※この作品はR-18です。

綾~許されぬ愛と家族の形~   作:松原隼人

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第69章 松原家と杉浦家

2024年6月。父隼人44歳、母綾42歳、長女愛菜22歳法科大学院1年生、次女さくら19歳大学2年生、三女結絆7歳小学2年生。さくらと慎吾の交際が始まってちょうど1年が過ぎた頃だった。二人の仲は変わらず良好だ。ある日の夕食後、さくらが神妙な面持ちで僕たちに尋ねてきた。「慎吾のお父さんにね、今度自宅に来て一緒に食事しませんかって誘われたんだけど、どうしようか? お姉ちゃんも結絆もどうぞって」。僕と綾が慎吾君のご両親に直接お会いしたのは2回だけだ。1回目は昨年12月、さくらがスマホを慎吾の家に忘れてしまい、ご両親がわざわざ僕たちの家に届けてくれた時。2回目は今年のゴールデンウィーク、綾のサイン会の時だった。いずれも顔を合わせた程度で、きちんとご挨拶する機会はなかった。僕と綾は、この機会に正式にお父さんやお母さんにご挨拶したいと思い、「是非お願いします」とさくらに伝言を頼んだ。

 

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翌日、さくらが愛菜に頼み込んだ。さくらにとっては一大事だ。「お姉ちゃん、お願い。一緒に洋服買いに行って! 今度家族で慎吾の家に夕食に招かれたの! 銀座か表参道がいい!」。                            愛菜は「えっ、家族でって、私と結絆も?」と驚く。                                       さくら「そうだよ。でも、なんかお見合いみたいで緊張する。ちゃんとした服着ていかないと……」。                                       愛菜は楽しそうに言った。「じゃあ、ママと結絆も一緒に買いに行こう。結絆にも可愛い服を選んであげなきゃね。私も姉として、きちんとした良い服で行かなきゃ!」。           綾は愛菜の思惑を見透かしたように、「愛菜は主役じゃないんだから、あんまり気合入れなくていいの。どうせ自分も何か新しい服買ってもらおうと思ってるんでしょ?」とあきれ顔。綾の言葉に、愛菜は図星を突かれて、口元を隠すように「えへっ」と笑った。

 

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翌日、綾と愛菜とさくら、そして結絆は、銀座や表参道など数件の店を回り、フォーマルワンピースを買いに行った。綾はラルフローレン、愛菜はエルメス、結絆はバーバリー、そしてさくらはプラダのハイブランドワンピースを選んだ。合計で151万円! 綾のクレジットカード一括払いだった。さすが年収3000万円だ。

 

さくらのワンピースは、気品あふれるネイビーカラーをチョイスし、さらに色数をベーシックカラー2色に抑えてフォーマル感を高めた。ピアスとブレスレットは、フォーマルコーデの定番であるパールで統一し、より格式のある雰囲気のものを選んだ。

 

6月の中旬の土曜日午後6時、僕たち家族5人は、杉浦家に招かれた。

 

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「よくいらっしゃいました」と、満面の笑みで秀美さんが出迎えてくれた。僕たち5人は、広々としたダイニングルームに通された。食卓には、都内有名フレンチレストランのシェフ2人に来てもらい、杉浦家のキッチンで調理し、提供してもらうという特別コースが用意されていた。アミューズから始まり、前菜2品、スープ、メイン料理2品と続き、デザートはワゴンサービス。締めはコーヒーまたはエスプレッソまたは紅茶と、高級チーズの盛り合わせ。結絆には、パスタやハンバーグ、カレー、サンドイッチなどが特別に用意されていた。食事は終始、華やかな雰囲気の中でとても楽しく進んだ。さくらは何度か杉浦家にお邪魔していることもあり、ご両親ともすでに打ち解けている様子だった。

 

陽介さんはニコニコ顔で言った。「本日はよくおいでくださいました。隼人さんや綾さん、愛菜さんや結絆ちゃんに会えることを楽しみにしていましたよ」。                 秀美さんも嬉しさを隠せない様子で、「愛桜先生としてはサイン会の時にお会いしましたけれど、さくらちゃんのお母様として正式にお会いするのは今回が初めてですね」と話した。                   秀美さんは、手放しで喜びを露わにし、さくらを見て微笑んだ。「さくらちゃんは本当にいいお嬢さんで、私たちも慎吾にこんなに良い彼女ができて、とても喜んでいるんです。とっても可愛らしくて、素直で、聡明で、礼儀正しくて。この前、さくらちゃんをお借りして、一緒に買い物に行ってもらったんですよ。私たちには息子だけで娘がいませんから、こんな可愛い娘と一緒にショッピングとか食事とかしてみたかったんですよ!」。

 

陽介さんは秀美さんをからかうように言った。「最近では、さくらちゃんは慎吾とデートしているのか、秀美とデートしているのか分からないな」。                     慎吾君もさくらのことを愛おしそうに見つめながら、「さくらちゃんは本当にもう僕たちの家族の一員みたいだよね」と続けた。                              陽介さんは愛菜にも目を向けた。「お姉さんの愛菜さんは、本当にお母さんの綾さんに似て美人ですね。しかも、K大学の法科大学院ですよね。将来は弁護士を目指しているとさくらちゃんから聞きました。本当に素晴らしい、優秀な姉妹ですね。結絆ちゃんもお姉さんたちに似てとても可愛らしい。ご両親もご自慢の娘さんたちですね」。                       愛菜は「ありがとうございます。今後ともさくらのことをよろしくお願いします」と頭を下げた。                                     僕も感謝を伝えた。「まさか、ご自宅でシェフ自らの調理でフレンチが頂けるとは、思いもよりませんでした。本日はご招待いただき、ありがとうございました」。

 

秀美さんが突然言った。「そうだ、リビングに移動いたしませんか? お見せしたいものがあるんです」。

 

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30畳はあろうかという大きなリビングには、壁一面に綾、いや「愛桜」のイラストが10点、立派な額に入れて飾られていた。また、高校時代に描いた「夜空」の油絵も飾られていた。秀美さんがこの油絵を100万円で購入したのだと、この時知った。

 

秀美さんは「どうですか! 素晴らしいコレクションでしょ。たぶん、愛桜先生の作品を11点も所蔵しているのは、日本広しといえども我が家だけですわ!」と、推し活モード全開で話し始めた。                                  綾は「うわー、すごいですね。でも、こんなに大事にしてくださって嬉しいです。ありがとうございます」と答えた。                                   陽介さんも「秀美の『愛桜』愛はすごいですよ」と微笑む。                 秀美「やはり、柴犬の表情がいいですよね。すべてのワンちゃんの表情が全部違うんです!」。                                     綾「分かっていただけますか? 嬉しいです。そこを評価していただけて」。

 

秀美さんは、しみじみと語った。「私、さくらちゃんがこんなにいいお嬢さんに育ったのは、綾さんやお父様がとっても大事に育てられたからだと思っています。本当に素晴らしいです。こうして慎吾とご縁ができたのも、お二人のおかげです」。僕と綾は、秀美さんの言葉でこれまでの苦労や悲しみが一瞬で氷解するような、温かい気持ちになった。

 

その後は、作者である綾による作品の解説が始まった。秀美さんは大喜びで「愛桜」の話に耳を傾けていた。1時間ほどして、そろそろ帰宅の時間になった。

 

陽介さん「本日はお越しいただき、ありがとうございました」。               僕も「今度は我が家に皆さんでお越しください」と招待した。                秀美さんは「ハイヤーを用意してありますので、お気をつけてお帰りくださいね。さくらちゃん、また、いつでも遊びにいらしてね」と笑顔でさくらを見つめていた。

さくら「はい、ありがとうございます」。                         愛菜「本日は素敵なディナーをありがとうございました」。                 結絆も「おいしかったです。ありがとうございました」と可愛らしく言った。         外では、大型高級車両のトヨタのアルファードが待機していた。

 

慎吾君がさくらの手を取り微笑みかけた。「さくら、じゃあまた来週、大学で会おうね」。   さくらも「うん、慎吾も風邪なんかひかないでね」と応じた。                   秀美さんは「あら、『慎吾』に『さくら』ですって! 初めて聞きました!」と、喜びを隠しきれない様子で声を上げた。さくらは顔を真っ赤にしてアルファードに乗り込み、僕たち4人も続いた。

 

綾「本当に楽しい時間だったね」。                            さくら「慎吾のお父さんやお母さんが、うちの家族と仲良くなってよかった。ちょっとドキドキしてたんだ」。                                      愛菜「慎吾君もかっこよかったね」。

 

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帰宅すると、もう午後10時を回っていた。それぞれが、今夜の出会い、会話、そして料理の余韻に浸っていた。僕と綾は、ベッドの中でそっと手を握り合っていた。

 

僕「今度は、杉浦さんご一家を僕らの自宅へご招待しよう」。                綾「そうだね、さくらもきっと喜ぶね」。

 

しばらく無言の時間が続いた。

 

綾が静かにつぶやいた。「その時に、あのこと、言おうか」。                僕「うん、そうだね。さくらとも相談してみようか」。                   綾「家族みんなで乗り越えなきゃね、さくらのためにも」。

 

そう話すと、僕と綾はそっと目を閉じ、安らかな眠りについた。




松原隼人:1980年5月12日生まれ 1998年7月5日(18歳2か月)初体験 システムエンジニア 年収600万円 身長175cm
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松原 綾:1981年7月5日生まれ 1998年7月5日(17歳)初体験 桑都八王子東高校新体操部キャプテン イラストレーター ペンネーム愛桜(あいさ) 年収3000万円 身長163cm Fカップ 名器
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松原愛菜(まな):2001年9月26日生まれ(長女)K大学法科大学院1年 新体操部 弁護士志望 身長165cm Eカップ 2020年3月(18歳6か月)初体験 名器
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松原さくら:2004年11月10日生まれ(次女)K大学医学部2年 新体操部 産婦人科医志望 身長155cm Bカップ 2020年3月(15歳)ファーストキス 2022年8月レイプ未遂被害 2023年6月(大学1年)から慎吾と交際 2023年9月(18歳10か月)初体験 名器
____________________________________________松原結絆(ゆいな):2017年2月6日生まれ(三女)小学校2年
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松原忠晴:1950年8月31日生まれ 2006年7月7日死去(55歳) 隼人と綾の父
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松原清美:1952年3月10日生まれ 2006年6月15日死去(54歳) 隼人と綾の母
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小川結翔(ゆいと):2001年生まれ K大学法学部政治学科卒 身長180cm イケメン 成績優秀 バドミントン部 2017年7月(高1)から愛菜と交際 一人っ子 巨根(平常時:長さ13cm、太さ3cm 勃起時:長さ18cm、太さ5cm)睾丸は砲丸投げのボールくらい 政治経済に興味があり、将来は新聞やテレビ報道の分野に進みたい B出版社勤務
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小川真一郎:1961年生まれ 結翔の父 区議会議員 子供の教育問題に取り組む文教委員 巨根
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小川由美子:1964年生まれ 結翔の母 専業主婦 フラワーアレンジメント教室を開いている
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杉浦慎吾:2003年生まれ K大学医学部3年 さくらの小論文の家庭教師 2023年6月(大学2年)からさくらと交際 早漏 2023年8月包茎手術
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杉浦陽介:1974年生まれ 慎吾の父 内科開業医 区医師会副会長 
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杉浦秀美:1979年生まれ 慎吾の母 専業主婦 ピアノ教室を開いている 愛桜の大ファン
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田島 蒼(あお):2004年4月12日生まれ K大学付属K男子高校3年 さくらと同級生の彼氏 サッカー部 身長164cm 2017年に父は家出 2021年3月に母は失踪 2022年9月15日首吊り自殺   
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吉田有紗:1964年生まれ 弁護士 K女子中学校高校出身 K女子高校同窓会長
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高畑みずき:1964年生まれ K女子高校養護教諭
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島田弥生:2023年当時40歳前後 産婦人科医師(A病院勤務) K大学医学部産婦人科所属 
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茗ケ原(みょうがはら)みゆき:1986年生まれ 2011年25歳で妊娠 2012年26歳で結婚 2014年28歳で独立しイタリアンレストラン「Mother」
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茗ケ原(みょうがはら)健一:1986年生まれ みゆきの夫 婿養子
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茗ケ原(みょうがはら)裕之:1969年生まれ 陽子の兄 みゆきの父
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茗ケ原(みょうがはら)陽子:1970年生まれ 裕之の妹 みゆきの母 2014年乳がんで死去(44歳)
____________________________________________鈴木聖羅(せいら):2001年生まれ 愛菜の中学校からの大親友 K大学卒 新体操部 彼氏は健太君
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山田美咲:綾の桑都八王子東高校の同級生 新体操部副キャプテン ケーキ作りが趣味
____________________________________________水野さん:2020年当時30歳くらい 綾のイラスト担当敏腕編集者 B出版社勤務
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