※この作品はR-18です。

異世界なんでも相談所   作:上り坂は下り坂

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49話 目を持つ者達(微H)

 

 

 ニルの温もりに包まれて眠った俺は、ニルのおっぱいの中で目を覚ました。

 

 おっぱいの中というのは、言葉通りの意味だ。目の前には肌色の柔肉。俺の頭を挟み込めるサイズの爆乳が生乳状態で俺を包み込んでいるのだから、それはやっぱりおっぱいの中と言うのが妥当だろう。

 

 しかしおかしい。寝る前のニルは服を着ていた筈だ。

 すっかり治った千里眼の使用を控えて張りのあるおっぱいを横に広げながら頭を抜く。

 

「あんっ♡ 起きちゃったんですね、チトセ様ぁ」

 

 目の前には全裸の痴女エルフが居た。ビンビンに尖った乳首、太ももの間には湿り気、蕩けた顔と雌臭い匂い。

 

 うちのニルが淫らになっちゃった……! イイと思います!

 

「素肌の方が気持ち良いかなって思ったんですけどぉ……如何でしたか〜♡」

「最高っす」

「うふふ。良かったぁ……でも、もーっと深くニルを“抱いて”も良いんですよ?」

「頂きますっす」

「召し上がれ♡」

 

 ニルが自ら広げた股。すっかり準備万端の穴に、ル◯ンダイブ。

 一物だけをぼろんっして、着衣肉泳。ぬっちゅぬっちゅ、ぐっちょぐっちょと混ざり合い、溶け合う。

 

 早々にぴゅっぴゅと出したら、喉が渇いたのでリビングへ。

 水を注いだグラスを持ってソファに向かうと、腰掛けた俺の上に腰掛けたニルの中へと当然の様に納刀。

 注いだ水もニルが口内へと含むとそのまま口移し。ソファの上でびゅるるるる〜。

 

 運動したら汗をかいたので二人でまったりお風呂に入る。ニルの極上ボディで身体を洗われ、ニルの中に入りながらお湯にも入る。

 

 珍しく積極的に甘えてくるニルを可愛がりながら、ビャク達が帰ってくるまで二人っきりのお家デートを敢行した。

 

「ベッド……お潮でぐちょぐちょです」

「寝バック気持ち良いもんな?」

「それはっ……はい……♡ 押さえ付けられて……叩き込まれて……チトセ様に犯されてるみたいで……♡♡」

「また潮吹き寝バックハメしような〜」

「今晩にでも……また♡」

 

 時刻は大体十六時くらいかな。そろそろビャク達が帰ってくるだろう。

 ニルのお掃除を堪能した後、アトリエが最近凝って作っている試作魔道具を使用する。

 

 形は四角い置物風。魔力を込めて魔法を使いたい物体に触れた状態で使用する。

 今回はびちょびちょベッドに使用だ。

 すると、きらりとした光がベッドを覆い、直ぐに消えていく。光が通った後にはとっても綺麗なベッドだけがありましたとさ。

 

「わっ! すごい、汚れ物だけじゃなくて濡れた物まで綺麗になっちゃいましたよ〜!」

「これ、うちのお得意様のアトリエが作ってるんだ。アイツ、オナニーで部屋びちょびちょに濡れて汚れて大変だから“ついでに”作りましたって笑ってたなぁ」

「あぁ、あのアトリエちゃんですか。チトセ様の形を模した張り型、結構評判良いみたいですよ……?」

「………………ちょっと気分良いわ」

 

 気付けばアダルトグッズショップとなっていたアトリエのアトリエは、連日女性が通っているとか。

 バイブにローター、アナルビーズ、ディルドにローション、果ては擬似精液まで。乳首吸引から派生して人間用搾乳機から、乳牛用搾乳機が出来て製法を売ったら大儲け出来たとか言ってた。

 

 で、その売上で俺の店に通ってアダルトグッズ品評会を自分の身体を使って試すのがアトリエの最近のルーティーンみたいだ。

 天才って天才なんだなーって感じ。

 

 

 お喋りしながら片付けを終えたら夕食の仕込みを二人で行う。

 イチャイチャと唇をつまみ食いしながらする料理はとても美味しくて楽しかった。

 

 盛り上がって延長線に突入する寸前、家のドアが開かれて三人が帰ってきた。

 昂った感情をニルの唇を噛んで舐めてしゃぶることで発散し、最後に首筋に思い切り吸い付いて乱暴なキスの痕跡を残して発散する。

 

「あ、あぁ♡ そ、そんなのされたら私ぃ……」

「ニルもやっとけ、リリスに俺を取られるぞ?」

「やだぁっ……チトセ様……かぷっ♡ ちゅぅぅぅぅぅ♡ しゅき、しゅきぃ、しゅきぃぃ♡」

 

 ニルが口を離すまで好きにさせた後、手洗いうがいを済ませた三人を迎える。

 

 土汚れでドロドロのリリスは疲労困憊と言った様子。

 リアは手に持った籠いっぱいのピンクベリーを自慢気に見せてくれた。

 そしてビャクは子どもらしく両手を伸ばして駆け寄ってくると、俺の胸に跳躍して飛びついてきた。

 

「チトセ殿〜! ただいま戻りましたっ。……むっ、濃いニルの臭いが致しますね。さぞ楽しまれたようで」

 

 即座に顔を顰めて俺を可愛らしく睨むビャクに思わず苦笑する。こいつの感覚器は本当に鋭敏だ。

 神通力の一つ“天眼通”によって、視覚すらも尋常ではない。そう、千里眼に及ばずとも似た事をこの子は出来るんだ。推定ミルスが言っていた他の目を持つ子とは、ビャクの事かもしれない。

 

「なら、ビャクの臭いをたっぷりつけ直せば良いんじゃないか?」

「ふふふ、望むところですっ」

 

 他心通によって俺の思考を聞いたのか、ビャクは思わせ振りな風を装いながらも俺の手を引いて場所を変えようと動き出す。

 

「おにーさぁん! リリスもぎゅーってしてー! 今日めっちゃがんばったのー!」

「折角だから私もして貰おうか」

「はいはい、順番になー?」

 

 二人ともたっぷりとハグをして甘やかした後、ビャクと二人で部屋に入る。

 

 ビャクは甘えん坊な素振りをやめて佇まいを直すと、ベッドに正座で乗った。

 

「それで、お話とはなんで御座いましょうか」

「うん。ミルスという神を知っているか?」

 

 狐耳がこてんと横に倒れる。そのまま少しへなっと倒したまま、自信なさげにビャクは自分が知る女神ミルスの知識を話した。

 

 その内容は全てがメリアさんが語った物の一部で、それ以上では無く、大した話では無かった。

 

「大賢者、という者については? 千里眼についても何か知らないか? 天眼通を扱えるビャクは、ミルスから何かアクションを起こされていないだろうか?」

「ままま、待ってくださいっ。えと、賢者はともかく大賢者は知りませぬ。千里眼についても、チトセ殿から聞いた以上の事は何も……。創造神とも言われる女神ミルス様に関しても特には。此方は神と崇められはしても、神と会った事も言葉を交わした事も御座いません故」

「そうか……天眼通はまた違うのか……?」

 

 俺がこの世界に転移してきた理由や、次にまた転移する可能性についての確証が得られるかもしれないと思ったんだけどな。

 

 もし、この世界に骨を埋められると分かったのなら、ビャク達とも……きっと。

 

 ……ともあれ、ビャクが何も知らない事はほぼ確実。

 では、ビャクと薄い縁で繋がっていた八尾の妖艶なお姉さんはどうだろうか。

 

「じゃあ、ビャク。お前、八尾の狐獣人については知っているか? 長い金髪と金毛で、綺麗でセクシーなお姉さん。ビャクに繋がる縁の中にそんな人が見えたんだよ」

「むう? 金毛の八尾の狐……ああっ! コガネ殿ですね。声にするのも久しい名前です」

「どう言ったご関係で?」

「……そーですね。幼少のみぎり、世話を焼かれた記憶があります。此方を畏れず接してくれた数少ない者ですが、当時あら八尾だったコガネ殿は此方に嫉妬や羨望を持っていたのを感じ取っていますので、それはそれで居心地が悪かった……」

 

 生まれながらの九尾に対する劣等感なのかねぇ。

 九尾を目指すからこそ八尾にまで至っていると思えば、そこから先に進めない最中に生まれた狐獣人が最初から九尾とか笑えんわな。

 

「俺、そのコガネ殿に会いたい。話がしたい」

「場所は分かっておいでなのですか?」

「ああ。目で追える。片道一週間くらいかかりそうなのが問題だけどな」

「ふむ……では、呼んでしまいましょうか」

「は?」

 

 ビャクが俺の膝の上にすぽんと収まると、そのまま俺の首に腕を回してキスをされる。

 小さな舌が俺の舌を撫で、怪しく弧を描く瞳は遊女も斯くやの色気を湛えていた。

 

「らめれふよ、ちとしぇどの。ぷは……此方と舌を絡めて、一つになってください。チトセ殿の千里眼と此方の神通力を重ねて使用し、コガネ殿にこっち来いと催促するのです」

「……ビャクちゃんワイルドだねぇ。それが出来たら良いけど、でも今は……」

「目が痛みますか?」

 

 流石察しが良い。今は痛く無いが、痛くなるのが怖いと首肯を返す。

 

「では、痛みが生じた際は直ぐに中止し、その痛みが引くまで此方が責任を持って癒して差し上げます。此方の全てを使って、チトセ殿の身も心も全てを甘ぁく蕩けさせてみせましょう!」

「……ああ、そりゃ良いな。是非お願いしたい。ビャクに甘える為にも、一先ずやってみるしかないか」

 

 神通力便利過ぎてちょっと引くけどな?

 でも互いの力を乗せ合うってのが分からない。キスが必要な理由も分からない。スキルだとかってのはそんなに融通が利くもんなのかねえ。

 

「自分の力を相手に注ぐ感じで……ああ。種付けと同じ要領です」

「すっげーわかりやすい。じゃあ、一旦ビャクに力の主導権を預けてみつか」

 

 抱き合って、互いを預け合い受け入れ合うための愛のあるキスを。

 バードキスから、徐々に深く。ビャクの舌をつつき、視線を交わして求め合う。

 そして種付け……的なイメージで千里眼の力をビャクへと注いでいく。

 

「ん……これが、チトセ殿の目……長く保たない、ですっ」

 

 淡く輝く緋色の瞳。九本の尾がぶわりと持ち上がる。

 

(凄い力……この目に念を込めてコガネ殿へと……ぶつけるっ)

 

 触れ合い続けているからだろうか、ビャクの思考が聞こえた。互いに力を預け合っているからなのだと思うと、俺にはこの力がとても愛しいものに思えてしまった。

 あと、ビャクほどにキツさは感じない。千里眼は現人神のようなビャクが苦しいと感じる力を持っているのだろうか? 分からない事が多すぎる。

 

 総毛だった九尾が落ち着くと、瞳から光が消えたビャクは「はふぅ」ともたれかかってきた。当然受け止める。

 

「大丈夫か……?」

「はい……コガネ殿がビクンビクン跳ねて驚いていたのを見ました。壮健そうで何よりです」

「……いやそっちも心配になるんだけど、ビャクは大丈夫かって意味だ」

 

 俺を見上げたビャクは、きょとんとした顔で数秒固まった。

 

「……チトセ殿…………此方を心配してくれるのですか?」

「はぁ? 当たり前だろ。しんどそうだったし、こうして今も力抜けてるみたいだし」

「ふへっ、えへへ……。あぁ〜……なんと心地良い。ビャクは、今とても幸せにございます」

 

 なんともまあちょろい子だこと。それでも、その幸せを与えられているのなら、それ越した事はないか。

 

「そう言えば、コガネ殿に一週間の距離を御足労願う事になったと思うんだが、大丈夫なのか? 俺、めっちゃ歓待しないとスーパー失礼になるんだけど」

「それは問題ございませぬ。八尾とて神通力は行使可能。神足通があれば明日にはこちらに着いているでしょう」

 

 ああ、あのワープみたいなテレポみたいな移動技ね。

 

「あれは天眼通で二点を把握し、神通力で空間を歪め、自らの身体を保護しながら二点の空間の歪みを超えて移動する御業。行使すれば川も山も、どんな障害も障害たり得ませぬ!」

「そこに八尾の獣人の身体能力が合わさるのか……確かに呼んだ方が手っ取り早いのかねぇ」

 

 なんとなく。そう、とてもなんとなくだけど、コガネ殿は結構不憫な人なのではないかと俺は思う。

 今晩はニルに手伝ってもらって精のつくご飯と、せかマドドリンクを作り置きしておこう。

 

 俺はすっかり甘えん坊になってしまったビャクを抱き上げてリビングへと戻り、日常を謳歌した。

 

 

 

 

 

 一方その頃、深い山奥にある、針葉樹林が乱立する地の最奥に建立された狐獣人達の社の本殿では。

 

『王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い王都来い、相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い相談所来い』

 

「うひいいいいぃぃぃ!?!?」

 

 突如届いた呪詛のような思念を感知したコガネが身体を大きくのけ反らせて跳ね驚いていた。

 

「にゃにゃにゃ、にゃにぃッ!? ってこれ、ビャクの力……? と、この前覗いてきた力? 誰かに頼んでまで呪詛を届けるタイプの子じゃ無かった……わよね?」

 

 美麗な着物に身を包み、艶やかな金色の髪と、金毛の生えた大きな狐耳、そして何より八本の尾を持つ狐獣人であるコガネはしばし思案する。

 

 隠し切れない大きな乳房を持ち上げるように腕を組み、人差し指を顎に添えて思い出すのはビャクの事。

 

(あの子ってもっと超然としていて、無感情で無表情だった筈。それが呪詛? 無い無い。なら、あの子の力を使って別の誰かが呪詛を? いやいやいやいや。幼いとはいえ九尾を誰が捕えられるのよ)

 

 そも呪詛では無い。コガネ自身も感覚では敵意ある思念だとは感じていなかったが、あまりにも呪詛っぽ過ぎて疑心が勝っていた。

 試しに天眼通でビャクの祀られていた社を覗いたコガネは、周辺一帯丸ごともぬけの殻となった集落を目の当たりにする。

 

 刹那、怒気が膨れ上がる。

 木々が、森が、山が、震えた。

 

「王都、相談所、ねえ」

 

(ビャクの事は嫌いじゃない。好く程の関係も無く、嫌う程の交流も無かった。けれど、あの子は生まれた瞬間から崇められていた。愛を知る事も、感動を知る事も、好きも嫌いも無く社に祀られた哀れな子。わたしは望んで祀られる事を選んだけれど……あの子は違う)

 

 コガネは立ち上がる。

 望む事も、望まない事も知らずに、ただ求められるままに振る舞い続けたビャクを知るからこそ、嫉妬や羨望に混じってコガネには親心にも似た感情が生まれていた。

 

「待っていなさい、ビャク。もう二度と、誰にも貴方を縛らせない。わたしが貴方に自由を教えてあげるからね」

 

 

 その日、社からコガネの姿が消えた。

 

 翌日、朝日が昇る頃。イリオス王国が王都を見渡せる山の上で、八尾の獣人は人々を見定めていた。

 滅ぼすべきか、不干渉を貫くべきかを。

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