※この作品はR-18です。

綾~許されぬ愛と家族の形~   作:松原隼人

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第52章 医学部

2022年10月。父隼人42歳、母綾41歳、長女愛菜21歳大学3年生、次女さくら17歳高校3年生、三女結絆5歳。蒼君の自殺から1か月ほどが経った。さくらの大学進学が近づいていた。愛菜の大学進学の時と同じように、さくらも内部進学を考えていた。目標は医学部だった。

 

綾が結絆を出産した際、妊娠高血圧のため母子ともに危険な状態だった。さくらはその経験から、赤ちゃんを守る産婦人科医になりたいと強く決意したのだ。また、蒼君からの性的暴行未遂後に夜間救急病院で、女性産婦人科医が「後はシャワーを浴びていいですよ、よく頑張りましたね、自宅でゆっくり休んでください」とさくらを労い、寄り添いの言葉をかけてくれ、さくらがとても安堵したことも、彼女が産婦人科医を目指す大きな理由の一つだった。

 

しかし、蒼君の事件で負った心と体の傷は未だ癒えず、さくらは1か月以上学校を休み、勉強も手につかない状態だった。内部進学に重要な意味を持つ2学期末試験は11月下旬に迫っており、もう時間がなかった。医学部への道は、かなり厳しい状況に置かれていた。

 

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2022年11月。父隼人42歳、母綾41歳、長女愛菜21歳大学3年生、次女さくら18歳高校3年生、三女結絆5歳。11月下旬、さくらは何とか学校に通えるようになったが、すぐに期末試験が始まった。ほとんど試験勉強ができなかったため、結果はあまり芳しくなかった。年が明け1月、進路指導面談が行われることになり、僕は綾とともに出席した。最悪の事態は覚悟していた。「推薦不可」。指導主事からは「さくらさんの成績なら、医学部は無理でも薬学部や理学部、理工学部であれば十分推薦できます」と代替案が提示された。しかし、さくらはその場で返事を保留し、「しばらく考えたい」とだけ答えた。

 

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2023年1月。父隼人42歳、母綾41歳、長女愛菜21歳大学3年生、次女さくら18歳高校3年生、三女結絆5歳。進路指導面談の日の夜、綾は、さくらが心身ともに傷ついたあの日のことを思い出していた。そして、当時17歳高校3年生だったさくらが経験した、あの夜間救急病院での出来事を。内診台で大きく股を開き、女性として最も恥ずかしい部分、大陰唇、小陰唇、処女膜、膣内部まで診察された時間。悔し涙を流すさくらの手を、自分が強く握りしめていたこと。

 

しかし、その絶望の中でも、男性産婦人科医に代わって駆けつけてくれた女性産婦人科医の存在が、綾の頭によぎった。マスクをした顔に見たその目、首から下げられたネームプレートには、「産婦人科医師 島田弥生」とあった。綾の頭にふと、「どこかで見たことがある」という感覚が蘇った。

 

綾は、自分の仕事机の中から、愛菜、さくら、結絆の出生証明書を取り出した。ママ友から「会社や健康保険組合などへ、出産したことの分かる書類の提出を求められる場合があるからコピーを取っておいた方がいい」と聞いていたのだ。

 

その出生証明書を確認すると、結絆の欄にはこう記されていた。            

「子の氏名:松原結絆、生まれたとき:平成29年2月6日、出生したところ:K大学付属病院、体重:3014グラム、身長:51センチメートル、母の氏名:松原綾。上記のとおり証明する。医師:島田弥生」。




松原隼人:1980年5月12日生まれ 1998年7月5日(18歳2か月)初体験 システムエンジニア 月収40-50万円 身長175cm
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松原 綾:1981年7月5日生まれ 1998年7月5日(17歳)初体験 桑都八王子東高校新体操部キャプテン イラストレーター ペンネーム愛桜(あいさ) 月収50-80万円 身長163cm Fカップ
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松原愛菜(まな):2001年9月26日生まれ(長女)K大学法学部法学科3年 新体操部 弁護士志望 身長165cm Eカップ 2020年3月(18歳6か月)初体験
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松原さくら:2004年11月10日生まれ(次女)K大学付属K女子高校3年 新体操部 産婦人科医志望 身長155cm Bカップ 2020年3月(15歳)ファーストキス 2022年8月レイプ未遂被害
____________________________________________松原結絆(ゆいな):2017年2月6日生まれ(三女)
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松原忠晴:1950年8月31日生まれ 2006年7月7日死去(55歳) 隼人と綾の父
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松原清美:1952年3月10日生まれ 2006年6月15日死去(54歳) 隼人と綾の母
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小川結翔(ゆいと):2001年生まれ K大学法学部政治学科3年 身長180cm イケメン 成績優秀 バドミントン部 2017年7月(高1)から愛菜と交際 一人っ子 巨根(平常時:長さ13cm、太さ3cm 勃起時:長さ18cm、太さ5cm)睾丸は砲丸投げのボールくらい 政治経済に興味があり、将来は新聞やテレビ報道の分野に進みたい
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小川真一郎:1961年生まれ 結翔の父 区議会議員 子供の教育問題に取り組む文教委員 巨根
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小川由美子:1964年生まれ 結翔の母 専業主婦 フラワーアレンジメント教室を開いている
____________________________________________田島 蒼(あお):2004年4月12日生まれ K大学付属K男子高校3年 さくらと同級生の彼氏 サッカー部 身長164cm 2017年に父は家出 2021年3月に母は失踪 2022年9月15日首吊り自殺   
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吉田有紗:1964年生まれ 弁護士 K女子中学校高校出身 K女子高校同窓会長
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高畑みずき:1964年生まれ K女子高校養護教諭
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島田弥生:産婦人科医師 K大学医学部産婦人科所属
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茗ケ原(みょうがはら)みゆき:1986年生まれ 2011年25歳で妊娠 2012年26歳で結婚 2014年28歳で独立しイタリアンレストラン「Mother」
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茗ケ原(みょうがはら)健一:1986年生まれ みゆきの夫 婿養子
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茗ケ原(みょうがはら)裕之:1969年生まれ 陽子の兄 みゆきの父
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茗ケ原(みょうがはら)陽子:1970年生まれ 裕之の妹 みゆきの母 2014年乳がんで死去(44歳)
____________________________________________鈴木聖羅(せいら):2001年生まれ 愛菜の中学校からの大親友 K大学3年 新体操部 彼氏は健太君
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山田美咲:綾の桑都八王子東高校の同級生 新体操部副キャプテン ケーキ作りが趣味
____________________________________________水野さん:2020年当時30歳くらい 綾のイラスト担当敏腕編集者
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