最強スーパーヒロインの正体が、クラスのクールで真面目な委員長で、夜な夜なチン媚び腰振りダンスをしている爆乳淫乱牝ペットなのを知っているのは俺だけ。 作:ユリイカ
繋がドクター鼎に寸止めフェラで責められ、張り詰めた男根を3Dプリンターで複製されている頃。別の診察室を訪れた凛もまた、担当医によって詳細な検診を受けていた。とはいえ、こちらは獣血保有者の健康状態を確認し、相応の処置を行うためのものだ。体重や体温から始まり、血液検査や造影検査など、至極真面目なものである。
「筋肉に軽い炎症がありますね。無茶な動きをしましたか?」
「自覚はないですけど、繋くんのおかげで力が溢れてしまって♡」
所見をまとめたカルテを書き込む担当医に、凛はにやける頬を押さえて体を揺らす。
「いいなぁ……。ごほんっ、とりあえず早急に治療すべき点は特に見当たりませんね」
ぽろりと本音をこぼしてしまった女医は、慌てて咳払いで誤魔化す。シェルターの医療部で働く彼女も、戦闘に役立つような種類ではないものの獣血保有者であり、ツナグレプリカの愛用者でもある。
あくまでツナグオリジナルを享受できるのは、彼の契約者のみ。そして、この町の獣血保有者のなかで唯一の契約者こそが、久瀬凛であった。
「学校での生活はどうですか? といっても、成績や報告書を見るに、憂慮すべき点はなさそうですが」
身体的な検査は終わり、メンタルケアへと段階が移る。
当然のことながら、担当医も凛が普段は才色兼備の委員長として学校生活を送っていることは知っている。そもそも、星船高校それ自体がシェルターのフロント組織という側面があり、学校職員として働く協力者からの報告も受けている。
「問題ありません。強いて言うなら、繋くんがそっけないくらいで」
学校において、久瀬凛と把輪繋はただのクラスメイト以上の接点を持たない。そのことに凛は不満を呈していた。担当医も耳にタコができるとばかりにため息を吐き出し、カルテを入力する手を止めた。
「あなたとハンドラーの関係は機密事項です。一般に露呈すれば、そこからミラクルキャットの正体が――」
「分かってますよ。それくらい」
定型分じみた回答に、凛は思わず耳を塞ぐ。
「でも、こ、恋人同士くらいの関係性なら……」
「あなたは清廉潔白な優等生なんでしょ」
「でもぉ」
付き合いの長い担当医も、ついに呆れて肩をすくめる。凛は頬を膨らませて、なかなか諦めきれない様子だった。
彼女自身、頭では理解している。浮いた話がない清純な女子生徒であることが、ミラクルキャットとの関係線を薄めてくれる。この徹底した機密体制は、ヴィランに平時の隙を狙われないようにするための防衛手段なのだ。
「それなら、繋くんは教師役で潜入してもよかったじゃないですか」
スーツ姿の繋を想像してにやけながら、凛が言う。ハンドラーである繋が高校に通っているのは、有事の際(ヴィランの発生が確認された時)に迅速に凛と動けるようにするためだ。別に、男子高校生として潜入しなければならない理由はない。
「流石に教師というほどの年齢ではないでしょう。それに、生徒である方が彼への負担は少ないですし」
「分かってますよぅ」
容赦のない正論に、凛はぶーぶーと文句を言う。
とはいえ、こんなくだらない話も、彼女のストレスを軽減することには一役買っているのだ。久瀬凛とミラクルキャットという二面性を持ち続けるのは、本人が自覚する以上のストレスを要する。それを少しでも軽減できるのであれば、と担当医は延々と続く凛の妄想劇に相槌を打つのだった。
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「繋きゅんは相変わらずの健康優良児ね。精液も濃厚プルプルで美味しかったわ♡」
「そりゃよかった。じゃ、俺はこれで……」
うっとりとした顔で口元を拭う美琴を一瞥もせず、ドアの方へと向かう繋。そんな彼を、美琴は呼び止める。
「それはそれとして、凛ちゃんの様子はどう?」
「うん?」
凛の担当医は美琴とは別にいる。彼女の経験の豊富さや技術の信頼性は、美琴もよく知るところだろう。そのうえでわざわざ尋ねてきたことに違和感を抱き、繋は思わず足を止めた。
「どうもこうも、レポートは書いてるはずだが」
ハンドラーの基本業務として、繋は毎日、凛の様子を報告書にしたためて提出している。それは支部の幹部レベルであれば閲覧できるため、美琴も当然目を通しているはずだ。
普段の学校生活での活躍から、ミラクルキャットとしての活動、さらにその後のケアの詳細まで、微に入り細を穿つような文章は、繋のこまめな正確をよく表している。
「もちろん読んでるわよ。そのうえで、繋きゅんの肌感を知りたいの」
「そうだな……」
いつになく真面目な雰囲気を察して、繋も考え込む。
「最近、ますますエロくなったな」
黙考の後に繰り出された結論は、あまりにも明け透けなものだった。繋は真面目一辺倒の真顔で言い放ち、美琴もそれを鷹揚に頷いて受け止める。
委員長として活動している分には様々なことをそつなくこなして不安は何もない。しかし人目から少しでも離れた途端に擦り寄ってきて大変なのだ、と繋は語る。
「今朝も朝から一発やって登校したよ。教室の中でもちょくちょく接触しようとしてくる。性欲抑制剤を増やしてやってくれ」
「それは無理よ」
美琴の即答に、繋は苦い顔をする。
獣血の性的衝動への対応策は三つ。その強烈な勢いに耐えられる性豪と獣のようなセックスをするか、自分で延々と慰めるか、特殊な薬品を用いて性欲自体を抑えるか。一つ目は繋のような適性者を見つけるのが難しく、二つ目にも限界がある。そのため、大半の保有者は二つ目と三つ目を併用していた。
しかし、抑制剤の投与はそのまま獣血の弱体化に繋がる。いつヴィランとの戦闘が始まるとも分からない凛には、与えられるはずがなかった。
「いいじゃないの、応えてあげたら。凛ちゃんみたいな美少女に求められるなんて、男冥利に尽きるでしょ」
臆面もなく言い放つ美琴だが、繋も正面から反論はできない。実際のところ、凛は誰もが認める美少女だ。胸も尻も大きく、なめらかな曲線には目を奪われる。そもそも性欲を買われてシェルターに採用された繋が、そんな凛から求められることに不快を抱くはずもなかった。
とはいえ、四六時中、毎日のように爛れた生活をしていると危機感も抱くのだ。しかも凛は、日増しに積極的になっているような気がする。このままでは自分は干からびてしまうのではないか、と真面目に考えていた。
「精力剤なら、医療部特製のがあるじゃない」
「アレはアレで反動がでかすぎるんだよ。法律的にやばくないのか?」
「安全性は考慮されてるわよ。でも、一般人には飲ませちゃダメだから」
ハンドラーに支給される精力剤も、不安が拭いきれない。繋はどうしたものかと天を仰ぐほかなかった。
「そもそも、最近はヴィランが多すぎるだろ。警備部は何やってるんだ」
凛の衝動が強くなっている一因は、ミラクルキャットとしての活動回数が増加していることにもある。実際、これまでは多くても一週間に一度ほどであったものが、週に二度あることも珍しくなくなってきた。
ヒーローの負担を減らすため、警備部と呼ばれる予防部門がヴィランの調査と拘束を進めているはずなのだが、その対応が追いついているようには見えなかった。
美琴も痛いところを突かれたのか、唇を尖らせる。
「ただのヴィランなら警備部のお尻叩いて済むんだけどね。――ファントムバットが厄介なのよ」
「本体の見えないヴィランか」
飛び出した名前に、繋も眉を寄せる。
使い捨ての怪人を使役し、破壊の限りを尽くす謎のヴィラン、ファントムバット。その名前も、怪人に刻まれているマークから発覚したものだ。獣血の詳細どころか、ヴィラン本人の姿さえ現場では確認できず、調査は現在も続いている。
ヴィラン本人を叩けないと言うこともあり、ファントムバットの活動は活発だ。そのせいで、凛に負担が傾いている。
シェルターの目下のところの目標は、このファントムバットの正体を暴き、身柄を拘束するところにあった。
「なんなら、繋くんが警備部の子たちを
警備部に所属しているのもまた、探索・探知系に秀でた獣血を持つ女性たちだ。彼女たちに対する激励が何を意味するのか、考えるまでもない。そんなことをしていたらそれこそ身が保たないと、繋はげっそりとした顔で首を横に振った。