「あぅ」
かくしてお茶会は解散となり、お屋敷へと戻ったナギサ様。暫くはこのネタで揶揄われるだろうと思いつつ、熱い顔を翼でパタパタと扇ぎ冷ます。
さて、明日は学園で委員会方との定例会が控えている。資料などの取りまとめは終えて、明日に備えて今日は休むとしよう⋯
「つ⋯疲れました⋯」
無事に定例会を終えたものの、救護騎士団やシスターフッドの見解のすり合わせ、落とし所探り、詰問じみた意見に等々⋯まぁ当座の問題は解決しただろう。今日はもう休みましょう⋯。
そんな忙しい日々が続き、先生がゲヘナより戻られる前夜、ベッドに横たわるナギサ様は寂しさを募らせ、先生の帰還を心待ちにしていた。
この1週間とても長く感じた。シャーレでの当番はどうにも他の生徒よりかは少なく、ティーパーティーのホストとしての業務もしなければならないので、解ってはいるが、先生との時間が少ないというのはどうにももどかしい。
そっとベッドから起き上がり引き出しを開ける。先日の逢瀬で、衣服を洗濯した際にハンカチを返し忘れていた。
「先生⋯」
ハンカチを持ってベッドに立ち戻り寝転がる。
逢瀬を思い出し、右手でハンカチを口に当てて深く息を吸う。微かな先生の存在を感じ、自身の下腹部に甘い疼きを覚えて熱くなり始める。徐々に頬を赤く染め荒い息を吐き、鼓動が早くなる。
手持ち無沙汰の左手が無意識に自身の胸へと向かい、ゆっくりと揉み込む。あの時、優しい愛撫してもらったように自らを慰める。
しかし、衣服の上からでは刺激が足りない。震える手で上衣をはだけさせ、純白の下着が顕になり、ずらすとそこには熱を滾らせる乳房。コリコリと硬く主張する乳嘴を指でなぞり、淫靡な声を部屋に響かせる。
「先生⋯先生⋯」
むず痒い快楽に浸りつつ、未だ達することはなく、指は自身の制御を外れたように形の良い胸を苛める。汗ばむ身体に貼り付くストッキングを脱ぎ、素足を晒す。疼く胸を撫で、手は下腹部へ行き、下着をずらし始める。こんな姿ははしたないと思うが歯止めが効かず、蜜で濡れた下着は脱げて秘部を外気に晒す。
おずおずと指は陰核を優しく触る。ピリピリと下腹部から脳髄にかけて、快楽が駆け抜ける。自身の身体ではないように感じ少し怖くなる。ぎゅっとハンカチを握り、この疼きを癒すにはここだろうと秘部へと指を向かわせる。
濡れている為か、すんなり指が飲み込まれていく。水音を立てて指を入れたものの、これからどうして良いかわからない。
そう、ナギサ様は1人で致した事はなかった。自身を慰める機会などなく、保健体育の授業にて学びを得ていたが、実践した事ないおぼこだった。間も無く先生との睦み合いを経験したことにより、一段飛ばしで自慰といった行為をすることなく過ごしてきた。
悲しいかな、先生がいないことによって初めて自分を慰める事になったが、経験値が足りない事態に陥り、悶々とした感情を発散できないでいた。
しかしこのままではいけないと思い立ち、指をグイッと動かすも爪が引っ掛かりたまらず引き抜く。急に痛みに涙目になりつつ、濡れた指を見つめる。
⋯⋯⋯これを先生の指と仮定しよう。先生ならどうするか考える。考えながら再び秘部へ這わせる。指を中に入れ、指の腹でザラザラとした部分を優しく撫でる。
「うきゅ─────」
喉から声が漏れ出す。脳髄を貫く快楽に身体が震える。
気持ちいい。もっと欲しいと言わんばかりに指に吸い付いてくる。再度震える指を中で動かし始め、下半身がビクつく。
「せんせ⋯せんせぇ⋯」
気持ちよさを感じるものの達する気配のない身体に、若干の焦りが出始める。水音を立てて指を動かすが、気持ちよさはある。しかし先生との情事にような多幸感まで感じる事はできず、徐々に涙が頬を伝う。
寂しい⋯寂しい⋯寂しい⋯⋯⋯⋯せんせぇ⋯⋯
ナギサ⋯
先生の幻聴まで聞こえ始めた。
どれだけ求めているんだろうかと考えが出た瞬間、誰かが自分の後ろに寝転がる音が聞こえ、振り向こうとしたら、抱きしめられて秘部に指が侵入してきた。
「帰ったよナギサ」
今度ははっきりと聞こえた。
言葉を紡ごうとすると、私の指より太くて硬い指が中を蹂躙する。
腰が跳ねて、達する。愛しい人の指だとこうも違うものか。
「せん⋯せぇ⋯」
「ただいまナギサ」
夜は始まったばかり⋯⋯⋯⋯⋯