土蔵に押し込まれたサオリは耐えていた。
「…ん…!……」
無機質なコンクリ仕立ての部屋に、鎖が音を立てて撓り、一匹の雌が唸る。
目隠しされ、四肢を縛り上げられ、脚が床につかないギリギリで吊るされている。
肉体にはあらゆる体液が分泌され床に滴り、小さな排水溝へと流れて行く。
口枷には管が通され、定期的になにやら注がれている。口に注がれる度に身体が跳ねて鎖が食い込む。
周りにはアンドロイド数名と、医者のような出で立ちの男が、縛られたサオリの様子を事細かく記録していた。
幾日も続けられる調教は、確実にサオリの性根を削ってきているがギリギリのところで耐えていた。
「いやはや…まだ抵抗する余裕があるかね…」
指で目隠しをずらすと此方を睨むサオリ。
皮膚に鎖が食い込むことも厭わず、腕を伸ばそうと足掻く様子に下卑た笑いを浮かべて顎を掴む。
「無駄だよ。特殊合金で造られた鎖が、人間ごときが解けるわけないだろう?」
鎖を操作し、胸を突き出すような態勢に変え、限界まで勃起した乳首をこね繰る。膣から愛液を噴き出し何度も絶頂させられ、脳が弾けそうになる。口の端から漏れる涎と嬉声に満足気に笑う男は次の段階へと準備し始める。
身体は見知らぬ男にすら撫でられるだけで濡れるほど淫靡に育っているが、反抗的なのはよくない。献上の際に何かあればここに要る全員の首が文字通り飛んでしまう。
雑多な女共であれば、この穴蔵で数日かけて犯せばある程度媚びて来るものだが、こいつの膣はあの方が使う物だ。他の連中に簡単に壊されては叶わん。
快楽を刻み込むには、時間をかけて解し、着実に改造していかなければならない。
「大分身体が解れたことだろう、よしあれ用意しろ」
アンドロイド達が一斉に動きだし、一体の義体がコンソールを操作し始める。
サオリを縛る鎖が急に延びて、床に叩きつけられる。口枷から管が外され、考える暇もなく、力の入らない四肢になにやら見たことない枷がつけられる。
入念に動きを阻害させ、反抗の余地を産まない。
相変わらず口枷のせいで喋れないが、明らかに不味いことになると思い口枷を噛む。
「ピピッ…ピッ…良いぞ」
天井からコードのついた電極のようなものが下ろされ、乳首、陰核といった身体の節々に付けられた。
サオリは血の気が引く思いを味わうが、アンドロイド達は構いもせず、準備が整ってしまった。
「 20%から開始」
「………!!…!??…??!?」
合図と共に流れ出す脳髄に響く電流が、サオリの身体を蹂躙し始める。感じたこともない痛みと快楽を同時に叩き込まれ、身体が仰け反り膣から溢れだした愛液が電極に触れ、焦げ付くような臭いが部屋に充満する。
口枷がなければ舌を噛み切っていたであろう。
「止め」
電流が止まり、腰が床に叩きつけられる。
呼吸が儘ならないのか過呼吸のようになり、サオリの肺にはまともに空気が入らない。
アンドロイドが注射器をとりだし、首筋に何か打ち込まれる。途端に呼吸が落ち着きを取り戻すが、落ち着いたことにより、再度電撃を流され二度ほどヘイローの明滅が激しくなる。
徐々に死の恐怖が沸き上がり、サオリは暴れようとすこしだけ動いた鎖を肘の運動で振り上げる。
しかし、威力などなくアンドロイドの足元を優しく叩く程度にしかならなかった。
「抵抗する余地を残すな。性根を叩き折り、あの方へと献上するに相応しい雌に仕上げなければならない」
悲しいかな。アリウスの時代に施された拷問に対する訓練のせいで、なまじ気絶を許さず唯々嬲られ続ける。反抗の罰か段々と痛みが激しくなり、初めてサオリは懇願するような視線を男に送った。
男が手をあげ、1度電流が止まる。
身体が痺れて、まともに動けないサオリの鎖を引き寄せ、喋り始める。
「どうだ?味わったことのないタイプの苦痛だろう」
すこし怯えの感情がちらつくサオリは、目線をそらすが男に首を捕まれる。
ある程度心に罅を入れることには成功した。
これ以上やると壊れてしまい、これまでの調教が無駄になる。
ほぼ動かなくなったサオリの姿をみて、電極が外され小刻みに震えてチョロチョロと失禁する。
そんなことを気にするアンドロイド達でなく、バケツに貯められた水を掛ける。
身体が言うことを聞かない。芋虫のように這いずることも出来ないサオリはされるがままに枷を外され、元の鎖に繋がれる。
「…よし、今日はこれくらいだ。あとはまた吊っておけ」
鎖が動き始め、力無く肢体を晒すサオリを吊り上げ、目隠しを付けられる。
視界が失せ、感覚が過敏になり、また暗闇の中終わりのない責め苦に耐えなければならなかったが、今日はこれで終わりだとすこしだけ胸中に安堵が漏れだした。
しかし…
カチャカチャとなにやら音が聴こえる。
自分の脚が持ち上げられたみたいで、両脚を吊られて片膝を上げる形になり、股を晒す。
「これ着けておけ」
サオリの股にアンドロイドが近づき、膣にバイブを差し込み、蓋をするようにベルトのような貞操帯を付け固定する。
子宮近くまで挿入されたバイブは中々凶悪な形をしており、徐々に振動を強め、ピストン運動をし始める。
激しい動きに鎖の音が響き渡るが気にせず、口枷に管を付け、薬液を流し込み部屋を後にする。
哭いても口枷に遮られ、涙は頬を濡らすだけだ。
アンドロイド達と共に外へ向かう男は、取手に手を掛けサオリを一瞥し、肢体を確認した後、部屋を後にした。
通路にでた男は笑いを浮かべながら、手元のパネルを操作し厳重に部屋をロックする。
逐一送られてくる情報を見ながら歩き始める。
「後すこし…あと一押しあればあれは堕ちる」
「ヤツの調教…おっと教育だな。なぁにまだまだ手はある。次はどれにしようかねぇ…」
別の部屋からも聞こえてくる教育の音を楽しみながら、男達は歩き始める。
サオリの苦難はまだまだ続く………