※この作品はR-18です。

童貞魔女(♂)オーウェンはチンチラ奴隷を嫁にする   作:ケロリビドー

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魔女と奴隷の次の朝

 オーウェンの母エウェンは、若い外見のまま百年以上生きている魔女だったという。長らくを一人で生きていたが、ある時オーウェンを孕み、産み落としたことで止まっていた時間が動き始めたのか、常人よりも急速に老いてその命を終えた。どうして不老の身だったのか、父親はどんな男だったのか結局のところオーウェンは教えてもらってはいない。自分にあまり多くの時間が残されていないことを自覚していたエウェンは、自分の教えられる多くのことを息子に教え、後のことをその時取っていた弟子であるダリアに任せてこの世を去った。オーウェンは母から教えられることを真剣に学び、わがものにできるほどに吸収し、その後訳あってダリアとは決別している。

 

「アタシは長く生きられないとわかっててもアンタに会いたかったんだよ。アタシが勝手に産みたくてアンタを産んだんだから、アンタはアタシのことは忘れていい。男っ気がない家だからね、男が教えられることを教えられていないのだけが心配だけど……なるようになるだろう。いいかい、本が教えてくれることにも限界がある。知識と経験は同じだけ必要だ。人の話は良く聞きな。それで、自分で良く考えるんだ。いいね」

 

 自分が産まれることで母の時間が動き出してしまったと知ったオーウェンに、エウェンはそう言って微笑んだ。

 目を閉じて睡魔に身を任せると、この時の夢をよく見る。彼女は庵の近くの森の中に埋葬されている。

 

「……んん……。んんんうっ!!!?」

 

 懐かしい夢にまどろんでいたオーウェンを眠りの淵から引きずり出したのは急速に襲ってきた射精感だった。

 

「あ、アンタはまたっ!!? いつ入って……いや、何やってるんだいっ!!!!」

「ほぁ。ふぉふぁおおほはいはふおーえんはも」

「く、口に入れたまま喋るなっ!! あっ! ああっ……!!」

 

 異常に気が付き、ガバと跳ね起きたオーウェンと、彼の朝方の若い屹立を口いっぱいに頬張るザジの目が合った。咄嗟に細い肩に手をかけて引き剥がそうとしたが、喉の奥までいっぱいに飲み込まれた陰茎が伝えてくる快感に力が抜けてしまい、オーウェンは仰け反って背筋をぞくぞくと震わす。ザジがギリギリまで引き抜くと、彼女の喉の蠕動が陰茎を締め付けながら扱き上げ、唾液のたっぷり乗った舌で亀頭をくすぐったかと思えば、そのまま再び喉奥まで吸い込むのを繰り返す。娼婦顔負けのザジの口技は、昨日初めて対人の性愛を知った若者がいきなり味わってはいけないほどに暴力的な気持ちよさだった。腰を高く上げ、オーウェンの体がガクガクと痙攣する。

 

「ぬ、抜けるっ……根元から抜けちまうよっ……ひぃっ……♡ で、出る!」

 

 どぷ♡ どくんっ♡ ぶびゅるるる♡♡♡ どくどくっ♡

 

「ごくん」

「は、はーっ、はーっ、はーっ……♡」

「おはようございますオーウェン様。朝のお情け、ごちそう様でした♡」

「あ、あさの……何って……?」

 

 覚醒直後の頭で状況が理解できていないうちに追いやられた絶頂で目を白黒させながら問いただすと、ぬらぬらと濡れた唇を可愛い舌でぺろりと舐めてザジは微笑んだ。

 

「玩具奴隷たるもの、お買い上げいただいただんな様のおちんぽ様に朝の挨拶をするように躾けられております。今朝は自分の判断でこの時間に参りましたが、時間の指定をいただければ毎朝オーウェン様を起こして差し上げますね」

「ま、毎朝……毎朝これをやろうってのかい……」

「気持ちよくはありませんでしたか? 口淫だけでは物足りないのでしたら、ザジがおまんこでご奉仕を……」

 

 オーウェンの腰をまたいで膝立ちになったザジがスカートをめくると、そこには頼りない布に包まれた儚げな陰部と、つやつやのおへそ、いかがわしい奴隷紋が存在している。

 

「いや! 気持ちよかった!! 気持ちよかったからここまででいい!!」

「楽しんでいただけたなら嬉しいです。明日もご挨拶させてくださいね♡ それでは朝餉の準備をしてまいります」

 

 ぴょこんとベッドから飛び降り、ザジは部屋から出て行った。それをしばらくポカンと見つめていたオーウェンだったが、我に返るといつものローブを身に着け、慌てて彼女を追いかけた。

 

「朝は卵とパンとミルクだ。味付けは塩だけでいい。作ってくれるのなら同じようにしておくれ」

「わかりました。ありがとうございます」

「それから、食事の前にこの薬湯を飲む。アンタも飲むんだ。かあさんも姉弟子も毎朝飲んでたよ。身体をあたため、調子を整える。さあ」

 

 朝餉の手順を教えながら、沸かしていた湯で薬湯を入れ、ザジにカップを手渡すオーウェン。ザジはくんくんとそれを嗅ぎ、おそるおそる啜った。

 

「味わったら駄目だよ。水ですこし割って冷ましたから一気に飲みな」

「……んに゛っ、にがっ!!!」

「味わったら駄目って今言ったろ? 鼻でもつまんで、すぐ飲んじまいな」

 

 ザジはクシャッとした顔で薬湯を飲み干すと、くあ、くあ、とおかしな声を上げて苦さの後味に悶える。

 精液なんか飲んじまうくせに……とオーウェンは棚から小さな瓶を取り、飴玉を取り出してザジの口に放り込んだ。それはかつてのオーウェンと母の間であったのと同じやりとりだ。

 

「わ……甘い……」

 

 ザジは普段は媚びた笑みを顔に張り付けているが、不意をつかれたときなどに束の間、豊かな表情を見せることがあった。その生の反応を見ると、オーウェンは冷えた手に小さな動物を抱いたような温かい気持ちになるのを感じた。自分が自覚しているより、孤独は彼の心を固く冷やしていたようだった。

 

「さて、これからどうしようか……そうだね、仕事を手伝ってもらえたら全部アタシがやらなくてすんで楽だね」

「なんなりとお申し付けください、オーウェン様」

 

 人手が増えたのなら使わなくては損である。オーウェンは子供時代の自分がやっていた簡単な仕事をザジに手伝わせることにした。

 

「これを10ずつ紙に包んでおくれ。やり方はアタシが見せるからね。数はわかるかい」

「わかります。指の数とおなじだけですよね」

 

 加工の終わったスライムスキンが入った箱から10枚取り出し、紙で包む。簡単だが、何度もやるとなると時間がかかる作業なので手伝ってもらえるのは助かる。

 

「これは……」

 

 ザジは薄く青みを帯びた謎の素材を窓の光にかざした。この地に連れてこられて調教を受ける際に何度も使われた不思議な道具。

 

「スライムスキンさ。アタシのかあさんが開発したんだ。他にもいろいろやってるが、これを作って売るのがアタシの今の主な仕事だね」

 

 今でこそザジは淫蕩に振舞う玩具奴隷だが、好きでもない男に犯されるたびに目にしたそれに対して、彼女はなんとなく忌まわしい印象を覚えた。孕まずとも屈辱的なのは確かである。今、自らの待遇を上げるために自分の女の部分を使おうとしているのだって本来は屈辱的ではある。それはなるべく苦しまずに生きるために致し方ないことと、頭の隅に追いやっていたのだが、こうして形になって見えるものがあると得体のしれない男に媚びるしかない自分の不幸を自覚しそうになってしまう。

 ザジがそんなことを考えているとは知らず、オーウェンは案外手際よく梱包するザジの手を見つめながら今後どうするか考えていた。

 あまり人と交流しないように過ごしているとはいえ全くの没交渉なわけではない。特に近くに住んでいる木こりの妻は母の友人だ。この友人がオーウェンの身を案じており、ずっと一人で暮らすつもりなのかい、良い人はいないのかい、誰それの娘が最近男と別れて寂しくしているそうだよ、などと言ってくることがあり、辟易としていたのだが……奴隷を買ったなどと知られたらどんな反応をされるか……。

 

「そうだ……妻ということにすればいいのでは?」

「……? 何かおっしゃいましたか? オーウェン様」

「ねえアンタ。ものは相談なんだが……アタシの妻の振りをしてくれないかい?」

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