自分には幼い頃から少し年の離れた幼馴染が居る。とは言え性別は同じ男だ。女の子の幼馴染とはファンタジーだけの存在だったらしい。
「お兄ちゃん、今日も遊んでくれるの?」
家も近くて両親共に家に居ない時が多い。すると彼、雫とは一緒に過ごす時間が増えた。自分も一人っ子だったので、まるで弟が出来たみたいだなと雫可愛がっていたのを覚えている。
「えへへ…どうかな?似合う…?」
雫は性別男だが見た目は完全に女の子である。始めはそう勘違いして少し緊張したものだ。外見がそうだからか雫も男物の服よりもヒラヒラとした女子の様な服を好んだ。
弟みたいだけど妹にも見える。何だか不思議な存在だなとか思ってたっけ。
「…お兄ちゃんも気持ち悪いって思ってる?」
月日が経つと男なのに女服ばかり着ている雫は変に思われる。特に同世代の子供達は残酷だ。容赦無く雫の心に刺さる事を言ってきたらしい。
その日は随分と落ち込んだ様子の雫に、恐る恐るといった感じで質問をされた。
「!そうなの?」
少し考えはしたがそんな事は欠片も思ってなかった。可愛くて素直で優しい雫。女服を着ようが着まいが対応は変わらない。
雫を安心させる為に頭を撫でながら、雫への想いを正直に吐露する。するとパァッと曇り顔から何時もの笑顔に戻り、雫は自信を取り戻したようだ。
「…でも、お兄ちゃんの前以外は控える。お兄ちゃんが受け入れてくれるなら充分だから」
雫自身色々考えていたのか、最終的にはその判断に落ち着いた。それからはお小遣いを貯めるとこっそり服を買い、自分の前でだけ披露してくれるようになった。
雫の両親もそろそろといった雰囲気はあったから、堂々と着れるのは自分と2人だけの時。
「可愛いでしょ、これ!」
自分と雫2人のファッションショー。それはお互いが成長し続けても続いた。自分は変わらず雫構ったが、雫も友人よりも自分を優先してくれる節がある。
「お兄ちゃんと一番一緒に居たいから…」
ふと気になって聞いた事はある。無理して自分との時間を作らなくても大丈夫だと。寂しくはある。けれど束縛するのは違うだろうと気遣いから聞いたのだが。勘違いして邪魔だから…?と涙目で聞き返されてしまった。
何とか宥め、隣りに居る雫にこうして純粋な好意を向けられてるのを改めて知る。
「お兄ちゃん」
トコトコと後ろを着いてくる雫。このまま兄弟の様に仲良い関係を続けられたら良いな。そう想いながら、雫との時間は緩やかに過ぎていったのだ。
「…に、兄さんの事が好き!男性…として…」
それは自分が大学生と呼ばれる年になった時だった。
雫も大きくなり、長く伸ばした黒髪は艷やかに輝いている。
「き、気持ち悪いって思われるかもしれない…けど、兄さんへの気持ちを抑えられないの…」
頬を赤く染めて、告白に恥ずかしながらもその反面拒絶される恐怖にも怯えている様に見える。
貴方が大学に近い所に引っ越す。つまりはこれまでみたいに頻繁に会えなくなると知ると、雫の様子が変わる。
そして今日。意を決した表情で対面するとこうして
「こ…答えを聞かせてください」
まるであの日の雫ような。そんなおどおどした態度。
小柄で細身の体。服装はスカートを履いた女物の服。
変わらず雫の外見は女の子そのものだ。
「!…に、兄さん?」
何時から兄さん呼ぶようになったか。こうして抱き寄せると直に雫の成長を実感した気がする。上目遣いに自分を見つめる表情は可愛らしいものだ。
「条件…?」
雫の事は好きだし大事に思っている。けれど自分にもやりたい事の1つはあるのだ。説明をしていくと雫の表情がコロコロと変わる。
「…それを許したら恋人にしてくれるの…?」
思う所は多々ある。だけどこの想いに応えてくれる可能性が高いなら、雫はその条件を呑む事を選ぶ。
こうして、貴方と雫の関係は兄と弟から違う形の関係へと進んだのだ。
「……ちゅ……れろ…」
ぼんやりと目が覚める。昨日は夜遅くまで起きていたからか、既に太陽はかなり昇ってきている時間。時計をチラリと見ると結構寝ていたなと欠伸を1つ。
「れるれ……じゅる……」
さて。目が冴えてくると他の感覚にも敏感になってくるのだ。布団を被っているのに何だか下半身がスースーする。
この感覚には覚えがある。上体を軽く起こすと、布団を上に上げた。
「あ、おはほうにいふぁん」
喋るか咥えるかどっちかにしろ。そう言うと迷わず彼女は深く肉棒を咥え込んだ。昨日は居なかったから渡した合鍵で入って来たのだろう。
「じゅるっ、じゅるる!れろれろ、じゅぞぞ!」
今こうして朝勃ちの世話をしているのは、大学に上る前に恋人になった雫だ。デートを重ねて、何時しか体と体の繋がりを経験してからは貴方が喜ぶ事を率先してするようになる。
「──んんっ…!!」
(喉に兄さんのが…)
昨日は何だかんだ抜いていなかった。今は恋人の雫の口に朝一番のを放出する。小さな口では中々全部は咥えきれない。となると喉の奥までを上手く使い、熟練の手管で絶頂に導いてくれる。
「ん…ご馳走様兄さん。気持ち良かった?」
口の中から肉棒を取り出し、モゴモゴと口を動かして喉を鳴らす。あーんと開けた口には発射した白濁液は1つも残っていなかった。
「♪…兄さんのだから」
何時も飲んでくれてありがとうと手を伸ばして頭を撫でる。ベッドの上にちょこんと座る雫は、それに目を細めつつ嬉しそうに微笑んだ。
「まだする?兄さんの元気だよ」
何時もならば一度抜けばそこそこは落ち着く。けれど前述の通り性欲は溜まっているのが今日の朝。後もう1回は最低でも出したい。雫の提案は願ってもないものだ。
「じゅ、準備出来てるし……する?」
もう一度口でしてもらうのも良いが、最近は味わってない雫の中でしたいな。そう思っていると察したのか、それとも雫も肉棒の張り具合から期待していたのか。ズボンを下に降ろすと白の下着を着けた臀部を見せつける。
「んんっ…!あ、あんまり会えなかったし…♡」
突き出されたお尻を掴むと、下着をズラして穴をグイッと横に開く。主人の気持ちを代弁するようにヒクヒクと動き待ち遠しく自分の魔羅を待っている状態。
悪戯心から丁寧に様子を実況してやると、雫は震えた声で言葉を紡いだ。
「に、兄さんのチンポ…欲しい…です…♡」
先端を穴に近付ける。ゴムは既に装着済みだ。ゴム越しに穴の周りを先端で触れてやると、もどかしそうな声が雫から聞こえた。
こういう時はどう言えば良いか。既に教え込まれた雫は少し躊躇った後に、恥じらいながらその言葉を口にした。
「んっ…!??」
(久し振り…!兄さんのが…!)
解れに解れた穴はいきなりの侵入もスルリと受け入れ、奥深くまでの到達を許した。不浄の穴で最愛の人のモノを受け止める。今では慣れた行為も時間が空いていると新鮮に感じる。
「ふぅ…!んあっ…!」
(駄目っ…♡声、我慢出来ない…)
一時期交わり続けていた時ならば耐えられた快感。しかし中を少し行ったり来たりするだけでもう絶頂が近い。
この日が来るのを待ち望み、自身で自然と高めていた気持ちも作用しているのだろう。好きな人に抱かれるのはとても気持ち良いのだ。
「ごめ♡ごめんなさい…っ!!♡♡」
──ビュル、ビュルル
奥をトントンと貴方の先端で叩かれ、反り返る程に勃った肉棒から精液が放出される。腰を振りながらも貴方の手は其処に伸ばされており、その助力のせいもあったが。行為を開始して直ぐに雫は果ててしまった。
「あうっ!んぅっ!んぅっ…!?」
勿論雫が果てても行為は続く。寧ろ腰振りに集中出来るからか、更に的確な責めと緩急をつけたピストンが続き雫は快感に悶える。
「兄さんっ♡兄さっ…♡♡」
もう喘ぐか兄の事を呼ぶしか雫は出来ない。幸せだけど気が飛びそうな程に気持ち良くされる時間。
「うんっ♡来て来て来てっ…!」
バックからの激しいガン突きから引っくり返される。そして向き合う状態でラストスパートが掛けられる。
手も足も大好きな人に絡み付き、愛しい人の種を乞いながらその時を待った。
「っ〜〜〜〜♡♡♡」
お尻の奥で感じる熱い種液。中で脈動しているのが肉壁から感じ取れる。まだ来たばかりなのに、この感覚を味わえただけでもう幸福を感じているのだから我ながら安い。
「…兄さん…朝ご飯何にしよっか?」
満足して気持ち良さそうな兄の顔を見ると更に幸せだ。
自分の体でこうなった。それを実感するのが雫は好きである。
もう朝というのには遅いが、昼にはまだ早い。今日の気分を聞き、雫はそれを朝食に反映させるつもりだ。
「お粗末様でした」
簡単な料理を作るとテーブルに置いて並べる。雫は料理も洗濯も何でも熟す優等生。昔は苦手だったが、どうして此処まで上達したかはわざわざ語るまでもないだろう。
2人は向き合いながらメッセージでは話さなかった近況を伝え合う。電話越しでも話せはするが、生で話すのとは違う趣があるのだ。
「洗ってくるね」
雫が来た日は全部家事を任せている。手伝おうとしても雫がやりたがるし、そもそも家事は面倒だから率先してやる気は無いのだ。
エプロンを着けて家事をしている雫を見ると、本当に恋人みたいだなと思う。まあ実際殆どそうなのだが、こういう実感はまた別なのだ。
「…それでどうだった?」
洗い物が終わり、雫の膝の上に頭を乗せた状態。暫しそのまま時間が過ぎるのを待っていたが、徐ろに雫から話を振られる。
どうだったというのは最近仲の良かった女性についてだろう。
「…そっか。残念だったねそれは」
(良かったぁ…)
雫と付き合う前。1つだけ付けた条件は女性との交際を認める事だ。とは言っても一度だけ。それ以降は付き合うつもりはない。
貴方は男である。今は雫とこんな関係にはなっているが、元はノーマル。女性への興味は人並みにあるのだ。
告白された日。雫と付き合う事になれば浮気になるし女性とは付き合えないよなと考えた。しかしそれだけで雫の告白を断るのは無しだ。だけど一度は女性との交際をしてみたい。
折衷案として出したのが一度だけ女性との交際を認めて欲しいという提案。勿論雫は渋い顔だったが、その条件を呑めば兄と付き合えるという話からその提案を受け入れた。
「大丈夫、何時かは見つかるよ」
そうして大学に入ると彼女を作る為に奔走していた訳だが、どうにも上手く行かない事ばかり。始めは直ぐに彼女を作ってほったらかしにされるのでは、そんな不安も抱いていた雫だが、余りの撃墜率に今では落ち着きを見せている。
「ふふ、僕が居るでしょ兄さん」
(振られた後の兄さんは可愛いなぁ…♡)
今日も少し不安ではあったが、何時ものように兄は撃墜。
今はこうして雫に愚痴を溢している。こうなった時の兄も雫は好きだ。何時も頼りになって優しいのに、この時だけは情けない姿を見せてくれる。
この姿は自分だけが知っているんだとも思うと、その喜びは倍増だ。
「ほーら♡こうして僕ならオチンチンのお世話もしてあげるよ♡」
雫の匂い、太ももの柔らかさに少し興奮してきたのか貴方の一物が膨らんでいく。それに気が付いた雫は、手を伸ばして衣服の隙間から細い手を滑り込ませる。
「んっ…♡」
膝枕をされながら一物を扱かれる。このまま奉仕を受けているのもいいが、どうせならと上体を起こして雫の方へと顔を向ける。
上に上げられた服の下からはブラに包まれた胸が。その中身を取り出すと、少しピンと立った乳頭に吸い付いた。舌と唇で愛撫し、雫だけに責めさせはしない。
「んちゅ…ちゅる…ちゅるる…♡」
片方は手コキをして、もう片方は乳首を吸う。やがて快感が溜まってくると、お互いに向き合い、抱き締め合いながら唇を重ねた。
舌を絡ませて手は下に伸ばしていく。それぞれの下半身から伸びたモノに指を這わせて、上下に擦りながら快感を与える。
「兄さん…んちゅ…好き…♡」
振られて雫を求める度に彼女への愛おしさが増す。
腰を抱いて彼女のモノを扱いて、唇と舌を合わせる。またさっきみたいにトロンとした瞳で自分を見上げ、何でも肯定してくれそうな雰囲気で受け入れてくれる。
「もう挿れたい…?うん、でもちょっと待ってね」
目の前の彼女に早く挿れたい。気持ち良くしたいしなりたい。ビンビンに硬くなってきた半身もそう言っている。
それを告げると雫は唇を離し、手も離すとその場から別の部屋へと向かった。
「じゃーん、どう?似合ってるかな?」
衣服を変えて、新しく着てきたのは女子の制服だった。
黒く長い髪は後ろで纏めて、ポニーテールの様にしている。
「女の子にはなれないけど…その代わりにはなれるかなって…で、どうかな?」
指を弄りながら少し照れた様子で此方を見る。小柄な雫が着ると、本当の女子高生が目の前に立っているようだ。
「…えへへ♡その反応なら良かったみたいだね♡」
いじらしい仕草がまた興奮を煽る。我慢出来ないと手を掴むと自分の胸に抱いた。ガチガチに勃起した肉棒を押し当てながら、荒い鼻息で雫を迎え入れる。
雫も兄の劇的な変化にドキドキとしつつ、これからする行為への期待に胸を弾ませた。
「兄さっ♡はげ、激しいよっ!♡♡ああっ!!♡♡」
壁に手をつかせてバックから雫の中を蹂躙していく。
首筋に噛み付き、マーキングをしながら激しく腰を振る様は交尾のワンシーンのよう。
雫もゾクゾクとした痺れを背中に感じつつ、雄々しい腰振りをその身で堪能した。
「先輩…♡気持ち良いですかぁ…あむっ…♡」
雫に先輩と呼ばせ、後輩の女子にフェラをさせる倒錯感に浸った。少し乱暴にイラマチオをしても、雫は喜んで応じくれた。
「あー…♡」
大量に出したザーメンを飲み込む前に見せ、口を閉じるとまた開く。すると口内には白い液は少しも残っていなかった。貴方自身が好みを沢山押し込んだお陰か、雫は興奮する様な事ばかりしてくる。
「お兄ちゃん♡♡お兄ちゃん♡♡」
性欲のままに犯し続ける。すると途中から雫も熱に浮かされたのか昔の呼び方で貴方を呼ぶ。偶に、本当に偶にだが雫はお兄ちゃんと貴方を呼ぶ。甘えたい時。寂しい時。シチュエーションは様々だが、こうして頭がぼーっとしてきた時も呼ぶ事はある。
「好き♡好きって言って♡お兄ちゃん♡♡」
この呼び方をする時は甘えモードが強い。何時もは強請らない事もこうして求めて来る。そんな求めに貴方が応えない訳もなく。
「僕も♡♡僕も好き〜〜っ…!!♡♡♡」
──ビュルルル!!ビュクビュク!
何度目かの射精をゴムの中に出しながら、雫と求め合い果てる。ぴゅると最後に雫も射精すると、後には荒い息遣いが2つ聞こえるだけになった。
「♪〜お兄ちゃん…♡」
胸板に頭を擦り付けながら、甘えて来る雫を撫でてやる。
この日は泊まる予定らしく、その後も雫との交わりは続いた。
自分と雫の関係は漏れてはいない。だから幼馴染の兄として雫を泊らせても違和感は持たれなかった。
「んっ♡んんっ…♡あっ…!♡」
夜遅くになっても声を潜めて繋がる。そうして何方からともなく力尽きると、2人揃って寝息を立てた。
オリジナルで男の娘モノ書く時は短編なら此処に入れますね。
幼馴染男の娘と恋人なシンプルな話でした。