シスターメリアのお願いを拒否し、教会まで送り届けてから数日。彼女がうちを訪ねて来ることは無かった。きっと今頃は元のシスターとして子どもの面倒を見て、懺悔を聞き、神に祈りを捧げ、穏やかで長閑な日々を送っていることだろう。
俺は俺でしっかり仕事をしていた。
雑談感覚でやって来るマダム達の冷え性や腰痛肩凝りのマッサージをして大銅貨三枚をきっちり分捕り、時々やって来るマッサージ大好きお姉様にはねっとりたっぷりマッサージをしていた。
時々来る失せ物探しの客は、基本的に子どものおもちゃや遊び道具が多いので、玄関ドアの横に『十歳以下の方は銅貨五枚からどうぞ』と看板を立てた。
日本円に直せば五百円だ。魔物の革の端材を貼り付けたボールを無くしたとかで来る少年が小銭を握り締めて助けを請うてくる姿は非常に可愛らしいと思える。駄菓子こそ売ってはいないが、散歩ついでに出向いてボールを取ってやり、屋台でお菓子を買い与えて感謝されるのはなかなか気分が良い。
他にも、細々とした依頼を受けては解決していくと住民からの信用や信頼度が上がったらしく、日に銀貨五枚——五万円を稼ぐ日も出て来たくらいだ。
開店してすぐは身内のドスケベモンスターリリスや、謎の毒に侵された闇堕ちしない光の騎士がくっころしに来るわで不安しかなかったが、ようやく俺もこの世界と街に馴染んできた様だ。
そんな穏やかな日の昼下がり。
少し気温が上がって来たので、掠め取った品の中にあった冷風を出すマジックなアイテムで部屋の温度を下げて快適に過ごしていると、がきんちょがやって来る。
「チトセにーちゃん! 球蹴りしよーぜ!」
「悪いけど大人は汗が苦手でなー。果実水やるからそれ飲んだら元気に遊んでこーい」
「よっしゃ! いっただきまーす!」
ヴェルダンディーナさんの為に用意しておいた大量のオーラングの果実水を少年三人にコップ一杯分くれてやる。
「ぷはーっ! うんめー!」
「家ん中涼しいし良いよなあ」
「んなことより早くいこーぜ! 最後に公園来たやつはゴールガーディアンな!」
「あっずりぃ!」
「またなーチトセにいちゃん!」
忙しなく入っては飲んで出ていくやんちゃ坊主らにヒラヒラと手を振る。
「そんで? 嬢ちゃんらはなんで俺のとこでままごとすっかな?」
「チーくん旦那さんね? あたしお嫁さん!」
「じゃあ私はペットのゴブリン!」
「じゃあウチは近所の頑固なお爺さん!」
「チョイスが謎なんだわ……。次のお客様来るまでだからな? 来たらお外行きなさいね」
以前に麦わら帽子が風に飛ばされたとかでお願いしに来たのを無償で助けてやったら、この通り懐かれてしまった。
お嫁さんを膝に乗せて、ゴブリンを肩車し、近所の頑固ジジイをもう片方の膝に乗せてのおままごとに付き合っているとドアベルが鳴る。
「はーい! 少々お待ち下さ〜い! ほいほい、お客様来たから」
「チーくんのうわきものー」
「ぎゃあぎゃあ!」
「全く、最近の若もんは礼儀がなっとらん。年寄りにそんな雑な扱いをして良いと思っておるのか? ん?」
「迫真のジジイは今度お嫁さんにしてやるから」
「約束じゃぞ!」
きゃーきゃー言いながらお片付けを終えた嬢ちゃん達を相談室のドアを開けて外に出すと……。
「わぁっ! きれい!」
「あたしもあんなお姉さんになりたいなあ〜」
「最近の若者はけしからんな」
最後の嬢ちゃんの頭をぽこんと叩き、彼女達の視線の先へと目をやれば、そこには私服に身を包み、ブラウンの髪を編み込んだ、とても可愛らしいメリアさんが居た。
春も深まり熱くなって来たこの気温では涼しげに見えるオフショルダーは、彼女の豊満な胸の谷間をいやでも強調する。しかしボディラインはベルトで締めることでくびれている事が分かり、ロングスカートがひらりと揺れる様は自然と男の目を吸い寄せる。
髪を結った姿も、優しげな空色の瞳も、谷間と眩しい肩を晒す身体も、胸に似合わぬ細いお腹周りも、華やかなスカートを風に靡かせる様も、全身が魅力的な女性だ。
「お客様、でよろしいですか?」
「……はいっ」
「畏まりました。それじゃあ嬢ちゃん達、怪我しない様に気をつけて遊んどいで」
「「「はーい!」」」
子ども達を外に出したら、ようやくお客様を迎え入れる。
普段は清楚なシスター服に押し込めていた身体をこんなにも着飾ってやって来た彼女の目的は要と知れないが、ここからはビジネスの時間だ。
「ようこそ、メリアさん。本日はどう言ったご用件でしょうか?」
「……き、今日は、私はシスターではありません。ただのメリアです。一人の、女……です。私は……チトセさんと……その……」
ここまでされては致し方無い。言いたい言葉は言われなくとも分かる。
苦笑も入ってしまっただろうが笑みを浮かべ、頷いて見せて先を促す。言われなくとも伝わっていようと、相談内容は口にして貰わねば。
「貴方ともっと……えっちな事が、したい、です……!」
振り絞った言葉が、途切れ途切れ紡がれる。真っ赤な顔で、神への賛美を唱える口で、淫行に耽りたいのだとメリアさんが打ち明ける。
であるならば、その相談……受ける以外の択は無い。
「……承りました。それでは今日はメリアさんが満足するまで致しましょう。貴方が望むままに、望んだだけ、私は応えましょう」
席を立ち、玄関ドアの札を裏返して店を閉める。
相談室でぎゅっと縮こまったままのメリアさんの手を取り、俺はメリアさんをベッドルームへと誘っていくのだった。
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彼女の腰に手を回し、ゆっくりとベッドに押し倒す。
髪が乱れてベッドに広がり、服を押し出していた胸が重力に潰されて形を平たく変える。潤み切った空色の瞳には俺だけが映っており、そのままどんどんと顔を近付け……唇を触れ合わせずに寸止めする。
「メリアさん、どうされたいですか?」
「ぁ……チトセさんに……めちゃくちゃに……♡ おっぱいも、あそこも、全部……貴方に触れて欲しい、です♡」
寸止めした唇をゆっくりと触れ合わせ、メリアさんと指を絡ませる。
彼女の身体に覆い被さり、のしかかり、豊満な胸を潰しながら俺の重みを伝えていく。
「ちゅっ……♡ チトセさん……♡」
「重いですか?」
「重い、けど……もっと欲しい♡」
彼女の唇をもっと啄み、食んで、さらに身体を乗せていく。俺の身体でメリアさんを押し潰しながらのキス。
メリアさんの額に玉の汗が浮かび、髪が肌に張り付いていく。
そんな彼女の汗にキスを落として舐め取り、目元は鼻頭、頬、顎、首筋まで、至る所に口付けて行く。
「チトセ……さんっ♡ チトセさぁん♡ 唇っ、唇にもしてっ♡」
求める彼女に応えず、彼女の口の周りにキスしていき、唇だけは外していく。汗を掻き、熱い吐息を漏らすながら、メリアさんは切なさそうに唇を突き出して強請ってくる。
「もっとお願いしてください。めちゃくちゃにされに来たんでしょう?」
「っ……♡ キス、キスしてくださいっ! お願いしますっ! キスしてくれたらなんでもします♡ だからキスぅ♡」
下品に窄められた唇。自分の身体を差し出す様な言葉。メリアさんに思い付く限りの精一杯の端ない言葉を口にさせて、それからするキスは一瞬触れ合わせるだけのキス。
「はい、キスしましたよ」
「あっあぁっ、いじわるっ……♡」
「だって意地悪されるの、好きでしょう?」
「はい♡ しゅきれす♡ チトセさんにされるいじわりゅ、しゅきぃ♡」
押し潰していた身体を持ち上げ、絡めていた指を離す。
とろけたメス声を上げるメリアさんの巨乳へと手をやり、粘土を捏ねるように雑に揉み込んでいく。
そんな雑な刺激に嬌声を上げるので、すっかり覚えてしまった乳首の位置に指を突き立て服越しにほじくる。
「ぉぉっ♡ ちくびぃ♡」
「んー、服越しばかりじゃ勿体無い。メリアさん、脱いで?」
「は、はい♡ 脱ぎます♡」
俺の下で俺に見つめられながら、メリアさんは逃げる事もせず、寧ろ嬉しそうに服を脱いでいく。
しかし最後に残った胸に巻かれている布だけは恥ずかしそうに抵抗するので、ならばと俺は彼女の上から退いて、ただ横からメリアさんを見つめる。
「無理をする必要はありません。また次の機会に、心の準備をしてからで構いませんからね?」
「ぬ、脱ぎます! したいですッ! だから待って……! おっお願いします! ……うぅ、笑わないでくださいね……?」
必死な様子で俺を引き留め、それでも顔を真っ赤にしながら上半身に纏う最後の布を取り払う。
そうして現れたのは、俺の手にも余る程の巨乳だった。しかし肝心のデカ乳首が見えない。
そう、メリアさんは————陥没乳首だったのだ。
胸の頂点には大きめの乳輪と、恥ずかしがって引っ込んでしまった乳首を隠す横一文字の筋があるのみ。そんな乳房を恥ずかしそうに腕で隠し、半泣きになりながらもメリアさんは晒した。
羞恥に耐え、コンプレックスを晒した彼女を俺は褒めてやるべきなのだろう。
彼女の後ろに回り込み、重さと大きさで垂れる乳房を持ち上げてやりながら、耳元で囁く。
「こんなところも恥ずかしがり屋だったんですね?」
「うぅっ……見ないでぇ……」
「どうしてですか? とても可愛らしいじゃないですか。私はとても好きですよ、メリアさんのここ」
「あぁッ♡ ほ、ほんと、ですかぁ♡」
「ええ。ですから、もっとメリアさんのおっぱいを触らせて下さいね」
指先で胸の筋をなぞり、乳輪をくすぐる。
条件反射的にか、メリアさんは色のある声を出し、その身を小さく震わせる。
そんな彼女の唇を指でなぞり、その口内へと指を入れていく。生温い唾液と舌に指を絡ませコーティングし、それを胸の筋へと塗りたくっていく。
「毎日毎日、下品に喘いでイきまくったすけべな乳首。今出してあげますからね」
陥没した乳首の隠れ潜む穴へと唾液に塗れた指を突き刺し、内側から指をわざと激しく動かして刺激していく。
「んっ、ふぅん♡ んあぁん♡ ちくびっ私の下品な乳首っ♡ チトセさんにいじられてるっ♡」
左手は乳輪を指先で引っ掻き、右手は乳首を探して穴の中、口は彼女の耳を甘噛みする。
それだけで身体をよがらせ、口の端から涎を垂らす程。更には右の人差し指の先に固くなった何かが当たって押し出してくる。
だが俺はそれが出てくることを許さず、指を深く押し込んで乳首の先を押し込み弄る。
「んんんっ♡ んおぉッ♡ ちくびでりゅからぁ♡ ぐりぐりらめええ!」
せっかく結った髪ごと首を左右に振り回し、身体を何度も震わせ軽くイっている。大して開発しても無いのにとんだ敏感乳首だ。
右手の人差し指をズボズボと乳首の穴を前後させながら、左手は左側お胸を持ち上げ、肩越しに乳輪に噛みついて乳首を吸い出す。
下品に音を立てながら左の乳首を吸い上げ、右の乳首を指で何度も引いては押してを繰り返して、口内に乳首が出た瞬間に解放する。
「んんん゛ん゛ん゛ぉぉおおおお゛お゛ッッ♡♡ イッグ♡ イグのとまんにゃぁぁいッ♡ オ゛ッ♡ んぎゅぅッ♡ んほぉぉぉ♡」
メリアさんは胸を触るのをやめてもイき続け、プシュ、プシュと股間の方から何かを噴き出す。
そんな彼女のイキ顔は涎を垂らし、目をうつろにしたものだったが、何故かそれが逆に良い。飛び出た乳首を根本から先へと摘み上げるように撫でれば、それだけでまた身体を震わせる。
エロくて、チョロくて、下品で、端ない。シスターであるメリアさんが、子どもの世話をしているメリアさんが、してはならない顔を、見せてはならない顔を、今俺にだけ見せていると言う状況が興奮を途轍もなく煽る。
しかし俺の興奮は一旦横に置き、彼女のスカートや下着をこれ以上濡らさない様にと脱がせ、一緒纏わぬ姿となった彼女を見下ろしながら意識が戻ってくるまで彼女の頭を撫で続ける。
相談者はメリアさんだ。俺と一緒にエッチなことがしたいと言ったのだ。それを違えて俺だけが楽しんではいけないだろう。
「ち、としぇ、しゃん……」
「おかえりなさい、メリアさん。続き、しますか?」
「……ひゃい♡ わらしのからだ、つかってぇ♡」
俺は再生の首飾りを彼女に掛けてやりながら、新たに愛撫を始めていく。