突然生えちゃったヒロインに襲われちゃう話 作:倉橋 奏
『相談したいことがある。来てくれないか?』
休日に突然そんな連絡があった。
相手は天草シノ。桜才学園の生徒会長である。
送られてきた住所へ向かうと、一軒家に着いた。表札には、”天草”の文字がある。彼女の自宅のようだ。
自分は生徒会の庶務を務めており、彼女との関係と言えば、その生徒会活動ぐらいである。休日に会うのもこれが初めてだ。そんな自分を家に招いて何の相談だろう。普通は、彼女の親友の七条アリア先輩にでも相談しそうなものだが。首を傾げてインターフォンを押す。
「っ、三上か。よく来てくれた。入ってくれ!」
ややもせず。天草会長が扉を開けて迎え入れてくれた。よほど急いで出てきたのだろう。少し息が乱れ、頬も上気している。心なしか目も潤んでいる気がする。彼女の美貌に見慣れているはずの自分も思わずドキリとしてしまう。
普段であれば、ここらで彼女の見た目にそぐわぬエロボケの一つや二つをかまされて、このトキメキも一瞬で氷点下まで冷めるというのに。
「お邪魔します」
今日の彼女は口数が少ない。それだけ真剣な悩みなのだろう。調子を崩される思いで彼女についていく。案内された先は勉強机やベッドが並んだ部屋だった。十中八九、彼女の自室だろう。
「ちょっ、会長っ!?」
「いいから入ってくれ!」
恋人でもない異性が女性の自室に入るのは問題だろう。そんな思いで抗議したが、強引に部屋に引き入れられ、座らされた。
家族に聞かれたくない相談しても、自分への警戒がなさすぎる。それだけ信用されているのか、そもそも異性と見られていないのか。普段から気軽にエロボケをかまされているあたり、後者かもしれない。
異性の部屋にいるというのに、しょっぱい気持ちになってしまう。
「………………」
「………………」
対面に正座した彼女は何も話さない。
「………………」
「………………」
「………………」
「………………あの、相談って?」
固まった空気に耐えられなくなり話を促す。
「……ん。ああ。そうだ。相談だな。その、相談が、あるんだ――」
彼女は歯切れ悪く言い淀んでいたが、やがて決心したように立ち上がった。
「――ところで三上、私のこれを見てくれ。こいつをどう思う!」
「――え……」
普段の自分であれば、「ここでぶっこむのかよ!」などと下ネタに突っ込みを入れていただろう。
しかし、できなかった。言葉を失ってしまった。
立ち上がり、下着を下ろした彼女の股間には、雄々しく屹立した男性器がそびえ立っていたのだから。
「……その、何か、言ってくれないか……」
彼女は消え入りそうな声で言った。顔は沸騰しそうな程に赤く茹だっている。
「か、会長は男だったんですか……?」
「女だ! ……でなければ、私の年で桜才学園への入学はできないだろう」
勢いよく否定した声を萎ませて続ける。
「その……今朝、急に、生えてたんだ……なあ、三上、私はどうすればいい……?」
表情を暗くして俯いた。彼女のこんな弱りきった姿は見たことがない。
「びょ、病院に行きましょうよ!」
「……それでなんとかなるか? 私はこんな症状を聞いたことがない。それに、今日は日曜だ。どこも閉まってる」
「……っ」
「……それに、それにな、三上。……その、状態が、ずっと治まらんのだ。それに、歩くだけで、下着とこすれて、なんというか……困る」
――――そうか。
納得した。だから七条さんではなく自分が相談相手に選ばれたのか。こんなこと、女性には相談しにくいだろう。最悪、関係が変わるかもしれない。
とは言え、差し迫っている問題の解決法はシンプルだ。
「……状態の解決なら、ほら、会長もご存知でしょう。その、擦ったり、とか。僕は部屋を出ますので」
「待て、行かなくていい。行かなくていいぞ。そ、そうだな。擦ったり、だよな。流石は三上だ」
彼女は空笑いを浮かべて僕を制止する。そして、自分の屹立した男性器に手を伸ばそうとして止まった。
「分かってる。分かってるぞ。擦ったり、だよな」
彼女は手を伸ばそうとして躊躇ってを繰り返している。目に見えてしどろもどろな様子だ。
そういえば、彼女はエロ方面の知識は豊富だが、その実は初心で臆病な一面もあった。自身に生えたものとは言え、初めて見る本物の男性器に触れる踏ん切りがつかないのだろう。それで、分かってはいてもどうにもできず今に至っているのかもしれない。
「うむ。擦ったり、だよな。三上、みかみぃ……」
彼女が潤んだ瞳で僕を見つめる。
――――
「……あの、お手伝いとか、しましょうか。ぼ、僕でよろしければ」
「……すまない三上。恩に着る」
俯いて、蚊の鳴くような声で答えた。
自分まで正気でなくなってきた自覚はある。しかし、今の彼女をどうしても見ていられなかった。
「あの、そのままだと、色々とあれで。ローションなどあったりは?」
尋ねてみると、彼女は机の引出しを指差した。開けてみると、ローションと潤滑剤が並んで置いてあり、他にも色々とあれなものが並んでいた。
「ね、念の為に。念の為にだぞ」
僕の視線の温度が下がったのを感じてか、焦ったように彼女が弁明する。そういえば、こういう人だった。ため息混じりに潤滑液の封を開けて自分の手に垂らした。
「痛かったら言ってくださいね。」
「う、うむ。……ひっ!」
男性器に触れると、彼女は身動ぎした。
「あ♡」
継ぎ足しながら、潤滑液を彼女の男性器に塗りつけていく。それだけで彼女の体がびくびくと痙攣する。あまりの様子に、僕は手の動きを少し緩める。
「あ、みかみ、みかみぃ。たのむ、やめないでくれっ」
彼女の甘く懇願するように、何かのスイッチが入る。そろそろ潤滑液が全体に馴染んできている。遠慮も要らないだろう。
「分かりました。行きますよ」
「んあっ♡」
手のひら全体で彼女の男性器を扱いていく。自分自身で慣れた動きである。
しばらくシコシコと弄んでいると、彼女男性器がひときわ大きく脈動し、膨らむ。
「あ♡きそうだ♡くるっ! くるっ! みかみ、みかみぃ!」
彼女の男性器が勢いよく跳ねて白濁液を放出する。同時に、潮が愛液でビシャビシャになった下着を超えて床を濡らした。
しまった。白濁液は用意していたティッシュでしっかり受け止められたが、潮は失念していた。
彼女は絶頂の余韻で目を虚ろに放心している。
「失礼しますね」
声をかけて彼女をどけて床の愛液をティッシュに吸わせる。
対処は早い方がいい。染みになったら、正気に戻った彼女が困るだろう。
「みかみぃ……」
家主は放心している。水たまりはわりと広範囲に広がっていて、タオルが欲しくなるが仕方ない。
ティッシュを追加して水たまりと格闘を続ける。
「――っ!」
不意に、後ろから腰を掴まれた。
「……会長?」
「みかみぃ……みかみぃ……」
彼女はうわ言のように呟きながら、僕を地面に押し倒す。そして、ベルトに手をかけてスルスルと外していく。ズボン越しまだ猛りを失わない彼女の男性器の感触を感じる。
「会長! それは駄目です! 会長! 待って!」
彼女の細腕からは信じられない強さで床に押し付けられ、抵抗できずにズボンを下ろされる。
「いくらでも扱きますから! それは――あ」
アナル目がけて一息に男性器を打ち付けられる。潤滑液塗れなのが功を奏したか、まったく解されていないにも関わらず、スルリ奥まで挿入され、前立腺を押しつぶされる。そして、イッたばかりで敏感になっていた彼女の男性器は、そのまま僕の奥にドクドクと白濁液を流し込んだ。
「ああ……」
「みかみぃ♡みかみぃ♡」
彼女の恥態に、密かに興奮して勃起していた僕のペニスは、肛門を通して流し込まれる未知の快楽により、情けなく白濁液を垂れ流した。
恐ろしいことに、彼女の男性器は、まだ硬さを失っていない。
「みかみぃ♡」
彼女は慣れない腰使いで男性器の注挿を始めた。快楽の連続で腰砕け気味なのか、激しさはない。
僕は、弱い痛みと快楽、肛門の異物感、仮にも後ろでイッてしまった情けなさの中、諦め気味に行為を受け入れる。
――突然、転機が訪れた。
それは、なおも剛直さを失わない彼女の何度目かの絶頂の後、注がれた白濁液でいよいよお腹の張りを強く感じ始めた頃だった。
「――あ♡」
僕の口から、声が漏れる。
それはまるで女性のような甘さで、それが自分の物だと信じられなかった。
「みかみぃ♡」
彼女から与えられる快楽の質が変わった。下腹部の苦しさどころではなくなった。
「あ♡かいちょう、まってっ♡」
度重なる弱い刺激の末、いよいよ僕の肛門は解れきったようだ。彼女によって開発されてしまった肛門は、もはや快楽を受け取るための器官、性器と呼んで差し支えない状態だ。自分の意思とは裏腹に、肛門が勝手に彼女の精を搾り取ろうと蠕動しているような気さえしてくる。
――怖い
このままてまは、何か今以上に取り返しのつかないことになりそうな不安が押し寄せる。思わず、逃れようと身動ぎしてしまう。
「みかみぃ♡みかみぃ♡」
「かいちょう♡だめっ♡だめっ♡だから……♡」
逃すまいと彼女に強く押さえつけられる。僕の懇願も当然届かない。むしろ、腰使いの激しくなっていく。
それは、先ほどの腰ヘコと呼ぶべき弱さの面影もない。まさにプレスと呼ぶべき力強いものだ。
激しさとは裏腹に苦痛は全くない。あるのは押しつぶされそうなほどの快楽だけだ。それが逆に恐怖を煽る。このままでは、戻れなくなる。
「みかみっ♡みかみっ♡みかみっ♡」
「んあっ♡ひっ♡だめっ♡だめっ♡」
矯声の成分が増し続ける懇願は、全く意味をなさない。彼女のプレスは激しさを増すばかりだ。
そして、彼女の男性器は無慈悲に膨らみ脈動を強くする。アナルの刺激を通して、射精準備ができていることを声高に叫んでいるみたいだ。
「ひっ♡ほんとにっ♡んあっ♡だめっ♡だからぁ♡」
「みかみぃ♡いく♡いくぞぉ♡」
「んぎっ♡お゛お゛お゛お゛お゛お……♡」
火傷しそうなほどに熱い精液をなみなみと注がれる。これまでを優に超える今日一番の射精量である。いよいよ許容量を超えた精液は、下腹部をぽっこりと押し出し、妊娠させたような様相を呈す。
僕は、解れきったアナルに叩きつけられた強烈な快感に、もはや矯声を抑えることもできない。僕の股間は痛いほどに腫れ上がって痙攣しているのに、流れ出るのは透明な潮ばかりだ。
ドライオーガズム。芯から、完膚なきまでにメスイキさせられてしまった。
「……♡」
体力をいよいよ使い果たした二人は、電池が切れたようにそのまま気絶した。