2020年9月。父隼人40歳、母綾39歳、長女愛菜19歳大学1年生、次女さくら15歳高校1年生、三女結絆3歳。愛菜と結翔君の間には色々あったが、さくらと蒼君のお付き合いは順調に進んでいた。さくらは新体操部、蒼君はサッカー部でそれぞれ部活に励んでいた。毎週水曜日が練習日が同じらしく、いつも一緒に帰るのが日課だった。だから、我が家の水曜日の夕食時間はいつも午後8時。普段は7時だが、水曜日だけは1時間遅い。きっとどこかで話し込んでいるのだろう。また、月に1~2回、日曜日に互いの家に行き、勉強会をして、それぞれの苦手分野を補い合っていた。ファーストキスは中学の卒業式の時に経験済みだと話してくれたが、それ以来、キスは別れ際などにしているようだった。僕たち家族には、さくらは蒼君とのことをよく相談してくれていた。
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12月のある日曜日、いつも通り蒼君の家で勉強を終えたさくらが帰宅した。何となく思いつめていて、様子がおかしい。愛菜がそれに気づき、「どうしたの?蒼君と喧嘩でもしたの?」と尋ねた。するとさくらは「蒼君、帰り際にキスをしてくれて……」と話し始めた。
「いつもキスして帰るんでしょ?」と愛菜と綾が口を揃えて聞き始めた。 「うん、でも今日は蒼君……舌を入れようとしてきて……」
さくらはそう言って、まるで驚きをそのまま閉じ込めたかのように、涙ぐんでその後の話を続けた。「びっくりして飛び出してきたの」。
綾は優しく促すように言った。「嫌だったら、嫌って言っていいんだよ」。
「ううん、嫌じゃないよ。蒼君のことが好き。でも急だったからびっくりしただけなの。でも、蒼君のこと傷つけちゃったかな?」
さくらはそう言うと、堰を切ったように泣き始めた。
愛菜は「そうか、びっくりしたんだよね。今度蒼君に会ったら正直に自分の気持ちを話したら?蒼君、きっとわかってくれるから」と慰めた。この出来事以降、しばらく蒼君の家での勉強会は中止となった。
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2021年1月。父隼人40歳、母綾39歳、長女愛菜19歳大学1年生、次女さくら16歳高校1年生、三女結絆3歳。年が明け、さくらと蒼君はお互いの気持ちを話し合った。蒼君は、さくらの気持ちを一番に考えるから、しばらくは口と口のキスだけにする、と伝えてくれた。さくらもまた、蒼君のことが大好きなのは変わらないこと、この前はちょっとびっくりしただけだから蒼君を傷つけたのならごめんなさい、そして、いつかきっと蒼君とディープキスをしたい、と正直に語り合った。
ある夜、綾と愛菜がさくらに単刀直入に聞いた。「さくらは蒼君とディープキスしたいの?」。 「うん、何日も考えたの。そのこと。いっぱいいっぱい考えたら、やっぱり蒼君のことが好きだなって思って、私もディープキスしたいと思った」。
さくらはそう言って、恥ずかしそうに、しかし正直な気持ちを話し始めた。
「ねえ、ママ、お姉ちゃん、ディープキスのやり方教えて」。
さくらの驚くようなお願いに、綾と愛菜は顔を見合わせて笑った。
「うん、わかった」と2人はうなずいた。そして、3人は連れ立ってさくらの部屋へ向かい、「ディープキス講習会」が始まった。
1時間ほどして3人がリビングに戻ってきた。僕はさくらに尋ねた。「どう、勉強になった?」。 「うん、ママもお姉ちゃんもやっぱベテランだから、めっちゃ勉強になったよ」とさくらが満面の笑顔で答えた。「ちょっと復習してくる」と、さくらは自分の部屋に再び戻っていった。 「どんな風に教えたの?」と僕は綾と愛菜に聞いたが、「絶対ヒ・ミ・ツ!」とだけしか教えてくれなかった。
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1月下旬から再びお互いの家での勉強会が始まる。僕たちの家で勉強会をすることもあったが、2月は蒼君の家での勉強会。日曜日、さくらはいつもよりも早く起き、嬉しそうに教科書や参考書の準備をし、「いってきまーす」と言って元気に家を出る。
午後1時、蒼君の家で勉強会が始まる。さくらと蒼君は、12月の出来事がなかったかのように何のわだかまりもなく勉強に集中している。午後5時、そろそろ薄暗くなりかけた頃、さくらが「じゃあ、もう帰るね」と言う。鞄に教科書や参考書をしまいながら、さくらは真っ直ぐに蒼君の顔を見つめる。さくらが目を閉じ、無言で蒼君の唇にそっとキスをする。蒼君は驚きながらも、そのキスを熱く受け入れる。蒼君は優しくさくらを抱きしめる。
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さくらはゆっくりと唇を誘うように開け、蒼君の熱を持った上唇を挟み込む。そして、舌の先端で蒼君の上唇にそっと優しく触れる。「あっ、うう、はあ……」さくらの甘く、若い吐息が蒼君の唇に絡みつく。蒼君もそっと唇を開き、熱に誘われるように舌の先端でさくらの下唇に触れる。「ああ、はあ、はあ」とさくらの小さな喘ぎ声が聞こえ、蒼君はぎゅっとさくらを体に食い込ませるように抱きしめる。お互いの口がゆっくりと開き、舌が熱く、絡み合うように触れ合った瞬間、まるで堤防が決壊するように激しく舌を絡ませ合う。「くちゅ、くちゅ、くちゅ」と、粘りつくような舌の音が響く。蒼君の口の中にはさくらの少女のような甘く濃厚な唾液が、さくらの口の中には蒼君の春の雪解け水のように清らかで美しい唾液が溶け合うように混ざり合う。蒼君はさらに強くさくらをその体に引き寄せる。「ううあっ、あっああ」さくらが喘ぎの声を震わせる。蒼君はそっと目を開けさくらの顔を見る。そこには、恍惚に目を閉じ、蒼君を求めるさくらがいる。蒼君はさらに強く、さらに強くさくらをその身に押しつけるように抱きしめると、さくらは「うっ、ああ蒼君、苦しいよ・・・」と甘えたような、幸福に満ちた呻き声をあげる。蒼君ははっとしたようにさくらから離れる。蒼君の口からはさくらの唾液が、さくらの口からは蒼君の唾液が愛の糸のように絡み合っている。さくらはとっさに自分のポケットから白いハンカチを出し、蒼君の口元の唾液を拭い、その同じハンカチで自分の口元の唾液を拭う。数十秒の沈黙が流れる。「今度いつ勉強会する?」さくらは平静を装って蒼君に聞く。「じゃあ、来月、また、僕の家でいい?」と蒼君。「うん、いいよ」とさくら。
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さくらが自宅に着いたのは、もうあたりが暗くなった頃だった。いつも蒼君が家まで送ってくれた。綾が元気いっぱいに
「お帰り、勉強会どうだった?はかどった?」と出迎えた。
「ちょっと、寄って行かない?」と綾は蒼君に声をかけたが、蒼君は「もう遅いのでこれで失礼します」と丁寧に応じ、帰って行った。
「晩御飯出来てるよ」と綾が言ったが、さくらは「うん、今日はいらない」とだけ言って、足早に自分の部屋に戻って行った。綾と愛菜は顔を見合わせ、「いつもは帰ってくるなり、『お腹すいたー』って言うのに変だね」と、すでにさくらの異変を悟っている様子だった。「そうだよね。食事なんか喉を通らないよね」と愛菜も呟いた。
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午後10時頃、綾と愛菜がそっとさくらの部屋を覗くと、さくらはすでに安らかな眠りについていた。枕元には、さくらと蒼君の唾液を拭った、中学3年生の誕生日にもらったばかりの白いハンカチが、まるで大切な宝物のようにきれいに畳んで置いてあった。翌朝、さくらは洗面台で、清らかな愛の証を洗うかのように、いい匂いのする新品の石鹸でそのハンカチを丁寧に洗っていた。
松原隼人:1980年5月12日生まれ 1998年7月5日(18歳2か月)初体験 システムエンジニア 月収40-50万円 身長175cm
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松原 綾:1981年7月5日生まれ 1998年7月5日(17歳)初体験 桑都八王子東高校新体操部キャプテン イラストレーター ペンネーム
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松原
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松原さくら:2004年11月10日生まれ(次女)K大学付属K女子高校1年 新体操部 産婦人科医志望 身長155cm Bカップ 2020年3月(15歳)ファーストキス
____________________________________________松原
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松原忠晴:1950年8月31日生まれ 2006年7月7日死去(55歳) 隼人と綾の父
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松原清美:1952年3月10日生まれ 2006年6月15日死去(54歳) 隼人と綾の母
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小川
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小川真一郎:1961年生まれ 結翔の父 区議会議員
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小川由美子:1964年生まれ 結翔の母 専業主婦
____________________________________________田島
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吉田有紗:1964年生まれ 弁護士 K女子中学校高校出身 K女子高校同窓会長
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高畑みずき:1964年生まれ K女子高校養護教諭
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30年前の妹:1970年生まれ みゆきの母 2014年乳がんで死去(44歳)
____________________________________________鈴木
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山田美咲:綾の桑都八王子東高校の同級生 新体操部副キャプテン ケーキ作りが趣味
____________________________________________水野さん:2020年当時30歳くらい 綾のイラスト担当敏腕編集者