4月1日。
「えー、以上を持ちまして入学式を終わります。皆さん気をつけて帰ってください。そしてまた明日からしっかりと勉学に励んで下さい」
中学校に入学し校長先生のお話を聞き入学式を終える。
教室に戻ると担任の先生(おじいちゃん先生)が明日から授業を始めますと言うとクラス全体から”え〜”と言う声が聞こえて来る。
HRも終わりみんなそれぞれ家路に着いていると後ろから声がかかる。
「おつかれ、シンジ」
「アスカ、お疲れ様」
彼女は明るい赤茶の長い髪をツインテールにまとめた整った顔立ちの少女だ。青く澄んだ瞳は、まっすぐに相手を射抜くような強さを宿している。肌は白く、年齢相応の幼さが残る輪郭ながら、ふとした瞬間に大人びた表情を見せる。
「どうしたの、ボーッとしちゃって?」
「なっなんでもないよ」
「どうせアンタの事だから夜中までゲームでもしてたんでしょ?」
「ごっごめん」
「
「明日からはちゃんと早起きするよ」
「そのセリフ昨日もその前も聞いたけど?」
「ウッ」
フンッとソッポ向いてしまい腕を組む。
今迄もこんなやり取りをしている。その度にアスカに怒られるし、その度に僕は謝る。今日のことは特に僕が悪かった。夜遅くまで起きてたし、そのせいで朝起きられなかった。いつもアスカが家まで迎えに来てくれているお陰で僕は遅刻をすることなく学校生活を遅れている。自分でもホント情けないけどアスカに頼りっきりだ。
「それはそうだけど...」
「言い訳無用、サッサと帰るわよ」
「…はい」
校門を出てしばらく歩いき春の陽気に当てられる。「ちょっと暑いわね」とアスカが一言言うと「そうだね」と相づちを返す。そんな感じで中学から家までの帰り道を何気なく歩く。これから新生活が始まると言うなんとも言えない感覚を胸に抱き少しソワソワとした。これからの学校生活はどうなるんだろう、友達は出来るだろうか?等と考えつつアスカとコンビニに入りおにぎりや唐揚げ、アイスを買う。
僕はおにぎりと唐揚げを摘みつつ昼食代わりにする。アスカもアイスを食べながら歩いているとすぐにお互いの家の近くまでたどり着く。
「また明日」
「明日はちゃんと起きなさいよ」
「わかったよ」
そんな事を言い合いつつ家に着く。
見慣れた玄関、見慣れた家具、見慣れたリビングを抜け見慣れた自室に入る。ベットのそばにある机にカバンを置き制服から部屋着に着替え昨日のゲームの続きをする。
4時頃になり愛用のエプロンをつけキッチンにたち今晩の献立を考える。今日は味噌汁と焼きサバにでもしようかと冷蔵庫の中身を見ながら考えていると玄関の鍵が開く音がした。
「お〜なんだシンジ、帰ってたのか」
「おかえり父さん」
感想聞かせてクレメンス