※この作品はR-18です。

古手川唯ハレンチ物語   作:大軍

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風紀委員は詐欺治療を受けに行く♡

 

 

通学路を、古手川唯は一人歩いていた。

アスファルトを踏みしめる革靴の音だけが、やけに大きく響く。

いつもと同じ、何の変哲もない朝の風景。

それなのに、唯の目にはすべてが灰色に映っていた。

 

 

(しっかりしなさい、古手川唯! 私は風紀委員なのよ!)

 

 

胸の中で、自分を叱咤する。

あんなハレンチな奴らに屈してどうする。

断固として戦わなければ。

そう、いつも通りに。

 

 

ずきり、と下腹部の奥が疼いた。

昨日、あの男たちにめちゃくちゃにされた場所。

熱っぽさが、まだ残っている。

歩くたびに、豊かなお尻がぷるん、と揺れ、制服のスカートが太ももにまとわりつく。そのたびに、ぞわりとした感覚が背筋を駆け上った。

 

 

(……っ! なんなのよ、この身体は……!)

 

 

自分のものなのに、自分のものじゃないみたいだ。

昨日、あれほど弄ばれたというのに、身体の芯はまだ疼きを訴えている。

思い出したくもないのに、あの指の感触、肌を這う舌の記憶が蘇る。

 

 

ぶるり、と体が震えた。

羞恥と、そして――ほんの少しの、期待。

 

 

(違う! 断じて違うわ! 私は……あんなこと、望んでなんか……!)

 

 

必死に頭を振る。

快楽なんて、あるはずがない。

あれは暴力だ。屈辱だ。

そうに決まっている。

 

 

なのに、どうして。

ふいに、太ももの内側を何かが伝う感覚があった。

まさか、と唯は息を呑む。

 

(こんな……ただ歩いているだけなのに……)

 

 

信じられない思いで、そっとスカートの上から内ももに触れる。

湿っていた。

じっとりと、熱を持った液体が、ストッキングを濡らしている。

 

(ハレンチな……!)

 

 

顔から、ぶわっと火が噴き出るように熱くなった。

誰にも見られていない。

わかっているのに、羞恥で死にそうだった。

自分の身体が、自分の意思とは無関係に、あのハレンチな行為の続きを求めている。

その事実が、唯を混乱の渦に突き落とした。

 

(私が……風紀を乱すなんて……)

 

 

風紀委員として、誰よりも規律を重んじてきた自分が。

今、この瞬間も、破廉恥な妄想に身体を震わせている。

このままではいけない。

どうにかしなければ。

でも、どうすればいいのか、全く分からなかった。

ただ、自分の身体の中で何かが変わり始めてしまったことだけは、確信していた。

それは、唯にとって、絶望的な事実だった。

 

 

ギリ、と奥歯を噛みしめる。

滲んだ液体が、太ももを伝う不快な感覚を、無理やり意識から追い出した。

 

(私は、古手川唯……! 彩南高校の風紀委員よ!)

 

 

そうだ。

私は、この学校の風紀を守るためにいる。

あんなハレンチな連中に、心まで屈するわけにはいかない。

あの男たちは、校則を破った。ただそれだけのこと。

私が、正さなければならない。

 

 

前方に、見慣れた校門が見えてきた。

生徒たちが、ちらほらと吸い込まれていく。

あれが、私の戦場。私の守るべき場所。

 

 

すぅ、と息を吸い、唯は背筋を伸ばした。

胸を張り、顔を上げる。

いつもの、風紀委員としての自分を取り戻すために。

 

その瞬間。

 

 

ぼいんっ、とブラウスの中で、Gカップの重い乳房が大きく揺れた。

布地が、硬くなった先端を、ことさらに強く擦る。

 

 

「んっ……!♡」

 

 

思わず、喉から甘い声が漏れた。

慌てて両手で口を塞ぐ。

心臓が、早鐘のように打ち始める。

 

(また……っ!♡)

 

 

ただ胸を張っただけ。

それだけなのに、身体はまたしても、あの屈辱的な快感を思い出そうとする。

風紀を守る決意を固めた、その矢先に。

 

(どうして♡……どうしてなのよ……っ!♡)

 

 

自分の身体が、まるで自分を嘲笑っているかのようだ。

お前はもう、まともではいられないのだと。

お前は、ハレンチな快楽の虜なのだと。

 

 

校門は、もうすぐそこだ。

しかし、唯の足は、まるで鉛のように重くなっていた。

 

 

校門をくぐり、昇降口へと向かう。

その途中、聞き覚えのある声が唯を呼び止めた。

 

 

「古手川さん!」

 

振り返ると、昨日、声をかけてくれた女子生徒が心配そうな顔で立っていた。

 

 

「おはよう。昨日はありがとう」

努めて冷静に、唯は礼を言う。

しかし、女子生徒の表情は晴れない。

 

 

「古手川さん。あんなことがあったのに、学校に来て大丈夫?」

「大丈夫。大したことないから……」

「でも……」

 

 

食い下がる彼女の言葉を遮るように、唯は曖昧に微笑んでみせた。

大丈夫ではない。

心も、身体も、めちゃくちゃだ。

けれど、それをこの場で口にすることは、風紀委員としてのプライドが許さなかった。

 

 

(私……何であんなに感じちゃってたのかしら。無理矢理だなんて、気持ちいいはずないのに……)

 

 

会話の最中も、意識は自分の内側へと向いてしまう。

ブラウスの中で、昨日からずっと熱を持っているメロンのような胸が、じくじくと疼いていた。

布地が擦れるだけで、乳首がカチカチに硬く尖っていくのがわかる。

 

(胸が張ってる……今、もし揉まれたりしたら……♡)

 

 

そんな破廉恥な考えが頭をよぎった、その時だった。

ふ、と唯の背後に、大きな影が差した。

 

 

唯がその影の正体に気づくよりも早く、柔らかい感触が背後から彼女の身体を包み込んだ。

いや、包み込んだのではない。

鷲掴みにされたのだ。

 

ぐわしっ、と。

 

「あんっ……!♡♡♡」

 

 

思考が追いつく前に、声が漏れた。

昨日から熱を帯びていた胸が、遠慮のない大きな手によって、いともたやすく揉みしだかれる。

ブラウスの布地の上からでもわかる、指の力が、敏感になった乳房に食い込んでいく。

 

 

「ウヒョ〜!風紀委員のデカパイ最高〜!まじメロン!」

 

 

耳元で、下品な声が響く。

唯は、自分の胸元に伸びる見知らぬ男子生徒の腕を、呆然と見下ろした。

何が起きているのか、理解が追いつかない。

いつもの唯なら、即座に「ハレンチな!」と叫び、その腕を捻り上げているはずだった。

 

しかし。

 

 

「モミモミモミモミ〜!!」

 

 

ぐにっ、ぐにゅっ、と執拗に繰り返される揉みに、唯の身体から力が抜けていく。

抵抗しようとする意思とは裏腹に、腰が砕け、プリっと突き出たお尻が左右に揺れた。

 

「あっ!♡やぁん!♡……はぁ、あっ!!♡♡♡」

 

 

やめて、と言いたいのに、口から出るのは甘い喘ぎ声だけ。

脳が、身体の反応を理解できずにショートする。

なんで、どうして、と叫びたいのに、乱暴な快感がそれを許さない。

目の前にいる女子生徒の、驚きに見開かれた顔が、霞んで見えた。

 

 

「ちょっと、あなた! 何してるの!」

 

 

甲高い、怒りを含んだ声が響いた。

ハッと我に返った唯が視線を向けると、助けを求めていた女子生徒――美紀が、男子生徒の腕を力強く掴んでいた。

 

 

「あ?んだよ、邪魔すんなよ」

「その汚い手を離しなさい!」

 

 

男子生徒は、ちっと舌打ちをすると、名残惜しそうに一度だけ唯の胸を強く揉み、その手を離した。

解放された反動で、唯の身体がぐらりと傾く。

 

「古手川さん、しっかりして!」

 

 

美紀が、慌ててその身体を支える。

彼女の腕に全体重を預けるようにして、唯はかろうじて立っていた。

顔は真っ赤に上気し、呼吸は浅く、速い。

 

 

「大丈夫!? すごく震えてる……。あの男……!」

「あ……う……♡」

 

 

何かを言おうとするのに、言葉にならない。

違う。違うの。

怒らなきゃいけなかった。

ハレンチだと、叫んで、制裁を加えなければならなかった。

なのに、私の身体は、あの乱暴な快感に、またしても喜びかけていた。

その事実が、恐怖となって唯を支配する。

 

「古手川さん……?」

 

 

美紀が、心配そうに唯の顔を覗き込む。

その優しい眼差しが、今はひどく痛かった。

こんなハレンチな身体になってしまった自分を、彼女はどんな目で見るだろう。

 

 

「だい……じょうぶ……これくらい」

か細い声で、それだけを絞り出すのが精一杯だった。

何に対しての大丈夫なのか、唯自身にもわからなかった。

ただ、風紀委員としてあるまじき反応を示してしまったことは確かだった。

 

 

「本当に大丈夫? なんなのいきなり!」

 

 

美紀は、まるで自分のことのように憤慨して言った。

その力強い言葉とは裏腹に、唯の身体の震えは収まらない。

違う、と心の中で否定する。

悪いのは、あの男だけじゃない。

あんなハレンチな行為に、感じてしまった私も、悪いのだ。

 

 

「でも、古手川さん……顔色が本当に悪い。昨日のこともあるし、きっと精神的なショックが大きいのよ」

 

美紀は、唯の腕を支えながら、真剣な眼差しで言った。

その瞳には、純粋な心配の色だけが浮かんでいる。

唯は、その優しさに、ますます自分が惨めになった。

本当のことなんて、とても言えない。

自分の身体が、快感を求めるように作り変えられてしまったなんて。

 

「無理もないわ……あんな酷いこと……。ねえ、古手川さん」

 

 

美紀は、少しだけ声を潜め、周りを気にするように言った。

 

 

「実は、すごく腕のいい先生がいる医院を知ってるの。心と身体、両方のケアをしてくれるところで……」

 

 

医院、という言葉に、唯はぴくりと反応した。

今のこの異常な状態を、誰かに相談できるかもしれない。

でも、それは同時に、自分のハレンチな身体の秘密を、他人に打ち明けるということでもあった。

 

「……」

 

 

黙り込んでしまった唯を見て、美紀は何かを察したように、困ったように眉を下げた。

 

 

「ごめんなさい、急にこんな話……。でも、今の古手川さんを見てると、どうしても放っておけなくて」

彼女は、そっと唯の背中をさすった。

その優しい手つきに、びくりと身体が跳ねる。

 

 

「もし古手川さんがよければだけど……」

 

✦✦✦✦✦✦✦✦

 

美紀に紹介されたのは、街の中心部から少し離れた、静かな住宅街に佇む一軒家だった。

『心と体のカウンセリングルーム』と書かれた小さな看板が、控えめに掲げられている。

そこは、カウンセリングと整体を組み合わせた、特殊な治療を行う医院だった。

 

 

「おお、古手川さん。よく来たね、調子はどうだい?」

 

 

診察室に入ると、白衣を着た初老の男が、人の良さそうな笑顔で迎えてくれた。

整体師の、先生だ。

 

 

「はい……だいぶ良くなってきました。先生のおかげです」

「なあに、当然のことをしたまでさ」

 

 

その優しい言葉に、唯の心から、すっと力が抜けていく。

美紀の言う通り、本当に腕がいいのかもしれない。

ここに来ると、あの忌まわしい記憶が少しだけ薄れる気がした。

 

(すごくいい人……)

 

 

「もう何回目になるかな?」

「三回目です。先生のマッサージ、すごく上手で……」

「そうだろう。古手川さんの身体の事も大体分かったし、そろそろ仕上げにかかるよ」

「仕上げ?」

 

 

唯が、きょとんとして聞き返す。

先生は、にっこりと人の良い笑みを浮かべたまま、唯の目をまっすぐに見つめた。

 

 

「もうそろそろ、話せるかな?……あの日、古手川さんに何があったのか……」

 

「っ!」

 

 

その言葉に、唯の身体が強張る。

一番、触れられたくない部分。

しかし、先生の真摯な瞳に見つめられ、唯は、こく、と小さく頷いた。

 

 

「はい……」

 

いつも通り、唯は施術台に腰掛けた。

ここは身体へのアプローチと、対話によるカウンセリングを同時に行うことで、心身の回復を促すという方針だった。

先生は、唯の制服のジャケットを慣れた手つきで脱がせ、白いブラウスとチェックのミニスカート姿にさせる。

そして、唯の後ろに立つと、その両肩にそっと手を置いた。

 

 

「んっ」

 

 

先生の分厚い手のひらが置かれ、その体温がじかに伝わってくる。ブルっと、唯は一度だけ身震いした。

 

 

「君は心に大きな傷を負った。それを癒すには誰かに共有して、痛みを和らげるんだ」

「……はい」

「ゆっくりでいい……君に何があったんだい?」

 

 

目を閉じた唯の脳裏に、忌まわしい光景が蘇る。

先生の指が、凝り固まった肩の筋肉をぐ、ぐ、と押し込む。その圧力に、か細い声が押し出された。

 

「授業をサボっていた男子生徒を注意して……」

 

「それは前回聞いたね。その後何があったのかを話してごらん」

 

先生の声は、あくまでも穏やかだ。

しかし、その指の動きは止まらない。

まるで、言葉の続きを、身体から直接引きずり出そうとしているかのように。

 

「その男子生徒たちは……ニヤニヤ笑いながら……私の身体を舐めるように見てきました」

 

ぶるり、と唯の身体が震えた。

あの時の、粘つくような視線。

制服の上から、肌を直接撫でられているかのような、あの不快な感覚。

思い出しただけで、背筋がぞくぞくする。

 

「どこを見てきたのかな?」

 

先生の指の動きが、ぴたり、と止まった。

静寂が、診察室を支配する。

答えを、無言で催促されているようだった。

 

「……む、胸とか、お尻とか……です」

 

蚊の鳴くような声で、唯は答えた。

スカートの中で、尻の肉が、きゅっと硬くなる。

ブラウスの中で、乳房が、ずきりと疼いた。

 

「おっぱいか……。君のは大きくて張りがあるからな。男なら誰でも見てしまうね」

 

先生は、まるで世間話でもするかのような、軽い口調で言った。

そのあまりにも無遠慮な言葉に、唯の顔から、ぶわっと火が噴き出る。

おっぱい、という下品な響きが、耳の中でぐわんぐわんと反響した。

先生の指が、再びゆっくりと動き出す。

それは、まるで、唯の羞恥心を確かめるかのような、ねっとりとした動きだった。

 

 おっぱい。

 

先生は、こともなげに、唯が避けた単語を口にした。

その直接的な響きに、唯の頬がかっと熱くなる。

 

 

「何カップ?」

 

 

先生の問いは、さらに直接的だった。

しかし、その声には不思議と下品な響きはなく、あくまでも身体の状態を把握しようとする、真摯な響きがあった。

唯は、少し戸惑いながらも、治療のためだと自分に言い聞かせる。

 

 

(大丈夫……先生は、私のために聞いてくれているんだから……)

 

 

「……F……いえ、Gです……」

 

 

恥ずかしさで声が上ずるのを、必死にこらえる。

自分の身体の情報を、自らの口で伝えることへの羞恥心。

しかし、それ以上に、先生への信頼感が、唯の心を支えていた。

 

 

「古手川さんみたいにスレンダーで、おっぱいも大きいと大変だよね。お尻だって、そのスカートじゃラインが丸わかりだ」

 

 

先生は、肩から腰へと、ゆっくりと手を滑らせる。

スカートの上から、その分厚い手のひらが、尻の丸みを確かめるように、なぞっていく。

 

(これは、マッサージ……身体の歪みを見ているのよ……)

 

 

心の中で、そう繰り返す。

先生の指が、スカートの生地越しに、尻の割れ目の上を、そっと撫でた。

びくん、と唯の身体が大きく跳ねる。

その反応に、唯自身が驚いてしまう。

 

(い、いやらしいことなんて考えてないのに……! なんで……っ)

 

 

先生は、そんな唯の反応に気づいているのかいないのか、あくまでも真剣な表情で施術を続けている。

その真摯な態度に、唯は、自分の身体の過剰な反応が、ひどく恥ずかしくなった。

先生は、ただ治療をしているだけなのに。

自分が、一番ハレンチな考えに囚われているのではないか。

唯は、羞恥と自己嫌悪に、ただ俯くことしかできなかった。

 

 

先生は、唯の肩を揉んでいた手を止め、ゆっくりと口を開いた。

 

 

「身体のほぐしも進めていくね……取り敢えず大胸筋を解していくね」

「ん……は、はい……」

 

 

大胸筋、という専門的な響きに、唯は素直に頷く。

先生は、唯の両肩をぐっと掴み、後ろに引いた。

その動きに連動して、唯の胸がぐっと前に突き出される。

ブラウスの生地が張り詰め、豊かな双丘の輪郭がくっきりと浮かび上がった。

 

 

その、次の瞬間。

 

「ブラ取っちゃうね」

「え?」

 

 

唯が驚きの声を上げた時には、もう遅かった。

背中に回された先生の指が、慣れた手つきでホックを外していた。

早業だった。

 

 

「え、えぇ?でも……」

「こっちからは見えないし、施術の為だから。賢い古手川さんならわかるよね?」

 

 

先生は、あくまでも優しい口調で言う。

その言葉に、唯は反論を失う。

施術のため。そう言われれば、無下には断れない。

それに、この先生は、美紀が紹介してくれた、信頼できる人のはずだ。

 

 

「……」

「最近は施術と説明しても理解しない人が多くて困るんだよ。自分のためにならないのにさ……。大丈夫、こっちからは見えないし安心して」

 

 

諭すような言葉に、唯は小さく頷くしかなかった。

 

「はい……」

 

 

肩のストラップが外され、ブラジャーがずり落ちる感覚。

解放された乳房が、重力に従って、ぼてり、と重々しく揺れた。

ブラウス一枚を隔てて、背後の先生の視線が突き刺さるような気がして、唯はぎゅっと目を瞑った。

 

ブラジャーの支えを失った乳房は、先生の揉みしだく手に合わせて、たぷん、たぷんと無防備に揺れる。

唯は、されるがままになりながら、震える声でカウンセリングを続けた。

 

 

「手を押さえられて……男の人の力の強さ知らなくて、怖くて……」

「はいはい……腕を上げて私の首に手を回して……そうそう……」

 

 

先生に促されるまま、唯は素直に両腕を上げ、その太い首にそっと手を回した。

その体勢になると、さらに胸が前に突き出される。

 

「んっ……先生っ……♡」

 

 

胸の輪郭から、ぎゅ、ぎゅ、と絞るような動きで、両胸の形が潰されていく。

ブラウス越しに伝わる、指の生々しい感触。

それは、マッサージと呼ぶには、あまりにも……。

 

 

「手を押さえられて、その後は?」

 

先生は、あくまでも冷静な声で、続きを促す。

 

 

「……服を……乱暴に剥ぎ取られて……私、必死に抵抗したんですけど♡」

「……なるほど。もっと詳しく」

 

 

その言葉と同時に、先生の手の動きが変わった。

大胸筋のマッサージなどという名目からすでに大きく逸脱し、その手は唯の柔らかな丘を後ろから鷲掴みにしていた。

さも当然のように、その指はツンと硬くなったそこを探し当て、ぐり、と押す。

 

「っ……♡♡!!……ぁっ!♡♡」

 

 

唯は目を見開く。

小さく声が漏れるが、慌てて口を閉じた。

しかし、静かな室内には、その喘ぎはあまりにも大きく響いてしまった。

先生の首に回した手を、解かなければ。

でも、目上の人に指示された体勢を、自分の判断で勝手にやめてもいいのだろうか。

その一瞬の躊躇いが、先生に更なる隙を与える。

 

 

「んくっ……っ……!♡せ、先生……あの……?」

 

 

唯の戸惑いの声など聞こえていないかのように、先生は無言で行為を続ける。

中指の腹で、唯の乳首を絶妙な強さで潰しながら、仕上げとばかりにクルクルと回した。

 

「っ!……ん…………ぇ、ぁ……んんっ!♡♡♡」

 

 

メロン程の大きさの乳房をぐっと掴むと、指の間から白い果実がむっちりとはみ出る。

その頂点で、先生の指が意地悪く踊り続ける。

 

 

「……はい、乳頭乳突筋のマッサージ終わりね」

 

 

不意に、先生はそう言って手を離した。

何事もなかったかのような、平然とした声だった。

 

(これが……マッサージ?……でも……)

 

 

もちろん、唯はこれまで生きてきて、乳首をマッサージされたことなどない。

常識的に考えて、ありえないことだった。

だが、胸にじんと残る痺れるような感覚に、唯は戸惑う。

 

 

(乳首を触られた時、声……聞こえてないよね? マッサージで気持ち良くなるなんて、私がおかしい……んだよね……?)

 

 

思考の渦に囚われている唯に、先生はハンガーにかけられた衣服を差し出した。

 

「これに着替えてもらえるかな?」

 

 

差し出されたものを見て、唯は絶句した。

それは、服と呼ぶのも憚られるような、布面積の極端に少ない、黒い生地の塊だった。

どう見ても、それは下着ですらない。

紐と、申し訳程度の布で構成された、ハレンチな水着のようなもの。

 

「え……これ……♡」

 

 

声が、震える。

マッサージで、どうしてこんなものを着る必要があるのか。

いや、その前に、これは一体何なのか。

唯の頭は、疑問符で埋め尽くされた。

(着るの……?本当に、着ちゃうの……!?」

 

 

✦✦✦✦✦✦✦✦

 




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