になった。
「あ、ストッキングは脱がないでっ、そのまま寝そべってもらっていいから」
できればストッキングも下着も俺が脱がせたい。
「はあ……」
またなんともいえない返事をした彼女が、言われたとおりにベッドでうつ伏せになる。
俺も股間をギンギンに強張らせながらベッドへ上がると、彼女の太ももを挟み込むように膝立ちをした。
緑のブラ紐が横切る背中と、黒いストッキングに覆われた上向きのヒップを見下ろす。
(やばっ……この光景、エロすぎる)
「じゃあ、ローション馴染ませていくね」
ボトル容器を傾け、彼女の背中やお尻にゆっくり粘液を垂らしていく。
「ん……」
トロリと体を流れていくローションに、美玖がわずかに声を漏らした。やはり体が液体に反応しているのかもしれない。
容器の半分ほどを空にすると、俺はヌルヌルになった彼女の体に手を伸ばした。
「んっ、ッ……」
ブラ紐と一緒に肩を揉み、そこから背中の肩甲骨を撫で、綺麗な背すじに沿って手を這わせていく。
(美玖さんの体……どこを揉んでも柔らかい)
手のひらから伝わってくる彼女の触り心地に感動する。
脇腹に触れるとビクンと細い体が震え、そこから盛り上がったお尻を揉むと、美玖はくっとお尻の筋肉を硬くした。
彼女のあまりにエロい反応に興奮のボルテージが上がっていく。ハァハァと犬のように息を吐きながら、俺は美玖の耳元に顔を近づけた。
「ま、前もマッサージするから、ブラ外すね」
「べつに……いちいち聞かんでも……」
背中のホックをずらして外し、ブラのカップと生肌の間に手を滑らせる。
ローションのおかげでぬるりと差し入れた手のひらが、むにゅと柔らかいおっぱいを捉えた。
「あぁ……美玖さんのおっぱいも、柔らか……」
「んッ、ぁっ……なんか、んぅッ……」
(やっぱりそうだ)
美玖の反応が前回シャワーで揉んだときみたいにいい。むしろそのときよりもビクビクと体を震わせている。
手のひらの動きに合わせてたぷ、たぷと形を変える乳毬の感触を堪能しながら、これも前と同じようにいやらしいトーンで言葉を掛ける。
「この重さじゃ、美玖さんも肩凝るよね」
むにゅうと両手の指で揉み込むと、彼女が「あぅっ」と胸元を浮かせた。まるで俺の手のひらから逃れようとしているみたいだ。
そうすると男としては追いたくなってしまう。
手のひらをピタリと乳房にくっつけると、おっぱいが浮いているせいか心地いい重量感があった。ぬるっとした柔肌の真ん中にコリと硬くなった突起を感じる。
「あっ、あんっ……ぅ」
本当にマッサージするように巨乳を揉みしだき、徐々に手を下半身のほうへ滑らせていく。シーツに密着したお腹を撫で、ソフトな感触のストッキングに手を掛ける。
布地と肌の間に指を差し入れ、下のパンツごと一気にストッキングをずり下ろした。
ぷりんとまろび出た白い生尻に興奮しながら、ぴったり閉じられた桃割れにローションを流し込むように揉んでいく。
「んッ……おしりは、んっ、うぅっ……」
美玖がきゅっとお尻を閉じようとする。だがローションのぬめりで難なく割れ目に指が入り込んでしまう。
可愛らしい
「は、ぁっ……おじさん、そこはっ……」
初めてダメという言葉がこぼれるかと思ったが、美玖は下唇を噛むと、性感を逃がすように甘い吐息を漏らしただけだった。
なぜか彼女は俺のすることを拒絶しない。やめてほしいという意思を感じたこともない。
俺としては嬉しい限りだが謎ではある。こういうところも本当にミステリアスだ。
だからもっと暴いてみたくなる。
「腰 浮かせて」
興奮が最高潮に達した俺は、彼女の返事を待つことなく腰をぐいっと持ち上げた。
俺の眼前で、美玖がうつ伏せのままお尻だけをこちらに差し出すような形になる。とんでもなくエロい格好だ。
鼻先にあるピンク色の秘唇に、さらに鼻を近づける。
「はぁぁ……美玖さんのおマンコ、いい匂いする……最高」
「だから言い方引くって……んうぅッ——」
彼女の膣に思いきり吸い付く。
「はぁ、うま……美玖の味する」
お尻に塗りたくったローションが桃割れの奥をつたって膣へと流れてくる。それを膣全体に馴染ませるように舐めていると、愛液とローションの味が混じり合っていく。
「あッ はぁっ……ん゛っ、んッ——」
じゅうじゅうと吸い上げていると、美玖の喘ぎ声がくぐもって甲高いものになった。絶頂が近いのだ。
俺は舌先を膣穴に滑り込ませると、膣を頬張るようにじゅううっと吸引した。
「あッ……んん゛っ――ッ!」
膣内がきゅうっと収縮して舌が吸われる。彼女がイった証拠だ。
舌を引き抜くと、美玖はお尻を上げた体勢のまま荒く呼吸をしていた。ビク、ビクと全身を痙攣させ、絶頂の余韻に悶えている。
そんな姿を見下ろしていると、彼女を愛撫で屈服させたような気分になった。
恍惚感がゾクゾクと背中を駆けのぼり、ますます興奮してしまう。頭がぼうっとして雄の本能が理性を塗り潰していく。
(美玖がイった……もっとイかせたい……)
俺はローションの容器を手に取ると、彼女の震える背中に塗りたくった。
「ぁっ、んッ……」
腋の下や脇腹をつたって粘液がシーツに広がる。空になったボトルをそのへんに放り投げ、彼女の背後から覆い被さる。
「挿れるよ……美玖の濡れマンコに、俺のをぶち込むからね」
「っ……ん、好きにどーぞ」
俺は膝立ちのまま股間をあてがうと、物欲しそうにヒクヒクとしている膣穴へゆっくり挿入していった。
「ん゛ッ……あぁッ——」
「ぐ、うぅっ、相変わらず締まり、やばいッ……」
さっき足コキで出したばかりだというのに、そんな事実はなかったとばかりに強烈な射精感が上ってくる。ローションでぬめりの増した美玖の膣内が気持ちよすぎる。
俺はなるべく耐えられるように、ゆっくりと出し入れを始めた。ヌチュ、ヌチュと焦らすような抽送だ。それなのに膣ヒダがぐねぐねと絡みついてきて、思わず天井を向いてしまう。
「きつっ……美玖の名器、すごっ……」
「んん゛ッ……ふ、あぁッ、んっ——ッ」
またもイってしまったのか、美玖の締まりがきつくなる。膣中が熱くなり、肉棒がジンジンと快感で痺れる。ペニスに媚薬でも塗ったみたいだ。敏感になった肉棒が中のうねりをこれでもかと脳へ伝えてくる。
(暑いっ……)
全身が火照って汗が噴き出す。俺は腰を動かしながらシャツを脱ぎ捨て全裸になった。
ヌチュ、グチュと抽送の音が粘っこいものになっていく。美玖はいつの間にか、上体を浮かせた四つん這いのような体勢になっていた。
だが時おり背中がビクンと震えて反り返り、それでもなんとか両腕で体を支えている。
きっとうつ伏せよりもいくらか快感を分散できるのだろう。快楽に抗おうとする彼女が、ローションでぬるぬるになっているのも相まってすごく妖艶に見える。
俺は吸い寄せられるように美玖の背中に舌を走らせた。
「はぁ……美玖っ、エロッ……」
「んっ……ッ、っ、うぅっ……ッ」
呼吸のテンポが速くなり、腰の動きも小刻みなものになってくる。焦らされた精巣が勝手に体に指示を送っているみたいだ。
バチュ、バチュと水気を含んだピストン音が鳴り出す。勢いよく股間がお尻をはたき、時間差で彼女の顎が上向く。
抽送のペースを上げたせいか、美玖はまたもうつ伏せの体勢になってしまった。快楽に負けないとばかりに片手でシーツを握っている。
「う、出るっ……美玖の中出すよ、いい?」
「あッ……だから、いいって、言ってっ……」
「ぐっうぅぅぅっ……!」
バチュンと一突きした瞬間、精液が濁流となって吐き出されていく。
「んぅっ、 んっくぅぅぅっ……ッッ」
彼女はシーツをぎゅうっと握り締めながら、枕に顔を埋めていた。噛みしめるような絶頂声に、さらに射精衝動がこみ上げてくる。
ビュルルッ、ビュルルッと精巣のポンプが精子をひり出していく。脳がショートしそうなほどの快感に、俺は口を開けて声にならない嬌声を上げ続けた。
絶頂の快楽の中、体が果てていくのを感じる。
熱中症のように意識が朦朧とし、俺はうつ伏せの美玖に倒れ込んだ。
「はぁ、はぁ……」
息を吐くたびに、俺の胸板が彼女の背中のローションで滑る。
意識を失いそうなのに美玖をむさぼることをやめられない。
荒い呼吸を繰り返しながら、俺は美玖のうなじの匂いを嗅いだり、手を回り込ませて乳房を揉んだり、肩や背中を舐め回した。
「イった美玖のにおい、たまんない……好きだ」
ピクリと彼女の体が反応する。枕に埋まっていた美玖の顔が、こちらに向いた。
「おじさん、重っ……それにあつい」
はっと我に返り、彼女をずっと押し潰していたことに気づく。俺は弾かれたように体を離した。
「ご、ごめんっ! あ、シャワー浴びるよねっ!」
焦りながら声を掛けると、美玖は絶頂の余韻が抜けきれないのか熱い吐息を漏らしながら、ゆっくり体を起こした。
「……私も……好き、だから」
「えっ?」
「好き、おじさんの匂い」
「え、あっ……」
彼女はトンと俺の胸元におでこをぶつけると、スン、スンと鼻を動かした。
匂い。俺の匂いが好き……?
夢のような言葉に一気に脳が歓喜する。それと同時に今までの美玖の様子が脳裏によみがえっていく。
確か彼女はカフェで初めて会ったときも、俺の胸あたりを凝視していた。それからも事あるごとに胸元の匂いを嗅いでいた気がする。
美玖の好きな匂いを俺が放っていた?
だから彼女は俺とセックスするより前から体が興奮していたのか?
俺の部屋に来るとその匂いが充満しているから、だから汗をかくほど……。
俺にとってあまりに都合のいい話だ。人生でこんなに幸運なことがあるなんて思いもしなかった。
ふと、再びムクムクと勃起し始めた股間を美玖がじっと見下ろしていた。
「……おじさんの、また大きくなってるし」
「み、美玖が相手だと……抑えきかなくて」
「ふうん……」
興味なさげにつぶやいた彼女だったが、すっと俺の肩に手を当ててきた。
「ベッド、寝て。今度は私の番ってゆーか……」
小さい手に押されて、体が後ろに倒れていく。
「おじさんに精子全部出してもらわないと、しきたりこなしたことにならないし」
「え……」
ぼすっと背中がシーツに沈み、ローションで少し滑る。
すると美玖も倒れ込んできて、抱き締めるようにローションまみれの体をこすり付けてきた。
「み、美玖……? んむっ——」
彼女のしっとりとした唇が唇に吸い付いてくる。滑り込むように舌が絡まり濃厚なディープキスが始まった。