今はセフレでいいから 〜ギャルな幼馴染のギャル友の初体験を手伝ったら、激オモ感情を向けられるようになった〜【電子書籍4巻4月24日 発売】 作:佐間野 隆紀
◆ ユウト Side ◆
どうしてこんなことになってしまったのか――。
まったく理解が及ばないのだが、何故か僕は眞鍋詩織とセックスをすることになってしまっていた。
夏希と詩織の間で、知らぬ間にそういった約束が交わされていたらしい。
聞けば、詩織は意外にもまだ『未経験』であり、そのことについて夏希に相談していたのだそうだ。
そして、どういった経緯か『初体験』の相手として僕が大抜擢されたとのことである。
思わず耳を疑ったが、実際に詩織がこの場に現れた以上は冗談である可能性も考えられず、僕はただ困惑したまま成り行きに任せることしかできなかった。
そんなわけで、まず最初に僕たちは詩織の前で実際にセックスをして見せることになった。
夏希曰く「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ」なのだという。
それが山本五十六という人物の格言であることくらいは知っているが、むしろ夏希はなんだってそんなものを知っていたのか。
「陸上部のコーチがいっつもうるさくてさァ」
なるほど。確かに指導者が好きそうな言葉ではある。
とはいえ、まさかそれがセックスの初体験において用いられることになろうとは、そのコーチも山本五十六も思わなかったことだろう。
「ほら、ユウト、しおりんはもう準備万端みたいだよ」
夏希に衣服を脱がされた詩織は、下着姿でソファに座っている。
そのショーツはすでに傍目からも分かるほどぐっしょりと濡れていて、僕を見る目も何処か恍惚としていた。
スラリとした長い手脚に形のいい乳房、キュッとくびれた細い腰――相変わらずテレビや雑誌の中から飛び出してきたのかと思うくらい綺麗な子だ。
僕が知る中でも最上位に位置する美少女が、無防備にその肢体を晒している。
まるで夢でも見ているかのような状況に本当ならすぐにでも襲いかかりたい気分だったが、なんとかその衝動を抑え込みながら確認する。
「ほ、本当にいいの……?」
詩織は黙ったまま、真っ赤な顔で気恥ずかしそうにこくんと頷いた。
学園では見たこともないその表情、その仕草に、ここまでなんとか堅持していた僕の理性はあっさりと限界を迎えてしまった。
◇ 詩織 Side ◇
「んっ……」
稲村ユウトが、アソコにゆっくりと指先を這わせてくる。
(ヤバ……自分で触るのとぜんぜん違う……)
思わずユウトの腕を掴みながら、ビクッと体を震わせてしまった。
それがなにか誤解を与えたのか、ユウトは動きをとめてあたしの顔をじっと見つめてくる。
「だ、大丈夫? 痛かった?」
「う、ううん……大丈夫……続けて……」
キュッと下唇を噛みながら、次なる快楽に備える。
ユウトはショーツごしに優しくアソコの割れ目を擦り上げ、そのままクリトリスのあたりを指の腹で撫でまわしてきた。
頭の芯から痺れるような、甘やかな快楽が全身を包みこんでいく。
指先がクリトリスの上を通るたびにビクンビクンと太腿が震えた。
「んん……ふぅ……あっ……んっ……」
(コイツ……なんであたしの気持ちいいトコぜんぶ知ってんの……)
最初こそ本当にこんな男子に処女を捧げていいものかと悩みもしたが、気づけばすっかり虜にされているあたしがいた。
脳裏には獣のように犯される自分の姿がはっきりと浮かび上がっている。
そして、その妄想がまたあたしを新たな快楽に導いていくのだ。
「ねえ、じかに触って……」
ユウトの手に自分の指を絡ませながら、ショーツをずらして濡れた秘唇へと導いていく。
恐る恐るといった様子でユウトの指先が花弁に触れてきて、その瞬間、うねるような快感の波が全身を走り抜けていく。
「んぁっ……くぅッ……あ、はぁ……」
(ヤバ……軽くイったかも……)
内腿を震わせるあたしになにかを察したのか、ユウトがことさら優しく割れ目に触れてくる。
少し敏感になったあたしのアソコにその刺激はちょうどよく、くすぐったさと気持ちよさの合わさったその感覚に、背筋がゾクゾクしていくのを感じた。
さらにユウトは空いたほうの手でブラジャーを押し上げ、優しく乳房を揉みしだいてくる。
掌の中で乳首がプクッと勃起しはじめ、口から自然と甘い吐息が漏れた。
あたしも空いたほうの手で自分の乳房に触れ、指先で乳首をキュッと抓む。
それに気づいたユウトも反対側の乳首を優しく指先で愛撫してくれて、そのあまりの気持ちよさに思わず息を飲んだ。
「ッ……あっ……そこっ……」
(だめ……気持ちいいトコ、ぜんぶ触られてる……)
もう頭の中はユウトのことでいっぱいになっていた。
胸もアソコも全部が気持ちよくて、どうにかなってしまいそうだった。
(早く入れて……もっと気持ちいいこと教えて……)
気づけばユウトの頭をギュッと抱きしめて、その額に唇を押し当てていた。
ゆっくりとユウトが顔を上げ、あたしを見つめてくる。
(キス……キスしたい……)
脳裏に甘く舌を絡め合うユウトと夏希の姿がフラッシュバックする。
しかし、こちらに首を伸ばしてきたユウトは首筋に舌を這わせるだけでキスはしてくれず、あたしは少し肩透かしをくらってしまう。
もちろん、それ自体は身震いしてしまうほど気持ちよかったけど……。
「入れてもいい……?」
しかし、耳許で甘く囁かれたその一言に、もうどうでもよくなってしまった。
声も出せずにコクコクと頷き、ぐしょぐしょになったショーツとブラジャーをその場に脱ぎ捨てながら、ゆっくりと彼の前に両脚を広げていく。
「サイコーに気持ちいいのはここからだよ?」
いつの間にかソファの後ろに移っていた夏希が、あたしの肩にそっと手をおきながら耳許で囁いてきた。
それだけでアソコがキュッと収縮するのを感じた。
「痛かったら言ってね……」
優しくそう囁きながら、いよいよユウトがあたしの秘部に肉棒を押し込んでくる。
実際のところ、痛みはほとんど感じなかった。
むしろ、熱くて硬い肉の塊が膣内を抉り、その先端がいちばん奥に触れた瞬間、言いようのない不思議な心地よさを覚える。
(なにコレ……)
最初は小さな違和感でしかなかったが、膣の中を何度も肉棒が出入りし、奥を叩かれるたびに徐々にそれは強くなっていった。
下腹部がじんわりと熱を持ったように痺れてきて、体の奥底から湧き上がってくるような未知なる快楽に少しずつ頭の中が白んでいく。
(あっ、ダメだ……これ、ダメなやつだ……)
思わずユウトの体にしがみついた。
全身を包み込むまったく新しい快楽の波に翻弄されながら、あたしは何も考えられずにただ喘ぐことしかできなかった。
「んあッ……ん、んくっ……あ、はぁッ……んふっ……んんッ……ふぁぁ……」
「しおりん、めっちゃ気持ちよさそうじゃん」
ソファの後ろから夏希が顔を覗き込んできて、満足そうにニィッと微笑んだ。
そして、荒い息を吐きながら腰を振るユウトのほうに首を伸ばし、あたしの顔の横で二人が甘く口づけを交わしはじめる。
「んむ……んちゅ……♡ ユウトも気持ちよさそうじゃん……♡ れろっ……♡」
(……あたしも、キスしたい……)
甘い鼻息を漏らしながら舌を絡め合う二人を横目で眺めているうちに、改めて自分もユウトとのキスに強く焦がれていることを自覚する。
やがてキスに満足した夏希がキッチンのほうに消えていき、あたしはチャンスとばかりにユウトの顔をじっと見つめた。
しかし、彼は何故かあたしの期待には答えてくれず、またしても首筋にキスをして、そのまま耳のつけ根のあたりまでを舌先で舐め上げてくる。
(違う……違うでしょ……)
「んっ……ぁ、あッ……なんでっ……んくぅ……キス、してくんないのよ……」
気づいたとき、あたしは自分の不満を吐露してしまっていた。
言ってから恥ずかしさに顔が赤らむのを感じたが、それでもあたしはもうユウトとキスをして舌を絡め合うことしか考えられなくなっていた。
ユウトが戸惑いがちに答える。
「だって……キスは、本当に好きな人としたほうがいいかなって……」
(そ、そんな理由……!?)
一瞬、あまりの馬鹿らしさに軽く怒りすら覚えてしまった。
もちろん、そう感じるのはすでにあたしが快楽に狂わされていたからなのかもしれない。
この初体験が終わって冷静に立ち返ったとき、自身の軽率な行いを後悔する可能性がないとは言い切れなかった。
だから、きっとユウトはそうなったときのための最後の心の置き場所として、キスだけはせずにいてくれたのだろう。
でも、だけど――。
(ここまで来て、我慢できるわけないでしょ……!)
気づいたときには、あたしのほうからユウトの唇を奪っていた。
下手だと思われても構うものかと、強引に唇を割って舌を差し込んでいく。
ユウトは驚いたように目を見開いていたが、やがて諦めたように優しく舌先を絡めてきた。
ぬるっとした生暖かい塊があたしの舌をくすぐるたびに、頭の奥がジーンと痺れていく。
(やばっ……コレ、気持ちよすぎる……)
腕を回してユウトの頭を抱きしめながら、狂ったように舌を絡め合わせた。
ペニスでいちばん奥を突かれるのと同じくらい、めちゃくちゃ気持ちよかった。
頭の芯はもう完全に麻痺してしまって、ユウトのこと以外は考えられなくなる。
「んむ……んちゅ……れろれるぅ……んちゅぅ……れろっ……ちゅる……」
(ヤバいよ……こんなの……ユウト……)
薄く目を開けると、すぐ眼の前にじっとあたしを見つめるユウトの瞳があった。
獣の瞳だ。決して冴えない男子などではない、野生的な瞳をした雄の顔がそこにあった。
心臓がドクンッと跳ねるのを感じた。
(あっ……ダメだ……)
再び目を閉じ、全力でユウトの体を抱きすくめ、深く深く唇を重ねる。
魅入ってしまった。獣の瞳に、心を射抜かれてしまった。
(ダメだ……好きになる……こんなの、好きなっちゃう……)
もはや体だけではなく心まで、稲村ユウトという雄によって蕩かされてしまう――。
「んちゅっ……れろれろっ……♡ ユウト……ユウトぉ……♡」
気づいたとき、あたしは自分でも恥ずかしくなるくらい甘えた声でその名を呼んでいた。
それに呼応するように、膣の中でユウトのペニスがビクンッと跳ねる。
「あはっ……大きくなった……♡ ユウト……好き……♡ ちゅ、んちゅぅ……♡」
「やばっ……もう完全に落ちてるじゃん」
キッチンのほうから、茶化すように夏希が言ってくる。
そうだ。完全に落とされてしまった。
膣を貫く肉棒の快感も、唇と舌の甘やかさも、あたしを射抜く獣のような瞳も、もはやこれなしで生きていけるなんて思えないほど、強烈にあたしの心を掴み取ってしまった。
そして、そうやって心が快楽を受け入れていくほどに、全身をうねるように駆け抜ける愉悦の波もより強く強烈になっていく。
(あっ……ダメっ……なんかすごいのキちゃう……)
「ユウトぉ……♡ んちゅっ……♡ ちゅるるっ……♡ ふぁ……♡ 好きっ……♡」
ギュッとユウトの体にしがみつきながら、貪欲にその唇を求める。
初体験やファーストキスがこんな形になるとは思ってもみなかったが、これほどまでに強烈で甘美な体験とともにあたしの中に刻まれるのであれば、むしろ幸運ですらあるような気がした。
「ま、待って、眞鍋さん……僕、そろそろ……」
——と、それまで激しく腰を振っていたユウトが、急に焦ったように口を開く。
どうやら限界が近いらしい。
あたしはそんなユウトの顎を舐め、首筋に舌を這わせながら、耳許にそっと囁きかける。
「今日は大丈夫な日だから、そのまま中に出して……♡」
その一言が琴線に触れたのか、膣の中で肉棒がひときわ大きく脈打つのを感じた。
あたしの膣が完全にユウト専用の形になっていき、膣壁を亀頭で抉られるたびに下腹部に甘やかな痺れが走る。
「……はぁっ……はぁっ……眞鍋さん……」
「んんっ……ふぁっ……♡ 名前で、呼んで……♡ しおりって、呼んでぇ……♡」
「……くぅ……詩織……出るっ……」
「うんっ……♡ いくっ、あたしも、いくっ……♡」
体が本能的にユウトの精子を求めているのか、ギュウッと膣が強く収縮していく。
ユウトはあたしを強く抱きしめたまま獣のように腰を打ちつけてきて、普段の彼からは想像もつかないくらい野性的なその姿に、あたしの興奮はいよいよ最高潮に到達する。
(やばっ……すごいのがくるっ……ああ、ユウト……)
声にならない声を上げながら、最後に思いっきりその唇にむしゃぶりつく。
もうあたしの口の周りもユウトの口の周りも唾液でぐしょぐしょだったが、その匂いでさえ媚薬のように感じられた。
「……出るっ……!」
「んあっ……すごっ……♡ びくびくしてっ……あぁっ……♡」
ユウトがいっそう強く肉棒を押し込んできて、あたしのいちばん深いところをグリッと抉った。
刹那、パンパンに腫れ上がった亀頭から勢いよく精液が溢れ出し、何度も何度も抽送を繰り返しながらあたしの中を満たしていくその感覚に、頭の中が真っ白に染まっていく。
「くるっ……♡ すごいのくるっ……♡ あ、ぁ……イっくううぅぅ――――ッ♡」
ビクンビクンと弾けたように全身が痙攣して、わけも分からずとにかく夢中でユウトの体にしがみついた。
もう触れ合っているところすべてが気持ちよかった。
このまま完全にユウトと溶け合って、ひとつになってしまいたい気分だった。
※
それからあたしたちは日が暮れるまで何度もエッチを繰り返した。
午後七時ごろ、親から晩ごはんをどうするのかというLIMEが来て、それを合図に今日のところは解散することになった。
「あのさ、しおりん……」
着替えを済ませ、夏希に見送られて家を出ようとするとき、彼女はいつもとは少し雰囲気の違う様子でおずおずと声をかけてきた。
首を傾げて言葉の続きを待っていると、夏希は照れくさそうに視線を外しながら言った。
「あんなことさせといてなんだけどさァ、ユウトのこと、本気で好きにはならないでね」
思わずドキリとした。
エッチの間、あたしが完全にのぼせ上がっていたのは事実だし、熱に浮かされたようにユウトに対して『好き』と言っていたのも事実ではある。
だが、やはり終わってみれば彼はただのクラスメイトで――まあ、今後ともセフレとしての交流くらいはあるかもしれないが、決して本気で好きになったわけではない。
「……でも、夏希だって、別にアイツとつきあってるわけじゃないんでしょ?」
だというのに、あたしの口はまるで牽制するようにそんなことを言っていた。
夏希は驚いたように目を見開き、それから困ったように笑った。
「今は、ね……今は、セフレでいいんだ。でも、いつか、ちゃんと……」
ほんのりと頬を赤らめながらそう言う夏希は、今まで感じていたギャルっぽいイメージとは明らかに異なるものだった。
胸の奥がざわざわとしてくる。
「……安心してよ。あたし、歳上が好みだし。でも、ありがと。おかげでこれからは気兼ねなくいろんな男とつきあっていけそう」
そう言ってひらひらと手を振ると、あたしは夏希に背を向けてその場をあとにした。
心臓が嫌な感じで跳ねまわっていて、自然と駅を目指す足取りが早くなっていく。
(歳上が好み……いろんな男とつきあっていけそう……か)
自分が言った言葉を、頭の中で反芻する。
どちらも嘘ではない。同年代の男なんて最初から眼中になかったし、初体験さえ済ませてしまえば、あとは気になった男をどんどんつまみ食いしていくつもりだった。
――だというのに。
その日からずっと、あたしの脳裏には稲村ユウトの顔がこびりついて離れなくなった。