「恋人の居る学生生活って、憧れるよなぁ……」
「ああ、身近に満喫してる奴を見てるだけにな」
「でもオレら、恋人居ない割には女性と交流あるよな」
「……ああ、身近にいる奴のお陰でな」
晴れやかな空の下、中庭に設置されているベンチを使い友人たちと食事中
何とも複雑な表情でこちらを見てくる友人たち
そんないつものやりとりをしている友人の話に耳を傾けていると
「ウチの学園って他の所と比べても女子のレベル高いって知ってるか?」
「知ってる知ってる。オレも他の学園に知り合い居るし、何ならミスコンで優勝した女子を
見せて貰った事もある……でも、正直ウチの学園の女子と比べるとなぁって感じだったけど」
「そうだよな?公式非公式問わず、女子の人気投票はどこでもやってる事だけどミスコン
優勝するような女子でさえウチじゃ平均くらいだし。ウチの女子は顔だけじゃなくて
スタイルも良いからなぁ」
『だよな~』と学園の女子について語り合う友人たち
他の学園については知らないけど、確かに可愛い女子は多い
「そんなウチで最近行われた非公式人気投票を見てみると、上位陣はいつもの面子で
殆どこいつの恋人と言う羨ましさ」
「オレはもうイツメンは殿堂入りで良いんじゃって思うわ、毎回ハーレムを
見せつけられるし」
そして再び『だよな~』と揃ってこちらを見てくる。まぁ男たちで集まっていると
大体こういう流れになるので、いつものように愛想笑いだけ返しておく
「それで本題なんだけどさ、学園で誰と付き合いたいとかある奴いる?」
「男だけで恋愛トークって、寂しいよなぁ」
「って言うか、今の話の流れでその質問って……」
「いいだろ別に!で、どうよ?」
今度は恋愛トークをやりたいらしく皆に話を振っていく。その振りに他の友人たちは
『ん~』と食事をする手を止めてじっくり考えた後
「……柊先生とか?」
そうポツリとつぶやく声に『あ~なるほど』と他の友人たちも納得したように頷いた
「……スィーリアやノエルじゃなくて?」
先日スィーリアとナイトプールに行ってはしゃいでいた友人たちの姿を思い出し
そう尋ねてみると
「スィーリア先輩は高嶺の花過ぎて付き合ってる所をイメージ出来ないんだよな」
「うんうん、アイドル……って言うか、家柄を考えればお姫様って感じだし
自分だと釣り合わなさ過ぎて笑える」
「そういう意味でノエルさんも同じなんだよな。ついでに言えば日頃からイチャイチャ
してるのを見せつけられてるし」
友人たちはそう口々に言うと『これだからリア充は』とでも言いたそうな表情を向けて来た
「柊先生も恋人の一人って言う事は友達でもあるオレらは知ってるけど、学園ではあまり
知られてないって言うのもあって最近人気なんだよ」
「だな。生徒と先生って事で学園では距離を置いてるんだろうけど、それもあって
付き合ってる事を知ってるオレらですらお前の恋人だって言うイメージ薄いし」
「……なるほど、勉強になる」
友人たちの話にお礼を言いつつ、ふと考える
確かにスィーリア達と比べると学園での交流と言うのは生徒と先生と言う感じで
友人たちの指摘通りだ。それによって学園の男子からは『フリーな女性』と
思われているらしい
「付き合いたいと言えば、クラスの女子からお前を紹介してくれって言われたりするな」
「あ、オレもオレも。モテる奴ってマジでモテるよなぁ~」
「え?あ、ああ……ごめん?」
考え事をしている間に友人たちからため息交じりに見られ、反射的に謝るとさらに
ため息をつかれた
「モテる男と友達やってると美味しい思いもできるけど、こうして惨めな気持ちに
させられる事もある……って事で、また美味しい思いをさせてくれよなッ」
そんな下心を隠さない言葉に同調するように頷く友人たちに苦笑しつつ
いつものお昼は過ぎて行った……
そんなやりとりをした数日後
「ダメ元でまた美味しい思いをさせてくれって言ったけど……言って良かった」
街にあるレンタルサロンへと俺と共にやってきた友人は、噛みしめるようにそう呟く
サロンと言う名の通り部屋の中はリラックス出来そうな雰囲気で、部屋を照らす
照明も薄暗く雰囲気がある
部屋に居るのは俺たちだけではなくスィーリアと綾子さんも一緒で、バスローブに身を包んだ
二人は友人の嬉しそうな言葉を聞いてスィーリアは楽しそうに、綾子さんは少し緊張した
様子で笑みを浮かべて俺たちを見ていた
「今日はリラックスしてもらうために呼んだから、人数の関係で他の友人については
また後日って事で」
「助かるぜ、オレだけ美味しい思いしてたら他の奴らに何を言われるか」
「あはは、それは確かに……それじゃ俺たちも着替えよう」
「おう、水着に着替えれば良いんだよな」
そんなやりとりをしつつ、更衣室で用意していた水着に着替えると
俺たちはそのまま部屋へと戻り再び二人と向き合う
「それじゃ始めようか……スィーリア、綾子さん」
二人と目線を合わせそうお願いすると、二人は頷いてゆっくりとバスローブを脱いでいく
「……すげぇ……」
そんな二人を見た友人の感想は『当然』とも言えるもので、グラマーな体型を包み込む
金色の三角ビキニ姿は二人にとても似合って居て、俺たちの前でグラビアアイドルの様に
ポーズをとってサービスをしてくれる
「ふふっ、この水着は似合っているだろうか?」
そんなスィーリアの問いは友人に向けられていて
「と、とても似合ってます!も、もちろん柊先生も!」
「気の利いた事を言える友人で良かったよ」
「お、オレだってこれくらいは言えるぜ!?」
そんな俺たちのやりとりを見て再びスィーリア達は微笑むと
部屋に二つ用意されたベッドにそれぞれ座る
「事前に話した通り、俺はスィーリアと、そっちは綾子さんとペアって事で」
「お、おう!柊先生、よろしくお願いします……!」
「ええ、よろしくね」
お互いに水着姿でベッドの上で向き合う。部屋は薄暗いとは言え
仕切りなどはないためお互いの様子は丸見えだ
そんな中スィーリアと視線を交し合うと、先陣を切るようにして向き合って居る俺へと
腕を回して抱きついてくる
裸で抱き合い愛し合う事は何度もしているけれど、薄い布越しに押し付けられる巨乳は
まったく飽きない気持ち良さを与えてくれる
チラリと隣を見れば抱き合う俺たちを羨ましそうに見ている友人の姿。それに気づき
「綾子さんもお願い」
そう伝えれば、胡坐をかいて座る友人の上に跨るようにして座り正面から抱きしめる綾子さん
俺と同じように巨乳を押し付けられ、友人は緊張した様子で手を宙に彷徨わせる
「リラックスリラックス、綾子さんを抱きしめ返してあげて」
俺の言葉に友人は何度か頷くと、恐る恐る綾子さんを抱きしめ返す
薄暗い部屋の中、俺はスィーリアと、友人は綾子さんとそれぞれ抱きしめ合い
そのまま時間だけ過ぎて行く
「……こうして抱きしめ合うだけでも、中々良いと思わない?」
静寂に包まれる部屋で、友人に向けてそう尋ねてみれば
「……ああ、最初は緊張してたけどなんて言うか、こんな綺麗な人と抱き合ってるって
勝ち組だよなって思うし……すげぇ満たされる」
リラックスした声が返ってくる
「だってさ、綾子さん。良い奴だからサービスして貰えると嬉しい」
「ん……分かったわ」
俺のリクエストに綾子さんは、自慢の巨乳を友人の顔に『パフパフ』と何度も優しく押し付け
その度に『すげぇ……』と友人は呟く
「あ~……おっぱい気持ち良い……」
そうしてしばらくの間繰り返し押し付けられるおっぱいの感触に友人はとろけているようで
横から見ているとすっかり『馬鹿』になっている感じだ
「ふふっ、今なら撮影もしやすいんじゃないか?」
すると綾子さんと友人の様子を隣で一緒に見ていたスィーリアが、小声で俺に囁いてくる
「スィーリアにはお見通しだ」
「キミの恋人だからね……んっ」
俺の考えを理解してくれた嬉しさでスィーリアと軽くキスを交し、スマホを綾子さんへと向け
軽く手を振って綾子さんへ合図を送る……と、それに気づいた綾子さんはちょっと
恥ずかしそうにはにかみつつも、友人におっぱいを押し付けたままこちらを見てくれる
俺の友人と、恋人同士の様に抱き合う綾子さんをしっかりとスマホで撮影しつつ
手でピースサインを作って見せれば、綾子さんも少し困った様子でぎこちなくピースサインを
こちらに返してくれる
「……良い光景だ」
そう思わず呟いた声に、抱き合って居るスィーリアは嬉しそうに笑う
「キミが嬉しそうにしていると、こちらまで嬉しくなる」
「あはは、それはお互い様ですね。俺もスィーリア達の嬉しそうな様子を見ていると満たされる」
「確かに、綾子は満更でも無さそうだ」
「ちょ、ちょっとスィーリアっ、そんな事はないから」
友人は相変わらず『馬鹿』になっているようで、呆けている友人をよそに
スィーリアにからかわれて焦った様に口を挟んでくる綾子さんに、思わずニヤついてしまう
「もうっ、あなたまでニヤニヤしちゃって」
「ごめん綾子さん、嬉しくてつい」
「綾子、それなら相手を変えようか?」
「それは……ダメよ」
「ふふっ、了解だ」
スィーリアの提案を綾子さんが断ったのは友人を気に入っているから……と言う訳ではなく
こういった『遊び』ではスィーリアよりも俺に協力しているという『優位性』を保ちたいと
いう嫉妬心からで、それをスィーリアも理解しているためあっさりと引き下がる
(でも、交代するのを断る様子は友人を気に入っているように見えるよなぁ)
と、友人と抱き合ったままの綾子さんを見て心の中でツッコミを入れておく
「……それじゃ、他の友人についても綾子さんにお願いしていいかな?」
「も、もちろんよ。こういことは『大人』の私に頼って頂戴」
スィーリアではなく自分にお願いしてくれたことに嬉しそうにしてくれる綾子さんに
愛おしい気持ちにさせられ、スィーリアと視線でやりとりをした後
綾子さんの居るベッドへと近づく。そして手を伸ばせば綾子さんも応えるようにこちらに手を伸ばし
恋人繋ぎで手を絡ませ合う
「俺の我儘を聞いてくれてありがとう……愛してる」
「ええ……私も、愛してるわ」
友人をその胸に抱きしめたまま頬を染める綾子さんと、共に愛を囁き合い
深くキスを交わし合った……