許嫁になったダウナーギャルが毎週ヤられにくる話 作:月見ハク
「はぁ、はぁ……」
俺は全力疾走をした直後のように息を切らしながら、美玖に覆いかぶさっていた。
体はギリギリ触れていない。ソファーに座る彼女に壁ドンをしているような体勢だ。
「おじさん、汗すご」
そういう彼女も、ブレザーを着たままのせいか頬や首筋にしっとりと汗をかいている。
射精後の余韻でビクビクと肉棒が脈打つたび、美玖の整った顔がピクンと反応した。前回よりも反応がよくなっている気がする。
「美玖さん、めちゃくちゃ気持ちよかったよっ」
「それは、どーも……」
「美玖さんも気持ちよかった?」
「……どーだろ、まあ……そーっすね」
なんとも曖昧な返答だ。その乏しい表情からは気持ちよかったようにも、そうでもなかったようにも読み取れる。
ふと、彼女の首筋を流れた汗が、胸元の深い谷間へと落ちていくのが見えた。そのエロい光景に、思わず唾を飲み込む。
今の美玖なら、もしかしたら——。
「ね、ねえ、おっぱい揉んでも……いいかな?」
「そんなに揉みたいもんすか?」
「揉みたいよ、当たり前だろっ!」
「……じゃあ、はい……でも」
「でも?」
「……感じやす……ってるんで」
「え?」
小声すぎてよく聞き取れない。すると彼女は言葉を言い直した。
「わりとデリケートなんで、やさしく」
「もちろん優しく揉むね!」
ごわっとするブレザー越しに、豊かなふくらみを手で包む。
(おお、これが美玖さんのおっぱい……すごい詰まってる感じがする)
包もうと思ったが俺の手から完全にはみ出している。その巨乳っぷりにあらためて驚く。
「美玖さんって胸大きいよね」
「そっすね、メンドーなこと多いっすけど」
「すごい弾力……何カップあるの?」
「……Gっす」
Gカップ。
俺は今ギャルのGカップを揉んでいるんだ。Gカップ、もっと手に負えない大きさなのかと勝手に想像してたけど、なんとか手で揉みしだけるくらいのボリューム感だ。
いやブレザーやブラジャーで圧迫されてこのサイズ感だから、脱いだらもっと大きいのかもしれない。
いずれにせよ、美玖のおっぱいの揉み心地がよすぎる。
下からすくい上げるように揉むと心地いい重量感が味わえる。手のひらでむにゅっとすると押し返すような弾力がある。すごく若いって感じだ。なのにどこまでも押し潰してしまえそうな柔らかさも感じる。できればずっと揉んでいたい。
「ん……」
揉み方がよかったのか、美玖がため息まじりの甘い声を漏らした。
(やばい、可愛い)
「キスしていい? 美玖さん」
「ぇ……」
息を荒げながら顔を近づけると、彼女は一瞬目を丸くしてまぶたを伏せた。
「さっき私の舐めた口でするのは、ちょっと」
「そ、そっか」
またしてもキスを断られてしまった。
あからさまに意気消沈していると、美玖が俺とつながったままの結合部に視線を下ろす。
「おじさんのって、大きいっすか」
「え?」
チンコが大きいのかを聞いてきているのだろうか。
風俗嬢のお姉さんには中の上くらいと言われたことがある。お世辞込みだろうから、きっと可もなく不可もない平均サイズなのだろう。
「多分、普通くらいだと思うけど」
「そーなんだ。……おじさんのって、なんか窮屈っていうか……埋め尽くされる感じするから」
これはペニスの具合を褒められているのだろうか? それとも彼女の膣と相性がいいということか? どちらにせよ男として嬉しいことには変わりない。
「美玖さんのほうこそ、名器っていわれたことない? 挿れたら即射精するくらい気持ちいいんだけど」
「あーそういや……あるかもっす」
彼女の視線がスマホを求めてさまよう。どうも自分の具合のよさにはあまり興味がないらしい。なんというか、やっぱり不思議な子だ。
いやまて、言われたことはあるのか。多分、彼氏に。
そういえばペニスの大きさを聞かれたときも、誰かと比べている感じがした。
美玖は彼氏と俺のチンポを比較したのか……?
胸の奥がモヤっとする。俺は再び気になっていることを聞いてみた。
「あのさ、彼氏くんはいいの? その……俺とこんな、中出しセックスしちゃっても」
「あー、大丈夫っす。彼氏とは別れたんで」
「え……?」
あっさり告げられ唖然とする。
「……私、そろそろ帰るっす。今日、私が当番なんで」
彼女がスマホを見つめながらつぶやく。当番とは家事当番のことなのだろう。
俺はおずおずと美玖の膣からペニスを引き抜いた。
体を拭いて下着とストッキングを穿き終え、彼女はさっさと立ち去ろうとする。
俺は慌てて声を掛けた。
「待ってっ、タクシー呼ぶから」
「いえ、いいっす。歩いて帰れる距離なんで」
「でもまだ雨降ってるし、タクシー代くらい出させてよ。許嫁でしょ」
その言葉が効いたのか、美玖は再びソファーに座った。
よし、これでもう少し彼女と一緒にいられる。
「……まぁ、アイスティーまだ飲んでなかったですし」
「そうだよっ、あ、おかわりもあるからね!」
「どうも……」
静かな雨音だけが聞こえるリビングで、彼女はこの日初めてグラスに口をつけた。中の紅茶を味わうように、ゆっくり飲んでいる。
これも初めて会ったときから思っていたのだが、美玖は飲み方がとても丁寧だ。ギャルに似つかわしくないといったら怒られそうだが、とにかく品がある。
(お母さんの育て方がいいんだろうな……)
俺は母も父も亡くしているから、親子の繋がりを感じさせる彼女の仕草を見ていると、胸の中がじわりと温かくなる。これも俺が美玖に惹かれる部分なのかもしれない。
このぶんだと食べ方も綺麗に違いない。次来たときは何か料理を振る舞ってみよう。彼女が口にしてくれればいいけど。
「……タクシー、呼ばないんすか?」
「あ、ああそうだねっ」
また物思いにふけってしまった。俺は急いでタクシー会社に電話をする。
『5分くらいで到着しますよー』
「え」
どうやらアイスティーのおかわりは望めそうになかった。
「じゃ、また……金曜に来るんで」
「ああ、また金曜日に待ってるよ!」
顎を引く程度にうなずいた美玖が、玄関から出ていく。
「……はぁ」
彼女の後ろ姿を見送ってから、俺は大きなため息をついた。
今日も美玖とのセックスは最高だった。
初クンニもすごく美味しかったし、おっぱいも柔らかかった。ずっといい匂いがしていたし、甘い吐息がすごく可愛かった。
それだけじゃない。二回目にしてけっこう打ち解けてきた感じもして、それも嬉しかった。魅力的なところも新たに発見できたし、この前の倍くらいは長くこの家にいてくれた。
できればもっと居てほしい。
やばい……いよいよ初恋少年のように頭の中が美玖で埋め尽くされている。これが孤独な三十路男の末路なのだろうか。
我ながら気持ち悪いと思うが、いい加減自分を卑下していても仕方がない。最近見た動画でも、自信のない男はモテないって言っていたし。
(また一週間か……長いなぁ)
ふっと肩を落とす。その拍子に全身が脱力し、壁に寄りかかってしまった。
「……とりあえず寝よ」
急激に襲ってきた眠気に誘われるまま、俺は二日ぶりに自分のベッドへ向かった。