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チトセの熱が、忘れられない。チトセに触れられた場所全てが熱いのに、今はチトセが側に居ないからか寒くて仕方が無い。
無理を言って、無理矢理ニルを風呂に連れて行く。
すっかり健康的な身体に戻ったニルを見て、一瞬救出した瞬間の、餓死寸前の姿が脳裏に過ぎる。
「ニルヴァーナ……良かった」
「もうっ、姉さんそれ五回目だよ? ……お風呂付き合ってあげるから、悩みがあるなら聞くよ?」
「悩みなら解決している。ニルがここに居る、それだけで十分なんだ」
そうだ、私とチトセの関係は協力者。恩人で友人で、冒険者仲間で、目標の為の協力者。
それにチトセも言っていた。『これまでもこれからもずっと友達だ』と。そうなんだ……そうなんだよ、何を勘違いしている。
風呂に入ってサッパリしよう。熱を落とそう。それで良い。私達は、それで良いんだ。
「さっ! 風呂だ風呂! 行くぞ!」
チトセの熱が忘れられない。お腹と背中が寒い。胸がズキリと痛む。鼓動が速まる。
それを誤魔化す様に浴室に入ってシャワーヘッドを掴み、魔力を流す。
無数の細かい穴を通って出てくる温かいお湯で、冷えても無いのに寒い身体を温める。
心地良さに目を閉じれば、瞼の裏にはチトセ。
仕方無さそうに笑ってくれるチトセ。
面倒臭さそうにしながらも、付き合ってくれるチトセ。
背中に乗って指を差し、私の耳元で指示を出すチトセ。
覚悟の決まった顔付きで、妹の救出を手伝ってくれたチトセ。
盗品であると自覚した上で、自らの物と言い張りポーションを譲ってくれたチトセ。
神聖な旗槍を手に、神々しく祝詞を紡ぎ、凛々しく槍を突き立て続けたチトセ。
無茶なアーティファクトの使用により、それこそ死にそうな顔をしていたチトセ。
今日は、私達がつくった夕飯を美味しいと笑って褒めてくれたチトセ。
「チトセ…………」
「……はぁ〜あ。折角だし私の悩み聞いてよ、姉さん」
思わず口を抑える。私の後ろでは裸で堂々とニルヴァーナが仁王立ちしていた。
シャワーの音に紛れて聞こえていなかったのかもしれない。平静を装う。
「ニルの悩みならいくらでも聞こうじゃないか!」
「じゃあ言うね? 私、チトセ様と一緒に居たい」
口をついて何か言葉が出そうになった。胸が跳ねる。痛む。大事なニルの声が少し聞き取り辛い。苛立ちが募る。不満と不安と不快が宿る。
それを咄嗟に押し込め、石鹸を手に取り泡立て、髪を洗いながら聞く……そう言う風に装う。
「故郷はもう無いし、行く宛ても無い。私はお金無いし、姉さんに頼りっぱなしも違うでしょ? でも同じ境遇のリリスちゃんとビャクちゃんが居る。冒険者になる必要はありそうだけど、あの二人の潜在能力を鑑みると、多分生活には困らない。死ぬ心配も余程のことが無きゃ問題無い。……それでも、少なくとも稼げる様になるまでチトセ様のお世話になるのは確定してるしね?」
「そうだな…………」
「それにね、チトセ様は信用出来る。私達に負い目があるし、気にするなって言っても気にする。自分で許せない事を許してはやれない。そう言うところが信じられる。……あと弱っちいから、いざって時も怖く無い。それを自覚してるから無茶もしてこないって確信出来る」
「ああ……」
当たり前だ。チトセは悪い奴じゃない。良い奴だ。チトセを一番知ってるのは私だ。チトセを隣で一番見てきたのは私だ。……私なんだ。
「それに、私はチトセ様なら良いかなって思うの。あの人は浮世離れした感じがあるけど、凄く地に足ついた生活を目指そうとしてる。自分の出世じゃ無くて、周囲の助けになろうとしてる。素敵だと思うの」
「………………」
「姉さんはどう思う? チトセ様となら幸せになれそうって思わない?」
ニルの声に嘘は無い。本心では無いかも知れないけど、嘘が無い事は分かる。私が複数持つスキルの中に、嘘を見抜くスキルがあるからだ。
ニルは私との会話の仕方を心得ている。だから見分けが付かない嘘をついて来る事がある。
ある……けど。これの何が嘘になる? これを私に言ってどうしたい? 私は、認めるのか? チトセにならニルを預けても構わない。でも、ニルにチトセをやるのは……嫌だ。
私がチトセの側に居たい。側じゃなくても……近くに居たい。少なくとも、ニルに……妹に負けたくない。
「ニル……」
「今晩、お部屋お邪魔しよっかな〜」
「……ニル」
「優しくしてくれると良いんだけど————「ニルヴァーナ!」……なに、姉さん」
「ニルがチトセを好くのは構わない。抱かれたいなら抱かれれば良い。……でも、私は妹に負けるつもりは無い」
口走っていた。何を言ったかは、分かっている。認めてしまった。認めてしまったんだ。もう止まれない。胸が熱い。顔が熱い。あの人の元に駆け出したい。
ニルは私を見て微笑んでいた。
ああそうか。お前の目的はコレか。わざと私の心をざわつかせる言葉の羅列を良くもまあつらつらと並べ立てたものだ。
愛しくも憎らしい、掛け替えのない大切な妹。
「……ニル、行ってくる。我慢なんてもうしない。私はニルもチトセも大好きだ」
シャワーのお湯を止めて、浴室の入り口へと歩き出す。今すぐにでもチトセの元へと行く為に。溢れそうなこの想いを言葉にする為に。
「姉さん」
その足を止めるかの様な、私を呼ぶ声。無視出来る訳も無く、後ろを振り返る。
「泡、ちゃんと流して」
「…………はい」
「私と違って髪長いんだから絞って水気切って」
「………………はい」
「あと、ちゃんとお湯に浸かって温まって」
「……………………はい」
至極当然の事を言われてから自覚する。そう言えば髪を洗っている最中だった。私の良く無い癖だ。感情に振り回されてしまう。
ニルは私をよく分かっている。百年は一緒に生きて居たのだから当然か。こう言うところだけは、ニルには一生敵わないと思ってしまうな。
「じゃあ、私は先に上がるね」
いつの間にやらお湯に浸かっていたニルが浴室の戸に手を掛けていた。
そしてチラリとこちらを見ると、ニヤリと笑う。
ニヤリ……? ニヤリ……!?
「ちょっと待てニルヴァーナ!」
「いやーだよー! 折角だから姉さんより先にアタックするんだー!」
ニルが戸を開けて外に出ると直ぐに戸を閉める。
私は泡も髪の水気も全てを放棄して直ぐに戸を開けるが、ニルは身体にタオルを一枚巻いた格好で脱衣所を出る所だった。
「待てーー!! 家族の情が微塵も無い!! 酷い!!」
「もう姉さん、違うよ。家族だからだよ……」
しんみりとした空気と顔付きでほざくニルは足止めの為か、小賢しくも丁寧にドアを閉めてはトタタっと駆けていく。
ええい! ままよ! タオルも巻かずにニルの後を追う!
だめなんだ。チトセだけは譲れない。チトセだけは……!!
ニルが大部屋へと繋がるドアを開けた所で追いつき、勢い余って後ろから追突してしまう。
二人揃って転んで転がり、鈍い痛みに耐えながら顔を上げると。
びゅるっ、びゅく、びゅるるるっ。
「「「あっ」」」
「「えっ?」」
何かが私とニルの顔に沢山掛かった。
それは白く濁っていて、ねっとりとした液体。
生臭く、鼻をつく臭い。
でも不思議と嫌な感じは無くて、なんとは無しにぺろりと舐め取ると、臭い通りに美味しくはない。でもやっぱり嫌じゃないから飲んでしまう。
ふと気になって、どこからこれが降ってきたのかを顔を上げて確認すると、半裸のリリスとビャクに挟まれたチトセが居た。
◆
我慢を放棄した俺だったが、まずはこの最高の光景を、ギリ健全な範囲で見れそうなリリスとビャクの半脱ぎの格好を眺める事にした。
見えそうで見えない……良いわぁ。グッと来る。ちんちん硬なるわぁ。
特にビャク。年齢は前の世界基準でも問題無いのに見た目が即アウト過ぎてズル。駄目なのに駄目じゃ無い。禁忌に近いけどノット禁忌。
背徳感とかギャップとか、ほんといろんな思いが合わさった結果辿り着いた思考は……。
「エロい」
この三文字に集約される。
これが叡智。賢者では無いのに至ってしまった叡智だ。
「んっふふ〜♡ おちんちんおっきくなっちゃったねぇ♡」
「此方で……チトセ殿が……。歓喜と共に、何か不思議な感情が迫り上がって参ります」
よく見ると、ビャクの太ももを伝う透明な液体があった。その幾つかは太ももを伝う事なく下着に落ちており、布地が濡れて変色していた。
隙を生じぬ二段構え。第二形態。
かと思えば……違った、これはただのイベントシーンに過ぎなかった。本当の第二形態はここから。
「ビャク、次行くよ? せぇ〜の♡」
「は、はい……チトセ殿。如何でしょうか……♡ 此方、羞恥で悶えそうですが、チトセ殿の為にも、堪えて見せましょう♡」
リリスが、身体を上手く隠していたパジャマを肩からずらす。すとんと肘のあたりで止まったパジャマは、遂には何も隠さなかった。
今日一日、たっぷりと愛でて味わった、リリスの爆乳おっぱいが曝け出される。ぷっくりと勃った乳首と乳輪が丸見えだ。
ビャクは、スカートの両端を摘み上げ、ぱらりと上に持ち上げた。
本来ならそこには布地がある筈だったのだが、今はそれは太ももの間で何らかの液体を受け止めている。
つまり、こちらもまた曝け出されたのだ。下着で覆っている筈だった女性器が。
ビャクは羞恥に頬を染め、瞳を潤ませているが、スカートを下ろしはしない。
無毛でぷっくりとした丘に挟まれた、縦筋がスッと入っただけの未成熟にも見える女性器。お豆がちょこんと見えているのが逆に良い。
そしてピッタリ閉じた筈の筋から漏れて零れる粘性のある透明な液。
ポタリと零れる事を辞めたそれは、つーっと糸を引いてビャクの白いパンティに垂れ落ち繋がる。
「エロい」
俺の言語野には今これしか無い。でもこれで十分だった。これ以上に表現すべき言葉は無かった。
一旦冷静になる為に、あまりにも桃源郷過ぎるビャクから目を逸らすと、自らの爆乳を持ち上げて乳輪を舐めまわし、乳首を食んでいるリリスの姿があった。
こちらを上目遣いで見上げながら、咥えるのではなく、見える様にか舌先で舐めては転がしだす。
「エんロい」
俺の言語野に文字が一つ増えた。知能レベルが上昇したな。
しかしながら、はて。二人は近づいてこない。ただ見せつけるだけ。俺が一歩進めば一歩下がる。戻れば戻る。生殺しだ。
でも俺は我慢を捨てたのでズボンを下ろして下着も下ろす。
バッキバキの肉棒を取り出して、生のオカズを鑑賞しながら右手で素早く竿を扱き始める。
倒錯的だ。馬鹿になりそうだ。ただ性欲を発散したかった。
しかし状況が動く。俺が竿を扱き出すと、二人が寄ってきた。
「チトセ殿の手は、そんな事に使ってはなりませぬ。その手はどうぞ、此方へ……♡」
「おにーさん♡ おっぱい、好きにしても良いよぉ〜?」
俺が近付いても離れた癖に、どう言う理屈だ? 分からない、が、構わない。近寄ってきた二人を抱き寄せ、リリスの背中に左手を回し、脇の下から生乳を握り込む。
「んっ♡ おっぱいにおにーさんの手の痕ついちゃうよぉ」
つけとけよ。俺専用なんだから問題無い。もっと強く揉み込んでも嫌がるどころか喘ぐのだからこれで正解だ。
右手はビャク。抱き寄せて背中に回していた腕を下ろしていく。スカートの中はまだ薄い尻。すべすべでいつまでも触っていたくなるが、お目当てはもう少し先。お尻の割れ目を滑り降りて、新たな割れ目に辿り着く。
ぬちゅっ、ぬちゅり。
卑猥な水音が響いた。
「ひあぁぁあぁ♡」
人差し指と薬指がぷっくりした丘を外側から挟み、中指が割れ目に乗って、そのまま手を押し進めると、中指の先が豆を直撃。
ビャクの可愛い声に肉棒が何度も震える。
「ビャク〜? おにーさんのを代わりに気持ちよぉ〜くするんだよぉ?」
「す、すまない……んっ♡ でも、チトセ殿の指っ、敏感な所に……きゃぅ♡」
俺の顔を見上げてくる美少女が二人。
片や羊角を生やしたピンク髪のどエロサキュバス少女。
片や狐耳を生やした白髪ロリ九尾少女。
そんな二人が身体を押し付けきて、俺からの愛撫を受け入れていて、その上で二人の手が俺の竿を扱き始めた。
しかもそこに追撃。二人は口内にてグチュグチュと音を立て始めると、溜めた涎を俺の竿へと垂らしてまぶし、その手で塗りたくっては激しく扱き出すのだ。
思わず俺の手にも力がこもる。
リリスの乳首を弄っていた左手を握り込んでしまい、その乳首が深く爆乳に埋もれていく。
ビャクのお股をぬちゅぬちゅと擦っていた右手はより強く食い込み、中指が割れ目を超えて埋まってしまった。中指の素股、気持ち良すぎ。
「あはぁ♡ おにーさぁん♡ 女の子二人の身体弄びながらぁ、女の子二人におちんぽ扱かれてぇ、いっちゃえぇ〜♡」
「ちとしぇ、どにょぉ♡ お股ぁ、ふかぃぃ♡ 腰がっ、動いてしまいましゅぅ♡」
挑発的なリリス。蕩け顔で快感に耐えるビャク。二人が絶えず動かし続ける手コキ。
リリスのマシュマロおっぱいを握り込み、ビャクのふわとろ素股を中指で味わいながら、俺は限界を迎え、そのまま精を躊躇う事なく吐き出すっ!
————その時だった。
この部屋に繋がるドアがドタドタとした音の急接近とともに乱暴に開け放たれ、何故か爆乳美人エルフの二人が半裸と全裸で倒れ込んできた。
しかし俺の射精はもう誰にも止められない。
リリスとビャクを強く抱き寄せ、女体の感触を堪能しながら最高の射精。
びゅるっ、びゅく、びゅるるるっ。
……にしても、位置とタイミングって物があるよな。
俺の精子はそれはもうよく飛んだ。綺麗な放物線を描いた。
そして見事にロリアーナとニルヴァーナが顔を上げた瞬間に、その綺麗な顔を汚したんだ。
「「「あっ」」」
「「えっ?」」
時が止まった。ちんちんが萎えた。
何かが終わった音がした。同時に何かが始まるのだろうが、果たしてそれが良い物であるのか、そうで無い物なのか。俺には分からなかった。