※この作品はR-18です。

クリームキスから始まる関係 ~甥っ子の同級生のボーイッシュ少女と過ごす夏休み~   作:上上上上上上上

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第6話 挿話 侑希の独白

 ほら、春休みのアレだよ。思い出した?

 

 あの時はママのおつかいで、歩いてとどけものをした帰り道だったんだけど、川沿いのそすい公園のさくらがさいてたのが見えて、キレイだったから寄り道して見てこうと思ったんだよね。

 それで近道しようと思って、取りこわし前の団地……そうそれそれ、角のとこにコイン精米機があるあそこ。

 立入禁止のロープがかかってたのに通りぬけようとして、そしたらかぶってたキャップが風で飛ばされて水路に落ちたの。

 あそこの水路は底が二段にへこんでて、あの時は水が少なかったから高い方の底はかわいてて、キャップはそっちに落ちてたからぬれずにすんだんだ。

 だから私もすぐ水路に飛び下りてキャップをひろったんだけど、うっかりその時に足をくじいちゃって。

 あの水路けっこう深くてフチが目の高さくらいまであって、ふだんなら多分よゆうで上れるんだけど、あの時は足がいたくて上れなくなっちゃったんだ。

 私、だれかいませんか~、助けてくださ~いって声上げたんだけど、あの時は全然人が通らなくって。

 スマホは家に置いてきちゃってたし、しばらくだれか通る音がするまで待とうかなって最初は思ったの。

 

 それから何分くらい待ってたかよく覚えてないけど、15~20分くらい?結構たったかな。

 急に空がくもって暗くなってきて、ほんのぽつっぽつっとだけど、にわか雨がふってきて。

 ふだんなら少しくらい雨でぬれても別に何とも思わないんだけど、あの時は足がいたいのもあって、何だか急に心細くって、こわくって、みじめな気持ちになって、泣き出しそうになってたんだよ。

 その時にだれかが鼻歌歌いながら団地の表の道を自転車が走ってくる音が聞こえたから、私、助けてくださ~いって声を上げたんだ。

 そのたまたま助けに来てくれた人が、たか兄ぃだったんだよ。

 ただ助けが来てくれたってだけじゃなくて、その時見た顔がよく知ってるたか兄ぃだったってだけで本っ当~~~に安心したんだから、私。

 

 それで、ふつうに上から引っ張って助けてくれれば良かったのに、たか兄ぃもわざわざ水路に下りてきて、後ろからかかえて持ち上げてくれたじゃん。

 水路の上に出てからも、足痛いんだろって、自転車までおひめ様だっこで運んでくれてさ。

 私重くない?って聞いたら、たか兄ぃ、全然重くないし私みたいなかわいい女の子がいたがってるの助けるためならこれくらい何ともないよって言ってくれたし。

 私、パパママ以外の人におひめ様だっこされたの初めてなんだけど、男子にオトコオンナとか言われることはあってもかわいい女の子だなんて言われたこともなくって、ドキッとしちゃったんだよ。

 自転車で後ろに乗せてもらってうちまで送ってもらったときも、たか兄ぃの背中につかまってる間なぜかず~っとドキドキし続けてて。

 

 その気持ちがふしぎで何日か考え続けてたんだけど、ある日マスターベーションしてた時、何か自然にその時のたか兄ぃの声とか、あせのにおいとか、背中が大きくて固くてあったかいのとか思い出して……そしたら何だか胸がきゅーってなって、いつもより気持ち良くなっちゃったんだよね。

 それで急に、あ、これが恋って気持ちなんだなって気付いたの。

 でも私、たか兄ぃのこと好きなんだなって分かっても、そんなの初めてだから、それからどうすればいいのか自分でも全然分かってなくて。

 かみ型変えたりカワイイ服着たりしたら、たか兄ぃの気を引けるかな~ってのも考えたけど、私、オンナノコらしいファッションとか全然分かんないし……

 ただそうやってたか兄ぃのこと気になりだしたら、翔斗たちと遊んでる時、たか兄ぃが何だか私の胸とかおしりとか見てるんじゃないかな~って気付き始めて、それでたか兄ぃってうわさに聞くロリコンって人じゃないかって思ったの。

 

 子どもをエッチな目で見る大人の人は危ないって聞いてたけど、私とたか兄ぃのことに限って言うとそれってラッキーじゃない?

 10個も年がちがうのに、これなら私のこと好きになってもらえるチャンスがあるかもしれないって。

 だからそれからは翔斗たちと遊ぶ時たか兄ぃも来てたら、私のこと見てもらえるように色々アピールしたんだよ。

 できるだけ近くにいて目立つようにしてたり、いっぱい話しかけるようにしたり、体にさわったり。

 あの時たか兄ぃに彼女がいたのは後で知ってショックだったんだけど、しばらくして翔斗ママとうちのママが、たか兄ぃがその人にふられたみたいってうわさ話してるの聞いちゃって。

(俺注:だからあれは振られたんじゃないと何度言ったら……)

 

 たか兄ぃは失恋して悲しいかもしれないのにこんなこと思うのは悪いことだって分かってたけど、がんばったらもしかして私が代わりにたか兄ぃの彼女になれるかもって思ったんだ。

 ちょうど同じくらいの時期に、どこから聞いてきたのか知らないけど、莉子っちが翔斗と仲良くなりたいから誕パに連れてってくれないかな~とか、翔斗ってサッカー以外は何が好きなのかな~とか、プレゼントは何が良いかな~って色々たのんできたんだよね。

 そーゆー話聞いてるうちに、何だか自分もたか兄ぃともっと仲良くならなきゃ~って感じで、すっごいあせってきちゃって。

 大人が恋愛するときはエッチしなきゃいけないってゆーのだけは分かってたけど、どんな風にそういう流れにするのかとかは知らないし。

 色々考えてたんだけど、翔斗の誕パのとき台所でたか兄ぃと話してるうちに……ほら、かべドンみたいなことになって、めっちゃドキドキして、頭がワ~~~ッてなっちゃって、その……自分でもよく分からないうちに気付いたらあんなこと……しちゃってたってゆーか……

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