「んぅ⋯んぁ⋯?」
心地よい疲労感と共に眠りについた両人。先に微睡みから醒めたのはどうやらナギサ様のようで、カーテンの隙間から月の光が差し、外はまだ夜の帳を閉じたままだった。
自身の胸や下半身からじんわりと伝わる熱が目覚めに手を貸したようで、よくよく見やると先生は赤子が母に甘えるように、胸を口に含み時折吸い付いてくる。下腹部には肉楔が刺さったままであり、体動で弱い痺れを伝えていた。
「先生ったら⋯」
自身の中にしまわれた肉楔は先生の意思とは関係なくピクピクと動き、幾度となく吐き出された精を逃さぬように蓋の役割をしている。ふとした瞬間、勢いなどないタパタパと中で吐精を感じる。どうやら何度か吐精をしていたようで、それが微睡みから醒めた原因だろう。意識などなくても自身を求めていてくれたという事に気分良く、そっと頭を抱きしめ触り心地の良い髪を撫であやすように、癒しを与えるが如く慈しむ。
暫く撫でているうちに睡魔の手が伸び、再び微睡みへと落ちて来そうだ。熱に浮かされる身体を尻目に意識を手放す。
「んん⋯ふぁ⋯」
心地よい気持ちよさに目が醒めた先生。何かを頬張っている事に気づく。この柔らかく、ほのかな甘みを感じるのは胸を口に含んだまま眠りについていたらしい。フニフニとして、舌で乳嘴を転がし感触を楽しむ。
そして次に自身の下半身より感じる毛布とは違う熱。名残惜しいが胸から口を離し、寝ているナギサ様を起こさないようにそっと毛布の下を確認する。寝ていながらも自身の肉楔は貫き続けていたようで、プチュリと子宮と口付けを交わし続けていた。蜜と精が混じり、ヌルヌルと中で溶けて一体となっている。
さてどうしようか。抜いて⋯いや⋯なんというか抜いてしまったら寂しくもある。
とりあえず体勢を直そうとするも、腰に力が入らない。辛うじて腕で支えてはいるものの、じわじわと昇る吐精感に腰砕けになり、脚に力を入れた瞬間⋯⋯
「あ⋯あぁぁ⋯」
何度目かわからない吐精に更に力が抜け、ゆっくりとナギサ様の胸へと舞い戻る。時折身悶える度に、か細い嬌声を口の端より流れ出す。こんなにも酷使したというのに未だ大量の精を吐き出させれるのは、一重にナギサ様への飽くなき魅力によるものだろう。ヘイローは消えたままなので起きてはいないだろう。しかし求めるように秘部はうねり、未だ捉えて離さない。抜くのはやめてこのまま休むとしよう。鎖骨に口付けを落とし、柔らかな胸に顔を埋めて疲労感に身を任せ、意識を手放す。
外は黎明の刻。
両人共、示し合わせたように目覚める。
恋人のように指を絡め身体を密着し、互いの体温を感じながら深い眠りにつけた様子。普段の徹夜仕事に追われる先生としては、破格の睡眠を貪れたように思える。
「少々早いですが起きちゃいまいしたね」
そう笑いかけるナギサ様に、そうだねと声をかけ、そっと身体を抱きしめる。
二度寝の誘惑が身体を包み込みそうになるが、なんとか断ち切り、寝た事で回復した腰を上げ、ベッドに胡座をかき腰を据える。対面座位の姿勢となり、改めて自身の肉楔の様子を見る。
際限なく吐き出された精と溢れ続けた蜜によって溶けたような肉楔を、腰に手を当てて引き抜こうとする。
離れるのが惜しいのだろうか吸い付いてくるものの、ゆっくりと抜いていると⋯
「あぅぅ⋯うぁ⋯んぅ⋯」
引き抜かれる時も快楽が押し寄せてくるのだろう。嬌声を上げ、腰が跳ね上がる。
抜けた瞬間、押さえ込まれていたものが溢れ出し、シーツの上にトプトプと秘部より流れ出す。荒い息を吐きつつ息を整え手で秘部を覆う。
「もったいないです⋯」
「いつでもナギサの中にあげるよ」
可愛いことを言ってくれるナギサ様を抱き抱え、窓の方へ歩を進める。窓辺に腰を下ろし、カーテンを少し開けて夜明けの空を眺める。明けの光が両人を照らし、眩しさに目を細める。
「今日はどちらに?」
「ゲヘナに一週間ほど出張です⋯」
むぅと可愛い声をあげて頬を膨らませる。お仕事とわかっているものの、それでも一週間も会えないのは寂しいものである。顔を胸板にグリグリと押し込む。
ふと、思い出したようにナギサ様は先生から離れて自身の分机より何かを取り出す。装飾された箱を持って、先生の前に戻り、箱を開け中身を取り出す。
それは美しく加工された羽根のアクセサリーだ。根本を金属で覆い、チェーンを通したネックレスを先生の前へ差し出す。
「私の羽根を加工した特別な物です。受け取ってくれませんか」
緊張か震える手でこちらに向けて差し出される。先生は首を差し出し、つけて欲しいと伝える。抱きせてもらいネックレスを付けてナギサ様はアクセサリーに口付けを落とす。
「前に先生より頂いた美しい花束の返礼を考えておりました。皆さんに相談してトリニティに伝わる最高の返礼たる自身の羽飾りをご用意致しました」
如何なる物を貰ったとてこれほど嬉しく想ったことはないだろう。感謝を述べ、再度抱きしめる。
羽が陽の光に照らされ始め、本格的に日の出を迎えたようだ。そろそろ準備しなければならないだろうが、未だ手の内に収まるナギサ様を愛でる時間は何よりも変え難たい。
口付けを交わし、指が秘部へ向かうことを止めるのは不粋だろう。
両人の時間は未だ終わらず甘い一時を止めるものは誰もいない⋯⋯⋯