大庭園
それは、ナギサ様がこよなく愛する先生との、秘密の花園。
先日から度々逢瀬に使われ、一度は風邪を引きかけるという失態を犯したものの、ちゃっかり2人でお風呂で暖まる等で仲を深めていた。
そんな日々の生活において、手入れというのは欠かせないものである。
花は毎日様子を見て、水、肥料、を調節していかなければならない。
そんな美しい庭園の中でナギサ様は考え込んでいた。
「流石に…育てすぎましたか…」
目の前に広がるは夥しい数々の花畑。
そう、ナギサ様は育てるのが楽しくなってしまい、おおよそ庭園を埋め尽くさんばかりに広がってしまった。
「ナッギちゃ~~ん!!」
小さな悲鳴と共に持ち上げられるナギサ様。
驚くとそこにはミカに抱き抱えられて、身動きがとれない。
「ミ!ミカさん!?何事ですか!?」
「やぁやぁナギちゃん?そんな困った顔してどしたのさ」
くるくる三回転ほどして下ろされるナギサ様は心臓が煩くなるほど驚き、軽い拳骨をミカに下ろす。
舌を出して笑うミカは再度聞き、花の処遇に困っていると話し出す。
顎に指を置いて考え、なにか思い浮かんだように数輪の薔薇を要求する。
とりあえず要求された薔薇を用意しミカに渡すと、ハンカチを取り出しそっと薔薇に巻いて、眼にも止まらぬ速さで、両掌に包まれる。
「ん~☆っぱ!」
左手に押し込み、凝縮された薔薇から1滴のエキスが滴り、右手に落ちる。
それを指で擦り、そっとナギサ様の頬へ手を添えると、なんと香水のような優しい薔薇の香りを感じることができた。
「じゃじゃ~ん☆これだけ沢山あるならさ!香水作ろうよ」
「いい考えですね!ありがとうございますミカさん…それはそれとして」
首をかしげるミカにナギサ様は手を指差し、絞った薔薇の残りを受け取り掌を確認する…が…
「おぉ流石ミカさん」
手に一切の切り傷なし!
「先生。当番に参りました」
「やぁナギサ。今日も宜しくね」
待ちに待った当番の日。
ナギサ様は伊達眼鏡を掛けて、長い髪をポニーテールに纏めて作業しやすい姿になり、2人は手際よく書類をさばき始める。
阿吽の呼吸で処理される書類に感嘆の息を吐くアロプラは、ある程度のサポートだけで十分と思い、いちご牛乳を飲んで寝っ転がりました。
そんな姿にため息を吐きつつ、膝枕をしてあげるプラナちゃんなのでした。
そんな折、互いに書類を纏めてファイリングし終わる。なんとまだ午後の14時程度のようで、黙々と続けた甲斐があったようだ。
「せっかくですし、おやつにしましょう」
そう言って立ち上がり、給湯室でお湯を沸かしに行こうとするナギサ様の腰を優しく抱き寄せ、翼の柔らかさを堪能しつつ、うなじに顔を埋める先生。
息を吸うと、普段のお菓子のような甘い香りとは違う清涼感と少しの蜜を感じる香りだ。
この香りは…
「薔薇…?」
「ウフフ…正解です」
すんすんと鼻を動かし匂いを確かめる先生に、恥ずかしさを覚え、クルリと先生の胸板に顔を埋める。
お返しといわんばかりに、すんすんと嗅ぎ始めるナギサ様にどんと来いと抱き締める。
抱き締めて先生は、ちょうどナギサ様の頭頂部に眼が行った。いつぞやのヒナのようにナギ吸いをし始め、お互いの香りを楽しみ始めた。
「花の香りが心地いいね」
「ティーパーティーの皆様と、花を加工して作り上げた香水でして」
そう、ミカの提案で花の加工に着手し、あらゆる花の香水を造り上げた。
なかでもお気に入りとなったバラの香水を、今回の当番に合わせて付けてきたのだ。
お手製の香水の香りは優しく先生の鼻腔を擽り、美しさに磨きがかかるナギサ様を愛おしく思う。
「ん…先生…」
先生の片手がナギサ様の艶かしい太ももを撫で始め、徐々に内腿に手が伸びていく。
ストッキング越しの皮膚からしっとりと汗が染み、熱を帯びた肉体は先生を誘う色香を放つ。
いつの間にか舌先が先生の唇を突き、おねだりを受け入れ互いの唾液を絡めた舌を口に含んだその時…
「先生?何処にいますか?」
聞こえ馴染みのある声が聞こえる。
ぐつぐつと煮えたぎる情欲が、一気に冷える程の緊張が走る。
この声はリンちゃんだろう。
大方書類の事でご足労掛けたのだろうが、いかんせんタイミングが悪い。この状況は不味いと思い、ナギサ様を給湯室に送り、先生はリンちゃんの対応をし始める。
「やぁリンちゃん!今日はなに用かな?」
「だれがリンちゃんですか。はぁ…先生ここの書類に不備が…」
「んん!ごめん、何処だろう?」
「ここが…」
「これは…」
……………
「フゥ…お疲れ様でし…た。ハァ…これにて確認作業は終了で…す」
「面倒掛けてごめんね…顔朱いよ?大丈夫?」
仕事の話をしていると、段々と頬が朱く染まり、熱っぽい潤んだ瞳をこちらに向けてくる。
心配になり、おでこに手を当てると弾かれたように後退る。
「ご…ごめんイヤだったよね」
「ッ!…いえ此方こそ申し訳ありません。熱はありませんのでこれで失礼します」
早歩きでエレベーターに向かうリンちゃんにお大事にーと声をかけ、結構時間がたってしまった事だし一旦給湯室に行くことにした。
給湯室へと向かい、ナギサ様の後ろ姿を確認し声をかけようとすると、クルリと此方を向くナギサ様。
どうやら紅茶を蒸らしているようで、準備を整えてくれていたようだ。
「先生」
「ごめんね。お仕事の件で長引いちゃった」
「浮気ですか?」
「断じて違います!!!」
浮気を疑われてしまった。
そんなこと微塵も思ってないことをナギサ様に訴え、退かれることなく受け入れてくれたようだ。
流石に冗談ですよと、笑いながらナギサ様は紅茶の準備を整え、茶菓子と共にテーブルの上におかれたお盆に添える。
「さぁて準備が整いました」
「ありがとう。頂くね」
パイプ椅子に簡易テーブルと粗末なものだが、2人は談笑し始める。
紅茶が尽きかける頃、続きの仕事を開始しようと立ち上がり食器を片付ける。執務室に向かおうとした際に、ナギサ様が先生の背中に抱き付く。
「先程の続き…その…」
しどろもどろになりながら言葉紡ぐナギサ様に、振り向き強く抱き締める。
瞳を合わせ、口づけを交わし舌を絡めて、先生は指をナギサ様のストッキングをずらし始め、下着を露にする。秘部はしっとりと湿り、お預けされた分で殊の外出来上がっていた。
そしてそれは先生にも言えること。
ナギサ様が先生のスボンのベルトを外すと、いつもよりも元気に主張する肉楔が顔を出す。
外気に晒されて脈打つ肉楔を、愛おしそうに撫でてそっと秘部に誘導する。
宛がわれた肉楔は容易に呑み込まれ、互いの腰はぴったりのくっつき、端から見れば抱き合っているようにしか見えないだろう。
ナギサ様は快楽によって及び腰となるが、腰を確り捕まれて子宮口に口付けされる。
互いに立っているため、腰を引く動作が難しいと感じた先生は腰を押し付け奥へと肉楔を打ち、小刻みに揺れることで秘部をかき回し、嬉声を響かせる。
「あ…んんぅ…!これ…もうきちゃ…うぅ…あ…」
一際大きく震えて達し、先生のスボンが愛液によって染みを作る。
子宮は悦んで精液を呑み干し、更に絞り上げる。
お互い汗で、バラの香りをかき消すほど淫靡な香りを醸し出す。
頬から顎に掛けて汗が流れ落ちるのも厭わず、口付けは激しさを増す。
中で肉楔は元気になり、腰は震えて悦びに震える。
「ハァ…ハァ…せん…せぇ…」
「ナギサ…」
先生は上衣を脱がすことなく、下から手を入れて器用に下着をずらす。しっとりとした胸は手に吸い付き、心臓の鼓動が指から伝わってくる。
次にナギサ様の胸元のリボンを外してベルトを緩め、そっと胸元だけはだけさせる。
艶やかに汗が谷間に流れるのをよそに、首筋から胸に掛けて舌を這わせ、甘じょっぱい塩大福のような肌は赤みを帯びて火照りを感じる。
「うぅ…こそばゆいですよ」
ナギサ様の可愛い訴えに口を離して見ると、意外にも物足りない顔をしていた。
ごめんねと頭を撫で、深く突き刺さる肉楔のピストンを追加させ、幾度と達せさせる。
しかしそろそろ残りの仕事を片付けねばならない。
次の吐精が最後になると思い、互いの首筋に顔を埋めて、腰を掴みあう。
「だし…てぇ…せん…しぇ…!」
「…くっ!」
今日一番の吐精を感じる。何度も注ぎ込んだことにより、精液が逆流し太ももから伝って行くのがわかる。
「あぅ…でぅ…」
「無理させちゃったね。シャワー浴びようか」
ずるりと肉楔が抜かれ、秘部は寂しそうにヒクヒクと痙攣し、名残惜しそうにしている。
何時もの姫抱きで、シャワー室へと向かう2人。
暖かいお湯は2人を湯気で覆い隠し、二度目の宴が始まる。
「結局夜までかかりましたね」
「面目ない…」
がっつりと残った仕事を夜まで捌き、シャーレの光は遅くまで付いていた……