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なんでも相談所にて性的に確かな満足感を得たクロエは、翌日から心身の調子が良く、冒険者らしく魔物の討伐依頼を受けていた。
「おーい、クロエ! そっちにブラックボア行ったぞ!」
「わぁってるよ。シィッ……!!」
両手で持つ様な大きな両刃の戦斧を片手で振りかぶって構えるクロエ。
そんな彼女に真っ直ぐ突っ込んでくる真っ黒で巨大な猪。ぶつかった木々を粉砕し、牙で巨岩を抉り取っていく獰猛で破壊的な猪を正面に見据えたまま、クロエが鋭く息を吐いて戦斧を振り下ろす。
斧の刃は見事の猪の頭部に深く突き立ち、地面に大きな亀裂を入れながらブラックボアの巨体を一撃の下に地に沈めてしまった。
クロエの調子はすこぶる良かった。こんなに雑念無く戦うのはいつぶりだろうかと、手を開いては閉じてを繰り返し、感覚を確かめる。
「おいおいおい! お前今日すげー調子良いな!」
「ヘルプで誘ったけどよ、また俺らとやろうぜクロエ!」
「この後、下の方もヤるんだろ? 今回はあんま疲れてねえからなあ、今度こそぶち犯してやるぜ?」
「あーやべ、クロエの身体見てたら勃ってきたわ。なーおい、早速ヤろうや?」
四人の男性冒険者がクロエを褒めそやし、いつぞや搾り取られたリベンジをと違う意味で燃え出す。
徐々に男達の股間の布地がテントを張りだして、クロエと肩を組み、尻を撫でる。
しかしクロエは打って変わってとても冷静……と言うより、冷めていた。
「なあ、お前。名前なんだっけか、斥候の。アタシの胸揉んで感じさせてみろ。出来たら一晩中付き合ってやるよ」
「うぉい、ずりー」
「こいつが出来なかったら次俺な〜」
やいのやいのと騒ぎ出す男どもを他所に、クロエは胸を曝け出し、斥候の男に触らせる。
下卑た視線と、いやらしい手つきで自身の胸をまさぐられたクロエは、これまで感じた事の無い言いようのない嫌悪感に襲われた。
不快感に顔を歪めたのを感じ始めていると受け取ったのか斥候の男がより顔をニヤつかせる。
「もういい、終わりだ。なんも感じない。それどころか触られたく無い。……今日は気分じゃ無いって事にしといてやるよ」
「はぁ!? おいおい、まだ全然触ってねえって! おいクロエ!」
ニヤけ面の斥候の男を突き飛ばしたクロエは、服で身を隠し、猪に刺さったままの斧を持ち上げて血を払う。
他の男達が挑戦の機会をと集ってくるのを斧を軽く振り回して散らし、不快感に舌打ちをする。
全く知らない感情にクロエ自身振り回されている自覚はあるが、どうにも出来なかった。
ブラックボアの解体を終えて、それをギルドへと運び込み、依頼の達成報酬と素材の売却額を受け取ったクロエは険悪な様子を隠す事なく男達と別れ、自身が泊まっていた宿に引っ込む。
そしてすぐに弄られた身体を濡れタオルで拭って清めていく。
「チトセが綺麗にしてくれた時には、何にも感じなかったのに……。チトセの手は全部気持ち良かったのに……。あいつらからは不快感しかない。寒気がする。怖気が走る。……チトセ……チトセが良い……」
身体を清めたら、次は最近買った櫛で髪を梳かす。なんでも相談所の店主に言われたように気を使う。髪の縛り方にも少し拘って三つ編みをする。
柄にも無く水面に映る自分の顔や姿を確認し、満足が行ったらその足ですぐに相談所へと向かっていく。
クロエは自分の足取りが軽くなっている事に気付いていなかった。
頬が緩んで、チトセの顔を見ることを楽しみにしている事に無自覚だった。
程なくして辿り着いた相談所のドアには開店の文字がぶら下がっており、意気揚々とクロエがドアを押し開ける。
ドアべルがカランコロンと鳴る中、相談室へと続くドアが開くと、焦がれた男の笑顔が網膜に焼きつく。
自然と動き出していた身体はチトセの身体をひしと抱き締め、勝手に彼の唇を奪っていた。
舌を絡めてチトセを貪りながら、下着が濡れてきているのを自覚する。この男と繋がりたいと身体が叫んでいる。犯す犯されるでは無く、抱かれたいと泣いている。
蕩けた瞳で見つめ、チトセの手を自分で動かして股間へと滑りこませると、男の——チトセの指が陰核に触れた。それだけで甘い電流がクロエの背筋を駆け抜けて行く。
チトセはクロエが差し込んでくる舌を軽く噛み、口を離すとクロエの唇に人差し指を立てた。
「クロエさん、焦らないで? ぎゅーとキスと撫で撫で、それとセックス……ちゃんとしますから、ね?」
チトセに嗜められた事実に少しだけ羞恥が湧き上がり耳が熱くなるが、チトセの優しい瞳に羞恥すら溶けて行く。
チトセに髪の事を言いたかった。ちゃんと手入れしたと。三つ編みにしてみたんだと。
チトセに触られるのが嬉しい。チトセ以外だと嫌なんだと。
もっと自分を見て欲しい。可愛がって欲しい。
たくさんの事を話したかったのに、思考が塗りつぶされていく。このオスの言う事に全て従いたくなってしまう。
「札を裏返して店を閉めて来るので、良い子で待ってて下さい。良いですか?」
「ああっ、待ってる……!」
チトセはクロエの心に寄り添うように、クロエを突き放す事なく受け止め続ける。
まるでクロエの感情を手玉に取るようにクロエの欲しい言葉をくれて、欲しいことをしてくれる。優しい手付きで身体や顔を撫でてくれて、耳に馴染む穏やかな声が胸をときめかせる。
それもコレも『千里眼』で感情が見えるが故だ。
そしてそこに加えてチトセがリーマン時代に築いたセールストークと表情管理能力が合わさった。
結果、ほぼ常にパーフェクトコミュニケーションを叩き込んでしまうクソみたいな女誑しが誕生していた。
本人の感覚としては丁寧で親密な接客程度なのだが、その弊害にチトセは無頓着だった。
現地の人間と比較して、顔面偏差値で劣り、身体能力で劣り、魔力で劣る自分をそこまで過大評価出来ないからこそでもあるので仕方の無いところではある。
しかし、チトセほど一人一人に寄り添う人間はこの世界にそう多く無い。感情を大切に、想いを大切にしてくれるチトセと言う存在は、確実に多くのお客様の心を掴んでいたのだ。
クロエをベッドルームへと通じるドア前に案内したチトセはすぐに踵を返して玄関ドアへと向かう。そして札を裏返し、すぐに戻って来る。
部屋に入らずチトセを待っていた健気なクロエに苦笑を漏らしつつ、チトセと共にクロエはベッドルームへと入っていくのだった。
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どうなっとんねんコレ。アマゾネス風味な勇ましい女性が俺に対してだだ甘な件について。
そりゃもう大変可愛らしい。しかもちょっとオシャレしてるというか、俺が言った通りに髪とか手入れしてんだよね。正直めっちゃくるものがあるんだけど……何処でこんなにハートキャッチしちゃったんだろうねえ。
俺はクロエさんの手を取ってベッドに腰掛け、何があったのかを聞き出していく。
するとどうやらクロエさんの性欲発散ルーティーンが総崩れしたらしいじゃない。今日一日中そもそも性欲が湧かず、男に触れられると嫌な感じがするみたいだし。
でも俺なら大丈夫と言うか、俺を思うとムラつくし、俺なら良いと言う結論に至ってしまったようで。
……えっ? これ責任取る系の流れ? セフレとかじゃ駄目? そっちで事足りそうだよね?
「クロエさん、とりあえずセフレとかどう?」
「……ああ。それで良い。アタシも自分がよく分かってない……でも、今チトセが欲しい事だけは確かなんだ……!」
そう言うや否やまたしても覆い被さって来る可愛いアマゾネス風大型犬なクロエさん。
俺の胸元に顔を擦り付け、匂いを嗅ぎ、首筋や顔中にキスの雨を降らして行く。
まるで犬の愛情表現をされている気分だが、何せ彼女は人間だ。豊かなお胸がついていて、メスの匂いをほんのりと漂わせ、オスを求める潤んだ瞳を向けて来る。
そんなんされたらもう食べちゃうしかないやん?
ジャケット脱いで、ネクタイ緩めて、シャツのボタンを外していると、クロエさんは俺のジャケットを取り上げて羽織って見せる。
「これ、アタシ好きだ……♡」
それは昨日俺がやったやつっすねぇ……えぇ、可愛い〜!
思わず伸びた手がクロエさんの頭を撫でると、彼女は嬉しそうに目を細めた。頬を撫で、親指で唇を撫でると、ぱくりと咥えられる。咥え込まれた親指にクロエさんの舌が這い回った。
クロエさんの口内は熱く蕩けていて、唾液がすごく多かった。あっという間に唾液を塗された親指を引き抜いて自らの口内にて味わう。
「んー、美味しい」
「躊躇なさ過ぎるだろ……ばか♡ 美味しいなら、もっと飲ませてやるから……きす……うぅ〜♡」
俺はもうね、服を急いで脱ぎながらクロエさんとキスをして、彼女から流し込まれる唾液を飲んだね。甘露甘露〜。
なんかいけそうな気がして押し倒してみると、クロエさんも大人しく身体をベッドに倒すし、彼女の下着の中に手を入れればそこはもう洪水状態。
確実に前戯は要らない。でも前戯する。絶対する。して欲しそうな顔もしてるしね。
お互い全裸になって、クロエさんの上に跨ってシックスナインに移る。
彼女の顔の前に俺の勃起した肉竿を曝け出して、俺の顔の前には灰色の陰毛と隠しきれない愛液で輝くクリトリスと小陰唇のビラビラ。
俺達はやはり躊躇無く互いの性器を口に含んだ。
「ちとしぇの……ちんこぉ♡ れろれぉ、れーろ、れーろ♡ はぷっ、ちゅぷ、じゅるるるっ♡」
舐めていると伝えたいのか、分かりやすく舐めながら声を出し、音を立てて俺の我慢汁を吸い上げるクロエさん。
彼女の唾液いっぱいの口内の気持ち良さに負けないように、俺もクロエさんの膣を刺激して行く。
クリトリスを唇で甘噛みしながら舌先でチロチロと舐める。
今回はそこだけを攻める。ひたすら陰核の感度を上げていき、しかし絶頂はさせない。
クロエさんの腰がヘコヘコしてきてイキたいとアピールしてきたら、一気にクリトリスを口に含んで強く吸い込んでやる。
「あ、いぐいぐ、それイグッ、やばっ……んほぉおおおお♡♡」
昨日一日でクロエさんのイかせ方は学習済み。このお姉さんをオホらせるなど朝飯前よ!
と言う事で、まだ絶頂中のクロエさんの陰核を再度吸い上げ、そのまま顔を左右に振って刺激にバリエーションをつけていく!
「イ゛っでる゛ぅぅううう!! イっでるのに゛ぃぃぃ♡ まらイグっ! あ゛あ゛いぐううううう!!!! オ゛ッッ♡♡」
今度は潮も吹いて気持ち良いですよと教えてくれる。クロエさんの身体は本当にちょろ……げふん、可愛いなあ。
でも絶頂させ過ぎてフェラの方が疎かだ。とは言え、それは今回は構わないだろう。今日はまだお客様だ。
逆に言えば俺は相談を引き受けた者! クロエさんの身も心も満足させる為に、俺はこのまま畳み掛けるぜ!
クロエさんの上から退いた俺は、絶頂中のクロエさんの腰を引き寄せて足を持ち上げ、挿入寸前まで持って行く。
「クロエさん、にーちゃんとする? それとも私としますか?」
「ちとしぇぇぇ♡ ちとしぇが良いぃぃ♡」
「それじゃあ……いきますね」
「んあぁぁぁぁ♡ ちとしぇきたぁ♡ ちんこぉ、ちとせのちんこぉ♡」
思ったよりもずっと早い段階でコツンと亀頭が最奥にぶつかるが、軽く腰を押し込むだけで奥行きが広がって行く。
どうやら相当に子宮が降りてきていたようだ。
とろっとろの膣内は、引き締まった筋肉で締まりが良く凄く気持ち良い。竿全体がぎゅうぎゅうと握られているようで、ひたすら密着して来る。
密着度が高いと言うことは、動かすだけ擦り合わせられると言う事。
クロエさんはしっかり名器だ。女に飢えた男どもにこんな膣を与えたらそりゃ満足出来ないんじゃなかろうか? 正直俺もそう長く持つ気はしない。
回数はいけるが…………やっぱり前戯でイかせまくるのがクロエさんの攻略法だな。
「ほら、分かりますかー? 俺のチンコ、ぜーんぶ入りましたよ!」
「わかりゅっ……♡ 嬉しい、チトセ……アタシ嬉しいよっ」
……なんだろうね。愛されていない人が多い世界だよ。ほんと。
キリリルさんも、リーンリースも、ビャクも、ニルも、きっと他にも多くの人が幸せに飢えている。
綺麗なのに、可愛いのに、強いのに、才能があるのに周囲に恵まれていない。勿体無いったらありゃしない。
……俺が。俺が与えられるなら、与えてあげたい。その器を俺が満たしてやれるなら、俺が満たしてやりたい。
きっと俺に取っては天職だ、この『なんでも相談所』は。だから、俺を頼ってくれる出来得る限りの人の力になってやろう。
今は俺の快楽では無く、俺達の快楽を……!
挿入したまま動かずに、クロエさんの上に乗って抱きしめる。キスをして、頭を撫でる。
「三つ編み、かわいいよ」
「っ……! お前、ずるいんだよ……♡」
「クロエ、一緒に気持ちよくなろう。二人で一緒に」
「……うん。一緒が良い。チトセと一緒が良いっ!」
オホらせるとか、イかせるとか、今は要らない。
クロエさんにただ寄り添う。密着し続ける。体温を伝え合って、快感の余韻に一緒に飲み込まれて行く。
腰が動かしていない。ずっとお互いを撫で摩り、キスで貪り合い、愛し合うだけ。
挿入しているだけで、快感が凄い。クロエさんの膣がきゅんきゅん締まって今にも射精しそうだ。
「クロエ、もうイクよ……」
「ああ、チトセ、来てぇ……アタシの中、満たしてぇ♡」
「あぁっ……出る、イクッ! クロエ、気持ち良い……! クロエ……!」
「ちとせっ、チトセぇ♡ きてるぞっ、お前の子種いっぱい♡ 熱いの来て……いっくぅ♡ 幸せでイクぅッ♡」
射精と共にクロエが絶頂し、膣がさらに竿に快感を与えて来る。長く緩やかな射精がクロエの膣内で、子宮口に口付けしながら行われる。自らの胎を満たす精液にクロエが細かく身体を震わせ、一筋涙を流した。
俺達は絶頂の余韻に浸りながらキスをして、しばらくの間繋がり続けたままで居続けた。
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俺達の性欲はたったそれだけで収まり、熱く滾るような情欲は消え去ってしまった。
今あるのはお互いを慈しむような愛情にも近い感情だと思う。相手が可愛くて愛おしくて、唯一の理解者みたいな、そんな感覚。
「なあチトセ……ありがとうな」
「どう致しまして、クロエ。またいつでもおいでよ。待ってるからさ」
「ああ……絶対来る。その時は、また今日みたいに……」
「うん……今日みたいに……」
隣り合ったまま言葉を交わしていた俺達はその先の言葉は口にせず、口づけて舌をゆっくりと絡ませ合った。
“愛し合う”……なんて言ってしまったら、それは一線を超えてしまう気がしたんだと思う。
片や冒険者で根無草。片や異世界人で宙ぶらりん。
その言葉一つで変わってしまう何かがある気がして、それが怖かったのかもしれない。
だから俺達は口を塞ぎ合った。その先を言わなくても良いように。
……俺に限って言うなら、この仕事の都合上、超スーパー浮気性になってしまいかねないので、ほんと色んな意味で言えなかった。
そう、都合が良かったんだ。セフレってそう言うもんでしょう? そう言うもんで、まだ居させて欲しいんだよね……。
……なっさけねえ男だわ、俺。
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クロエは、その日から一週間に一度くらいのペースで来るようになった。時には雑談をするだけだったり、ひたすらキスや愛で合うだけの日もあるが、クロエはいつも満足そうだ。その顔を見るのが俺の喜びでもあった。
あと、最近バーサーカークロエの印象や表情が柔らかくなってめちゃくちゃ美人になったと冒険者界隈で話題になってるとかなんとか。
喜ばしい事だけど、ちょっとだけムッとしてしまうのは許して欲しいところだよ。