※この作品はR-18です。

あにまんSS備忘録   作:アルストロメリアMk-2

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アラクノフォビア

 

 

 

「はぁ…はぁ…!」

 

走る。走る。

走って走って逃げ続け、もはや脚が動かなくなるまでひたすら走る。

愛しい先輩達はイブキを逃す為にあいつらに立ち向かって、耳障りな音と共に声が聞こえなくなった。

どうしてこうなってしまったのか。いつもの日常、生活。それが続くと思っていた。

全てはあの廃墟から見つけた小さな卵から始まった。みたこともないような綺麗な卵に魅せられて、懐に仕舞い込み、お部屋に持ち帰った。

それが間違いだったのが解るのはそれから3日も立たずに知ることになる。

 

「あぐっ!」

 

前のめりに転げて地面に激突する。

ゴロゴロと小さい体はいとも容易く地面を滑る。

しかし、泣き言は言ってられない。急ぎ助けを呼ばねばと足を動かそうとするが、何やら足に何かが絡みついて動かない。

よくよく見ると、細い糸のようなものが絡みついている。払おうとするも、粘りが強くて振りほどけない。カリカリと引っ掻くような音が近づいてくる。

“あいつら“がそこまで迫って来ているのだろう。恐怖が身体を蝕み、必死になって糸を靴に絡ませなんとか脱出する。

 

「虎丸なら…撒けるかな」

 

格納庫に仕舞われた愛車の鍵はイロハ先輩から投げ渡された。

付近を警戒しながら、格納庫へと急ぐイブキ。行く先々で悲鳴が聞こえてくる。“あいつら“は万魔殿内部に散らばり、生徒を襲っている。

限界など等に越した身体を動かし、格納庫に辿り着いた。虎丸のハッチを開け中に乗り込み、エンジンをかける。元気よく唸り声をあげてシャッターを開けて発進される。

 

「先生…助けてよぉ」

 

涙目になりながら、戦車を運転するイブキ。

しかし、轟音と共にキャタピラが止まり、横転させられる。

悲鳴をあげて壁に激突させられ、意識が遠のく。

 

「せ…んせ…ぇ…せんぱ…」

 

瞳が閉じる瞬間、ハッチが歪むのが見えた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギィ…ギィ…

 

 

 

 

耳障りな音がする。あの忌まわしい音が聞こえる。

突然後ろから鉤爪がイブキの身体に刺さり、痛みで強制的に意識を覚醒される。

身体の痛みと共に目を覚ます。身体は糸で縛られ身動きが取れないようだ。目が完全に開くとそこには地獄が広がっていた。

 

「あ…あぁ…」

 

どんな地獄もここまで酷くは無いだろう。

かつての万魔殿は見る影もなく、糸で構成された巣に変わり果ててしまい、”あいつら"が効率良く増やす為のプラントを作りあげていた。所々で叫び声と断末魔に似た声が響いてくる。

自慢の制服は無惨にもびりびりに引き裂かれ、床に散らばっていた。

そうして〃あいつら〃が眼前に映り込んできた。

 

真っ赤な六眼と六本の足、鋭利な牙と膨らんでいる半身。

 

まごうことなき大蜘蛛の群れの姿。

 

たった3日でゲヘナを崩壊に追いやった元凶。

銃を物ともしない頑強な肉体。毒針で体の自由を奪い、吐き出された糸で生徒を捕まえては卵を植え付け規模を拡大していった。

そして何よりこいつらは…

 

 

「あ゛あ゛あ゛ぁ゛い゛や゛ぁ゛だめ゛ぇ゛だべな゛い゛でぇ゛!!!!!」

 

足の先から徐々に貪られていく生徒。

そう、こいつらは生徒の肉を好んで食べている。繁殖に使い終わった用済みは今度は食料として、あいつらの腹を満たす餌になる。

一瞬、下腹部近くまで口に収まる時、懇願するような瞳でコチラをみた。

しかし、同じように囚われの身。何もできるはずもなく、絶叫と何かを砕く音を同時に聴きながら震えることしかできない。

間も無くしてそこには食べこぼしのような何かしか残らず、器用に前足部分で口元を拭いていた。

 

「や……ぁ…」

 

声なんて出ない。

目の前で起きていることが現実だと認めたくない。

だが目の前に迫る別の蜘蛛を前に引き攣った声がかろうじて搾り出すだけだ。

 

ギチギチ…

 

口元の牙が擦れる音だ。

逃げている最中嫌というほど聞いた音。

糸で縛られたイブキを値踏みするように眺めている。

未だ何もして来ない蜘蛛に、恐怖を抱きつつ、後ろに回した指の爪で確実に糸を切断していく。

そんな時、子蜘蛛がイブキを吊っている糸を伝って身体を這い回る。

イブキの柔肌を這う子蜘蛛に顔を青くして振り落とそうと暴れ、子蜘蛛と一緒に糸が切れて落ちてしまう。

さっさと逃げてしまった子蜘蛛。見上げると大蜘蛛がイブキの顔を覗き込み、六眼に睨まれる。

 

「た…べない…で…」

 

絞り出した声は命乞い。

怖くて怖くて、それでもなんとかしようとした。

命かけて逃がしてくれたマコト先輩たちの為にも、死ぬわけにはいかない。

 

そんな命乞いを聞いてかイブキの身体を前足で掴み上げ、どこかに運び出す大蜘蛛。

さらに糸でグルグル巻きにされて、繭のように包まれる。

そこらじゅうから聞こえる絶叫に耐えながら、イブキはされるがままに運ばれる。

数分もせず、連れてこられた先は、なんと先ほどよりも大きな蜘蛛が蜘蛛の巣に鎮座していた。

 

緩慢な動きで、蜘蛛の巣から降り立ち、イブキを巨大な足で目の前に吊り上げる。

明らかに他の蜘蛛と比べて化け物感が強い。

八眼に4対8本の足。他の蜘蛛より発達している口と牙。8本の足のうち一本だけ半ばから無い。

こいつが蜘蛛の親玉なのだろう。イブキを見つめていると、口が開いた。

 

「マ…マ゛…ミヅ…ゲダ…」

 

「ひぃ!喋った!?」 

 

同じ言葉を繰り返し発する大蜘蛛。

イブキのことをママと呼ぶ。そんなわけがない。こんな化け物を産んだ覚えはない。

そんなことを考えた時、眼の端に映るのは、自分が見つけた卵の殻が転がっていた。

独特な模様に惹かれたあの卵があるということは、目の前の蜘蛛はあれから孵って成長した蜘蛛の姿だったようだ。

だったらなぜ…

 

「どう…して…襲ったの…どうして…みんなにあんなこと…!」

 

「ギギギ…ギチギチ…マ…マ…」

 

会話ができるほどの知能はまだないようで似た言葉を繰り返し放つだけだった。

2本の鉤爪で持ち上げられて、糸を解く大蜘蛛。

あまりの強さに腕が軋みそうになる。

持ち上げたまま、大蜘蛛の口が開き、無数の触手のようなものが這い出てきた。

必死に身体を動かして抵抗しても、びくともせず、触手はイブキの身体をじっくりと舐め回し始めた。

 

「い…やぁ!やだぁ!」

 

未だ成長途中の乳首に擦り付け、ほぼないに等しい胸を触手が這い回る。

足を強制的に開かせ、イブキの膣に触手が侵入して、処女膜を舐り、若干の痛みに顔が引き攣る。

卑猥な音を立てて、垂れてきた愛液を啜り、粘液と冷や汗やらで身体を濡らしていく。

防衛反応は働き、さらに液を分泌し、大蜘蛛が喜んで啜り、喉が枯れそうになるまで叫び声がこだまする。

ヒクヒクと膣が反応し、感じたことのない感覚に頭が混乱するイブキ。

先ほどから何度か頭が弾けるような感覚に怖くなる。

しかし体は反応し続け、数本の触手が束になり、イブキの陰核を勢いよく擦り上げ、愛液を迸らせて甲高い声をあげる。

絶頂したところで止めてくれるわけでなく、間髪入れずに繰り返されて、イキ地獄を味合わせられる。

ちょろちょろと失禁し、床を濡らして涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔を無理やり上げられる。

 

「あ゛ーあ゛…おえぇ…」

 

人間無理な快楽を与えられると、気持ちよさよりも気持ち悪さを感じるらしい。

そこら中にイブキの汁で濡れていつの間にか子蜘蛛が啜っている。

怖気が走り、さらに失禁が止まらず床に水溜りを作る。

歓喜の声をあげる子蜘蛛に見向きもせず、イブキの肢体に触手を絡めてM字開脚の体制に持ち直す。

 

「い…あ…?」

 

口から垂れる触手とは違う2本の太い触手が伸びてくる。

肢体に絡む触手とは違う。太く、先が男性器を模して返しが見える。

たっぷりと粘液を絡ませ、徐々に膨らみを増していく。

 

「むり…む…り…」

 

そんな懇願も聞いてくれるわけなく、無慈悲に膣を貫いた。

 

ブチブチと膣が裂けて白目を剥いて、意識を飛ばしながら、口の端から泡が溢れる。

血が滴ることも厭わず、膣壁を削りながらピストンし始め、意識を戻したイブキは喉が裂けるほどの絶叫する。

自分の身体が削り取られるような感覚に泣き叫び、暴れる肢体を触手で締め上げ動きを制限する。

あまりに強い締め上げで腕は青を通り越してドス黒い色に変わり果てていた。

たまらず首を動かし触手に噛みついたが、噛み切れる訳もなく歯形がつく程度の咬筋力で微塵も効かない。

その代わりに2本目の触手を口いっぱいに突っ込まれ、噛むことも封じられてしまった。

興奮をしているのか、身体を支える7本の脚が床を叩く。

何匹かの子蜘蛛が潰されるが、そんなことも気にする様子もなくギィギィと、金切り声をあげてイブキの肉体を貪り続ける大蜘蛛。

先に膣に入れた触手が、一層激しく暴れて膣を抉るように動きついには大量に吐精し始めた。

 

「──!─!………!」

 

自分の中に入り込む粘液に悍ましさを覚えるが、口を封じられて何も抵抗ができない。

ボコボコとお腹が膨らみ、ついには妊婦のようなボテ腹が出来上がる。

喉奥に入れられた触手も感化されて、吐精し始めて、息が出来ずに顔が赤から青くなり始める。

存分に吐精した所で引っこ抜き、拘束を緩めて床に転がる。

 

「ご…げぇぇぇ!…が…ぇぇぇごえ゛!」

 

床に吐き捨てられた精液…かと思えた。

よく見ると粘液に包まれた極小の卵の集まりだったようで、口の中でいくつか弾けて中身が口腔内に広がってさらに嘔吐する。

反射でお腹を殴り、膣から下品な音と共に幾らかの卵が排出される。

それを見て大蜘蛛はイブキに糸を吐いて動きを封じ、繭のようにぐるぐる巻きにされる。

 

「や………じ…ぬ…」

 

息も絶え絶えで、身体中裂傷に貧血まで起こしている。

繭に包まれ苦しみから逃れるため、意識を失ったイブキを巣の中に運ぶ大蜘蛛。

涙で濡れるイブキの顔を触手で舐る。母であり、伴侶であり、孕み袋である愛しいイブキ。沢山子を産まそう。

周りには糸でできた要塞が、卵を育てる母体をしまいこみ、幾人かの健康な母体を選び卵を体内で育てさせていた。

 

最初に自分を孵化させてくれた人。たまたま部屋にいた虫と同じ形をとり、繁殖に人間を使い、ある程度の僕を増やす。

虫の生態を模ったのは正解だった。この世で最も繁殖に長けた種たる虫は、仲間増やしに最適だ。

人間の身体は産みつけてよし、食べてよし、といい所しかない。

何よりここに住む蓮中は身体が頑丈で、多少乱暴に扱った所で死なない。

しかし、三回も四回も使うと流石に劣化して繁殖に使うには難しくなる。

そうして使い終わったら食べて仕舞えば栄養も取れる。なんと都合がいいことか。

 

最初に生み出した成体蜘蛛よりもさらに使う素材を選び抜いて、自分の仲間を効率よく増やすため、自身を孵したイブキに対して執着にも似た感情を持った大蜘蛛。

自分を保護した存在に自分の卵を産みつけたいという衝動に駆られて、一等目立つデカい建物を襲えば目当てのイブキを逃され、長く赤い髪を持つ女と銀色の髪の女が歯向かってきた。

他の人間より強く多少手こずって、足を持っていかれてしまったが拘束に成功し、近くにいた黒とピンクも一緒に巣の中に入れておいた。

何回か使ったが生み出された個体が中々の出来だった。

仲間を沢山襲わせたのは正解だった。

人間は群れる生き物のようで、数で押すことを主軸としている。それを上回る数と強さで襲えば簡単に人間は捕まえれた。

特にあの白髪の女。あまりに強く、足だけではすまないと思い、数で押し潰そうとしたが大半の仲間はあいつに消されてしまった。

母体として優秀な個体と思ったが、残念ながら自分の身体もろとも爆発物で成体の仲間の大半を道連れにしてしまった。

限界ギリギリまで追い詰めたのは良くなかった。適度に弱らせて拘束すればよかった。次があればそうしよう。

何か最後に個体名を叫んでいたようだが、なんだったろうか?

残った手足は焦げていたがまぁまぁ美味しかった。角はおやつにしておいた。

規模を戻すために仲間を散らしておいたのが功を奏した。やっと見つけることができた。

鉄の塊に乗り込むイブキを見つけ、勢い余って体当たりで横転させてしまったが、意識を失ったようで簡単に連れてこれた。

 

 

「ぐぅ…ぐる゛じい゛!あ…がぁぁ!やめ…ろ゛ぉ゛!」

 

 

銀髪の女がまた新しい仲間を産んだようだ。

ボコボコとお腹の中で暴れて、膣から勢いよく弾き出される蜘蛛の群れ。

身体中を齧られて、肉を削られる痛みに悶えて泣き叫ぶ。

人間は栄養さえ摂取させれば生命活動を維持できる。あいつは優秀な個体だ。五回も生んでいるのにいまだに劣化しない。

口に何匹かの蜘蛛を食わせれば、充分足りうる。死ぬほど暴れるがあの程度では傷一つ付かない。

赤い髪の女もしきりにイブキの名を呼んで耐えていた。

先程喉が裂けるほど叫んでいたが、どうせまた産んだのだろう。

 

ここの土地を使い、規模を拡大していこう。

 

次はどこを攻めようか。

仲間からの情報でどうやら角付き以外に別の種族がいるようだ。

数を揃えて向かおうじゃないか。

 

ギィ…ギィ…と音を立てて巣の中に戻る大蜘蛛。

 

ここから数ヶ月もせずキヴォトスは知ることとなる。

恐ろしい蜘蛛の群れの姿を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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