最強スーパーヒロインの正体が、クラスのクールで真面目な委員長で、夜な夜なチン媚び腰振りダンスをしている爆乳淫乱牝ペットなのを知っているのは俺だけ。 作:ユリイカ
流石にこれは、何かがおかしい。と、繋が疑念を抱いたのは、凛が10回目の膣内射精に震えて深イキしながらも、熱にうかされたように腰を振り続けた頃のことだった。
「凛、流石にそろそろ……」
「だめぇ♡ まだ、まだ足りないんです♡」
なんとか彼女を引き剥がそうと肩を掴む繋だが、凛は渇望のまま密着する。お互いの体臭も混ざり合い、保健室とは思えないような熱気が部屋中に充満している。凛自身も相当に疲れているはずだが、彼女は擦り切れそうになっている繋の男根を膣口で咥えて離そうとしない。
「大丈夫ですかぁ、繋さん」
「唯! 来てくれたのか、助かった!」
その時、二人を閉じ込めていたカーテンが開く。現れたのは、淡いパステルカラーの春服に身を包み、一般的な教師としての装いを整えた、二年A組の担任でありシェルター職員でもある夢島唯であった。
ようやく現れた救援に、繋は希望を見出す。二人のグチョグチョに溶け合うようなセックスの跡を目の当たりにした唯は、丸い眼鏡の奥の細い目をさらに細めた。
「ずいぶんと元気そうですねぇ。もうホームルームも終わりましたよぉ」
「からかってる場合じゃないんだ。ぐぅっ!? り、凛の様子がおかしい!」
呆れたように肩をすくめる唯に、繋は懸命に主張する。その間にも、凛は彼の胸板にしなだれかかり、乳首を擦り付けて腰を動かしていた。
「明らかに普段より、性欲が高まってるんだ。まるで底なし沼だよ」
「なるほどぉ。確かに、わたしが入ってきても意に介さないというのは、不安ですねぇ」
眼鏡がキラリと光る。夢島は繋と凛を支援することを任務とする職員だ。彼らがいつ、どの程度、体を重ねているのかも当然把握している。それらの記録を思い返した上で、確かにこれは異常であると判断した。
彼女は腕時計型の情報端末を用いて、シェルターに連絡を取る。数分後には、医療部の職員たちがストレッチャーを携えて現れた。
「やだぁ! もっと、もっと繋君といたいのぉ♡」
「押さえつけて! 鎮静剤投与!」
獣血保有者が抵抗すると、一般人では止められない。特にミラクルキャットの膂力は凄まじい。駆けつけた医療部の獣血保有者が数人がかりでなんとか押さえつけ、頑丈なベルトで固定していく。鎮静剤まで投与され、ようやく凛は少し朦朧とし始めた。
「はぁ……はぁ……。なんとか助かった」
「貴重なハンドラーを腹上死させるわけにはいきませんからねぇ。スポドリでも飲みますかぁ?」
あっという間に搬送されていく凛を見送り、繋もようやく一息つく。唯が買ってきたスポーツドリンクを、喉を鳴らして一気に飲み干し、汗と精液として吐き出された水分を補給する。
「はじめは凛の、いつもの獣血の衝動だと思ってたんだが。今思えば、授業中に耐えきれないというのもおかしい話だ」
「彼女の衝動は、そこまで激しいものではないはずですからねぇ。星船支部でも唯一、本物を使えているわけですしぃ」
「股間を見るな!」
夢島もシェルター職員であり、使い所が難しいとはいえ獣血保有者である。眼鏡の奥の糸目が股間に向かうのを感じて、繋は慌てて足を閉じた。
凛以外の獣血保有者は、繋の形を模したディルドで自慰をするか、抑制剤の投与によって獣血の衝動に対処している。それだけに平時から常に若干の抑えきれない衝動に悩まされている。しかし、凛は星船支部のエースということもあり、ハンドラーとの直接性交が認められている。毎日満足するまで獣欲を発散できているからこそ、学校での生活も両立できているのだ。
今日もファントムバットとの戦闘があったとはいえ、その内容はいつもと変わらぬ傀儡怪人の殲滅だけであった。これまでの経験から言えば、凛が午後の授業を耐えきれないほどではない。
「ひとまず、凛さんには精密検査を実施しますぅ。ヴィランとの戦闘で何かあったのか、結果は専門家の判断を待ちましょう」
「そうだな。よろしく頼む……。俺は帰って寝るよ」
鉛のように重い体に鞭を打ち、ゆっくりと立ち上がる繋。筋骨隆々と言ってよいほどに鍛えられた肉体だが、その体力のほぼ全てを凛に吸われていた。腰は痛いし、竿が擦れてヒリヒリした。一刻も早く自宅のベッドに飛び込んで、泥のように眠りたかった。
「その前にぃ、ちゃんと服は着替えてくださいねぇ。消臭剤も頭から浴びてくださいぃ」
唯が朦朧とする繋を呼び止め、清潔な制服を一揃い渡す。それを受け取ってようやく、繋は自分が全身ドロドロの裸であることに気が付いた。髪の毛にまで唾液か愛液か分からないようなものがこびりつき、淫臭が漂っている。神聖な学舎には到底相応しくない格好である。
「それじゃあ、わたしも仕事があるのでぇ」
「ああ。ありがとう、唯。助かった」
いそいそと着替え始める繋を見届け、唯は後処理を始めるため保健室から出て行った。
「……うん?」
ワイシャツに袖を通し、ボタンを留めていた繋は、ふと怪訝な顔をする。凛との情事の跡がしっかりと残るベッドを見渡す。
「気のせいか?」
この保健室は、唯が人払いを済ませていたはずだ。
凛と交わっていたところを、誰かが見ているはずがない。そう思いながらも、繋は隣のベッドを仕切るカーテンを押し除ける。
「誰もいない、か」
そこには、無人のベッドが静かに横たわっているだけである。繋は自分が気にしすぎているのかもしれないと首を傾げ、1秒でも長く休むため、足早に保健室を出ていった。
静かになった室内で、ベッドの下に隠れた吠崎が、鼓動を加速させていることにも気付かずに。